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日本の漫画、テレビアニメ番組 ウィキペディアから
『プレイボール』は、ちばあきおによる野球漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ。『キャプテン』のスピンオフ作品である。原作は青少年育成国民会議推薦、アニメは東京都墨田区推薦を受けている。続編としてコージィ城倉による『プレイボール2』がある。2021年8月5日、学研出版より「部活系空色ノベルズ」シリーズの一冊として、本作を題材にした「キャプテン 高校生編〜新たなるプレイボール」同年10月19日に第二巻に当たる「めざせ 夢の甲子園」というタイトルでそれぞれ小説化された。著者は山田明。
プレイボール | |
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ジャンル | 野球 |
漫画 | |
作者 | ちばあきお |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 1973年27号 - 1978年31号 |
巻数 | 全22巻(ジャンプ・コミックス) 全11巻(愛蔵版コミックス) 全11巻(集英社文庫コミック版) |
漫画:プレイボール2 | |
原作・原案など | ちばあきお |
作画 | コージィ城倉 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | グランドジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2017年9号 - 2021年11号 |
発表期間 | 2017年4月5日 - 2021年5月6日 |
巻数 | 全12巻 |
アニメ:プレイボール1st(第1期) プレイボール2nd(第2期) | |
原作 | ちばあきお |
総監督 | 出崎哲 |
監督 | 四分一節子 |
キャラクターデザイン | 清水恵蔵、泉保良輔 |
音楽 | 和田薫 |
アニメーション制作 | マジックバス |
製作 | プレイボール製作委員会 |
放送局 | #放送局参照 |
放送期間 | 第1期:2005年7月 - 9月 第2期:2006年1月 - 3月 |
話数 | 第1期:全13話 / 第2期:全13話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1973年から1978年にかけて連載。同時期(1972年から1979年)に『月刊少年ジャンプ』に連載されていた『キャプテン』とあわせて第22回(昭和51年度)小学館漫画賞を受賞[1]。本作の累計発行部数は1300万部を記録しており、本作と本編『キャプテン』を合算すると3200万部となる[2]。
週刊少年ジャンプでの連載にあたり、当初ラグビーかアメリカン・フットボールを題材にした漫画を描くつもりでいたが、ルールの把握や資料集めに時間がかかり、連載開始の予定を大幅に遅れそうになったため、その資料が集まるまでの繋ぎとして、『キャプテン』の主人公だった谷口タカオの高校野球での活躍を描くつもりで連載を始めた。しかし、描いているうちに構想が大きく膨らみ、繋ぎが繋ぎで無くなり長期連載となったが、体調不良によるドクターストップから未完となる[3]。ジャンプコミックスから全22巻が刊行されているが、文庫版への改定により「かたわもの」「めくら」など一部不適切な表現は削除されている。
2016年、ちばの遺族と『グランドジャンプ』の増澤吉和(当時は副編集長)との協議でリバイバル企画が生まれ、同作のファンでもあるコージィ城倉に相談したところ、城倉が続編を描くことが決定。『グランドジャンプ』2017年9号から2021年11号まで、城倉によって『プレイボール2』が連載された。ちばのタッチを再現し、最終回からの続きが描かれた[4]。ただし、谷口が高校卒業後はストレートに大学進学せず予備校に通うようになるなど(ストーリーは『キャプテン2』に合流することで終了する)、ちばが単行本の最終巻の後書きにて語っていた連載終了以後の構想とは若干展開が異なる。また、ジャンプ・コミックスの装丁はちばが連載していた70年代当時の標準デザインを模した物となっている。
『2』
都立の公立高校。野球部は谷口が入部するまでは毎年3年生が引退するとメンバー割れする弱小チームで、「楽しく野球が出来れば良い」程度の意識しかなかったが、谷口と田所たちの引退後に再入部した倉橋の熱意に影響を受けて少しずつ実力や意識が向上して弱小を脱する。さらに、中学大会を制した谷口の後輩達の加入によってシード校に名を連ねるまでに強化されていった(表記は「人物名:声の出演」)。
谷口が1年生時の夏の大会の1回戦で対戦。実力は当墨谷よりは格段に上だが、谷口の偵察データと試合中の活躍により敗れる。エースはサウスポーであった(アニメ版では堀内という名前で登場している)。
谷口が1年生時の夏の大会の2回戦で対戦。練習試合を行った事もある。田所によれば「野球でならす城東」と呼ばれるだけあり、当時の墨谷よりも実力は上だった。なお、偶然ではあるが、実在する城東高校はのちに甲子園出場を成し遂げており、都立有数の野球強豪校となっている。
通称「東実」。野球部専用の練習場を備え、甲子園出場経験も豊富な都内有数の強豪の一つ。谷口が1年生時の夏の大会の3回戦で初対戦し、谷口のフォークや墨谷打線の猛追に最後まで苦しめられながらも勝利を収めた。2年生時の夏の大会では5回戦で明善高校に敗退。新人戦である秋季大会では墨谷と同じブロックで、シード権をかけた決勝で対戦した。『2』では夏の大会の3回戦(シードされた墨谷にとっては緒戦)で墨谷と再戦した。
都大会でも常に上位に顔を出す強豪校。倉橋の先輩である田淵の厚意により墨谷との練習試合が組まれた。 小説版では谷口がキャプテン就任直後に秋季大会1回戦で対戦。意識に温度差があった墨谷にコールド勝ちを収め、このことが墨谷ナインが谷口と倉橋以外も甲子園出場を目指して意識が変化するきっかけになった。 『2』ではベスト8で墨谷と対戦した。
谷口が2年生時の夏の大会の1回戦で対戦。格上である墨谷に気迫で立ち向かうが力及ばずコールド負けする。アニメでは山本達3年生を含めたナイン[18]の油断もあって8回まで序盤に1点リードするが、谷口が「今の僕たちの敵は気の緩み」と檄を飛ばしたことと半田の分析が功を奏して最終回表に持ち直され、逆転負けを喫する。なお墨谷は2回戦においても江戸川実業高校にコールド勝ちを収めている。
谷口が2年生時の夏の大会の3回戦で対戦。シード校らしい力量は持っているが格下の墨谷相手に雑な試合をし、凡打の山を築いてシャットアウトされた。左腕の速球エースや捕手の主砲などシード校らしい力はあるのだが、油断から2点先制され加えて松川のリリーフで冷静さを失い敗戦した。しかし左腕エースのカーブは、墨谷の右打者が内角に切れ込む変化球に苦手意識がある事を他校に知らしめた。 『2』では夏の大会5回戦で再戦。打線は強力だったが投手力が弱く、一時はコールド負けしかけた。終盤に墨谷側のミスを突いて追い上げ、同点にしたものの、一点差で敗れる。
谷口が2年生時の夏の大会の4回戦で対戦。強豪格のシード校。 小説版では専修館高校戦後にベスト8で墨谷高校と対戦した。全国大会出場経験もある名門の一角として描かれ、反則スレスレのプレーも原作・アニメ版に比べて抑えられている。 『2』でも夏の大会4回戦で再戦したが、あと一歩及ばずリベンジを逃した。
谷口が2年生時の夏の大会の5回戦で対戦。優勝候補と称されるほどの強豪校。強打、強肩、堅固な守備と速球エースと一分の隙もないチーム。学校名はもちろん架空のものだが、当時の強豪校であった専修大学付属高校と国士館高校から借用している[要出典]。 小説版では聖陵高校の前に4回戦で墨谷高校と対戦した。
谷口が2年生時の夏の大会の6回戦(ベスト8)[19]で対戦した。専修館戦で全ての余力を注ぎ込んだ墨谷ナインは全力を出し切れず大差の完封負けを喫したが、それまでの谷口と倉橋による意識改革が功を奏して一つにまとまり、最後まであきらめずに戦い抜いた。エースは癖球(山本の形容では「ナチュラル・カーブ」)で墨谷を抑えきった。主将は捕手らしく、優勝候補の専修館を敗った墨谷に対して、どれだけ点差が付いても油断する事はなかった。 『2』では夏の大会決勝戦で墨谷を延長戦で破った谷原と対戦したが、疲弊した谷原を圧倒的大差で破り、甲子園出場を果たした。
谷口が3年生時の春の選抜の甲子園大会出場校。急遽、谷原のマネージャーから墨谷に練習試合を依頼される。全寮制。 『2』では夏の大会準決勝で墨谷と対戦し、後半から大差で逆転しコールド寸前まで追い込み延長戦の末にサヨナラ勝ちを果たす。しかし墨谷ナインの驚異の粘りに力を使い果たし、決勝戦では明善に大差の完封負けを喫した。
原作では、谷原高2軍には善戦するものの、相手がレギュラーに入れ替わった後に惨敗し、再び這い上がろうとするところで終了している。そのため、その後墨谷高がどうなったかは不明。ただし、最終回で「墨谷の甲子園の道は遠くない」と書かれていて、希望の持てる終わり方をしている。また、作者も単行本の後書で「これから晴れの甲子園を舞台に」と書いている[20]。作者の構想では、谷口が大学野球を経てプロ野球の選手として活躍する所まで描く考えはあった。だが、当時月刊誌にて『キャプテン』を連載しており、その上での週刊誌の連載は精神的にも体力的にも困難という理由から、『プレイボール』の方を一旦終了させ、機会があれば続きを描くつもりでいた。しかし、作者の逝去のため、その機会は失われることとなった。
『キャプテン』のアニメ化に遅れること四半世紀を経た2005年7月にアニメ化された。UHFアニメの形態で放送(全13話)。放送期間および時間帯は局によって異なる。
監督は『キャプテン』をヒットさせた出崎哲が引き続き勤める。既に大人となっているアニメ『キャプテン』のファン層を意識し、敢えてOP主題歌はリメイクされた『君は何かができる〜プレイボール2005〜』を採用(第二期も『君は何かができる〜プレイボール2006〜』)。また、アニメオリジナル展開として墨谷二中とのOB戦を実施するという展開もあった。翌2006年1月より倉橋加入以降を描いた第二期(『プレイボール2nd』)もほぼ同じ形態で放送された(全13話)。
梨田昌孝(東北楽天ゴールデンイーグルス他、元監督)がタイヤキ屋のおやじ役で出演した。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
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1st | ||||||
1 | 伝説のキャプテン | 末永光代 | 四分一節子 | 高橋滋春 | 今木宏明 | 2005年 7月5日 |
2 | 明日へのプレイボール | 出崎哲 | 村上勉 | 7月12日 | ||
3 | 野球へのカムバック | 大浜誠 | 岡嶋国敏 | 7月19日 | ||
4 | 意外なピンチヒッター | 三田浩士 | 白石道太 | 飯飼一幸 | 7月26日 | |
5 | 執念のバックホーム | 勝間田具治 | 高橋滋春 | 小田裕康 | 8月2日 | |
6 | 希望のバウンドボール | 末永光代 | 川島宏 | 粟井重紀 | 今木宏明 | 8月9日 |
7 | 友情のマウンド | いわもとやすお | 泉保良輔 | 8月16日 | ||
8 | 孤独なチャレンジ | 植田浩二 | 岡嶋国敏 | 村上勉 | 8月23日 | |
9 | 悪夢のビハインドゲーム | 三田浩士 | 白石道太 | 飯飼一幸 | 8月30日 | |
10 | 気迫のピッチング | 四分一節子 | 飯泉収一 | 小林勝利 | 9月6日 | |
11 | 熱闘のグラウンド | 川島宏 | 粟井重紀 | 今木宏明 | 9月13日 | |
12 | 再会のドリームゲーム | 末永光代 | 森田浩光 | 熨斗谷充孝 | 泉保良輔 | 9月20日 |
13 | 僕達のレインボウ | 四分一節子 | 白石道太 | 飯飼一幸 小林ゆかり 清水恵蔵 | 9月27日 | |
2nd | ||||||
1 | 波乱のスタートダッシュ | 植田浩二 | 前島健一 | 清水明 | 泉保良輔 | 2006年 1月10日 |
2 | 決断のストライク | 末永光代 | 高橋滋春 | 清水一伸 | 梶浦紳一郎 実原登 | 1月17日 |
3 | 不敵なトラブルメーカー | 植田浩二 | 熨斗谷充孝 出崎哲 | 熨斗谷充孝 | 山本径子 | 1月24日 |
4 | 緊迫のスクイズサイン | 末永光代 | 三田浩士 | 白石道太 | 今木宏明 | 1月31日 |
5 | 不穏なチームワーク | 土屋理敬 | 前島健一 | 榎本守 | 小田裕康 清水恵蔵 | 2月7日 |
6 | 疑惑のクロスプレー | 高橋滋春 | 清水明 | 泉保良輔 | 2月14日 | |
7 | 反撃のチームバッティング | 末永光代 | 前島健一 | 村上勉 | 2月21日 | |
8 | 対立のハードトレーニング | 植田浩二 | 熨斗谷充孝 出崎哲 | 熨斗谷充孝 | 山本径子 | 2月28日 |
9 | 混迷のチェンジアップ | 三田浩士 | 白石道太 | 今木宏明 | 3月7日 | |
10 | 逆転へのメッセージ | 四分一節子 | 岡崎幸男 | 小田裕康 | 3月14日 | |
11 | 星空のユニフォーム | 末永光代 | 高橋滋春 | 泉保良輔 | 3月21日 | |
12 | 重圧のポジション | 植田浩二 | 出崎哲 | 清水明 | 山本径子 | 3月28日 |
13 | 未来へのプロローグ | 四分一節子 | 白石道太 | 今木宏明 | 3月28日 |
プロジェクト:放送または配信の番組#放送に基づき、本放送期間内の放送局のみを記載しています。 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
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近畿広域圏 | 関西テレビ | 2005年7月5日 - 9月27日 | 火曜 2:00 - 2:30(月曜深夜) | フジテレビ系列 | |
宮崎県 | テレビ宮崎 | 2005年7月7日 - | 木曜 1:15 - (水曜深夜) | ||
千葉県 | チバテレビ | 2005年7月7日 - 9月29日 | 木曜 1:35 - 2:05 | 独立UHF局 | [45] |
徳島県 | 四国放送 | 2005年7月7日 - | 木曜 1:50 - | 日本テレビ系列 | |
宮城県 | 仙台放送 | 木曜 2:02 - | フジテレビ系列 | ||
熊本県 | 熊本放送 | 木曜 3:24 - | TBS系列 | ||
埼玉県 | テレビ埼玉 | 2005年7月8日 - 9月30日 | 金曜 1:30 - 2:00(木曜深夜) | 独立UHF局 | |
東京都 | 東京MXTV | 金曜 2:30 - 3:00(木曜深夜) | |||
群馬県 | 群馬テレビ | 2005年7月9日 - 10月1日 | 土曜 1:45 - 2:15(金曜深夜) | ||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | 2005年7月9日 - | 土曜 2:00 - | フジテレビ系列 | |
神奈川県 | tvk | 2005年7月10日 - 10月2日 | 日曜 2:00 - 2:30(土曜深夜) | 独立UHF局 | |
長野県 | 長野放送 | 2005年7月10日 - | 日曜 1:45 - (土曜深夜) | フジテレビ系列 | |
愛媛県 | テレビ愛媛 | 2005年7月12日 - | 火曜 1:20 - (月曜深夜) | ||
高知県 | 高知さんさんテレビ | 火曜 2:05 - | |||
石川県 | 石川テレビ | 2005年7月13日 - | 水曜 2:10 - (火曜深夜) | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 2005年7月19日 - | 火曜 2:10 -(月曜深夜) | ||
中京広域圏 | 東海テレビ | 2005年7月21日 - | 金曜 3:27 - (木曜深夜) | ||
日本全域 | アニマックス | 2005年8月23日 - 11月15日 | 火曜 23:00 - 23:30 | CS放送 | |
TAKARAND | 2005年9月3日 - | 土曜 | 唯一の2期未放送 |
2005年から2006年にかけて1stのDVDが発売され、2006年に2ndのDVDが発売された。さらに、2007年にDVD Complete Boxが発売された。いずれも発売元はエイベックス。 2018年7月27日に、1st・2nd全26話を収録したBlu-ray Discが、ベストフィールドより発売された(販売元:TCエンタテインメント)。
2021年3月24日から、YouTubeの「エイケン公式チャンネル」より期間限定で無料配信が行われている。
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