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日本のサッカークラブ ウィキペディアから
鹿児島ユナイテッドFC(かごしまユナイテッドエフシー、英: Kagoshima United FC)は、日本の鹿児島県鹿児島市をホームタウンとする[2]、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 未上場 |
本社所在地 |
日本 〒890-0062 鹿児島県鹿児島市与次郎1-10-21-5F(西原商会本社ビルCORE内)[2] |
設立 | 2013年12月 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 5340001017509 |
事業内容 | サッカークラブの運営 |
代表者 | 代表取締役社長 徳重剛[2] |
資本金 | 2,600万円[4] |
売上高 | 7億9,000万円(2020年1月期)[4] |
営業利益 | 600万円(2020年1月期)[4] |
経常利益 | 300万円(2020年1月期)[4] |
純利益 | 300万円(2020年1月期)[4] |
純資産 | 4,800万円(2020年1月期)[4] |
総資産 | 1億7,400万円(2020年1月期)[4] |
決算期 | 1月期 |
外部リンク | http://www.kufc.co.jp |
2014年に九州サッカーリーグ(Kyuリーグ)所属のヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAが、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)への加盟を目指すにあたってJリーグ側から申請一本化を求められたこともあり(詳細後述)、鹿児島県サッカー協会が仲介役となって両クラブが統合して発足した。チームスローガンは「鹿児島をもっとひとつに。」[5]。クラブ名と別に公募により『よかにせイレブン』の愛称が制定された[1]。
当初はクラブ名については一般公募も予定していたが、クラブ統合とJFL加盟申請の時間的な余裕がないため、両クラブ協議のうえで「鹿児島ユナイテッドFC」というクラブ名とすることを決めた[6]。
クラブ名については英語で「連合」「合併」を意味する "United" から成る。これは、
の意味が込められているという[7]。また、クラブスローガン共々「本土、離島、そして県外、世界中の鹿児島にゆかりのある人たちの鹿児島愛をひとつにし、それらを鹿児島のチカラに変えられる存在になること」の意図を持っているという[5]。
運営会社は株式会社鹿児島プロスポーツプロジェクト、ホームスタジアムは白波スタジアム、練習場は鹿児島県立サッカー・ラグビー場である[2](詳細は#スタジアムを参照)。
チームカラーは白および紺[5]。クラブエンブレムは、鹿児島のシンボルである桜島と錦江湾をイメージした絵をバックに、ヴォルカ鹿児島のチームカラーの赤とFC KAGOSHIMAのチームカラーのライトブルーを配したデザインで、「鹿児島を日本全国、世界へと発信できるクラブになっていく決意」を表現している[5]。マスコットキャラクターは薩摩犬をモチーフとしたゆないくーである。
ヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAは、元々はそれぞれが別々にJリーグ加盟を目指していたが、同じ鹿児島県立鴨池陸上競技場をホームスタジアムとしていることもあり申請の一本化を図るべく、2012年12月にチームが統合することで基本合意したと発表された[8] が、統合後のクラブの代表者人選や債務引き継ぎといった運営実務面での意見がまとまらず、2012年12月25日にKyuリーグ加盟のためのタイムリミットを迎えたこともあり、統合は一度破談となっていた[9]。
2013年、両チームは前年同様にJリーグ準加盟申請を行うべく準備を進めたが、Jリーグ側から改めて「両チームが統合し、申請を一本化することが望ましい」との指導を受け、ともに準加盟申請を断念した[10][11]。このことから両チームは改めてクラブの統合について協議、2014年にクラブを統合することになった[7]。
2013年シーズンのKyuリーグなどの結果を受けて出場した第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会(地域決勝)[注釈 1]で両クラブ共に決勝ラウンドに進出したことで、「(いずれかのクラブが)地域決勝3位以内」というJFL入会基準[13] が確定した。これを受けて鹿児島ユナイテッドFCとしてJFL入会申請を行い、12月4日のJFL理事会で入会が承認された[14][注釈 2]。
ホームスタジアムは白波スタジアム(白スタ)である[2]。2015年、読売新聞は白波スタジアムにドーピング検査室がなく、更衣室のシャワー数などが足りないなどの基準を満たさないと報じた[29]。2015年2月に行われたJリーグ百年構想クラブのヒアリングではJリーグから改修する必要があると指摘された[30]。
白波スタジアムは2020年に鹿児島で開催予定であった第75回国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)に向けた改修工事を行うこととし、県では前述の諸要件を満たすための工事を行う意向を示した[29]。なお、新型コロナウイルス流行により、上記国体は2023年に延期された。2016年に鹿児島がJ2ライセンスを申請した際、スタジアム基準のA要件を充足しない「(改修工事を理由に)ホームスタジアムにおいてホームゲームの80%以上を開催できることが書面で合意されていない」点と「(改修工事に伴い2016年にメインスタンドが使用不可になるため)シーズン中を通して観客席10,000人を常時満たすことが確約できない」点が問題視され、クラブライセンス不交付の判定に至った、とクラブでは説明した[31]。また、白波スタジアムの改修工事が完了しても『屋根が観客席の3分の1以上覆っていること』というB等級項目を満たすことが困難であることが明らかになり[32]、白波スタジアムがスタジアム基準を満たすかどうかについてはJリーグの佐藤仁司スタジアム推進グループマネージャーが「具体的に詳細を見ないと分からない」と説明した[33]。このこと並びに白波スタジアムの他競技での使用状況を踏まえ、クラブ側では将来的にJ1ライセンス基準を満たす15,000席規模のスタジアム新設を目指すことを念頭に、今後は白波スタジアムを「暫定的なホームスタジアム」として位置づけると説明した[32][34]。
2017年3月、前年の市長選挙でスタジアムの整備検討を公約に掲げて四選を果たした森博幸鹿児島市長は市を中心に有識者やスポーツ関係団体、経済関係団体の代表らで構成する「サッカー等スタジアム整備検討協議会」を設置し、本格的な検討に着手[35]。6月27日に行われた第2回会合で、鹿児島市内に専用スタジアムを新設する方向性で一致した[36]。立地に関しては今後検討するとしたが、森市長はドルフィンポート跡地(鹿児島市本港新町)への建設に前向きであった。ただし、土地所有者である当時の鹿児島県の三反園訓知事は「ドルフィンポート跡地にスポーツ施設は検討対象としない」と、これに否定的な考えを示した[37]。
2017年申請の2018年シーズン・ライセンスにおいて、新スタジアム建設計画の意向が県および市から文書で表明されたため、J2ライセンスが交付された[38]。
2019年申請の2020年ライセンスにおいては、「例外規定2[注釈 3]」に基づいたJ1ライセンスを発効された[39] 。
鹿児島市議会は、2022年12月12日の個人質問で、白波スタジアムのJ1基準化のための改修費を試算していないことを明かした。白波スタジアムが県所有物(現在は指定管理者としてセイカスポーツセンターを代表とする「セイカ・ユナイテッドグループ」が運営)であるが、鴨池運動公園そのものは鹿児島市の所有地であるため、県との連携で白波スタジアムの改修をした方がコストの抑制につながる可能性があると説明した[40]。
2023年6月23日、2017年のJ2ライセンス取得から6年たっても新スタジアム基本計画策定に至ってないため、Jリーグはクラブに対し状況確認の通達を出した。同月以内に求められた資料を提出できない場合、この時点で昇格圏内のJ3リーグ2位であったクラブは、2023年シーズンの成績によらず、2024年シーズンはJ2ライセンス以上は交付されず、J2昇格ができない(J3残留以下の)可能性がある[41] 。
当初鹿児島ユナイテッドFCは、上記ドルフィンポート跡地の県所有地の構想が2023年6月になって白紙に戻された上、北埠頭での整備計画を持っている案、さらには白波スタジアムのゴール裏芝生席の座席への改築などの案が混在しており、Jリーグからは状況が停滞していると見做し、クラブに対して整備計画のまとめの報告と、県と市に意向表明書の提出を求めているという[42]。また、例外2の規定についてはあくまでも新スタジアムの完成を前提としたものであり、白波スタジアムの改修・改築ではその根拠がなくなり、J2以上のライセンス不交付(=J2以上への昇格不可)となる可能性があることを示唆している[43]。
その後、9月26日にJリーグから、例外2を利用した特例条件付きJ1ライセンスの交付継続が決定したが、「白波スタジアム」は屋根の敷設率の基準が基準値を満たしていないため、Jリーグに書面を提出することを義務付けられた条件(制裁)付きの発行となった[44]。
クラブ創設以来、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島市中山町・鹿児島ふれあいスポーツランド内)[2] をはじめとして、県内の複数のグラウンドで練習を行っており、自前の練習場を持たない状況が続いていた。
この状況を受け、2020年3月、鹿児島市が、鹿児島市喜入町の多目的公園「喜入いきいきふれあい広場」を鹿児島ユナイテッドFCに無償貸与する契約を締結し、クラブが地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用して資金を募り、天然芝2面・人工芝1面の練習場及びクラブハウスの整備を行うことになった[45]。募金活動と並行して整備が行われており、2021年10月に練習場としての利用が始まり、『unita』(ユニータ)の愛称が付与されている。
2024年8月8日、ENEOS喜入基地の関係会社であるENEOSマリンサービスが保有し、2022年6月30日まで宿泊施設として営業していた「喜入シーメンズクラブ」(鹿児島市喜入中名町)を、ENEOSグループのENEOS不動産及びJリーグオフィシャルパートナーのいちごの仲介によりクラブ運営法人の鹿児島プロスポーツプロジェクトが無償譲受することを発表し、選手寮として活用することを明らかにした[46]。
アカデミーとして、U-18、U-15鹿児島、U-15日置及び知的障がい者サッカーチーム フューチャーズ を有する。
また、U-12およびU-6のカテゴリのスクールがあり、鹿児島、鴨池、南さつま、指宿、霧島、日置、川内、出水、伊佐の各地区、GK専門スクール(鹿児島市中山)およびセイカJrスクールで開設している[47]。
なお、チーム創設と同時にセカンドチーム(鹿児島ユナイテッドFCセカンド)を設立したが、2016年をもって活動を終了した。
掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
胸 | 長島研醸 | さつま島美人 | 2014年 - | |
---|---|---|---|---|
鎖骨 | GMOペパボ | GMOペパボ | 2019年 - | 左側に表記 |
西原商会 | 西原商会 | 2020年 - | 右側に表記 2015年10月 - 同年12月はパンツ | |
背中上部 | 新日本科学 | SNBL 新日本科学 | 2023年 - | 2019年 - 2022年は袖 2019年 - 2022年は「新日本科学」表記 |
背中下部 | 「鹿児島をもっとひとつに。」 プロジェクト実行委員会 | あなたとわくわく 鹿児島県 マグマシティ 鹿児島市 「鹿児島をもっとひとつに。」プロジェクト実行委員会 | 2020年 - | 2020年 - 2022年は『鹿児島県 あなたとわくわく どんどん マグマシティ 鹿児島 鹿児島市 「鹿児島をもっとひとつに。」プロジェクト実行委員会』表記 |
袖 | NEO | NEO | 2023年 - [48] | |
パンツ前面 | 鹿児島トヨペット | 鹿児島トヨペット | 2019年 - | |
パンツ背面 | なし | - | - |
年度 | 箇所 | サプライヤー | |||||||
胸 | 鎖骨左 | 鎖骨右 | 背中上部 | 背中下部 | 袖 | パンツ前面 | パンツ背面 | ||
2014 | さつま島美人 | 解禁前 | JAグループ鹿児島 | 解禁前 | ECCジュニア | - | 解禁前 | mitre | |
2015 | 明治維新 150年 1868 - 2018 鹿児島市 | - / 八反丸 リハビリテーション病院 | - / 西原商会 | ||||||
2016 | 愛と、電力。 ナンワエナジー | - / UME GROUP | - | ||||||
2017 | - | ナンワエナジー | 明治維新 150年 1868 - 2018 | ||||||
2018 | - / 七呂建設 | 明治維新 150年 1868 - 2018 維新のふるさと 鹿児島市 | - | - / BEAUTY SCHOOL SANTEROSSO | PUMA | ||||
2019 | GMOペパボ | 七呂建設 | ナンワエナジー | 維新のふるさと 鹿児島市 | 新日本科学 | 鹿児島トヨペット | |||
2020 | 西原商会 | 鹿児島県 あなたとわくわく どんどん マグマシティ 鹿児島 鹿児島市 「鹿児島をもっとひとつに。」プロジェクト実行委員会 | - | ||||||
2021 | ANGUA | ||||||||
2022 | |||||||||
2023 | SNBL 新日本科学 | あなたとわくわく 鹿児島県 マグマシティ 鹿児島市 「鹿児島をもっとひとつに。」プロジェクト実行委員会 | NEO |
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