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東海旅客鉄道の一般形気動車 ウィキペディアから
キハ75形気動車(キハ75がたきどうしゃ)は、東海旅客鉄道(JR東海)の一般形気動車である。
JR東海キハ75形気動車 | |
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キハ75形0番台による快速「みえ」 (2019年5月3日) | |
基本情報 | |
運用者 | 東海旅客鉄道 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1993年 - 1999年 |
製造数 | 40両 |
主要諸元 | |
編成 | 2両 |
軌間 | 1,067 mm |
最高運転速度 | 120 km/h |
車両定員 |
52(席)+77(立)=129名*1 200・300番台:131(52)名 3400・3500番台:135(56)名 |
自重 |
200番台:40.2t、300番台:40.4t 3400番台:39.4t、3500番台:39.6t |
全長 | 21,300 mm |
車体長 | 20,800 mm |
全幅 | 2,943 mm |
車体幅 | 2,900 mm |
全高 | 3,965 mm |
車体高 | 3,630 mm |
車体 | ステンレス |
台車 | C-DT60形軽量ボルスタレス台車 |
動力伝達方式 | 液体式 |
機関 | C-DMF14HZB(カミンズ製) |
機関出力 | 350ps ×2(1両あたり) |
変速機 | C-DW14A (変速1段・直結2段) |
制動装置 |
電気指令式ブレーキ 増圧ブレーキ・機関ブレーキ・直通予備ブレーキ・コンバータブレーキ |
保安装置 |
ATS-ST・ATS-PT EB装置 TE装置 |
備考 | *1:0番台1両当たり |
快速「みえ」のスピードアップとサービス向上、および1993年(平成5年)の第61回神宮式年遷宮への輸送力増強用として開発され、1993年(平成5年)から1999年(平成11年)にかけて計40両が設計・製造された。本形式の導入に伴い、キハ58系・キハ65形気動車を置き換えた。
百位が偶数の番台を1号車(鳥羽・新宮・下呂・多治見方向)、奇数の番台を2号車(名古屋・岐阜方向)として2両編成を組むが、2両以上であれば設計上は1両単位で最大10両まで連結することができるため、後継系列のキハ25形のような編成番号は設定されていない。
本項では共通事項について述べ、番台毎の差異については次項で述べる。
全長21,300mm(311系電車より1,300mm長い)、車体幅2,900mm(311系より50mm狭い)のステンレス鋼製車体に両開きの客用扉が片側3箇所設けられており、側面にはオレンジ色の帯が2本配されている。先頭部は普通鋼製で窓周りは黒、他は白く塗装され、窓下にオレンジ色の帯を配する。側窓は扉間が連続固定窓、車端は上部が内折れ式の開閉窓である。床面高さは1,140mmと低く、乗降扉には段差(ステップ)がない。
311系と同様転換クロスシートを採用しているが、乗降扉付近と車端部側は転換式と同一寸法の固定クロスシートとなっている。0・200・400番台には車椅子対応トイレを設置している。各車の車端部妻面にはLEDを用いた車内案内表示装置を設置した。0・200番台には車内公衆電話が設置されていたが、2007年3月18日以降使用を中止した。
エンジンはカミンズ社製NTA-855-R-1(JRグループの型式:C-DMF14HZB 、350ps)を各車両に2基ずつ搭載し、変速機はキハ40系およびキハ85系と同一の新潟コンバータ製[注 1]のC-DW14Aでトルクコンバータを用いる変速段が1段に加え、直結段が2段となっている。最高運転速度は120km/hで、キハ85系と同等の性能を有する。ブレーキシステムもキハ85系と同一の電気指令式で、その他機関ブレーキとコンバータブレーキも装備する。台車はボルスタレス式で、ヨーダンパを装備するC-DT60形である[1]。
連結器は、キハ85系では従来車と共通の密着自動連結器が採用されたのに対し、本形式ではJR東海の気動車として初めて電気連結器付き密着連結器が採用された。
冷房装置は駆動エンジン直結式のC-AU30形を屋根上に2基搭載する。
種別・行先表示器と号車番号表示器は字幕式である。製造当初は前面行先表示器の字幕の地色が黒であった。
2012年2月までに全車両に対してATS-PTの設置工事が施工されている。
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1993年、快速「みえ」用として2両編成6本(12両)が日本車輌製造で製造された。
座席はシートピッチ940mmの転換クロスシート(一部固定)であるが、国鉄時代から気動車の全長は21.3 m (連結面間)と標準的な電車の全長に比べて1.3 mほど長いため、311系と同じ座席数ながらシートピッチは30mm長い。トイレは0番台に備えている。2000年代に入ってからはドアチャイムも設置されている。
2020年4月1日現在、12両全車が名古屋車両区に配置されている[2]。
← 鳥羽・下呂・多治見 名古屋・岐阜 → | |||
201 | 301 | ||
202 | 302 | ||
203 | 303 | ||
204 | 304 | ||
205 | 305 | ||
206 | 306 | ||
207 | 307 | ||
208 | 308 | ||
401 | 501 | ||
402 | 502 | ||
403 | 503 | ||
404 | 504 | ||
405 | 505 | ||
406 | 506 |
1999年に投入された2次車で、快速「みえ」の増発と急行「かすが」用キハ58系・キハ65形気動車の置き換え、また武豊線用の車両置き換えと東海道本線(名古屋)直通列車の増発を目的に日本車輌製造で製造された。この増備により従来武豊線を走っていたキハ40系は名古屋車両区から美濃太田車両区と伊勢車両区に転出した。
基本的な仕様や制御・駆動系は0・100番台に準拠しており、トイレは200番台・400番台に設置するが、同時期製造の313系電車に合わせて以下の変更点が加えられている。
2020年4月1日現在、201・202・301・302の4両が名古屋車両区に配置されている[2]。
なお、2015年3月10日付けで美濃太田車両区に転属した[3]200・300番台の6両については後述の1200・1300番台に、400・500番台については12両全車が後述の3400・3500番台にそれぞれ改造され、400・500番台は番台消滅している[4]。
冬季の寒冷地運用を考慮し、美濃太田車両区に転入した200・300番台に耐寒対策などの改造を施したもの。元番に+1000されている。
2015年4月から同年6月にかけて3編成 (1203 + 1303 - 1205 + 1305) に施工された[4]。改造時点では全車が美濃太田車両区所属となっていたが、2017年3月3日付で1203+1303の2両が名古屋車両区に転属し[5]、2019年3月11日付で美濃太田車両区に戻っている[6]。
2020年4月1日現在、1203+1303 - 1205+1305の計6両が美濃太田車両区に配置されている[2]。
武豊線電化に伴う転用を控え、200・300番台にワンマン対応・耐寒対策などの改造を施したもの。元番に+3000されている。2014年3月に1編成 (3207+3307) が[7]、2015年2月に2編成(3206+3306・3208+3308)が改造を完了している[3]。耐寒対策以外の仕様は400・500番台とほぼ同一であるが、2014年9月に登場したキハ25形1000・1100番台と同様にデッキの整理券発券機は半減し、各車両最後部のドア付近のみの設置となった。
改造を施工された3206+3306 - 3208+3308の3編成は、2015年3月10日付けで美濃太田車両区に転属し[3]、高山本線・太多線で使用されることになった。転属後は既存の3400・3500番台と共通運用が組まれている。
2020年4月1日現在、3206+3306 - 3208+3308の6両が美濃太田車両区に配置されている[2]。
冬季の寒冷地運用を考慮し、美濃太田車両区に転入した400・500番台に耐寒対策などの改造を施したもの。元番に+3000されている。2015年4月から同年6月にかけて全車両が改造された[4]。
2020年4月1日現在、3401+3501 - 3406+3506の12両が美濃太田車両区に配置されている[2]。
2022年現在は主に快速「みえ」や参宮線・高山本線・太多線の普通列車に使用される。
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