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日本のゲームソフトシリーズ ウィキペディアから
首都高バトル(しゅとこうバトル)は、公道レースをテーマにしたレースゲームのシリーズ。通称「首都バト」。発売元は複数社あるが、開発はシリーズ全作とも「元気」である。峠攻めをテーマとする『街道バトルシリーズ』と並んで同社の2枚看板である。
首都高速道路を舞台にライバルとなる走り屋とバトルを繰り広げ、首都高の頂点に立つことを目標としたレースゲームである。キャッチコピーは「勝つためのルールしか守らない」。
首都高をキーワードとするソフト性を意識したマーケット層に合わせ、「ヤングバージョン」など自動車雑誌への広告掲載や、筑波サーキットでのドリフト大会など、趣向を凝らしたイベントも実施された[1]。
日本国外では主に『Tokyo Xtreme Racer』のタイトルで展開されている(発売元によって異なる場合あり)。
シリーズ初期は、カーレーサーの土屋圭市と坂東正明が監修を務めていた。また、最初期のスーパーファミコン版はハードウェアの制限で描画は平面であり、3Dで表現されたフィールドでの公道バトルというスタイルは、シリーズがPlayStationに移行して以降のことである。
ゲーム専用機での最新作であるXbox 360用ソフト『首都高バトルX』はXbox Liveに対応しており、ネットワーク対戦が可能である。ただし、対戦相手を検索してゲームをする1vs1の形となっており、本編のようにコースを自由に走行してライバルとバトルをすることはできない。
シリーズ初期は首都高速道路をモチーフとした架空のコースを舞台としていたが、シリーズがドリームキャストに移行すると「首都高完全再現」を謳い、実際の首都高速道路を再現したフィールドが舞台となった。
ドリームキャスト版『首都高バトル』では都心環状線(C1)と八重洲線[2]のみを舞台としていたが、次作の『首都高バトル2』で新環状[3]、湾岸線[4]、羽田線・横羽線、大黒線が追加された。
『首都高バトル01』では横浜環状[5]が追加されたが、八重洲線が削除された。また、同作品のみ首都高以外の他エリアとして名古屋[6]、阪神が収録されている。
シリーズ最初期の1990年代前半は、コンピュータゲーム中に実在する自動車を模した車種が登場しても特に契約等は結ばれなかった最後の時代[7]であった。その後、時代の変化でゲームプラットフォームの性能向上により精密なモデリングが可能となったことから、ほとんどのゲームが自動車メーカーと契約の上でブランドマーク等を使用したり、車両データの提供などを受けて利用するのが潮流となった。その際に、理由は諸説存在するが[8][9]本田技研工業(ホンダ)がいくつかの作品に関して許可を出さず、本シリーズでもPlayStation 2用の『首都高バトル01』以降でホンダ車が削除された。
しかし2016年になり、同様にしてホンダ車が収録されていなかった湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズの5DX+のリリースと同時にホンダ・NSXが追加され、後述の『首都高バトルXTREME』でもホンダ車が登場している。
『首都高バトルX』を最後に、家庭用ゲーム機でのシリーズ作品は発表されていない。2015年にはgenki公式Twitterアカウントで「首都高バトルを据え置き機で出して欲しい方」に向けたリツイートの呼びかけ[10]があり、同年8月には同社の広報担当者がシリーズ復活について「会社として否定しない」とコメントしていた[11]。ただ同担当者は『首都高バトルX』やモバイルアプリが営業的には失敗に終わったとして、「次は失敗できないと慎重になっている」とも語っている[11]。
2017年初頭、スマートフォンアプリとして『首都高バトルXTREME』[12]がリリースされた。しかし「運営の継続が困難になった」として、リリースから1年足らずの同年11月29日をもってサービスを終了した[13]。
2024年8月22日、『首都高バトルX』から約18年を経て新作『首都高バトル』が2025年にSteamで発売されることが発表された[14][15]。
現在は、関連会社の元気モバイルからNTTドコモ(iアプリ)、ソフトバンク(S!アプリ)、au(KDDI/沖縄セルラー電話)(EZアプリ (Java)、EZアプリ (BREW))、ウィルコム向けのアプリが提供中。モバイル版『首都高バトルOnline』はプレイヤー同士が対戦するゲームである。また、2011年よりmobageでも配信されていたが、2012年6月をもって運営が終了した。
このほか、Windowsをプラットフォームとしてプレイヤー同士のネットワーク対戦が可能な『首都高バトルOnline』のパッケージ版が発売され、オンラインサービスが行われたこともあったが、サービスは約2年間の運営の後、現在に至るまで休止状態(事実上の終了)にある。休止の理由は公表されていない。
『湾岸ミッドナイト』関連のゲーム作品(詳細は湾岸ミッドナイト#ゲームおよび湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズを参照)のうち、ナムコのアーケードゲームで「無印」等と通称されている「MAXIMUM TUNE以前」の2作(「湾岸ミッドナイト」と「湾岸ミッドナイトR」)、およびその系譜に当たる家庭用ゲーム専用機(ゲームコンソール)のシリーズは、製作が(家庭用は販売も)元気であり、初期には首都高バトルシリーズとほぼ同じゲームシステムでデータ等も多くを流用していると思われるものであった。MAXIMUM TUNEシリーズでは、変わってポリゴンマジックの名がクレジットに入ると同時に、ゲームシステムをはじめモーションエンジンや首都高のマップデータ等も一新されたが、メッセージやライバルマーカー等いくつかの要素にわずかに関連が感じられる。また近年のシリーズ作品(4から?)のスタッフクレジットには「Genki Corporation」の名があることから、何らかの関与があるようだが、公開された情報は確認できていない。
(系列シリーズの作品を含む)
特記がない場合は元気による発売。
特記がない場合は元気モバイル(現・And Joy)による発売・運営。
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