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ジョージ秋山による日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
少年漫画が中心だった作者にとって、初めて青年漫画誌に発表した作品である。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、1973年から2017年9月20日発売の同年19号まで長期連載された[1]。同誌において『あぶさん』(水島新司。2014年終了)、『三丁目の夕日』(西岸良平)、『釣りバカ日誌』(やまさき十三/北見けんいち)と並ぶ長寿作品の一つであった。第24回(昭和53年度)小学館漫画賞受賞。1978年と1990年の2回にわたりテレビドラマ化され、1982年には劇場アニメ映画として公開された。2016年1月時点でコミックス累計発行部数は750万部を突破している[2]。
幕末時代の江戸・東海道の宿場町『品川宿』で問屋を営む「夢屋」の主人・雲(くも)は妻・かめ、11歳の長男・新之助(しんのすけ)、8歳の長女・お花(おはな)の4人暮らし。雲は仕事そっちのけでいつも遊んでばかりで、無類の酒好き女好きである。動乱の世ではあるが、ささやかな庶民の家族や人間模様をコミカルかつシリアスに描いている。
また、勝海舟、沖田総司、近藤勇、土方歳三、清水次郎長、森の石松、坂本龍馬、楠本イネなど歴史上実在する人物も多数登場する。
1978年4月2日から同年9月10日までテレビ朝日系で放送。製作は石原プロモーション。放送時間は毎週日曜20:00 - 20:54(JST)。主人公である雲を渡哲也が、妻かめを桃井かおりが演じた。ただし2人の娘であるお花は登場しない。
幕末が舞台であるにもかかわらず、アコースティックギターでの弾き語りシーンや、かめがピンク・レディーの「ウォンテッド (指名手配)」を口ずさみながら掃除をするシーン、グラタンを食べたり渡自身が鼻歌で石原裕次郎の「夜霧よ今夜も有難う」を歌ったり、宴会のシーンでは平野雅昭の「演歌チャンチャカチャン」を合唱する等の演出が随所に見られた。このこともあり、毎回オープニング前に「このドラマはフィクションであり、時代考証その他かなり大巾にでたらめです。」とのテロップが流れた。最終回には浮浪雲の義兄役として石原裕次郎が出演した。
それまで日本テレビを主なプラットフォームとして『大都会』シリーズなどのテレビ映画製作を続けていた石原プロが初めてテレビ朝日と提携し、テレビスタジオ収録形式によるドラマ製作に進出した作品であり、本作終了の1年後には同じ時間枠にて、同社の代表作となる『西部警察』がスタートした。
話数 | 放送日 | 脚本 | 演出 | ゲスト | 視聴率[5] |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1978年 4月2日 | 倉本聰 | 近藤久也 (テレビマン ユニオン) | 犬塚弘(青島)、三浦洋一(沖田総司) | 12.0% |
2 | 4月9日 | 山﨑努(坂本龍馬) | 7.9% | ||
3 | 4月16日 | 赤座美代子(お京)、ハナ肇(南次郎左衛門/特別ゲスト) | 8.4% | ||
4 | 4月23日 | 河野和平 | 五十嵐淳子(久) | 6.1% | |
5 | 4月30日 | あき竹城(熊の嫁)、田中筆子(熊の姑) | 9.8% | ||
6 | 5月7日 | 近藤久也 | 栗田ひろみ(ちさ)、中村玉緒(滝/特別ゲスト) | 5.9% | |
7 | 5月14日 | 河野和平 | 江夏夕子(松村よし)、高橋悦史(松村伊十郎) | 8.4% | |
8 | 5月21日 | 小松方正(羽田屋の主人)、上月左知子(長十郎の妻妙) | 11.7% | ||
9 | 6月4日 | 桃井かおり(おりょう/二役) | 7.2% | ||
10 | 6月11日 | 根岸一正(三公)、小林稔侍(文三)、村野武範(小田作之進) | 7.5% | ||
11 | 6月18日 | ウイリー・ドーシー(キンタクンテ)、犬塚弘(青島) 左時枝(長屋の女)、加賀まりこ(お七) |
6.2% | ||
12 | 6月25日 | 織本順吉(青ひげ) | 6.5% | ||
13 | 7月2日 | 北野英二(いつものアナウンサー)[6] | 8.0% | ||
14 | 7月16日 | 金子成人 | 荒井注(田町の長吉)、草薙幸二郎(大平喜左衛門) | 5.5% | |
15 | 7月23日 | 倉本聰 | フランキー堺(西郷隆盛・勝海舟二役) | 5.9% | |
16 | 8月13日 | 三益愛子(雲の母すが女) | 6.2% | ||
17 | 8月20日 | 7.3% | |||
18 | 8月27日 | 桜井センリ(写真屋徳兵衛)、北村総一朗(中岡慎太郎) 汐路章(葬儀店の男)、川谷拓三(岡田以蔵) |
10.7% | ||
19 | 9月3日 | 武藤章生(喜八)、曽根晴美(牛寅) | 7.6% | ||
20 | 9月10日 | 南田洋子(岩吉の妻しづ)、浜田寅彦(大黒屋十兵衛) 町田祥子(十兵衛の妻)、綾川香(三吉)、大森不二香(十兵衛の娘きよ) 石原裕次郎(は組の頭岩吉(かめ女の兄)) |
10.5% |
この節の加筆が望まれています。 |
1990年10月11日から1991年3月28日まで、TBS系[※ 1]で半年間放送。キャッチコピーは『ニューウェーブ時代劇』。主人公である雲をビートたけしが、妻かめを大原麗子がそれぞれ演じる実写ドラマとなり、話題となった。たけしにとっては時代劇初主演であった。神奈川県横浜市青葉区(放送当時は緑区)にある緑山スタジオのオープンセットに、約2億円かけて作られた江戸時代の街並みを再現して撮影が行われた。放送時間は木曜日の22:00 - 22:54。飄々とした独特の存在感をビートたけしが演じた[8]。しかし、話題とは裏腹に視聴率は伸び悩み、たけし自らが出演番組で「ハズレ雲」と自虐的ギャグにしていたほどであった。本放送終了以降、地上波での再放送やソフト化はされず、ある意味秘蔵な作品だったが、CS放送のTBSチャンネルでは再放送された。
上記の渡哲也主演ドラマ版の好評を受け[9]、1982年に東映動画が制作した劇場用アニメ作品。同年4月24日に公開された。同時上映は『戦国魔神ゴーショーグン』。
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