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『一つの大陸の物語シリーズ』(ひとつのたいりくのものがたりシリーズ)は、時雨沢恵一による日本のライトノベルシリーズおよびそれを原作としたメディアミックス作品。電撃文庫(メディアワークス→アスキー・メディアワークス)より2002年3月から2013年5月まで刊行された。2008年10月時点でシリーズ累計部数は250万部を記録している[3]。本作は「一つの大陸」に存在する二つの連合国を舞台にしている。
一つの大陸の物語シリーズ | |||
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ジャンル | 冒険[1]、ファンタジー[2] | ||
小説:アリソン | |||
著者 | 時雨沢恵一 | ||
イラスト | 黒星紅白 | ||
出版社 | メディアワークス | ||
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掲載誌 | 電撃hp | ||
レーベル | 電撃文庫 | ||
刊行期間 | 2002年3月10日 - 2005年5月10日 | ||
巻数 | 全4巻 | ||
小説:リリアとトレイズ | |||
著者 | 時雨沢恵一 | ||
イラスト | 黒星紅白 | ||
出版社 | メディアワークス | ||
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レーベル | 電撃文庫 | ||
刊行期間 | 2005年3月10日 - 2007年4月10日 | ||
巻数 | 全6巻 | ||
小説:メグとセロン | |||
著者 | 時雨沢恵一 | ||
イラスト | 黒星紅白 | ||
出版社 | メディアワークス→ アスキー・メディアワークス | ||
レーベル | 電撃文庫 | ||
刊行期間 | 2008年3月10日 - 2012年5月10日 | ||
巻数 | 全7巻 | ||
小説:一つの大陸の物語 | |||
著者 | 時雨沢恵一 | ||
イラスト | 黒星紅白 | ||
出版社 | アスキー・メディアワークス | ||
レーベル | 電撃文庫 | ||
刊行期間 | 2013年3月10日 - 2013年5月10日 | ||
巻数 | 全2巻 | ||
漫画:リリアとトレイズ -そして二人は旅行に行った- | |||
原作・原案など | 時雨沢恵一 | ||
作画 | 晴瀬ひろき | ||
出版社 | メディアワークス→アスキー・メディアワークス | ||
掲載誌 | comic SYLPH→シルフ | ||
レーベル | 電撃コミックス | ||
発表号 | 2006年vol.1 - 2008年Vol.4 | ||
発表期間 | 2006年12月9日 - 2008年11月22日 | ||
巻数 | 全2巻 | ||
話数 | 全10話 | ||
漫画:アリソン | |||
原作・原案など | 時雨沢恵一 | ||
作画 | 晴瀬ひろき | ||
出版社 | メディアワークス→アスキー・メディアワークス | ||
掲載誌 | 月刊電撃コミックガオ!→月刊コミック電撃大王 | ||
レーベル | 電撃コミックス | ||
発表号 | 2007年9月号 - 2008年3月号(ガオ!) 2008年6月号 - 2009年2月号(大王) | ||
発表期間 | 2007年7月27日 - 2008年12月27日 | ||
巻数 | 全2巻 | ||
その他 | 隔月連載 | ||
アニメ:アリソンとリリア | |||
原作 | 時雨沢恵一 | ||
監督 | 西田正義 | ||
シリーズ構成 | 待田堂子 | ||
キャラクターデザイン | 瀬谷新二 | ||
音楽 | 村井秀清 | ||
アニメーション制作 | マッドハウス | ||
製作 | 「アリソンとリリア」製作委員会 | ||
放送局 | NHK・BS2 | ||
放送期間 | 2008年4月3日 - 10月2日 | ||
話数 | 全26話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ | ||
ポータル | ライトノベル・漫画・アニメ |
日経BP社がインターネットで実施したアンケートを基に公表した「2003年度ライトノベルランキング」で10位を獲得している[4]。『このライトノベルがすごい!』作品部門では2005年版で8位を獲得している[5]。
シリーズ最初の作品である『アリソン』が2002年から2004年にかけて刊行された。その後、『アリソン』シリーズの18年後を舞台にアリソンの娘リリアを主人公とする続編『リリアとトレイズ』シリーズが2005年から2007年にかけて刊行され、またリリアの友人メグミカと彼女に想いを寄せる少年セロンを主人公としたスピンオフ『メグとセロン』シリーズが2008年から2012年にかけて刊行された。そして2013年、シリーズの完結編となる『一つの大陸の物語』の上下巻が刊行され、上巻のあとがき内でシリーズの総称が『一つの大陸の物語シリーズ』に決定したことが説明された。
コミカライズは2つ存在し、『リリアとトレイズ そして二人は旅行に行った』が『シルフ』(メディアワークス→アスキー・メディアワークス)にて2006年vol.1から2008年Vol.4まで連載された。『アリソン』が『月刊電撃コミックガオ!』(メディアワークス)にて2007年9月号より2008年3月号まで連載され、その後『月刊コミック電撃大王』(アスキー・メディアワークス)にて2008年6月号より2009年2月号まで連載された。
2008年には『アリソン』と『リリアとトレイズ』を原作としたテレビアニメ『アリソンとリリア』が放送された。同作品についても本記事で解説を行う。
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物語の舞台は大きな大陸が一つだけある世界となっている。暦は世界暦。
大陸のある惑星はその約9割が海であり、両極は氷におおわれている。衛星は1つで、月と呼ばれる。この月は公転周期が8日と短く、かなりの大きさを持っているように見える。白い月は反射率が高く、満月の時には夜でも農作業もできるほどの明るさとなる。さらに、この月は頻繁に皆既日食を起こす。その際は昼間にもかかわらず星が見えるほど暗くなり、ロクシェ語(後述)では「真昼の夜」「夜」とも呼称される(逆に皆既月食は「夜の昼の夜」とも呼ばれる)。
大陸は惑星の北半球に位置し、低緯度地方は砂漠地帯、高緯度になるほどに木々が多くなる。最南端は赤道付近、最北端は北緯60度ほどに達する。形はジャガイモに似たいびつな楕円形。またそのほぼ中央を、北緯30度弱までは中央山脈によって、それよりも北はルトニ河によって二分されている。中央山脈のほとんどは1万メートル級の山だが、大陸の他の部分には大きな起伏はなく、平坦な土地が続いている。
大山脈と大河によって、川の両岸どうしの交易は発達しなかった。また人類の起源をめぐり、ルトニ河を挟んでロクシアーヌク連邦とベゼル・イルトア王国連合(いずれも後述)の戦争が長きにわたって続いていた。だがそれも『アリソン』での壁画発見によって終結し、両国は和解。『リリアとトレイズ』時点では、列車や飛行機を利用した交流がされている。また、宗教上の理由による対立などはない様子。
通称ロクシェ。以降もそう記述する。
ルトニ河の東岸に位置する、14の国と2つの特別地域の連合体。物語はほとんどロクシェにて展開する。
約200年前に成立した。セロンの槍と呼ばれる文様が正式紋章。名前の後に姓が来る。公用語のロクシェ語は、首都特別地域の周辺の文字と言葉を基にした人工言語。かつては構成国それぞれの国の言葉があったが(イクス語、カスナ語、ラプトア語など)、現在ではすべて廃れている。またそれぞれの構成国は独自の警察機構を持ち、国境をまたいだ事件には連邦警察が対応する。車は右側通行で運手席は左側にある。免許は二輪が14歳、四輪が16歳から取得できる。飲酒は20歳から可能。個人での武器所有が認められている。
判明しているロクシェ構成国・地域は以下の通り。
通称スー・ベー・イル。以降もそう記述する。
ルトニ河西岸にある、ベゼルとイルトアの2つの王国、そしてそれに付随するいくつかの小国によってなる。首都はスフレストス。公用語はベゼル語。曲げ短刀という正式紋章がある。スー・ベー・イル人のフルネームは「自分の正式な名前・母親の親の姓・父親の親の姓・母親の旧姓・今の姓(父親の姓)」となるが、これは3305年頃には古い風習となっており、名前と姓が逆転し「今の姓・自分の名前(略称可)」となる形式を正式なフルネームとしているのが一般的である。
『アリソンとリリア』は、『アリソン』と『リリアとトレイズ』を原作としたテレビアニメ作品。NHK・BS2にて2008年4月から同年10月まで放送された。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
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第1話 | アリソンとヴィル | 待田堂子 | 吉村文宏 | 瀬谷新二 |
第2話 | 敵国へ! | 鈴木卓夫 | 斉藤圭太 | |
第3話 | ワルターの戦い | 谷村典子 | 長岡義孝 | 篠原隆 |
第4話 | 二人のいる世界 | 長津晴子 | 吉村文宏 | 高柳久美子 |
第5話 | 閉ざされた森 | ふでやすかずゆき | 鈴木幸雄 | 宍倉敏 |
第6話 | フィオナの谷 | 牧野吉高 | 金子匡邦 | |
第7話 | 託された者たち | 谷村典子 | 鈴木卓夫 | 片山みゆき |
第8話 | 王女様と英雄 | 長津晴子 | 吉村文宏 | 飯島明 |
第9話 | 元戦場に架かる橋 | ふでやすかずゆき | 山田徹 | 佐久間健 |
第10話 | 陰謀という名の列車 | 鈴木幸雄 | 宍倉敏 | |
第11話 | 装甲車に向って撃て | 吉村文宏 | 斉藤圭太 | |
第12話 | リリアーヌの長い一日 | 谷村典子 | 牧野吉高 | 金子匡邦 |
第13話 | そして二人は | 待田堂子 | 鈴木卓夫 | 高柳久美子 |
第14話 | リリアとトレイズ | 長津晴子 | 鈴木幸雄 | 宍倉敏 |
第15話 | 遭難! | 谷村典子 | 向井正浩 | 片山みゆき |
第16話 | チャリティー飛行艇 | 吉村文宏 | 篠原隆 | |
第17話 | 大義の翼 | ふでやすかずゆき | 鈴木卓夫 | 木村紀将 |
第18話 | ご褒美のキス | 山田徹 | 藤田正幸 | |
第19話 | 冬のイクストーヴァ | 長津晴子 | 鈴木幸雄 | 田中正之 |
第20話 | 悪夢の初夢 | 牧野吉高 | 山本真嗣 | |
第21話 | 宿命の父娘(おやこ) | 谷村典子 | 吉村文宏 | 高柳久美子 |
第22話 | 明かされた秘宝 | いわもとやすお | 田中正之 | |
第23話 | 偶然の旅行者たち | ふでやすかずゆき | 鈴木卓夫 | 斉藤圭太 |
第24話 | 列車大作戦 | 吉村文宏 | 片山みゆき | |
第25話 | 犯人は密(ひそ)かに笑う | 長津晴子 | 石踊宏 | 藤田正幸 |
第26話 | 私の王子様 | いわもとやすお | 宍倉敏 |
ジェネオンエンタテインメントより発売
ジェネオンエンタテインメントより発売
「電撃大賞」内で2004年4月3日と10日にラジオドラマとして放送。後に様々な特典を付けて『アリソン SPECIALBOXドラマCD』として発売。
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