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日本の俳優 ウィキペディアから
成瀬 昌彦(なるせ まさひこ、1924年9月30日[1] - 1997年11月)は、日本の俳優、演出家。本名同じ[1]。織田プロに所属していた[1]。
東京市(現:東京都文京区)出身。日本大学専門部芸術科(現:日本大学藝術学部)卒業。 劇団青年座初代座長。映画やテレビドラマにも数多く出演し、個性的な存在感を見せた。
1940年代から俳優座系の移動演劇団「芙蓉隊」に参加し、戦後も劇団俳優座に加わるが、創作演劇の上演を目指すべく1954年に脱退。森塚敏、山岡久乃、東恵美子、初井言榮ら有志と創作劇団「青年座」を立ち上げ、初代の座長として同劇団の礎を築く。彼らが育んだ青年座は後に大勢の人材を輩出し、今や日本を代表する大劇団となっている。
映画やテレビでは主に知性派の悪役俳優として、社会派作品からアクションドラマ、さらには日活ロマンポルノまでさまざまなジャンルで活躍。時代劇でも悪徳商人、悪徳医師、悪学者などインテリ系のワルに持ち味を発揮する一方、悪代官やヤクザの親分など黒幕的な役もこなした。 また、特撮分野では、『ウルトラセブン』第29話(1968年)におけるプロテ星人の人間体である大学教授役、同作第43話での地球と酷似した惑星で人間を奴隷として支配するロボット長官役、そして『帰ってきたウルトラマン』第37話(1971年)での、主人公の恋人とその兄の殺害を指示するナックル星人の人間体役などを演じている。
冷徹な悪役のイメージが強いが、その演技力は幅広く、『素浪人 花山大吉』第49話(1969年)のコミカルな凄腕浪人、『天を斬る』第19話(1970年)での悲運な倒幕思想家、『走れ!ケー100』第21話(1973年)における子供達の優しい父親、『野性の証明』第9話(1979年)における公正な警察署長など、悪役に限らず多彩な役柄を演じた。
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