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日本のお笑いコンビ(1993-) ウィキペディアから
アンジャッシュは、プロダクション人力舎に所属する児嶋一哉と渡部建からなる日本のお笑いコンビ、司会者。1994年デビュー。略称は「アンジャ」。『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)第5代目チャンピオン。ともに東京都八王子市出身。
アンジャッシュ | |
---|---|
メンバー |
児嶋一哉 渡部建 |
結成年 | 1993年 |
事務所 | プロダクション人力舎 |
活動時期 |
1994年 - 2020年 2022年 - |
出身 |
スクールJCA1期(児嶋) スクールJCA2期(渡部) |
出会い | 東京都立日野高等学校 |
旧コンビ名 | UNJASH |
現在の活動状況 | コンビでの活動は再開 |
芸種 | コント |
ネタ作成者 | 両者(+構成作家) |
現在の代表番組 | 白黒アンジャッシュ |
過去の代表番組 |
ゴッターニ! みんなのウマ倶楽部 メンB アンデュ めざせ!会社の星 など |
同期 |
児嶋 大九明子 陣内智則 中川家 ケンドーコバヤシ ハリウッドザコシショウ たむらけんじ 野々村友紀子など 渡部 飯塚悟志(東京03) 小籔千豊 ダンディ坂野 ユリオカ超特Q COWCOW ロンドンブーツ1号2号 ペナルティなど |
公式サイト | 公式プロフィール |
受賞歴 | |
1997年 第7回ニッポン放送高田文夫プロデュースOWARAIゴールドラッシュII優勝 1998年 第10回ニッポン放送高田文夫プロデュースOWARAIゴールドラッシュII第2回グランドチャンピオン大会優勝 2000年 ヒロミが選ぶ!ベスト芸人2000! 銅賞 2000年 TBSラジオ 赤坂お笑いDOJO 初代免許皆伝 2001年 国立演芸場 花形演芸大賞 銀賞 2003年 爆笑オンエアバトル 第5代チャンピオン 輝け!2005年お笑いネタのグランプリ 放送委員会特別賞 爆笑オンエアバトル - ゴールド&プラチナバトラー |
コンビ名の由来はJoy(喜)、Angry(怒)、Sad(哀)、Happy(楽)の頭文字を並べた「JASH」に否定を表す接頭辞の「UN」をつけた物で、「喜怒哀楽がない」といった意味である[1]。
ヒロミの妹の同級生だった児嶋がヒロミに弟子入りを希望したもののヒロミが独立直後であったことと、その元所属事務所に養成所ができることになったことを理由に断られ、かわりにその養成所に入学することを薦められたのが児嶋個人の芸能界入りのきっかけである。そこで1993年、渡部は大学2年時に東京都立日野高等学校の同級生だった児嶋から「一緒にお笑いをやらないか」「お前しかいない」と誘われ、大学の遊びも落ち着いていた時期だったこともあり面白そうだと考えて快諾、現在のコンビを結成する(しかし、後に児嶋から「実は5人目に(渡部を)誘っていた」ことを打ち明けられている)。
初舞台はブッチャーブラザーズ主催の「アーバン寄席」。スクールJCA出身コンビ第1号ということもあり出世が早く[3]、同世代の芸人たちよりもテレビへの露出は結成当初から多かった[4]。
1999年から開催された『爆笑オンエアバトル』では常連出演者であり、『爆笑オンエアバトル チャンピオン大会』には第1回から出場、2003年に第5回チャンピオンとなる。しかし『オンバト』時代は他の出演番組がなくライブではいつもウケるのに借金は膨らんでゆくという状況で、一時は解散も過ぎったほどの苦しい時期だった[5]。2003年放送開始の『エンタの神様(日本テレビ)への出演をきっかけに仕事が安定するようになる[6]。
2020年6月9日、渡部が自身のスキャンダルを理由に芸能活動の自粛を申し入れた[7]ため、コンビ活動は事実上休止となったが児嶋や関係者は解散について「ない」と否定した[8]。 2022年2月、渡部が芸能活動を再開。『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)の2月15日放送回がコンビ活動再開後初のコンビでのテレビ出演となった[9]。
2022年2月22日放送の『白黒アンジャッシュ』にて、立ち位置を今までと逆の渡部が左、児嶋が右にすること、大久保佳代子(オアシズ)に考案してもらった決めポーズを毎回すること、「大島さん」「児嶋だよ!」のいじりの流れの後には「スケベさん」「渡部だよ!」といじり返すことなどを決め「新生アンジャッシュ」として活動することが決まった[10]。しかし、児嶋は引き続きピンで地上波テレビへの出演はあるものの、コンビでの出演と渡部のピンによる出演は再開されていない。
コント専門で、「すれ違いコント」もしくは「勘違いコント」と呼ばれる手法を十八番としている[11][注 1]。これは互いに何らかの誤解を抱えたまま会話が進行し、話がかみ合わないままエスカレートするというものであり、この手法について太田光(爆笑問題)は「シェイクスピアの喜劇のような、勘違い、誤解、言葉遊びだ」「よく出来ていて、初めて見た時はこれほど達者だったのか、と驚いた」「実にスマートなコントだった」、立川談志は「うん、これは見事ですよ。実にいい」といずれも高く評価している[12]。児嶋曰くこの手法は、「アーバン寄席」でかつて名倉潤(ネプチューン)が在籍していた『ジュンカッツ』が演じていた、それぞれ別々に電話している二人の発話が変にかみ合ってしまうというネタを参考にしたものだという[13]。
ボケが不在のコントを得意としていることもあって、脚本を邪魔しない個性(デブやハゲなどの普段からのキャラに依存しない中肉中背の印象がある二人の組み合わせ)が二人の強みと言われることが多い。また、脚本の9割がたが完成してからどちらの役をどちらが演じるかを決めることも多い(渡部と児嶋が入れ替わっても成立するネタとなっていることが多かったため)。ただ、活動自粛前までの長い年月をかけて次第に「いつも飯食ってるグルメ気取り」と「すべりキャラ」のコンビという分類の先入観で見られるようになっていった、と渡部は自虐している。
アンタッチャブル山崎が児嶋をいじりすぎて、児嶋に舞台の緞帳が下がった瞬間に殴られる事件などもあり、かつて渡部は児嶋をいじらないように周囲に本気で依頼していた。その後、隠していた児嶋が天然で切れやすいというキャラが世間の脚光を浴びるにあたって、一時期は渡部は「じゃないほう芸人」のような扱いを受けるようになった(このころのことを、正確には渡部が先にキャラが売れたこともあり、「じゃないほう”じゃないほう”芸人」だったと渡部は自称している)。
ネタによっては2人以外の脇役が起用される集団劇になることもある。過去には事務所の後輩であるいけだてつや、早出明弘、コメディユニット『山田ジャパン』の女優・羽鳥由記などが参加した[14]。
「すれ違いコント」は彼らの代名詞とも言える芸風となっており、渡部の活動自粛中に児嶋が出演した2020年8月19日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBSテレビ)では「すれ違いコント、今ならしれっと自分のものに出来る説」として3組のコンビが新ネタの「すれ違いコント」を用意して披露する『キングオブすれ違いコント』が開催された[注 2][15]。
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