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2011年のアメリカのアニメーション映画 ウィキペディアから
『カーズ2』(Cars 2)は、2011年公開のアメリカのアニメ映画であり、ディズニー・ピクサー映画としては初の『トイ・ストーリー』シリーズ以外の続編長編作にあたる。
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カーズ2 | |
---|---|
Cars 2 | |
監督 |
ジョン・ラセター ブラッド・ルイス(共同監督) |
脚本 | ベン・クイーン |
原案 |
ジョン・ラセター ブラッド・ルイス ダン・フォーゲルマン |
製作 | デニース・リアム |
出演者 |
オーウェン・ウィルソン ラリー・ザ・ケーブル・ガイ マイケル・ケイン エミリー・モーティマー ジョン・タトゥーロ エディー・イザード |
音楽 | マイケル・ジアッキーノ |
製作会社 |
ピクサー・アニメーション・スタジオ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
2011年6月24日 2011年7月30日 |
上映時間 | 113分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 日本語 イタリア語 フランス語 |
製作費 | $200,000,000[1] |
興行収入 |
$559,852,396[1] $191,452,396 30億1000万円[2] |
前作 | カーズ |
次作 | カーズ/クロスロード |
当初、2012年公開予定だったが1年前倒しされ、2011年6月24日に公開されることになった[3]。なお、2011年公開予定だった『Newt』が製作中止となった。
第一作目の『カーズ』とは違い実質の主人公はメーターとも言える。
今回のストーリーは、マックィーンが仲間たちと共にワールド・グランプリに出場するというもので、日本をはじめイタリア、フランス、イギリスの場面が多く登場し、マックィーンのレースの他にメーターがスパイとなり、スパイ仲間と共に悪の組織と闘うシーンもある。そのためアクション要素が盛り込まれ、殺害をほのめかすような描写も多い。
劇場公開時には『ハワイアン・バケーション』が同時上映された。
2017年には続編『カーズ/クロスロード』が公開された。
前作から数年後、「ピストン・カップ」で4度目の優勝を果たしたライトニング・マックィーンはラジエーター・スプリングスでつかの間の休息を過ごしていたが、その最中「ワールド・グランプリ」への参加を招待される。それはバイオ燃料「アリノール」の有用性を伝えるイベントとして、燃料を開発したアリノール社のCEOマイルズ・アクセルロッド卿により企画されたものであった。当初は参加に躊躇していたマックィーンであったが、イタリア代表のフォーミュラカー、フランチェスコ・ベルヌーイの挑発や、友人のメーターやガールフレンドのサリーの促しもあり参加を決意。メーターもピットクルーとして同行することとなった。
第1戦が行われる日本・東京に到着したマックィーン一行だが、些細な事で周囲を騒がせるメーターにマックィーンは頭を悩ませていた。そんな中始まった第1戦のレース中、アリノールを使うレーサーが次々と原因不明の故障を起こす。そのうえ、アリノールに以前から疑念を抱き、調査していたイギリスのスパイであるフィン・マックミサイルと彼のサポート役ホリー・シフトウェルはその調査の過程において様々な事情が重なったことでメーターを共同で調査にあたっていたアメリカのスパイだと勘違いしており、彼らと接触したメーターは、レース中のマックィーンとの無線を繋いだままホリーの無線に返事をしていたことで、マックィーンは自分への指示だと誤解してしまう。これが原因で東京での勝利を逃したマックィーンは思わずメーターを責めてしまい、傷心のメーターは置き手紙を残してチームを離脱するが、帰国直前に羽田空港でフィンに呼び止められ、スパイとして勘違いされたまま行動を共にすることになる。今回のワールド・グランプリの裏では、ザンダップ教授率いる「レモンズ[4]」が、アリノールを使用しているレーサーたちをテレビカメラに偽装させた装置を使い、電磁波を浴びせて故障させるという悪事を働いていた。その話をフィンから聞いたメーターは、彼らの協力要請を受け入れた。
イタリア、ポルト・コルサでの第2レースでもアリノールを使用したレーサーたちが次々と故障し、多重クラッシュが発生したことで第3レースではアリノール以外の燃料の使用許可が出る。しかし、マックィーンは最終レースまでアリノールを使用することを宣言したため、レモンズの標的にされてしまう。彼らの会議に潜入していたメーターはその話を聞きマックィーンに伝えようとするが、フィンやホリー共々レモンズに捕らえられてしまう。
最終レースが行われるイギリス・ロンドンのビッグ・ベントレー大時計内部に監禁されたメーターたちは、マックィーンのピットに時限爆弾が隠されていることを聞かされる。何とか脱出しマックィーンと再会したメーターだったが、フィンからの無線で時限爆弾が付けられていたのはメーター自身だという事が判明する。マックィーンを守るために彼から離れようとするメーターだが、事情を知らないマックィーンは仲直りをしようと追いかけて来る。ザンダップはこれを機に2台まとめて始末しようとするが、マックィーンを助けようと動き回るメーターの動きが功を奏し爆弾はうまく動作せず、ついにはザンダップ当人がフィンに直接追われる身になる。同じ頃、ホリーやラジエーター・スプリングスの住民、さらにはイギリス軍までもが一致団結してレモンズを一網打尽にすることに成功し、ザンダップも程なくしてフィンに捕らえられる。しかし、ザンダップは最後の力を振り絞り、時限爆弾のタイマーを起動させてしまう。爆弾は声紋認証式で、解除できるのは正体不明のレモンズの黒幕だけ。心当たりがあるメーターは、アリノール社のCEOでワールド・グランプリの主催者・アクセルロッド卿が黒幕だと突き止め、無事時限爆弾の解除に成功する。
巨大な油田を見つけたアクセルロッドは、アリノールという代替燃料を発明、その自らの発明した代替燃料の評判を落とすことで石油を再び燃料の主流とするため「ワールド・グランプリ」を企画したのだった。
大事件を解決したメーターはイギリスの女王から称賛されナイトの称号を授与される。そして「ワールド・グランプリ」の仕切り直しとして「ラジエーター・スプリングス・グランプリ」が開催された。
主役コンビ、ダレル・カートリップ、新キャラクターを記述。他のキャラクターについては前作を参照。本作の登場キャラクターには、自動車の他に飛行機、列車、船のキャラも多く登場する。
原語版名称の「レモン」はレモン市場の意。日本版では「ペッパー」(字幕ではコショー)とされているが、これは「胡椒」と「故障」を掛けた洒落である。ほとんどが歴史的な欠陥車によって構成されている。
役名 | 原語版声優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ライトニング・マックィーン | オーウェン・ウィルソン | 土田大 |
メーター | ラリー・ザ・ケーブル・ガイ | 山口智充 |
フィン・マックミサイル | マイケル・ケイン | 大塚芳忠 |
ホリー・シフトウェル | エミリー・モーティマー | 朴璐美 |
マイルズ・アクセルロッド | エディ・イザード | 落合弘治 |
フランチェスコ・ベルヌーイ | ジョン・タトゥーロ | 宗矢樹頼 |
ザンダップ | トーマス・クレッチマン | 青山穣 |
グレム | ジョー・マンテーニャ | 花輪英司 |
エーサー | ピーター・ジェイコブソン | 津久井教生 |
サリー・カレラ | ボニー・ハント | 戸田恵子 |
ダレル・カートリップ | ダレル・ウォルトリップ | 福澤朗 |
ブレント・マスタングバーガー | ブレント・マスバーガー | 中村秀利 |
デヴィッド・ホブスキャップ | デヴィッド・ホブス | 森田順平 |
コリン・カウリング | コリン・カワード | |
トンベ | ミハエル・ミシェリス | 後藤哲夫 |
ルイジ | トニー・シャルーブ | パンツェッタ・ジローラモ |
グイド | グイド・カローニ | 高宮俊介 |
フィルモア | ロイド・シェアー | 八奈見乗児 |
トニー・トライフル | ||
サージ | ポール・ドゥーリイ | 麦人 |
ロッド・トルク・レッドライン | ブルース・キャンベル | 大川透 |
メーターのコンピュータ | テレサ・ギャラガー | 八木かおり |
シドレー | ジェイソン・アイザックス | 滝知史 |
リーランド・ターボ | 根本泰彦 | |
クラビー | シグ・ハンセン | 塾一久 |
トッポリーノおじさん | フランコ・ネロ | 西村知道 |
女王 | ヴァネッサ・レッドグレイヴ | さとうあい |
ママ・トッポリーノ | 沢田敏子 | |
イタリア語版:ソフィア・ローレン | ||
J.カービー・グレムリン | ジョン・マイニエリ | 篠原剛 |
タブス・ペーサー | ブラッド・ルイス | 高宮俊介 |
イヴァン | スタンリー・タウンゼント | 間宮康弘 |
ヴィクトール・ヒューゴ | 斉藤次郎 | |
ウラジミール・トランコフ | 伝坂勉 | |
アレクサンドル・ヒューゴ | ヴェリボール・トピッチ | 志村知幸 |
ジェフ・ゴルベット | ジェフ・ゴードン | 若林秀俊 |
ルイス・ハミルトン | ルイス・ハミルトン | 岡田貴之 |
ナイジェル・ギアスリー | グレッグ・エリス | |
シェリフ | マイケル・ウォリス | 池田勝 |
ラモーン | チーチ・マリン | 樋浦勉 |
フロー | ジェニファー・ルイス | 片岡富枝 |
リジー | キャサリン・ヘルモンド | 森ひろ子 |
マック | ジョン・ラッツェンバーガー | 立木文彦 |
メル・ドラド | パトリック・ウォーカー | 石田太郎 |
オーティス | ジェフ・ガーリン | 小形満 |
ミア | リンジー・コリンズ | 吉田仁美 |
ティア | エリサ・ナイト | |
ミニー | エディ・マックラーグ | 堀越真己 |
ヴァン | リチャード・カインド | 稲葉実 |
スシ・シェフ | ダイスケ・ダイス・ツツミ (堤大介) | 酒井敬幸 |
トイレ音声 | ソノコ・コニシ (小西園子) | 狩野茉莉 |
ジョン・ラセタイヤ | ジョン・ラセター | 原語版流用 |
女イタリア車 | 森夏姫 | |
セリーヌ・デュファー | 里郁美 | |
ホイーリアム | 秋吉徹 | |
主催者 | 仲野裕 | |
イタリア警察 | 塾一久 鈴木琢磨 | |
実際に銀座、渋谷、新宿などをロケハンし、レースのコースとなる街路のディテールをリアルに描写。その上で広告やネオンの看板を増やし、実際の風景以上にインパクトの強い映像を生み出した。ちなみに舞台の元ネタは、市街地コースでナイトレースが行われるシンガポールグランプリにインスピレーションを得たもの。
この地方は架空の設定で、名前の由来はポルトは「港」、コルサは「競走」。主にイタリアの地中海の街(モナコ、アマルフィ)を元にしている。
回数 | 放送局 | 放送枠 | 放送日 | 放送時間(JST) | 放送分数 | 平均世帯視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | フジテレビ | 2017年7月16日 | 19:00-21:04 | 124分 | 5.4% | 続編『カーズ/クロスロード』公開記念 | |
アメリカでは、2011年11月1日(日本時間:2011年11月2日)、日本では2011年12月2日に発売された。
ルートメニュー画面では出場レーサー+メーターの外観と代表国が確認できる。
ボーナス・コンテンツとして「メーターの世界つくり話」の新作「飛行機メーター」、トイ・ストーリーシリーズのスピンオフ作品「ハワイアン・バケーション」が収録されている。
Perfume「ポリリズム」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
ワールド・グランプリ、レース前夜のパーティー会場で流れる挿入歌、日本語版エンディングに使用された。J-POPファンのピクサースタッフが監督のジョン・ラセターに推薦し、気に入られたからだという。
本作の成功を受けてPerfumeの全世界での知名度が急激に上がることとなり、Perfumeは世界展開を視野にした活動を始めるため、翌年の2012年にユニバーサルミュージックへ移籍した。
『Cars 2』 | |
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マイケル・ジアッチーノ の サウンドトラック | |
リリース | |
ジャンル | 映画音楽 |
時間 | |
レーベル | Walt Disney Records |
# | タイトル | アーティスト | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「ユー・マイト・シンク」 | ウィーザー | |
2. | 「コリジョン・オブ・ワールズ」 | ブラッド・ペイズリー、ロビー・ウィリアムズ | |
3. | 「モン・クール・フェ・ブルーム(マイ・ハート・ゴーズ・ブルーン)」 | ベナバール | |
4. | 「ノバディーズ・フール」 | ブラッド・ペイズリー | |
5. | 「ポリリズム」 | Perfume | |
6. | 「リーランド・ターボの潜入捜査」 | マイケル・ジアッチーノ | |
7. | 「フィン・マックミサイルの登場!」 | マイケル・ジアッチーノ | |
8. | 「ウェイターのメーター」 | マイケル・ジアッチーノ | |
9. | 「仲間との再会」 | マイケル・ジアッチーノ | |
10. | 「接触者は誰だ」 | マイケル・ジアッチーノ | |
11. | 「東京での密会」 | マイケル・ジアッチーノ | |
12. | 「大滑走路」 | マイケル・ジアッチーノ | |
13. | 「誰のエンジン?」 | マイケル・ジアッチーノ | |
14. | 「歴史的欠陥車たち」 | マイケル・ジアッチーノ | |
15. | 「変装したメーター」 | マイケル・ジアッチーノ | |
16. | 「ポルト・コルサ」 | マイケル・ジアッチーノ | |
17. | 「欠陥車たちの誓い」 | マイケル・ジアッチーノ | |
18. | 「ゲートに入らないメーター」 | マイケル・ジアッチーノ | |
19. | 「メーターの警告」 | マイケル・ジアッチーノ | |
20. | 「予備の作戦で行くぞ」 | マイケル・ジアッチーノ | |
21. | 「爆弾メーター」 | マイケル・ジアッチーノ | |
22. | 「マックィーンの失敗」 | マイケル・ジアッチーノ | |
23. | 「空飛ぶメーター」 | マイケル・ジアッチーノ | |
24. | 「マイルズ・アクセルロッド」 | マイケル・ジアッチーノ | |
25. | 「ラジエーター・スプリングス・グランプリ」 | マイケル・ジアッチーノ | |
26. | 「ロケットをもらったメーター」 | マイケル・ジアッチーノ |
海外ではWii、プレイステーション3、Xbox 360、ニンテンドーDS、パソコンゲーム版を2011年6月21日に発売。なお、PS3、Xbox 360版ではDLCがあるが、キャラクターのルイス・ハミルトンとリップ・クラッチゴンスキーは未収録となっている。日本国内ではニンテンドーDS版のみで、2011年8月4日に発売。
上記のものとは別に、日本国内のみで、電子知育玩具のアドバンスピコ・ビーナ用の『カーズ2 レーシングビーナ めざせ!ワールドチャンピオン!』というソフトが2011年7月28日に発売されている[17]。なお、同玩具の最後の発売タイトルである。
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