Loading AI tools
ガンダムシリーズの登場兵器 ウィキペディアから
ティターンズの機動兵器(ティターンズのきどうへいき)では、テレビアニメおよびアニメーション映画『機動戦士Ζガンダム』や、その他関連作品に登場する地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」のモビルスーツ (MS)、モビルアーマー (MA) などの機動兵器について記述する。記述は五十音順。
このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
パプテマス・シロッコがメッサーラに続いて設計し[4]、連邦軍ルナツー基地にて開発された試作型TMS(可変モビルスーツ)[5][注 3]。いわゆる「第三世代MS」に該当する[7]。ガンダムMk-II開発陣による機体ともいわれる[8]。メッサーラの流れを汲む機体であり[9]、ムーバブルフレームの搭載により、従来MSサイズに抑えつつ可変機構を実装した[8]。火力と機動力をはじめ[10]、砲撃戦・格闘戦ともに優れた性能を誇る[11]。
宇宙用の機体で[8]、可変機構によりMSとの白兵戦から高機動戦闘に対応する[4]。戦闘の際はフェダーインライフルによる長距離射撃のほか、MA形態による一撃離脱戦法も可能[9]。ドゴス・ギアのジェリド隊に3機が配備され、同部隊がアレキサンドリアに転属しエゥーゴとの戦いで敗北したため、全機が失われたとされる[9]。一方で、ガブスレイは2~5機試作されたとした資料もみられる[5]。比較的生産コストの高い機体であったが、優れた性能から量産化も検討されていた[8]。
スマートフォンゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するゲームオリジナルMS(型式番号:RX-110B[17])。
ティターンズでは可変MS・MAの戦果を受け、これらのみで構成された部隊の設立が策定され、その指揮官機として計画される。MS・MA両形態における基本性能が高いガブスレイを再設計し、変形機構はそのままに頭部のセンサー類を強化している。主兵装は遠距離砲撃性能を強化したフェダーイン・ライフルMk2と、MA形態における推進機能を併せもつマルチ・シールドが用意される。両肩のメガ粒子砲は廃され、代わって腰部にミサイル・ポッドを増設している。グリプス戦役後期の三つ巴の戦いにおいて、本機を指揮官機とする部隊が投入されている[18]。カラーリングはいわゆる「ティターンズ・カラー」の濃紺を基調とする。
GABTHLEY [HUGIN]
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。ティターンズ少尉アーネスト・マクガイアの専用機(型式番号:RX-110C)。
後述のガブスレイ[ムニン]と対での運用が前提とされている。頭部とMA形態時の機首の形状が一般機と異なり、カラーリングも濃紺のティターンズカラーに染められている。頭部はセンサーが強化されており、機首にはミノフスキー粒子の探知機を内蔵。さらにパイロットの感応波を駆動系に伝える「シャーマン・フレーム」を採用しており、本機は同技術のテストベッド機としての役割を持ち、運用データが開発中のガンダム[スコル]に反映されていた。この事はアーネストにも知らされていなかった。その他の基本性能や武装ではほぼ一般機と変わらない。
GABTHLEY [MUNIN]
オークランド研究所出身の強化人間ロスヴァイセの専用機(型式番号:RX-110NT-1)。
[フギン]とも異なる形状の頭部とMA時の機首を持ち、カラーリングはライン色が違うティターンズカラーに塗られている。[フギン]と違い、こちらは強化人間用に機動性や追従性が高められている。武装は一般機と同じ。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場。
サイド3でザビ・ジオンを名乗る勢力が使用する公国宮警護機で、近接戦闘の特化機。外見はガブスレイだが、両腕にチェーンソーを備え、脚部にある刃は変形後はヒートナタとなる。MA形態時はザクレロそっくりな外観を持つが、これはパイロットの個人的な趣味によるもの。
この節の加筆が望まれています。 |
GUNDAM [SKÖLL]
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。アーネスト・マクガイアの乗機(型式番号:ORX-009)。
ティターンズの強化人間用モビルアーマーハティの護衛用随伴機としてオークランド研究所で開発、ゼダンの門工廠で建造された可変型MS。機体のモーションパターン・プログラムにはガブスレイ[フギン]のデータをアレンジした物が使用されている。
兄弟機であるガンダム[ケストレル]同様シャーマン・フレームを搭載しており、宇宙空間であっても人間の自然な挙動をモビルスーツで再現できる。ブレイク・バインダーによって非可変機でありながら「人型」を捨てたケストレルに対し、スコルのモビルスーツ形態はオーソドックスな人型であった事から、機体とパイロットとの一体感が増していると言えた。しかし、シャーマン・フレームをフルスペックで稼働させるためにはハティとのシステム相互リンクを維持しなくてはならない(これはハティからスコルへの通信がサイコミュを介して行われるのに対して、スコルからは通常無線で行われるためであり、その限界距離は1万メートル。本機の可変機構もどちらかというと相互通信限界距離への早急な復帰を目的としており、大気圏突入能力はない)。
ゼダンの門崩壊の際にテルアビブ分艦隊によって持ち出されたが、この段階では外装は未完成となっており、実戦配備の際に腕部などの一部装甲は耐ビームコーティングを施したナノ・カーボン製の外装が装着されている。ナノ・カーボンは軽量ではあるがモビルスーツにとってはオートバイのカウルみたいなものであり、肉弾戦や実体弾に対しては脆弱。
武装はビーム・ライフルとシールドを装備、腰部にビーム・サーベルを搭載。サーベルは収納状態ではビーム・ガンとして使用される。シールドには近接防御ロケット弾が多数装填されており、弾頭から展開されるビーム撹乱幕で敵機のメガ粒子砲を減衰させる仕組みとなっている(このプロセスにはビーム発振時に漏れる光のスペクトル変化をキャッチする必要があり、サイコミュを通したスコルとハティのリンク機能がそれを実現させている)。
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズに登場オリジナルの機体
ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』に登場。
元々は戦艦並みの大火力を持つ対艦用の機体というビグ・ザムに近いコンセプトの下に開発されていた機体で、通常のMSの1.5倍に達する巨体に大出力の反応炉を搭載していたが、技術の進歩によって小型のビームシステムでも同等の火力が発揮できるようになり、このような大型機は不要とされ廃棄されていた。武装はビームランチャーと4基のビームターレットであり、コンセプト故に近接格闘戦用の武装は持たない。また、対ビーム用の磁界発生器も搭載している。
廃棄された後に、ティターンズの残党によって回収されており、宇宙世紀0089年にウェールズで引き起こしたクーデターに投入された。その際には、大きなペイロードを生かす形でサイコミュを用いて無人状態の他のMSをファンネルのように操作するシステム「エニグマ」の母機となっている。
漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。
ラウ・カンパニーがルオイー・コロニーで最終組み立てを行った大型MAで、機体の左側のみに拡散メガ粒子砲内蔵のハンドクローを有する左右非対称なデザインが外見的な特徴。元々はアスナ・エルマリート専用機としてエゥーゴ向けに開発されていたものだが、エリシア・ノクトンのアスナに対する執着に呼応して彼女の機体となった。ルオ・カンパニーは、ティターンズの劣勢を見取り、ダーグウェを手土産にエゥーゴへ寝返ろうとするが、ティターンズの部隊に襲撃され、エリシア・ノクトンにダーグウェを奪取される。
ルオイー・コロニーを破壊しつつアスナのル・シーニュと激戦を繰り広げ、大破する。
ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』に登場(型式番号:HMX-000 / HMX-000-X3)。
サイコガンダム、バウンド・ドックに続いて開発されたサイコミュ搭載MS。アクシズから流出したサイコミュ兵器ファンネルを装備した唯一の連邦工廠製MS[注 4]。拡散メガ粒子砲と30基のファンネルを内蔵した高い火力をほこる巨大な機体で、グワダン級超大型戦艦イン・エクセスの主砲すら防ぐメガ粒子偏向シールドを装備する。パイロットはユマ・カザァマ。
姉ユカ・カザァマの乗るリック・ディアスを破壊し、シャア・アズナブルと対峙、激闘の末敗れた。
メカニックデザインはヴィシャルデザインがラフを描き[20]、藤田一己がアレンジを加えてフィニッシュワークをおこなった。
キリマンジャロ基地で10番目に開発された試作型MS。ティターンズが地球上の制空権を確固たるものとするため、ベースジャバーなどのサブフライトシステムを使用せず、当時のトレンドであった可変MS/MAのように飛行形態にも変形せず、単独かつ人型を保持したままでの飛行性能に重点を置いて開発した機体[21]。
ガンダムTR-1[ヘイズル改]イカロスユニットのアイデアソースを元に開発され[22]、従来の熱核ロケット・エンジンに加え[23]、両肩に可動式の[24]熱核ジェット・エンジンを装備することにより[23][注 5]、これまでのMS単独による滞空時間の記録を大幅に更新するが[23]、航続距離には問題があったとも言われる[21][注 6]。なお、熱核ジェットをロケットに換装することで、宇宙空間での使用も可能となっており[25]、空間戦闘においても通常のMSを上回る加速性能を誇る[26]。
可変MS/MAの開発費や整備性を始めとする運用上の問題を解決すべく同機が開発された[25]が、本機自体も整備が煩雑だったという説もある[27]。また、本機は大気圏外から降下する敵機に対する高々度迎撃機としても設計されている[28]。
機体の軽量化と空力特性を追求しているが[23]、それによる問題点も多く、装甲は薄く[24]武装も少ない[26]。この点はティターンズでも問題視され、さらなる推力向上とともに武装の強化が検討されていたとする説もある[28]。また、脚部は事実上の着陸用ギアでしかないともいわれる[29]。
量産はされなかったともいわれるが[24]、複数の機体が確認されている(「劇中での活躍」を参照)。標準塗装はダーク・グレーと薄紫を基調とし、一部が赤と黄色で塗り分けられている。
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』に登場。トリントン基地がバイアランの残存機体をもとに完成させた技術試験評価機。既存技術を用いたMSの単独滞空能力の向上を目指して製造された。
頭部センサーは原形機のモノアイ式から、連邦系のバイザータイプの複合(ツイン・アイ)式に変更[21]。これが、本機の計画承認にあたって連邦軍本部が指示した唯一の必須要項であったとされる[21]。両腕部はガブスレイの脚部の一部を流用したクロー・アーム[21]とビーム・サーベルとして使用可能なメガ粒子砲に換装。足先もクローアームとなっており、踵部分はバウンド・ドックのものと同型となっている[33]。背部にはプロペラントタンク直結の増加スラスターが2基追加されている。
2機が製造され、1号機は増設パーツと改修部分の検証機、2号機はさらにギャプランのパーツにより背面部スラスター・ユニットを改修してコクピットを最新型の94タイプに換装し空間機動性を大幅に向上させた「完全版」となる予定、とされている。本機を指して開発関係者は「ティターンズMSの合成獣(キメラ)」や「麒麟」のようだ、と述べる。
アニメ版本編に登場するのは1号機のみで、改修前の2号機は漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』のみの登場となっている。
アニメ版のジオン残党軍によるトリントン湾岸基地襲撃において、2号機は援護射撃を行ったあとにエラーを起こしてフリーズし画面上には登場しないが、起動に成功した1号機はジオン残党軍の旧式MSたちと交戦。カプール、ズゴック、ザク・マリナーを撃破する、袖付きの新型機であるゼー・ズール2機をも白兵戦で無力化する、ザクキャノンの対空弾幕を回避する、ロケットブースターで空中戦を挑んできたデザート・ゲルググを返り討ちにするなど、数で上回るジオン残党軍を圧倒する。その後、同じく空中戦を挑んできたジオン残党軍のマラサイの1機が放った海ヘビによって動きを止められた直後にヨンム・カークスの駆るザクI・スナイパータイプの狙撃によって右後部の増加スラスターを破壊されて撃墜され、さらにマラサイのビームサーベルで左肩部を焼かれながらもマラサイをビーム・サーベルで撃破する。
漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第3話冒頭、および『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』第3話冒頭でもゼー・ズールやカプール、ザク・マリナーとの交戦の様子が描かれている。『『袖付き』の機付長は詩詠う』第7話・第8話においては後述の2号機と共に登場。2号機と共に攻撃を仕掛けてくるMSだけを撃墜することで、結果として海賊の襲撃を受けたジオン残党部隊アヴリルたちを助ける。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』ではオーストラリアにある元ティターンズ関連の武装組織の本拠地「デビルズ・ネスト」にディエスが潜入、特殊部隊による制圧戦の混乱に乗じてバイアランを奪取し、武装組織と交戦する。
改修後の2号機は、漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第7話・第8話において登場。塗装は青と白を基調とする。漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』にも登場し、こちらは濃淡のグレーに塗装されているが、このカラーリングを「ティターンズカラー」と表現している媒体もある[36]。
改修点としては、両手が通常の掌タイプの5指マニピュレーターに換装され、背面部にはジェネレーター直結式[35]ビーム・キャノン内蔵のムーバブル・バインダーを追加[34]。踵部分のクローは廃されている。腕部にはロング・ビーム・サーベルにも転用可能なロング・ライフルを装着[35]。腕部を機体前方に突き出した姿勢変化により高速巡航形態となり、その際の「機首」として用いるエアロ・アーマーを通常時はシールドとして使用する(ビームコーティングが施されている)[35]。さらに臀部にギャプランの追加ブースターを接続することにより、総推力の増加だけでなく、単独で大気圏上層までの進出が可能となる[35]。これによりギャプランと同様の稼働領域を獲得し、「大空を掌握する機体」という当初の目的を達成する[35]。
『バンデシネ』では、ダカールでバンシィからの攻撃でデルタプラスを中破させられたリディ・マーセナスが搭乗し、投降しかけたシャンブロに止めを刺す。ガルダ攻防戦において、ユニコーンガンダムとバンシィを攻撃しようとして、バンシィからの攻撃を受け大破する。
バイアラン・イゾルデ BYARLANT ISOLDE | |
---|---|
型式番号 | RX-160G |
所属 | バーナム |
武装 | ビーム・サーベル×2 メガ粒子砲 |
搭乗者 | ヴァルター・フェルモ |
小説・アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』に登場(型式番号:RX-160G)。
ブッホ・ジャンク社の私設部隊「バーナム」が運用する改修機。パイロットはバーナムに所属する傭兵兄弟の弟ヴァルター・フェルモ。「鳥」に形容される独特の形状をもち、機体色は白と紫を基調としている。バイアラン・カスタム以上にガンダムタイプに似たツインアイ型の頭部が特徴。
宇宙世紀0096年にブッホ社の二代目であるマイッツァー・ロナの意を受けて、ガンダムAN-01“トリスタン”やカスタムタイプのジェガン2機とともにアクシズの調査に赴き、同じくアクシズを調査していた連邦政府直轄部隊「マスティマ」と交戦する。
雑誌「ゲームぎゃざ」の読者参加ゲーム『機動戦士ガンダム G-STRATEGY』に登場(型式番号:RX-160X)。
元ティターンズ系の技師らがエゥーゴで開発したバイアランの発展型。簡易サイコミュを搭載しており、胸部にメガ粒子砲2門、肩と背部にサイコミュ誘導式メガランチャー(ワイヤレスだが、分離せずとも使用可能)4基を装備している。
OVA『GUNDAM EVOLVE ../9 MSZ-006 Ζ-GUNDAM』に登場。
ゲミヌスに8機搭載されている「サイコミュ・モビルスーツ」。ゲミヌスに搭乗した複数のニュータイプによってサイコミュを用いて無人制御され、ゲミヌスのオールレンジ攻撃に用いられる。三角錐のようなMA形態からMS形態へと変形可能な可変機であり、ゲミヌスに搭載されている際は三角錐形態を取っている。
チャクラ研究所攻撃に向かうゲミヌスに随伴しており、ゲミヌス迎撃に向かったホワイト・ゼータ、グレイ・ゼータ、レッド・ゼータと交戦する。
この節の加筆が望まれています。 |
HATI
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場(型式番号:ORX-007)。
オークランド研究所で開発された強化人間用MA。その姿形はタツノオトシゴ、もしくは旧ジオン軍のブラウ・ブロに近いが、本機のベースとなったのは一年戦争前に立案されていた航宙イージス艦構想である。 同時期に開発されたORX-009 ガンダム[スコル]を直掩に付けて運用する事を前提としており、スコル側からの操作でも機体を動かす事が可能。
オールレンジ攻撃を行う有線ビットとIフィールドジェネレーターを装備し、単体でも高い戦闘能力を有しているが、本機の本領はサイコミュを用いた搭載兵器の誘導管制能力にある。機体下面に長距離ミサイルを収容可能な武装サイロを装備しており、サイロ前面のサイコミュ感応アンテナを用いてミサイルの誘導を行う。 なお、有線ビットは主砲と副砲を備えており、主砲はメガ・ランチャーに匹敵する威力を有し、副砲がその発射ラグをフォローする形となっている。
追い詰められたテルアビブ分遣艦隊のニシザワ中佐が、地球全土への無差別核攻撃の中心機として導入し、武装サイロに搭載されているのは全て核弾頭ミサイルだった。
パラス・アテネ PALACE-ATHENE | |
---|---|
型式番号 | PMX-001 |
全高 | 27.4m[37] |
頭頂高 | 21.6m[37] |
本体重量 | 65t[37] |
全備重量 | 80t[37] 91.5t(フル・アーマー状態)[37] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[37] |
出力 | 1,790kW[37] |
推力 | 38,500kg×1[37] 29,500kg×2[37] 総推力:97,500kg[38] / 76,000kg[39][注 8] |
センサー 有効半径 | 11,010m[37] |
武装 | 2連ビーム・ガン (グレネード・ランチャー装備) メガ・ビーム砲×2 拡散ビーム砲×4 大型ミサイル×8 シールド (小型ミサイル・ランチャー×8内蔵) ビーム・サーベル×2 |
搭乗者 | レコア・ロンド サラ・ザビアロフ(小説版) |
その他 | 姿勢制御バーニア×15[37] |
メカニックデザインは藤田一己。デザインラインはガブスレイから継承、発展したものであると語っている[40]。
パプテマス・シロッコが設計[41]・試作し[37]、ジュピトリス艦内で2番目に開発した[42]超重攻撃型MS[37]。ボリノーク・サマーン、ジ・Oの3機で「チーム」として運用する構想のもとに、それぞれの機能を分化した設計がなされている[43]。本機はおもに火力を重視した設計となっており、編隊から突出して対艦攻撃をおこなうことも想定されている[43]。しかし、大量の武装を運用するために基礎フレームは大型化し、運動性や機動性の低下を招き、MS同士の近接戦闘には向いていない[43][注 9]。なお、フル装備の状態は「フル・アーマー」とも呼ばれる[43]。
当初はシロッコの2番目の専用機として開発されるが、ジ・Oが完成したあとはそちらに乗り換えている[44]。
ハンブラビ HAMBRABI | |
---|---|
型式番号 | RX-139 |
全高 | 19.9m[46] |
頭頂高 | 19.9m[46] |
全長 | 17.9m(MA形態)[46] |
全幅 | 15.9m(MA形態)[46] |
本体重量 | 34.6t[46] |
全備重量 | 56.9t[46] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[46] |
出力 | 1,540kW[46] |
推力 | 29,900kg×2[46] 総推力:59,800kg[39] |
センサー 有効半径 | 10,020m[46] |
武装 | ビーム・ライフル×2 ビーム・サーベル×2 海ヘビ クモの巣 フェダーイン・ライフル 腕部クロー×2 テールランス |
搭乗者 | ヤザン・ゲーブル ラムサス・ハサ ダンケル・クーパー サラ・ザビアロフ |
その他 | 姿勢制御バーニア×4[46] |
ゼダンの門(旧:ア・バオア・クー)工廠で9番目に開発された可変MS。
設計にはパプテマス・シロッコが関与しており[47]、ジュピトリスで試作がおこなわれている[48]。ガブスレイの後継機であるともいわれるが[49]、変形機構は量産化を前提とした簡易なもの(ほぼ、両脚を背中側に折り上げるだけ)を採用しており、ムーバブル・フレームとマグネット・コーティングにより、MS形態からエイのようなMA形態に約0.5秒で変形完了する[47][注 10]。スペックの数値は第3世代MSとして高いとは言えないが、運動性や格闘戦性能は非常に高い[48]。搭載されている熱核ロケット・エンジンは燃焼効率が高く、長時間安定した機動が可能である[51]。また、変形により機体特性を目まぐるしく入れ替え、相手を翻弄する多彩な攻撃が可能となっている[47]。
細長く尖った頭部および両肩アーマーと、さらにこれらに計5基(顔面2基、後頭部、両肩)のモノアイが装備されているのが特徴で、これによりMS/MA両形態で十分な索敵が可能となっている[52]。胸部から頭部にかけてのユニット全体が複合的なセンサー・アレイとなっており、各形態で状況に応じて最適化された情報をパイロットに伝達する[47]。また、腰部アーマーの裏側にはオプションのマウント・ラックがある[48]。装甲は脆弱であるが、耐ビーム・コーティングの性能は優秀である[51]。
整備性や生産コストの面では優れており[47]、稼働率も高いが[51]、乗りこなすには高い技能と戦闘のセンスが必要とされたため、量産先行機[53]が数機建造された時点で本格的な量産は見送られている[47]。
ヤザン・ゲーブルは、本機に搭乗した感想をシロッコに求められた際に「得体の知れない力を感じる」と述べている。それに対してシロッコは「それはヤザン大尉が、今まで楽をしてきたからだ」と答えているが、小説版では「バイオセンサーによるシステムが導入されているから」と回答している。
デザインは永野護。カラーリングは青を基調としている。MSの目のデザインにこだわった永野が、モノアイの形を逆三日月型に仕上げている[57]。
もともとは可変MSのメッサーラとしてデザインラフを描いた[58]。その時点での仮称は「クラックス」[59]。パプティマス・シロッコとメッサーラは企画段階ではもっと重要な存在になる予定だったので、デザイナーは皆狙っていたという[60]。
その後、永野は半年ほど『Ζガンダム』の現場から離れていたが、1985年の4月に「デザインはいくつも上がっているんだけどちょっと困っている。富野さんももう一回やってみないかと言っているので参加してくれないか」という話が来て、復帰することになった[58][61]。
「何をやってもいいから」と言われた永野は、「落書きできるくらい強いキャラクター性を持ったMSを」と考え、シルエット重視型のMSを提案することにした[58][62][63]。そこでクラックスのラフスケッチをクリンナップしてエゥーゴ側の可変MSメタス[注 11]として提出した[61]。21話から登場する予定だったが、あまりに奇抜なフォルムのために作画インの直前にメタスは現行のデザインのものに変更され、このデザインはハンブラビと名前を変えられて31話から登場するティターンズ側のMSに回されることになった[58][59][61]。
1986年には、永野が自らのデザインをさらに推し進めて描いた別デザインが公開されている[64]。1994年にはデザインをリメイクし、カラーリングをブラッディレッドに変更したイラストをアニメ誌に発表した[65]。
大日本絵画発行の書籍『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に登場する可変MS。ハンブラビの改良型。
背部ウイングバインダーが大型化されている。それに伴い、ウイングバインダー内のプロペラントも増加され、作戦行動時間が延長された。頭部レドームは改良によって延長され、搭載電子機器の機能強化と60mmバルカン砲の搭載がなされた。これにより、MA形態時の戦闘能力と索敵能力が強化されている。
漫画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場(型式番号:ARZ-139)。名称は雑誌企画『A.O.Z Re-Boot』により、「鹵獲ハンブラビ(作業型)」とも呼ばれる[66]。
火星のジオン残党組織「レジオン」が、ティターンズ残党が持ち込んだハンブラビを作業用に改修した機体[67]。「オメガ逃亡事件」により火星が飛行禁止となり、飛行用・宇宙用MSの一部は装備や武装が解除されて作業用MSとして運用される[66]。背部ウィング・バインダーを廃し、テール・ランスは掘削用の「テール・ドリル」[67]に換装されている。MS形態は漫画作中と『A.O.Z Re-Boot』掲載のイラスト[66](単行本第4巻に再録)では一部デザインが異なり、前者のほうが原型機に近いものとなっている。また、MA形態は『A.O.Z Re-Boot』にのみ掲載され、サソリのような形状となっており、展開することでシャベルをはじめとする建設機器として使用可能なオプション装備である「汎用モビル・バケット」を上部に追加している[66]。機体色はオレンジを基調に、一部黒で縞模様が描かれている[66]。名称は、ウィングのない状態を揶揄した愛称である[66]。
パラス・アテネと同じくジュピトリス製の機体で[68]、バックパックの大推力高機動スラスター[69]や安定度の高い脚部からシロッコの趣向が垣間見える[70]。重MSに分類されることもある[71]。
索敵・哨戒・情報収集を目的とした試作機であり[72]、その能力に優れる[73][注 13]。頭部にさまざまなセンサー機器類を内蔵する[74]レドーム[75]、左前腕部にレーザー・センサー[注 14]を装備している[75]。また、機体全体に帯磁シールドがほどこされており[72]、高度なステルス性を発揮する[76]。搭載されているコンピューター・システムは大型システム並みの情報処理能力をもっており、センサーからの情報をリアルタイムで解析し、ジ・Oやパラス・アテネにレーザー通信で送信する[77]。また、前線の情報を司令部に常時送信し、的確な戦況判断を可能にするのも本機の主任務である[72]。機体自体の性能に特筆すべき点はないが[78]、これはセンサー系のノイズを軽減するために機体の出力を制限しているからである[77]。武装は、自衛用に[77]近接戦闘用のものを装備する[70]。
マタ・ビリ MATABIRI | |
---|---|
型式番号 | NRX-033 |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
武装 | 大口径メガ粒子砲 マルチプル・ランチャー×12 ハイドポンプ(多数) |
特殊装備 | Iフィールドジェネレーター |
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。ニューギニア基地が独自に開発したモビルフォートレス(MF)。機体名称の由来はニューギニアの伝承に出てくる悪霊。
ジオン製MAを参考に製作され、その独自の形状からカラバからは「パンケーキ」の名称で識別されている。同じ連邦製MFであるサイコガンダムとは異なりサイコミュは使われておらず、3人の搭乗者によって操縦される(分担は不明)。コクピットブロックはそのまま脱出装置となっておりパイロットの生存性を高めている。
一年戦争当時のジオン軍のMAビグ・ザムと同様の設計思想で作られており、その圧倒的な火力および155mmマシンガンランチャーの狙撃をものともしない防御力でケラウノス隊を含めたカラバのニューギニア基地攻略部隊を苦しめた。
メッサーラ MESSALA | |
---|---|
型式番号 | PMX-000 |
全高 | 30.3m[81] |
頭頂高 | 23.0m[81] |
本体重量 | 37.3t[81] |
全備重量 | 89.1t[81] |
装甲材質 | 不明[81] / ガンダリウム合金[82] |
出力 | 4,900kW[81] |
推力 | 16,000kg×6[81](スラスター・ユニット[82]) 総推力:96,000kg[83] |
センサー 有効半径 | 11,300m[81] |
武装 | メガ粒子砲×2 ミサイル・ポッド×2 ビーム・サーベル×2 グレネード・ランチャー×2 バルカン砲×4 腕部クロー×2 脚部クロー×2 |
搭乗者 | パプテマス・シロッコ レコア・ロンド サラ・ザビアロフ コンチェッタ・フィリー |
その他 | 姿勢制御バーニア×8[81] |
パプテマス・シロッコが木星圏にいたころジュピトリス艦内で開発していた試作型可変MA(したがって、正確にはティターンズの兵器ではない)。設計・開発は0085年から0086年にかけてとされる[84]。PMXシリーズにおける最初の機体であり、型式番号の「000」は連邦コード外の機体を表す。
戦闘用として開発されるも軍事的背景はまったくなく、シロッコの個人的な意向のみで進められているため、コンセプトには彼の意思が強く反映されている[85]。木星の高重力圏での活動を前提に設計されており、高重力を振り切るための大型スラスター・ユニットを装備し、フレーム剛性も非常に高く設定されている。TMAとしては最初期にムーバブルフレーム構造を採用した機体であり、変形所要時間はわずか0.5秒。スペック上の比推力は然程高くはないが、メインスラスターの他に機体脚部および尾部などにも大型スラスターを内蔵しており、実際の総推力は最低でも196,000kg以上に達すると思われる[86]。
スラスター・ユニットは連装スラスター群と一体化したAMBACユニットであり、1基あたり機体質量の30%を有する[82]。先端には推定出力11.3MW[86]の直結型メガ粒子砲を搭載し、ジョイント・アームにより広範な射角を有する。ほかに、肩部には9連装ミサイル・ポッド、前腕の甲にはグレネード・ランチャー(2連装、各3発[87])とクローが一体となったユニットを装備し、ビーム・サーベル(柄が伸縮、出力0.5MW[81])も内装、両側面にはバルカン砲も装備している[87](劇中では未使用)。さらに脚部(かかと)もクローとして、敵機の捕縛や圧壊が可能なトルクを持つ[82]。
装甲材質は不明だが、独自の研究によりγ型に近いガンダリウム合金を開発し、採用していたようである[86]。また、本機の変形シークェンスはきわめて単純で機構の整備維持が容易なものであり、シロッコが技術や性能に惑溺することなく実用性を考慮していたことが窺える。ただし、本機の頭部と胴体は一体化しており、完全な人型ではない。カラーリングは濃淡パープルを基調とする。
ツクダホビーのウォー・シミュレーションゲーム『QUIN-MANTHA』に登場。
パプテマス・シロッコがジュピトリス内で生産したメッサーラの量産型。構造は量産向けに改められているが、原型機とほぼ同レベルの性能を発揮する。
漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場(型式番号:PMX-000G)。メカニックデザインは倉持キョーリュー[91]。
シロッコがオーヴェロンの支援型増加兵器として開発[91]。メッサーラのMA形態に似た外観であるが、流用部品は存在せず、形状から推測される推力重量比も異なる。メッサーラ同様、左右のスラスター・ユニット先端にメガ粒子砲を装備する[91]。機首のバレル・カバーを兼ねたカウルを排除しグリップを展開することで「メッサーラ・グラシュティン第二形態[91]」となり、メガライダーのようにオーヴェロンがまたがって乗ることが可能となる。この形態ではジョイントを介してオーヴェロン側のジェネレーターと接続し、本機機首のハイパー・メガ・ランチャー(メガライダーのメガ・バズーカ・ランチャーより出力は劣るが命中精度は高い)[91]が連射可能となる。また、スラスター・ユニットを切り離しオーヴェロンのバックパックに接続、「隠し腕」を展開することで「オーヴェロン・メッサーラ・グラシュティン第三形態[91]」に、さらに隠し腕を収納して機体本体を携行武装とすることで「同第四形態[91]」となる。
ラクシャサ RAKSHASA | |
---|---|
型式番号 | RX-136-1 |
武装 | 1号機: メガ粒子砲 18連装誘導弾発射機 ビームサーベル×2 大型クロー×2 ヒート剣×2 2号機: |
特殊装備 | Iフィールドジェネレーター |
搭乗者 | ユーイン・バーダー |
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。ゼダンの門工廠で開発されたMA(モビルアーマー)。
旧ジオン公国軍のビグロなどと同じく高速離脱戦闘を目的として開発され、直線機動での加速性能は同時代のMS群を大きく上回る。また、機体各部は容易に換装が可能な構造となっており、整備性の向上に一役買っている。また、コックピットブロックを有する機首部分は分離して脱出艇となる。
本来であればアレキサンドリア級かドゴス・ギア級などの大型艦で運用されるべき機体だが、パイロットとして名乗りを上げたバーダーが艦長を務める「トブルク」がサラミス改級という事もあり、「トブルク」の艦底に固定して強引に運用された。
コンペイトウ攻略作戦において1号機が出撃し大破。続くゼダンの門攻略戦では主武装を高出力メガ粒子砲二門に、ミサイルユニットを拡散メガ粒子砲に変更し、Iフィールドを機体全面を覆うように強化した2号機が戦線投入された。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.