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日本の軽金属製品メーカー ウィキペディアから
日本軽金属株式会社(にっぽんけいきんぞく、英称:Nippon Light Metal Company, Ltd.)は、日本軽金属ホールディングス傘下のアルミニウムの総合メーカーである。2014年3月まで日本で唯一アルミニウムの製錬工場を国内に持っていた。アルミニウムの加工品の他、酸化アルミニウム(アルミナ)や水酸化アルミニウムなどの化成品の製造を行っている。
本社(アーバンネット内幸町ビル) | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 日軽金、日軽、NLM |
本社所在地 |
日本 〒105-8681 東京都港区新橋一丁目1番13号 アーバンネット内幸町ビル |
設立 | 1939年(昭和14年)3月30日 |
業種 | 非鉄金属 |
法人番号 | 2010701007662 |
事業内容 | アルミニウム、アルミニウム製品、アルミナ、水酸化アルミニウム、その他化学品の製造・販売 |
代表者 | 岡本一郎(代表取締役社長) |
資本金 |
300億円 (2015年3月31日現在) |
売上高 |
単独:1,415億31百万円 (2024年3月期) |
純利益 |
単独:1億53百万円 (2024年3月期) |
純資産 |
単独:515億24百万円 (2024年3月31日現在) |
総資産 |
単独:2,387億88百万円 (2024年3月31日現在) |
従業員数 |
単独:2,019人 (2024年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 日本軽金属ホールディングス 100%(2015年3月31日現在) |
関係する人物 | 小林一三 |
外部リンク | www.nikkeikin.co.jp |
特記事項:古河三水会の会員会社である。 |
2012年、持株会社である日本軽金属ホールディングス株式会社を設立し、その傘下の事業子会社となった。
略称は日軽金、日軽、NLMなど。コーポレートスローガンは「アルミにこだわり、アルミを超えてゆく」である。
旧:古河財閥と関わりが深く、古河グループの一員である。古河系企業が旧:第一勧業銀行(現:みずほ銀行)をメインバンクとしていた関係から旧:渋沢財閥が戦後財閥解体により再編し第一勧銀グループを結成した際は他の古河系企業とともに第一勧銀グループに参加している[1][2]。カナダの世界的アルミニウムメーカーであるアルキャン(現:リオ・ティント・アルキャン)と提携し、現在もアルキャングループのアジアでの拠点となっている。
富士川水系の静岡県及び山梨県の合計6カ所に水力発電所を保有し自家発電を行っているため、電力価格の高騰により国内他社がアルミニウム製錬から撤退する中、価格競争力を維持し精錬事業を継続していたが、設備の老朽化に伴い、2014年3月末をもって製錬事業から撤退した。
山梨県南巨摩郡早川町には堤高80.5mを誇る雨畑ダム(アーチ式)を、山梨県南巨摩郡南部町に堤高40.5mを誇る柿元ダム(重力式)を有する。どちらも1960年代に竣工したため堆砂が進んでいる。また静岡市の清水港に、ボーキサイト輸入用の岸壁を保有しているが、2012年10月より原料を水酸化アルミニウムに全面転換している[3]。
持株会社設立まで東京証券取引所、大阪証券取引所の各一部に上場。非鉄金属企業として、最初に東証一部に上場した。
1980年代には、アルミニウム市況の低迷により経営不振に陥るが、自社製品であるアルミニウムを活用した、手動アイスクリーム製造機『どんびえ』や果実酒製造機『できごころ』といった家庭向けの製品が次々とヒットし、経営不振から立ち直ることとなった。
アルミニウム関連の子会社を多く擁する。
アルミナ・化成品、地金関係
板、押出製品関係
加工製品、関連事業関係
以下は日本軽金属ホールディングスの子会社である。持株会社移行時に日本軽金属の子会社からは外れている。
以前にはアルミ家庭用品(鍋、ケットル、脚立など)部門として、株式会社日軽プロダクツがあったが、需要の低迷等に太刀打ちできず2005年(平成17年)に解散した。
1955年(昭和30年)に日本軽金属清水工場からアルミナ精製時における副生物として排出された砒素を含む低純度の第二燐酸ソーダが複数企業を経て転売された。最終的に森永乳業徳島工場が転売された第二燐酸ソーダを乳質安定剤として使用してしまったため、缶入り粉ミルク「森永ドライミルク」を飲んだ1万数千名もの乳児が大量にヒ素中毒になり、死亡者も出た食中毒事件(森永ヒ素ミルク中毒事件)が発生した。なお現在も、脳性麻痺、知的発達障害、てんかん、脳波異常、精神障害等の重複障害に苦しんでいる被害者が多い。
山梨県の自治体に多額の補償金を渡し、一方で山梨県からの天下りを受け入れることで、富士川の汚染を黙認させ、富士川を「死の川」にしたと、2019年より静岡新聞の特集記事で報道されている。富士川はかつてはアユ釣りが盛んで、2010年ぐらいまでは熊本県の球磨川とともに「尺アユ」(30cmを超える大型のアユ)が釣れる河川として全国に知られた。なかでも「富士川鮎釣り大会」は、富士川町制90周年記念として1991年に第一回が開催されて以来、山梨県の観光資源のひとつであった。しかし2010年代以降はアユの生息がほぼ確認されていない。[要出典]
駿河湾におけるサクラエビ漁業も、1999年には2451トンの水揚げがあったものが、2020年には25.8トンと近年は著しく減少しているが、日本軽金属雨畑ダムの濁った水が早川、富士川を経て駿河湾に注ぎ込んでいるためだと、2020年に静岡県知事川勝平太は主張している[13]。但し堆積物除去が進んでいない中、2023年の初漁でサクラエビの漁獲量は回復していると報じられている[14]。
富士川水系の雨畑川に日本軽金属が建設した雨畑ダムの堆砂率が90%を超えており、川岸の集落にたびたび浸水等の水害を惹き起こしている。集落に壁を設置するなどしているが、抜本的な解決には至っていない。
2021年5月17日、日本軽金属の名古屋工場で生産するアルミ板製品の検査において1996年ごろから不正が行っていたことを親会社の日本軽金属ホールディングスが発表した。同年5月14日付で名古屋工場のJIS認証取り消しが行われた。
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