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トヨタ自動車の高級セダン型乗用車 ウィキペディアから
クラウン マジェスタ(CROWN MAJESTA)は、トヨタ自動車が生産・販売していた高級4ドアセダンである。取扱店はトヨタ店(東京のみ東京トヨペットと併売)。
愛称は「マジェスタ」、「マジェ」。
1989年8月、8代目クラウンのマイナーチェンジにおいて、新開発となる4.0L V型8気筒DOHCの1UZ-FE型エンジンが、同年10月に登場するセルシオ(初代)に先駆けて初めて搭載された(グレード名「4000ロイヤルサルーンG」・通称「V8クラウン」)。当該車種の事実上の後継車種として、クラウンの更に上位に位置し、クラウンとセルシオの中間車種として設定されたのがクラウンマジェスタである。
なお、1964年に登場したクラウンエイト(VG10型)は、当時のクラウン(MS41型)とは別の最高峰モデルとして大型専用ボディとエンジン(2.6Lのオールアルミ製のV型8気筒)を搭載していたが、これは1967年に登場するセンチュリーのパイロットモデル相当であった。
初代からフロントガラス上に情報を表示する機能を持ったフロントヘッドアップディスプレイ(HUD)を標準装備し、他車との差別化を図っていたが、5代目以降は廃止された。初代より日本国内専用車として設計・生産されていたが、4代目は紅旗・HQ3(盛世)のベースとして、5代目からは中国におけるクラウンの現地生産車(2代目 S20#型、3代目 S21#)としても採用され、この後中国戦略車としての役割も担うこととなった。
トヨタ・クラウンマジェスタ(初代) JZS14#/UZS14#型 | |
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フロント(前期型) | |
フロント(後期型) | |
リア(後期型) | |
概要 | |
販売期間 | 1991年10月 - 1995年8月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアハードトップ |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2JZ-GE型 2,997cc 直6 1UZ-FE型 3,968cc V8 |
変速機 | 4AT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,780mm |
全長 | 4,900mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,420mm-1,445mm |
その他 | |
姉妹車 | トヨタ・アリスト(初代) |
販売期間中の新車登録台数の累計 | 37万921台(クラウンと合算)[1] |
系譜 | |
先代 | 130系クラウン 4000ロイヤルサルーンG |
9代目クラウンと同時に登場。前記の通り、1989年にデビューしたセルシオ(レクサス・LS)との間に位置する車種として投入された。エンジンはクラウンの直列6気筒3.0Lとセルシオに搭載されているV型8気筒4.0Lの2種類。また当時、セルシオにも非採用のエレクトロマルチビジョンが採用されている。なおアリスト(JZS147型)とは兄弟車種であり、シャシーを共有していた。
全体的に丸みを帯びたフォルムを持つ。特に、横長のリアコンビネーションランプはリアエンド一杯に広げられ、ワイド感が強調されている。そしてハイマウントストップランプには、当時販売されていた、クラウン、セルシオ、マークIIに採用されていたLEDハイマウントストップランプが使用されている。このハイマウントストップランプは横長で照射範囲は広いが、経年劣化で低照度化してしまうため、後世代では白熱バルブ式のハイマウントストップランプに変更された。
クラウン36年の歴史で初となるフルモノコックボディを採用。ピラードハードトップのかたちをとっていた。空気抵抗は、CD=0.31。
グレードは上位から「Cタイプ」「Bタイプ」「Aタイプ」の3種。Cタイプが4.0L、BタイプとAタイプが3.0L。Cタイプはリアに「V8」のエンブレムが付く。
トヨタ・クラウンマジェスタ(2代目) JZS155/UZS15#型 | |
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前期型(1995年8月 - 1997年8月) | |
前期型(1995年8月 - 1997年8月)リア | |
後期型(1997年8月 - 1999年9月) Cタイプ | |
概要 | |
販売期間 | 1995年8月 - 1999年9月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアハードトップ |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2JZ-GE型 2,997cc 直6 1UZ-FE型 3,968cc V8 |
変速機 | 4AT/5AT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,780mm |
全長 | 4,900mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,420mm-1,430mm |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 | 18万1169台[4] |
1995年8月 - 10代目クラウンと共にフルモデルチェンジ。エンジンの出力は1UZ-FEが265PSに向上。CMの音楽は久石譲が手がけた。
初代モデルの丸みを帯びたデザインに比べ、直線的デザインに変わっている。また、ベースカラーも明色系ツートンから暗色系ツートンになった。
テールランプもこの代から縦型となった。
バブル崩壊後に登場したことで初代に比べるとインテリアの装備品の簡略化が目立っている[注釈 1]。
トヨタ・クラウンマジェスタ(3代目) JZS177/UZS17#型 | |
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前期型(1999年9月 - 2001年8月) | |
前期型(1999年9月 - 2001年8月)リア | |
概要 | |
販売期間 | 1999年9月 - 2004年7月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2JZ-FSE型 3.0L 直6 1UZ-FE型 4.0L V8 |
最高出力 |
220PS(2JZ-FSE型) 280PS(1UZ-FE型) |
変速機 | 4AT(4WD)/5AT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,800mm |
全長 | 4,900mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,455mm-1,465mm |
車両重量 | 1,700kg 1,780kg 1,660kg 1,680kg |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 |
47万2882台(クラウンシリーズと合算)[6] ※11代目クラウンの販売終了前月までの新車登録台数の累計は35万1888台[7] |
1999年9月 - 発売。このモデルよりクラウン同様にプラットホームが一新され、ボディ形状がこれまでのハードトップからドアサッシュ(窓枠)を持つセダンへ変更された。先代同様、衝突安全ボディGOAを採用。
搭載エンジンは先代と同じであるが、4.0Lのモデルは出力が280PSに向上している(直6モデルは220PS)。
4.0L、3.0Lの両グレード共にベースグレードのAタイプ、上位グレードのCタイプの2種類のみの展開となる。4.0L Cタイプにはエアサスペンションが装着され、4WD仕様のi-Four(このモデルのみ4AT)が存在している。
専用のオプションでフードクレストマークを装着できるようになり、全体的に大きくなった車幅に対し、目安を付けることで運転しやすくなっている。ベースカラーはホワイト・ベージュ系のツートンと、ダークブルー系のツートンが主に使用されている。なお、ナビタイプが、従来のCD-ROMからDVD方式に変更された。後期型ではオットマン機構などの特殊装備も追加され、ドライバーよりも助手席や後部席の居住性を確保する仕様になっている。
トヨタ・クラウンマジェスタ(4代目) UZS18#型 | |
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前期型(2004年7月 - 2006年6月) | |
後期型(2006年7月 - 2009年3月) | |
概要 | |
販売期間 | 2004年7月 - 2009年3月 |
設計統括 | 加藤光久 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 3UZ-FE型 4.3L V8 |
最高出力 | 280PS/5,600rpm |
最大トルク | 43.8kg・m/3,400rpm |
変速機 | 6AT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | マルチリンク |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,850mm |
全長 | 4,975mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,465mm-1,475mm |
車両重量 | 1,670kg-1,780kg |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 |
28万3812台(クラウンと合算)[9] ※12代目クラウンの販売終了前月までの新車登録台数は累計33万1245台[10] |
トヨタ・クラウンマジェスタ(5代目) URS206 / UZS207型 | |
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概要 | |
別名 | 中国 : トヨタ・クラウン |
製造国 | 日本 中国 |
販売期間 | 2009年3月 - 2013年9月 |
設計統括 | 下村修之 |
ボディ | |
乗車定員 | 4-5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1UR-FSE型 V型8気筒4,608cc(FR) 3UZ-FE型 V型8気筒4,292cc(4WD) |
最高出力 |
1UR-FSE:255kW/6,400rpm 3UZ-FE:206kW/5,600rpm |
最大トルク |
1UR-FSE:460Nm/4,100rpm 3UZ-FE:430Nm/3,400rpm |
変速機 |
8速AT(FR) 6速AT(4WD) |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | マルチリンク |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,925mm |
全長 | 4,995mm |
全幅 | 1,810mm |
全高 | 1,475mm |
車両重量 | 1,750kg-1,820kg |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 | 17万1141台(クラウンと合算)[12] |
基本的に先代のキープコンセプトであるが、全体的に押しの強さが控えられ、やや落ち着いたデザインになった。全長は4,995mm、全幅も1,810mmとなりボディサイズは拡大されたが、レクサス・LSよりもサイズは小さく、かつてトヨタブランドで販売されていたセルシオに極めて近いサイズである[注釈 2]。目標月間販売台数は1,000台。
エンジンはレクサス・LSやGSにも搭載されている1UR-FSE型エンジンを採用しているが、4WDモデルの「i-Four」にはエンジンルームのスペースの都合で1URエンジン用のセンターデフが収まらないとの理由から、先代の4.3Lの3UZ-FE+6ATを引き続き採用している。
シャシーとサスペンションは先代から継続されるものの、新型エンジンのパワーに耐えられるよう各部が強化されている。電子制御式エアサスペンションを今回も全グレードで採用し、カーナビゲーションの地図情報を元にしてダンパーの減衰力を変更する機能も搭載。また、ブレーキはレクサスGSと同様の、モノブロックタイプの4ポットキャリパーと大径ディスクブレーキをフロントに初採用。タイヤサイズは先代やレクサスGS350(標準仕様)と同じく17インチであるが、エンジンやサスペンションの向上に伴い235サイズへと拡大されている。
グレード体系も変更された。ベーシックグレードのAタイプ、それをベースに「アクティブステアリング統合制御」と「VGRS(ギア比可変ステアリング)」を装備して走行性能を強化した「Lパッケージ」(ホイールも専用デザイン)、今回は中間グレードとなる「Cタイプ」、そして最上級グレードとして「Gタイプ」が新設された。そしてGタイプの後席の居住性を重視し、ショーファードリブン需要に対応したクラウン・マジェスタとしては初の大型リアセンターコンソールを設置した4人乗りグレード「Fパッケージ」も設定されている[注釈 3]。また、Aタイプ及び同Lパッケージを除き、クラウンハイブリッドで採用されたファイングラフィックメーターがメーカーオプションで装着可能になった。
そしてこの「Gタイプ」には、世界初の技術として斜め前方の検知もできるようになった「前側方プリクラッシュセーフティシステム」、衝突時に後席のシートが前方に少し起き上がり乗員を保護する「プリクラッシュシートバック」、「Fパッケージ」には後席中央のエアバッグで後席の乗員同士の衝突を防ぐ「後席センターエアバッグ」の3つが搭載されている。
なお、マークXやレクサスLS、13代目クラウンと同じく、リヤバンパーとマフラーが一体化したデザインを採用している。
トヨタ・クラウンマジェスタ(6代目) GWS214/AWS215型 | |
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フロント | |
リア | |
ダッシュボード | |
概要 | |
別名 | 中国 : トヨタ・クラウン |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2013年9月 - 2018年6月 |
設計統括 | 山本卓 |
デザイン | |
ボディ | |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2GR-FXE V型6気筒 DOHC 3,456 cc(FR) 2AR-FSE 直列4気筒 DOHC 2,493cc(4WD) |
モーター | 1KM 交流同期電動機 |
変速機 | 電気式無段変速機 |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン式 |
後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,925mm |
全長 | 4,970mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,460mm |
車両重量 | 1,810kg-1,830kg |
その他 | |
2015年8月までの新車登録台数の累計 | 9万8972台(14代目クラウンと合算)[14] |
系譜 | |
後継 |
7代目クラウンセダン (事実上。ただし、発売開始まで5年5か月の空白期間あり) |
2013年(平成25年)9月9日、6代目にフルモデルチェンジし、同日より販売開始[15]。初代から続いて来たマジェスタ専用ボディは廃止され、14代目クラウン・ロイヤルのホイールベースを延長した車体となった[注釈 4]。同時に、車種名が「クラウン」に変わり、5代目までの「独立車種」としての位置づけからクラウン内のシリーズ名(「マジェスタシリーズ」)の位置づけとなった。
エンジンのダウンサイジングによりV8も廃止され、全車種ハイブリッド専用車となっている。
14代目クラウン・ロイヤルとのボディデザイン共用化の結果、マジェスタを特徴付けていた2代目以来の縦型リアコンビネーションランプは廃止され、初代から4代目までマジェスタのシンボルであったフロントヘッドアップディスプレイ(HUD)も5代目同様に設定されず、エアサスペンションと本木目パネル(4代目、5代目は全車標準)も廃止。歴代マジェスタで設定されていたリヤクールボックス(冷温庫)などいくつかのユーティリティオプションもなくなるなど、マジェスタ独自の個性は大きく減ずることになった。
マジェスタとしての外観上の独自デザイン(装備)は、グリルのバーをマジェスタ伝統の縦バーに変更/フロントバンパー下部へのクローム加飾追加/エクステンション部を黒色化・クリアランスランプのライン発光部をスモークブルとしたLED4灯式ヘッドライト(アダプティブハイビームシステム付)の採用などが挙げられる。
エンジンはレクサス・GS450hと同じ、新世代直噴技術「D-4S」を搭載したアトキンソンサイクル仕様の2GR-FXE型、3.5L V6に置換。さらに、モーターやインバーターの改良により高効率を徹底した「FR専用2段変速式リダクション機構付ハイブリッドシステム」を採用したことでV8エンジンに匹敵する動力性能とJC08モード燃費で18.2km/Lの低燃費を両立し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。
4代目と5代目ではトヨタエンブレムになっていたフロントグリルのエンブレムは、3代目以来のクラウンエンブレムに戻り、Cピラーのエンブレムも復活した。なお、歴代のマジェスタは「トヨタブランドのオーナードライバーズカーとして最上級」とされていたが、6代目においては14代目クラウンのホイールベースを75mm延長し、しかも延長分すべてを後席スペースの拡大に充てており、ハイヤーや社用車としての需要を重視していることがうかがえる。ただ4人乗り仕様の廃止によって、VIPカーとしての用途はセンチュリーやレクサス・LSと比べると中途半端な存在になった。なおクラウンとボディ共用となったことで、結果的に5代目からわずかながらのダウンサイジング(全長25mm、全幅10mm、全高15mm短縮)となった。
装備面では走行中にドアミラーでは確認しづらい後側方の車両をレーダーで検知してドライバーへ注意喚起することで車線変更時の安全運転を支援するブラインドスポットモニターをマジェスタでは初めて標準装備したほか、マルチインフォーメーションディスプレイには各タイヤの空気圧を表示し、夏用・冬用などと2セットのタイヤを登録できるタイヤ空気圧警報システム(TPWS)を備えた。
グレード体系がよりシンプルとなり、標準仕様「マジェスタ」とレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)、電動式リヤサンシェード&手動式リヤドアサンシェード、リアアクセサリーソケット(DC12V・120W)、3席独立温度コントロールフルオートエアコン(花粉除去モード付)+1席/前席集中モード、リヤオートエアコン(クーラー機能付)、本革シート、後席シートヒーター、パワーリアシート、インテリジェントクリアランスソナー、後左右席サイドエアバッグ、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)などを追加した「マジェスタ"Fバージョン"」の2タイプとなった。
2014年(平成26年)7月9日、トヨタ初のハイブリッドフルタイム4WD車「マジェスタFour」を発売[16]。FR車の「マジェスタ」よりも排気量が少なく、クラウンロイヤルシリーズ、アスリートシリーズのハイブリッドにも搭載されているレギュラーガソリンが使用できる直列4気筒2.5Lの2AR-FSE型を用いた「リダクション機構付THS II」にトルセンLSD付トランスファーとハイブリッド用トランスミッションを組み合わせたことで高い操舵安定性と低燃費(JC08モード燃費で19.4km/L)を両立した。なお、「マジェスタ」に2.5Lならびに直列4気筒が設定されることは史上初であり、同時に、歴代初のV型8気筒を搭載しない4WDでもある。
2015年(平成27年)10月1日、一部改良[17]。ITS専用周波数(760MHz)を活用したITS Connectを世界で初めてメーカーオプションとして全グレードに採用した[注釈 5]。それ以外に、セルフリストアリングコートの採用、ボディ接合部の剛性強化、フロント・リヤサスペンションの最適化も行われている。
2016年(平成28年)8月29日、トヨタ店創立70周年記念特別仕様車「J-FRONTIER」を発売[18][注釈 6]。「マジェスタ"Fバージョン"」、「マジェスタFour」をベースに、共通でプレミアムナッパ本革シート表皮を装備し、本革巻き4本スポークステアリングホイールにブラウンレイヤーウッド(本木目)などを装備。内装色には特別設定色の「スモーキーブラウン」を採用した。併せて一部改良も行われ、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備した。
2018年 (平成30年) 4月[19] 、 生産終了。 在庫対応分のみの販売となる。
2018年(平成30年)6月[20]、在庫対応分が完売し販売終了。同時に公式サイトも閉鎖され、マジェスタは6代27年の歴史に終止符を打った。同年6月26日にクラウンが15代目にフルモデルチェンジされたが、シリーズ毎に分かれていた「ロイヤル」・「アスリート」・「マジェスタ」の名称が廃止され、新たに標準仕様とRS仕様に分けられることとなった。標準仕様の最上級グレードの「G-Executive」や「G-Executive Four」が「マジェスタ」の代替的なグレードにあたっていた。現在は、2023年(令和5年)より販売を開始した「クラウン(セダン)」が「マジェスタ」の間接的な代替車種にあたる。
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