株式会社ドリマックス・テレビジョン(英: DREAMAX TELEVISION INC.、通称:ドリマックス)は、かつて存在した日本のテレビ番組制作プロダクション。東京放送ホールディングス (TBSHD) 傘下として、主にTBS系列で放送されるテレビドラマやバラエティ番組を手がけていた。
元々は、1964年に松竹専属の映画監督・木下惠介と広告代理店の博報堂、東京放送(現:TBSホールディングス)が共同出資し、木下恵介プロダクション(きのしたけいすけプロダクション、のちの木下プロダクション)を発足したのが始まりである。主に『木下恵介アワー』や『木下恵介・人間の歌シリーズ』など木下が企画・監修を手がけたテレビドラマの制作を中心とした業務を行っていた。
前述の通りTBSグループの制作プロダクションとして、TBSテレビ系列で放送されるテレビドラマやバラエティ番組・情報番組などの制作および制作協力を手掛けているが、TBSテレビなどJNN系列以外の地上波各局(日テレは除く)や、BS放送にも番組を提供しつつ、2000年代中盤からはネットドラマやインフォマーシャルなど様々なメディア分野にも進出していた。前身の木下プロダクションの時代には、TBS発ドラマを制作する際にはほぼ同社スタッフによる制作だったが、ドリマックス時代にはプロデューサーやディレクターなどTBSテレビ側のスタッフが受け持つ作品も増えていた。
2019年1月1日付で、株式会社TBSビジョンなど10社と共に株式会社TBSスパークルへ吸収合併され、ドリマックス・テレビジョンは解散。ドリマックス・テレビジョンが手がけていた業務はTBSスパークルエンタテイメント本部とスポーツアスリート本部が継承した[1]。木下プロダクション時代から会社解散までに制作したテレビドラマ作品は、TBSテレビほか制作放送局の権利が失効した作品に関しては、当初JNN系列外の地方局や独立局などにも番組販売の形で再放送されていたが、基本的にはJNN系列を優先する形での再放送が中心となっている。TBSテレビ運営によるCS放送・TBSチャンネルでも過去に制作したテレビドラマ作品を多く放送している。
- 1964年 - 前身である株式会社木下恵介プロダクション(きのしたけいすけプロダクション)が発足。
- 1979年4月 - 株式会社木下プロダクション(きのしたプロダクション)を設立。木下恵介プロダクションの事業を継承。
- 2002年10月 - 木下プロダクションとVSO吸収合併。
- 2003年7月 - 株式会社ドリマックス・テレビジョンに商号変更、東京放送(現:TBSホールディングス)の連結子会社となる。
- 2019年1月 - 株式会社TBSスパークルへ吸収合併され、ドリマックス・テレビジョンは解散[1]。
役員
- 代表取締役社長:水留章
- 常務取締役:岩原貞雄
- 常務取締役:荒井光明
- 取締役:番敦成
- 取締役:北川雅一
- 取締役(非常勤):徳井邦夫(株式会社TBSホールディングス グループ経営企画局長)
- 取締役(非常勤):高橋務(株式会社TBSテレビ 編成局編成部部次長)
- 監査役:箸透(株式会社TBSテレビ 経理局経理部担当局次長)
ドラマグループ
- プロデューサー
- 荒井光明(常務、演出兼務/VSO⇒同社⇒現:TBSスパークル 取締役兼エンタテインメント本部付)
- 加藤章一(演出兼務/木下プロ⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 橘康仁(同社⇒現:Nemeton 代表者)
- 浅野敦也(テレパック⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 小板洋司(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部)
- 新井順子(VSO⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 佐藤敦司(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 青山貴洋(名古屋東通企画⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 大高さえ子(テレパック⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 松本桂子(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- ディレクター
- 酒井聖博(VSO⇒同社⇒現:TBSスパークル 執行役員兼エンタテインメント本部副本部長)
- 山﨑統司(ディレクター/同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部)
- 倉貫健二郎(プロデューサー兼務/木下プロ⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 松田礼人(木下プロ⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 高野英治(木下プロ⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 田沢幸治(プロデューサー兼務/木下プロ⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 竹村謙太郎(KANOX⇒同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 山本剛義(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 森嶋正也(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部番組制作二部 プロデューサー)
- 堀英樹(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 塚原あゆ子(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 福田亮介(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
- 棚澤孝義(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部ドラマ映画部)
情報・バラエティ
- プロデューサー
- ディレクター
- 小杉康夫(同社⇒現:TBSスパークル スポーツアスリート本部中継制作部 演出・プロデューサー)
- 十文字岳(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部番組制作二部)
- 菅慶彦(同社⇒現:TBSスパークル エンタテインメント本部番組制作二部)
テレビ番組
(凡例)太字:TBSスパークルへ移管された番組、特記がない限りTBSテレビにて放送。※:スタッフ協力
ドラマ
1964 - 1969年
- 連続ドラマ
- 今年の恋(1967年2月 - 4月、木下恵介劇場)
- おやじ太鼓(1968年1月 - 10月、火曜劇場・木下恵介アワー)
- 3人家族(1968年10月 - 1969年4月、木下恵介アワー)
- 単発・スペシャルドラマ
1970年代
- 連続ドラマ
- あしたからの恋(1970年4月 - 11月、木下恵介アワー)
- 冬の旅(1970年4月 - 7月、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- 二人の世界(1970年12月-1971年5月、木下恵介アワー)
- 冬の華(1971年9月 - 12月、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- 太陽の涙(1971年12月 - 1972年5月、木下恵介アワー)
- 地の果てまで(1972年4月 - 7月、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- 喜びも悲しみも幾歳月(1972年7月 - 8月、愛の劇場)
- 思い橋(1973年4月 - 9月、木下恵介アワー)
- それぞれの秋(1973年9月 - 12月、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- 華やかな荒野(1974年10月 - 1975年3月)
- お菓子放浪記(1976年10月 - 1977年1月、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- 冬の運動会(1977年1月期クール、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- 悪妻行進曲(1977年4月期クール、木下恵介・人間の歌シリーズ)
- すぐやる一家青春記(1977年7月 - 10月)
- おおヒバリ!(1977年10月 - 1978年5月)
- 華やかな孤独(1978年4月期クール、木曜座)
- やあ!カモメ(1978年6月 - 10月、火曜20時)
- あした泣く(1978年10月期クール、木曜座)
- アヒル大合唱(1978年10月 - 1979年3月、火曜20時)
- 男なら!(1979年4月 - 9月)※木下プロダクションから設立された最初の作品。
- 青春諸君!(1979年10月 - 1980年3月)
- 単発・スペシャルドラマ
1980年代
- 連続ドラマ
- 単発・スペシャルドラマ
- 団地殺人事件 妻たちの危険な昼下り(1984年1月、ザ・サスペンス)
- 団地殺人事件II 妻たちの危険な関係(1984年6月、ザ・サスペンス)
- むかし遊んだ二人(1987年10月、ドラマ23)
- 夜ごとのラブソング(1987年10月、ドラマ23)
- 水曜日の恋人たち(1987年11月)
- プロポーズは週末に(1988年5月、ドラマ23)
- こまったもんだTHEY!?(1988年11月、ドラマ23)
- パパが私で私がパパで(1989年1月、ドラマ23)
- ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟(円谷プロ、オフィス・ヘンミとの共同制作 1989年3月)
- 私、オトナになります(1989年4月、ドラマ23)
- むかし遊んだ二人AGAIN(1989年5月、ドラマ23)
- ヒラナリ君ナリヒラ君(1989年6月、ドラマ23)
1990年代
- 連続ドラマ
- 単発・スペシャルドラマ
- 松本清張サスペンス 黒い画集・証言(霧企画との共同制作 1992年10月、月曜ドラマスペシャル)
- バスガイド愛子 これが最後の恋(1993年8月、月曜ドラマスペシャル)
- バスガイド愛子2 みちのくの恋(1994年10月、月曜ドラマスペシャル)
- 金曜日の離婚したい妻たちへ(1995年4月)
- 親子弁護士の探偵帖(1995年6月、月曜ドラマスペシャル)
- タクシードライバー咲坂都(1996年5月、月曜ドラマスペシャル)
- 松本清張特別企画・紐(1996年7月、月曜ドラマスペシャル)
- 親子弁護士の探偵帖2(1996年7月、月曜ドラマスペシャル)
- タクシードライバー咲坂都2(1996年12月、月曜ドラマスペシャル)
- 親子弁護士の探偵帖3 恋と罠に落ちて(1997年10月、月曜ドラマスペシャル)
- “1998”バトルな女ドラマ 七人のOLソムリエ(1998年9月)
- ホステス探偵危機一髪(1999年6月、月曜ドラマスペシャル)
2010年代
- 連続ドラマ
- 単発・スペシャルドラマ
*嫌われ監察官 音無一六5(テレビ東京、BSジャパン 2018年7月)
情報・バラエティ
1980年代
- レギュラー番組
- 単発・特別番組
- 毎度おさわがせします 新春バラエティスペシャル〜ハッピーニューえっち(1987年1月)
- チーフプロデューサー
- プロデューサー / 演出
- プロデューサー
- 演出
- 演出補
- 脚本