竹富町
沖縄県八重山郡の町 ウィキペディアから
沖縄県八重山郡の町 ウィキペディアから
竹富町(たけとみちょう)は、沖縄県八重山郡の町。日本最南端の町[注釈 2]で、9つの有人島とその周辺の無人島からなる。
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たけとみちょう 竹富町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 沖縄県 | ||||
郡 | 八重山郡 | ||||
市町村コード | 47381-2 | ||||
法人番号 | 8000020473812 | ||||
面積 |
334.40km2 | ||||
総人口 |
3,836人 [編集] (推計人口、2025年1月1日) | ||||
人口密度 | 11.5人/km2 | ||||
町の木 | イヌマキ(キヤーギ) | ||||
町の花 | 月桃(サミン) | ||||
町の鳥 町の蝶 町の魚 町の貝 マスコット |
アカショウビン(ゴッカーロ) ツマベニチョウ カスミアジ(ガーラ) スイジガイ[1] | ||||
竹富町役場 | |||||
町長 | 前泊正人 | ||||
所在地 |
〒907-8503 沖縄県石垣市美崎町11番地1 北緯24度20分23秒 東経124度09分16秒 ![]() 竹富町役場石垣庁舎 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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特記事項 | 町役場は町域外の石垣市に置かれている。 | ||||
ウィキプロジェクト |
八重山列島のうち、西表島・竹富島・小浜島・黒島・波照間島・鳩間島・新城島(上地島・下地島)・由布島の有人島と、その周囲にある仲の神島などの無人島からなる。
竹富町役場は町外の石垣島(石垣市)に置かれている。町内の各島への航路は基本的に石垣島を起点としており、各島間を相互に連絡する航路はほとんどないためである。町役場の西表島大原への移転計画が決定されているが[2]、2022年には石垣島に新庁舎が完成した一方[3]、西表島大原での新庁舎の計画は規模を適正化する方向で見直されている[4][5][6]。事務所が町村の区域外に位置する町村は、竹富町以外では鹿児島県の十島村と三島村の2村のみである[7][注釈 3]。
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竹富町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 竹富町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 竹富町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
竹富町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
西表島をはじめとする竹富町の町域には、特別天然記念物のイリオモテヤマネコ、カンムリワシ、天然記念物のセマルハコガメ、リュウキュウキンバト、八重山列島固有種のサキシマカナヘビ等の希少な動植物が分布しており、竹富町の全域及び周辺海域(石西礁湖等)が西表石垣国立公園に指定されている[8]。
緯度が低い八重山列島では、全天88星座のうち84星座を見ることができ[9]、南十字星も好条件で観測することができる[10]。竹富町を含む西表石垣国立公園の陸域にあたる区域は、2018年3月30日に国際ダークスカイ協会(IDA)により日本初の星空保護区に暫定認定されている[11][12]。
消防本部・消防署を持たない、常備消防未設置町村の一つである。 2020年1月24日に、日本救急システムと西表島西部での救急救命業務の民間委託の契約を締結し[18]、同年7月1日に業務が開始されている[19]。
代数 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 与那国善三 | 1948年7月2日 | 1950年9月25日 | |
2 | 仲本信幸 | 1950年9月26日 | 1956年3月19日 | |
3 | 与那国修 | 1956年4月6日 | 1960年4月5日 | |
4 | 崎田永起 | 1960年4月6日 | 1964年 | 在職中に死去 |
5 | 白保生雄 | 1964年9月14日 | 1968年9月13日 | |
6 | 瀬戸弘 | 1968年9月14日 | 1980年9月13日 | |
7 | 友利哲雄 | 1980年9月14日 | 1996年9月13日 | |
8 | 西島本進 | 1996年9月14日 | 2000年9月13日 | |
9 | 那根元 | 2000年9月14日 | 2004年9月13日 | |
10 | 大盛武 | 2004年9月14日 | 2008年9月13日 | |
11 | 川満栄長 | 2008年9月14日 | 2016年9月13日 | |
12 | 西大舛髙旬 | 2016年9月14日 | 2022年3月4日[21] | 官製談合事件を受けて辞職[21] |
13 | 前泊正人 | 2022年4月17日[22] | 現職 |
西表島には中学校2校、小学校3校、小中併置校2校がある。竹富島、黒島、小浜島、波照間島、鳩間島に各1校の小中併置校がある[23]。町内に高校はない。
石垣空港(石垣島)との間に琉球エアーコミューターが週4日2往復運航していたが、2007年11月30日を以て廃止。その後、エアードルフィンにより石垣空港への不定期便が運航されたが、2008年11月に運休。その後、約15年を経て、2024年1月より、新石垣空港との間に第一航空による特別チャーター便が隔日、定期的に運航されている。
主に石垣港と竹富町の各島の間で、八重山観光フェリー・安栄観光の両社が運航する高速旅客船や貨客船(フェリー)が就航している。また、西表島の船浮集落は他の地域と道路で繋がっていないため、島内の白浜港と船浮港との間に船便(船浮海運)がある。
括弧内は通称。#を付した港には定期航路が就航していない。
竹富町は、ダイヤル自動化が日本国内で最も遅かった地域のひとつであり、町全域がダイヤル自動化されたのは全国での完了のわずか1月前の1979年2月であった[42][43][注釈 4](ただし小笠原村を除く)。当初は市外局番が各島及び西表島の東部・西部で異なっていたが、1983年に町内全域の市外局番が石垣島と同じ「09808」に統一された[注釈 5]。1990年代に入ると空き番号だった「4」も市内局番に利用されるようになり[注釈 6]。2002年12月には市内局番が2桁化された[44][注釈 7]。
地域(局番名) | ダイヤル化当時 (1979-1983) | 市外局番統一 (1983-2002) | 市内局番2桁化 (2002-) |
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竹富島(竹富) | 098094-2XXX | 09808-5-2XXX | 0980-85-2XXX |
小浜島(小浜) | 098093-2XXX | 09808-5-3XXX | 0980-85-3XXX |
黒島(沖縄黒島) | 098092-2XXX | 09808-5-4XXX | 0980-85-4XXX |
西表島東部(沖縄大原) | 098095-2XXX | 09808-5-5XXX | 0980-85-5XXX |
西表島西部(西表) | 098096-2XXX | 09808-5-6XXX | 0980-85-6XXX[注釈 8] |
波照間島(波照間) | 098098-2XXX | 09808-5-8XXX | 0980-85-8XXX[注釈 9] |
日本郵便
かつては島ごと(西表島は東部と西部)に集配郵便局があったため、郵便番号も5桁時代から島ごとに異なっていた。なお、現在は石垣市にある八重山郵便局が集配を担当しており、町内に集配郵便局はない。島ごとの郵便番号は以下のとおり(括弧内は5桁時代の郵便番号)。
NTT西日本によりADSLサービス(フレッツADSL)が提供されている。また、西表島の一部や鳩間島では、竹富町が事業主体となり加入者系無線アクセス(FWA)サービスの「パイヌシマネット」が提供されている[45]。
テレビ・ラジオとも、竹富島・小浜島・黒島・波照間島・西表島東部は、石垣島にある石垣中継局の放送エリアである[46]。一方、西表島西部と鳩間島は、石垣島から遠く、東部との間に高い山があるため、西部に置かれた祖納テレビ中継局の放送エリアになっている[46]。同中継局は与那国島への電波を送る役割も同時に果たしている。
1967年12月23日、沖縄放送協会(OHK・現NHK沖縄放送局)によって西表島西部の祖納に祖納テレビ中継局が設置された。当時(総合テレビのみ)のチャンネルは、US10ch(日本の8chに相当)だった[注釈 11]。1972年の本土復帰と同時にNHK沖縄放送局に引き継がれたが、しばらくは沖縄本島と宮古・八重山の先島地区は放送内容が異なっていた[注釈 12]。
1976年、それまで時差放送されていたNHKテレビが沖縄本島や本土と同時放送となるとともに、教育テレビの放送が開始された[注釈 13]。
1993年、民放の琉球放送(RBC)及び沖縄テレビ(OTV)の放送が開始された。一方、1995年に開局した琉球朝日放送(QAB)は先島諸島に中継局が設置されず受信できなかった。地上デジタルテレビジョン放送は、沖縄県内では2006年に開始されたが、石垣中継局は2008年12月、祖納中継局は2009年4月にそれぞれNHKのみ開局し、民放各局はいずれも2009年10月に開局。アナログ放送では未開局だったQABもデジタル新局として放送を開始した。
NHKは、1972年の本土復帰に合わせて沖縄県での中波(AM)放送を再開。石垣島にラジオ第1放送とラジオ第2放送の中継局を開設し、竹富町でも受信が可能となった。テレビの同時放送が始まった1976年にはFM放送も開始された。しかし、西表島西部では国外(中国・台湾・朝鮮半島など)からの電波の混信により夜間の受信が困難であったため[47]、島西部の祖納に1991年11月にラジオ第1放送、2003年10月にはラジオ第2放送の中継局が開設され、混信の少ない超短波(FM波)での放送を開始した[48][注釈 14]。
民放は、復帰前の1964年に琉球放送(RBCiラジオ)が宮古島に中継局を開設し、町内からはこれを受信可能であったが、2004年に琉球放送及びラジオ沖縄(ROK)がFMによる中継局を石垣島と及び西表島に開局した。このほか、2007年に石垣市で開局したコミュニティFM「石垣コミュニティーエフエム」(FMいしがきサンサンラジオ)が、町内の一部(西表島東部まで)を放送エリアとしている[49]。
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