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『ツインビー』(TwinBee)は、コナミの縦スクロールシューティングゲーム。1985年3月5日にアーケードゲームとして稼働開始した。コナミのアーケードゲーム基板「バブルシステム」を初めて搭載した作品であり、また、2人同時プレイが可能なシューティングゲームとして草分け的な存在である[1]。
ジャンル | 縦スクロールシューティングゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | コナミ開発1課 |
発売元 | コナミ |
プロデューサー | 廣下宏治 |
デザイナー | 青山和浩 |
プログラマー | 青山和浩 |
音楽 |
福武茂 佐々木嘉則 |
シリーズ | ツインビーシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (328.50キロバイト) |
稼働時期 |
1985年3月5日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | バブルシステム |
CPU |
MC68000 (@ 9.216 MHz) Z80 (@ 3.580 MHz) |
サウンド |
AY-3-8910A (1.790 MHz) ×2 K005289 (@ 1.790 MHz) VLM5030 (@ 3.580 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 256×224ピクセル 60.61Hz パレット2048色 |
その他 | 型式:GX412 |
本作以降シリーズ化され、一方で1990年代には同シリーズを基にした各種メディアミックスが展開された。その後、アーケード版の各種権利が2016年11月1日にコナミデジタルエンタテインメントからコナミアミューズメントへ再継承され、現在に至っている(コナミグループ再編によるもの)。現在でもコナミアミューズメントのWebサイト内にある「アーケードゲーム」のページを開くと、アドレス欄などに表示されるファビコンとしてツインビーが用いられている。
1986年にファミリーコンピュータおよびMSXに移植され、1988年にX68000およびディスクシステムに移植された。2003年には携帯電話ゲームとして配信された。ファミリーコンピュータ版は2004年にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてファミコンミニシリーズとして発売された他、バーチャルコンソール対応ソフトとして2008年にWii、2013年にWii Uにて配信された。MSX版は2014年にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて配信された他、2015年にWii U用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。
登場するキャラクターのコミカルさ・可愛らしさが特徴である。プレイヤーは自機(1P側:ツインビー、2P側:ウィンビー)を操り、空から迫り来る敵と地上に配置された敵を倒しながら進攻していく。2人同時プレイが可能であり、同時プレイ時のみ可能な攻撃もある。空中にはショット弾、地上へは爆弾で攻撃する。空中の敵は編隊で出現することもあり、全滅させるとスペシャルボーナス1,000点が入る。地上への爆撃は、射程内では若干左右にも幅があり、自動的に照準が合うようになっている。地上の敵を破壊するとフルーツやスターなどのアイテムが出る。
ツインビー・ウィンビーとも、爆弾は自機の左右に備える手のようなもので投下するが、手の部分に敵もしくは敵の弾が当たるとアーケード版では片方ずつ失われ、対地攻撃を連続で行えなくなり、両方とも失うと爆弾が投下不可能になる。ただし1機につき1度だけ、画面上部から出現する救急車と合体することで手を修理してもらえる。救急車を取り逃がした場合には時間をおいてもう1度だけ出現する。
撃ったベルが放物線を描いて横へ飛ぶという仕様のため、ミスした後の復活が後のシリーズ作よりも困難である。さらに2周目(5面で1周)以降はベルの登場頻度が無いに等しい。
10ステージ1周で、ステージ6~10はステージ1~5と異なるザコ敵が登場する(ボスは同じ)。またボス対戦中にスクロールが止まらないため、ボスを倒す速さでステージ2以降のマップエリアが可変する。
アーケード版以降で変更された内容は#移植版を参照。
ステージ中には多数の雲が浮かんでおり、その中にはパワーアップアイテムのベル(鐘)が隠れているものがある。特定の雲にショット弾を当てるとベルが飛び出し、ベルに一定数のショット弾を当てるとベルの色が変化する。ベルを取ったときの色によって得点や各種パワーアップの効果が得られる。パワーアップ時はファンファーレが鳴り、BGMがアップテンポの曲に変わる(撃墜されると元のBGMに戻る)。ベルを取り逃がさず撃ち続けると下記の青から順に赤まで変化するが、取り逃すとまた黄色→青からになる[2]。
ベルを撃ち過ぎるとベルが壊れ、ハチ(ビックル)に変化して攻撃を仕掛けてくる。ビックルを撃つと高得点が得られるが、黄色ベルを取り逃したことになるため、連続取得カウントは最初からとなる。
地上物は移動しないが、砲台のように自機めがけて弾を撃ってくる。キノコ、モグラ、タケノコなどが登場。
地上物を破壊すると以下のアイテムが出現する。
2人同時プレイはゲーム開始時のみ選択することができ、1人プレイで開始して2P側が途中参加することはできない。また2P側だけでゲームスタートすることもできない。2人同時プレイでは互いの自機同士が重なり合うことはできず、押しあうようになる。また後方からショットを受けると前に動く。2人同時プレイの場合は緑ベルが出現しない。また地上ベルを取っても3-WAYショットにはならず初回からミラクルボールが出現する。
2人同時プレイ時のみ可能なスペシャル攻撃が存在する。
2人同時プレイで片方がゲームオーバーとなった際、相手に残機が残っていれば、スタートボタンを押すことで相手の残機を貰ってプレイが継続できる(クレジットによるコンティニューはプレイ人数に関わらずできない)。
宇宙暦2801、平和なドンブリ島に突如としてスパイス大王率いる軍隊が攻め寄せてきた。
スパイス大王は島を占領すると、島に伝わる5つの宝の玉を部下の4人の将軍に分け与え、島は分割統治されることになった。
一方、島のはずれに住んでいた風変わりな科学者シナモン博士は2機の戦闘機「ツインビー」「ウィンビー」を密かに開発していた。そして博士の弟子(初期は息子という設定だった)「アンナモン」と「ドンナモン」がそれぞれ乗り込み、スパイス大王の軍勢に対し勇敢に戦いを挑んでいった……[2]。
この節の加筆が望まれています。 |
ボス登場の前にボス名称がコンピュータの声でアナウンスされて登場。
ザコ敵は各ステージの将軍に率いられている設定で、ステージ毎に種類にある程度の一貫性がある(一部例外あり)。
以下のザコ敵の名前はファミコン版ツインビーで付けられたもので、アーケード版では「イチゴ」「包丁」「トランジスタ」など単純に元ネタの名称だが、便宜上ファミコン版の名称で記述する。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ツインビー | 1986年1月4日 |
ファミリーコンピュータ | コナミ開発2課 | コナミ | 192キロビットロムカセット[3] | RC807 | 売上本数:約100万本 | |
2 | ツインビー | 1986年5月25日 1986年 |
MSX | コナミ開発3課 | コナミ | ロムカセット | RC740 |
||
3 | ツインビー | 1988年2月 |
X68000 | SPS | シャープ | フロッピーディスク | CZZ-217AS | ||
4 | ツインビー | 1988年3月11日 |
ディスクシステム | コナミ | コナミ | ディスクカード片面 | KDS-TWN | ロムカセット版と同様 | |
5 | コナミアンティークス MSXコレクション Vol.2 |
1998年1月22日 |
PlayStation | KCE東京 | コナミ | CD-ROM | SLPM-86062 | MSX版の移植 | |
6 | コナミアンティークス MSXコレクション ウルトラパック |
1998年7月23日 |
セガサターン | KCE横浜 | コナミ | CD-ROM | T-9530G | MSX版の移植 | |
7 | ツインビー コンプリート版 | 2003年9月30日 |
J-スカイ | コナミ | コナミ | ダウンロード (コナミアプリDX) |
- | [4] | |
8 | ツインビー コンプリート版 | 2003年10月8日 |
mova505iシリーズ専用 (iアプリ) |
コナミ | コナミ | ダウンロード (コナミアプリDX) |
- | [4] | |
9 | ツインビー コンプリート版 | 2003年11月 |
EZアプリ | コナミ | コナミ | ダウンロード (コナミアプリDX) |
- | [4] | |
10 | ツインビー豪華版 | 2003年12月2日 |
256KBVアプリ対応端末 (Vアプリ) |
コナミ | コナミ | ダウンロード (256Kアプリ) |
- | [5] | |
11 | ファミコンミニ19 ツインビー |
2004年5月21日 |
ゲームボーイアドバンス | コナミ | コナミ | ロムカセット | AGB-FTWJ-JPN | ファミリーコンピュータ版の移植 | [6][7] |
12 | ツインビー | 2006年 |
Windows | KDE | KDE | ダウンロード (i-revo) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
13 | ツインビー ポータブル | 2007年1月25日 |
PlayStation Portable | M2 | KDE | UMD | ULJM-05221 | アーケード版の移植 | |
14 | コナミ アーケード コレクション | 2007年3月15日 2007年3月27日 2007年10月26日 |
ニンテンドーDS | M2 | KDE | 128メガビットDSカード | NTR-A5KJ-JPN NTR-ACXE-USA NTR-ACXP-EUR |
アーケード版の移植 北米版では『Rainbow Bell』に改題されて収録 |
|
15 | ツインビー | 2008年8月5日 |
Wii | KDE | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 日本では2019年1月31日配信・発売終了 |
[8][9] |
16 | Game Room Game Pack 012 | 2010年11月5日 2010年12月1日 |
Xbox 360 Windows |
Krome Studios | Microsoft Game Studios | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | |
17 | ツインビー | 2011年8月10日 2011年9月22日 |
ニンテンドー3DS | アリカ | 任天堂 | ダウンロード (3Dクラシックス) |
- | ファミリーコンピュータ版のリメイク | |
18 | ツインビー | 2013年9月4日 |
Wii U | KDE | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | [15] |
19 | ツインビー | 2014年8月19日 |
Windows (プロジェクトEGG) |
KDE | KDE | ダウンロード | - | MSX版の移植 | [16][17] |
20 | ツインビー | 2015年3月18日 |
Wii U (バーチャルコンソール) |
KDE | KDE | ダウンロード | - | MSX版の移植 | [18] |
21 | ツインビー | 2015年12月25日 |
PlayStation 4 (アーケードアーカイブス) |
KDE | ハムスター 日本一ソフトウェア |
ダウンロード | - | アーケード版の移植 バブルシステム版とROM版を収録 |
[19] |
22 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online |
2018年11月14日 | Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | ファミリーコンピュータ版の移植 2019年6月12日に『ツインビー ドンブリ島おかわりバージョン』 という特別版が配信 |
|
23 | アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション |
2019年4月18日 | PlayStation 4 Xbox One Nintendo Switch Steam |
ハムスター ゴッチテクノロジー |
KDE | ダウンロード | - | 本作も含むアーケードゲーム8作品を収録した オムニバスソフトの1作として収録。 |
|
21 | ツインビー | 2019年12月5日 |
Nintendo Switch (アーケードアーカイブス) |
KDE | ハムスター 日本一ソフトウェア |
ダウンロード | - | アーケード版の移植 バブルシステム版とROM版を収録 (起動画面再現の他、処理落ちの許容量が異なる) |
[20] |
BGM | タイトル | 備考 |
---|---|---|
クレジット | Credit | |
スタート | Start | 『パロディウスだ!』でも使われているイントロ部分。 |
ノーマルBGM | Twinbee's Home Town Song | |
パワーアップファンファーレ | Power Up | |
パワーアップBGM | Fantastic Power | 『ツインビーだ!!』でも使用されている。「ツインビー」といえばこのBGMが有名。 |
BOSS BGM | BOSS BGM A-1 | AC版ではオニオンヘッド、クローデバイスのテーマ。FC版ではオニオンヘッド、タイガーシャーク、スパイス大王のBGM。 |
BOSS BGM | BOSS BGM A-2 | A-1でミスするとこちらに移行。 |
ステージクリアー | Clear | |
ノーマルBGM アナザーバージョン | TwinBee's Home Town Song Another Ver. | イントロ部分が違うバージョン。ノーマルBGM中に1UPすると、ファンファーレの後こちらに移行。 |
BOSS BGM | BOSS BGM B-1 | AC版ではパラレルディッシュ、タイガーシャーク、スパイス大王のBGM。FC版ではパラレルディッシュ、クローデバイスのBGM。 |
BOSS BGM | BOSS BGM B-2 | B-1でミスするとこちらに移行。FC・MSXでは割愛されている。 |
ゲームオーバー | Game Over | |
ノーマルランキング | Normal Ranking | FC版、MSX版には未収録。 |
トップランキング | Top Ranking | FC版、MSX版には未収録。 |
評価 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.29 | 4.05 | 3.79 | 3.97 | 3.77 | 3.59 | 23.46 |
本作の直系の続編などを記述。
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