グランパーク
かつて存在した山梨県の商業施設 ウィキペディアから
かつて存在した山梨県の商業施設 ウィキペディアから
グランパーク(GRANPARK)は、山梨県甲府市にかつて存在した商業施設である。
グランパーク GRANDPARK | |
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地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒400-0043 山梨県甲府市国母5丁目8番1号 |
座標 | 北緯35度38分25.3秒 東経138度33分2.4秒 |
開業日 | 1997年11月 |
閉業日 | 2014年3月 |
正式名称 | グランパーク |
施設所有者 | 甲府新都市開発→リサ・パートナーズ系列 |
施設管理者 | 甲府新都市開発→リサ・パートナーズ系列 |
設計者 | 都市環境研究所[1] |
施工者 | 西松建設株式会社[1] |
延床面積 | 2,994,859 m²[1] |
商業施設面積 | 10,773 m² |
中核店舗 | D・POT |
店舗数 | 22+映画館(最多) |
駐車台数 | 1,000台 |
前身 | D・POT(単独) |
後身 | ケーズデンキ甲府店 |
最寄駅 | JR身延線国母駅 |
最寄IC | 中央自動車道甲府昭和IC |
「甲府国母南地区第一種市街地再開発事業」[2]として1992年(平成4年)に準備組合が設立。1995年(平成7年)に法定再開発事業の認可を受け、1996年(平成8年)に工事着工。1997年に竣工し、オープンを迎えた。外装は薄い桃色の派手な着色で、クリスマスシーズンになると、屋上から1階までライトを垂らし、クリスマスツリーのイルミネーションで点灯する。3階の半分、4階、さらに付近に3階建て立体駐車場や平面駐車場など、計1000台収容可能の駐車スペースがあった。
本館とわずかに離れた場所に建てられている黄色い建物。本館とは舗装された歩道で結ばれており、1分もあれば移動できる。「D・POT」は再開発事業前に同所にあった商業施設の名前を引き継いだものである。
以前は県下最大級を誇る規模のザ・ダイソーが1・2階にテナントとして入居していたがダイソーがグランパークから撤退した後はテナントが入らず、イベント時に使われる事が多かった。一階の一角にあった喫茶店は、ダイソーの撤退と共に閉店、テーブルとイスが無造作に積み上げられていた。
その後3階に自遊空間が入ったものの2013年に撤退。1階にあるラーメン店も2014年3月末で閉店し、すべてのテナントが撤退となった。
グランパーク本館に隣接して設置されていた東宝系のシネマコンプレックス(8スクリーン、1550席)。開館時は東宝関東興行株式会社が経営していたが、同社の合併に伴い2002年3月1日より東宝東日本興行株式会社経営に、さらに2008年3月1日よりTOHOシネマズ株式会社経営に変わった。
2000年12月9日に開館。開館時の甲府市内は人口19万人程度であったにもかかわらず、東宝東部興行の甲宝シネマ(4スクリーン)、武蔵野興業の甲府武蔵野シネマ・ファイブ(5スクリーン)と甲府シネマカリテ1・2(2スクリーン)、テアトル甲府のテアトル甲府(4スクリーン)などが存在しており、過当競争だとも言われた。郊外に存在することもあって、開館当初は同館と甲府武蔵野シネマ・ファイブを比較すると44:56とやや低調な動員であったが徐々に集客力を高め年間50万人程度を動員するまでになった[4][5]。
建物はスカイ甲府(株)によるもの。ショッピングモールに隣接していたが、劇場は独立した2階建てとなっていた。1階は売店と受付、2階は劇場と言う構造。2階にも売店は存在したが1階の売店より混雑しており、映画のグッズなどは2階売店のみの販売だった。外観はピンクで、夜になるとブルーのネオンが光る。経営元がTOHOシネマズに変わってからも「vit」や「シネマイレージ」など同社の企業名を冠している劇場で行われているサービスは導入されなかった。スクリーンの大きさと客席数は劇場によって異なり、人気映画の上映の際には時間を置いて2スクリーンで上映することがあった。大作や繁忙期のアニメ映画、注目作や新作はスクリーン6で上映されることが多かったが、時間によっては人気映画でも小さいスクリーンになる場合もあった。なお、1階には映画施設の他に、サッカー用品を中心としたスポーツ用品店と中華料理店と回転寿司店がテナントとして入居していた。
2008年6月21日に『きみの友だち』が封切られた際は、同作出演の石橋杏奈と北浦愛、監督の廣木隆一が舞台挨拶を行った[6]。また2010年3月14日の『スイートリトルライズ』上映時は、同作の監督を務めた矢崎仁司(山梨県鰍沢町出身)と脚本を手掛けた狗飼恭子が舞台挨拶で来館している[7]。
2011年3月17日に同じ商圏内のイオンモール甲府昭和にTOHOシネマズ甲府を開館することから、デジタル設備や3D上映に対する投資は行われず、経営効率化のため2011年3月13日をもって閉館(事実上の移転)することが決定した[5]が、2日前の3月11日に発生した東日本大震災の影響により十分な安全が確保できないとして同日より休館。3月13日にそのまま閉館となった。
グランパーク本館およびD・POT館は取り壊されたが、東宝8の建物はしばらく放置後2020年末取り壊され更地となっている。
障害者手帳を持っていると、年齢を問わず1000円で観ることが出来た。
甲府市国母5丁目8番1号
国道20号沿いにイトーヨーカドー甲府昭和店をはじめロードサイド型店舗が相次いで建てられると、D・POT館1・2階にあったザ・ダイソーを皮切りに本館側も様々なテナントが撤退した。このため管理会社の「甲府新都市開発」は多額の負債を抱え、2006年に甲府地方裁判所から民事執行法の適用を受けた。
負債を抱えた要因として、当初グランパーク側が提示したテナント料が高すぎるとテナントが訴え、グランパーク側がそれに応じたという説や、付近にあるショッピングモールJOYに入居していたセリアに押され、利益が落ち込んだダイソーが撤退した説、集団での小・中学生の恐喝行為説など様々な憶測が飛び交ったが、これらの説は憶測にすぎない(その後ダイソーがショッピングモールJOYのセリアと同じフロアに移転。ショッピングモールJOYは2013年10月に閉鎖)。また、立地上は甲府バイパス沿いという郊外化が進む甲府都市圏では好立地であったが、上述の通り品揃えが豊富なロードサイド型店舗に対し複合施設でありながら商業施設面積が10,000m2強と大きくないため品揃えの面で太刀打ちできず、かつ県内屈指の渋滞地点である国母交差点に隣接するなど近隣店舗との競争に不利な点もあった。
また、公共機関も国母通りと昭和通りに山梨交通のバス路線が通っていたにも関わらず、バス停が設置されず[8]、またグランパーク北側の都市計画道路の整備が進まず、完成する時は既に衰退していた事と、アクセスがタクシーかマイカーしか無かった事も衰退に拍車を掛けたと言われている。
再建のため施設が競売にかけられた結果、リサ・パートナーズの関連会社が落札し経営は継続されることとなったが、経営は改善されずその会社も2012年に破産した[9]。これを機にホームページの更新も滞り、アミューズメント施設やボウリング場、漫画喫茶などが相次いで撤退。2014年1月にはオープン以来旗艦店であったトイザらスも撤退し、これに合わせてホームページも閉鎖され、3月には全店舗が撤退し、閉鎖された。
尚、グランパークの事業費69億円のうち国や山梨県、甲府市から34億円の補助金が供出されている[10]。多額の補助金は13年後に竣工したココリでも行われており、税金を使って地域活性化のため商業施設を建てたものの店舗が相次いで撤退している点で共通している。
閉鎖後、和歌山県の精密機器メーカー「ノーリツ鋼機」が施設を購入。ノーリツ鋼機は「グランパークとして再建することはない」とし、5月より建物の解体を開始。これにより16年続いたグランパークとしての営業は幕を閉じる結果となった[11]。
2014年7月にケーズホールディングスがグランパーク跡地にケーズデンキ甲府店を2015年9月頃オープンさせると発表した。予定より少し遅れて、2015年10月8日にグランドオープンした[12]。
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