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日本の漫画家、政治家 (1968-) ウィキペディアから
赤松 健(あかまつ けん、1968年〈昭和43年〉7月5日 - )は、日本の漫画家、実業家、政治家、創作関連ロビイスト。自由民主党所属の参議院議員(1期)、参議院文教科学委員会理事[2]。赤松スタジオ代表、株式会社Jコミックテラス取締役会長、日本漫画家協会常務理事、表現の自由を守る会最高顧問。
愛知県名古屋市生まれ[1]。その後、父の転勤で山形県、東京都北区、熊本県、東京都東久留米市、川崎市に転居[1]。1993年に漫画家デビューし、主に『週刊少年マガジン』(講談社)にて作品を発表していた。自作品のコミックス累計発行部数は全世界で5000万部を超えている[3]。2022年7月に行われた第26回参議院議員通常選挙で当選し、漫画家として初めての国会議員となった[4][5]。
1968年7月5日、愛知県名古屋市生まれ[1]。農林水産省の官僚だった父の転勤で山形県、東京都北区、熊本県、東京都東久留米市、川崎市に在住した[1]。
海城高等学校を経て、中央大学文学部文学科国文学専攻を卒業[6]。高校時代はマイコン部(部長)に所属[6]。マイコン部在籍時の1985年には、PC-8801向けにアクションRPG『パラディン』を制作した(発売元はボーステック)[6]。大学ではアニメーション研究会、漫画研究会、映画研究会に所属した[6]。
1993年、『ひと夏のKIDSゲーム』で第50回週刊少年マガジン新人漫画賞入選。審査員特別賞を受賞し、漫画家生活に入る。
『A・Iが止まらない!』・『ラブひな』(第25回講談社漫画賞受賞)で人気を確立。美少女ラブコメディものに本領を示し、その成果は『魔法先生ネギま!』に結晶。アニメやCD化などのメディアミックスがされている。2013年より、週刊少年マガジン→別冊少年マガジン誌上にて『UQ HOLDER!』を連載し、2022年に完結した。
また、ユニクロから『週刊少年マガジン』と『週刊少年サンデー』創刊50周年を記念した「サンデー・マガジン コラボグラフィックTシャツ」の一枚として『ラブひな』と『魔法先生ネギま!』のコラボTシャツが2種類発売された。
2021年12月16日、翌年7月に行われる予定の参議院議員選挙に自由民主党から立候補する意向を自身のツイッターで発表し[7][8]、同年12月22日に自民党から第26回参議院議員選挙の第2次公認候補(比例代表)として正式発表された[9]。
2022年7月10日実施の参院選で、自民党は比例区に特定枠2人を含め計33人の候補者を擁立し、18議席を獲得した。漫画・アニメ・ゲームなどの創作物に対する反表現規制を掲げて立候補した赤松[10]は、比例区の全候補者中トップの得票数(52万8053票)を得て、初当選[11][12][13]。漫画家初の国会議員となった[14][注 1]。
初当選した新人議員は各派閥から勧誘を受けるが、赤松は表現の自由を強固に訴え、献金なども受けないことを明言していたため、当選後にまったく勧誘されなかったという[15]。
2010年、絶版漫画の電子書籍を無料、DRMフリーの広告モデルで配信する企業Jコミを設立[16]、代表取締役社長に就任した。絶版になった漫画は中古で売買されているが、漫画家の利益にならない。また、ファイル共有ソフトやスキャンレーションなどによる違法流通も止められない状況になっていた。このような状況でも漫画家が利益が得られるよう、「絶版マンガの図書館」を作る意向である[17]。設立の際、週刊少年マガジン(講談社)との専属契約を解除した[18]。また、実験として『ラブひな』全14巻を無料公開し、1週間で170万ダウンロードされたという[18]。
二次創作や権利関係を円滑にするための模索・講義も行っており、その一つとして2013年に二次創作同人誌作成や同人誌即売会での無断配布を有償・無償問わず原作者が許可する意思を示すための同人マークという新たなライセンスがコモンズスフィアによって公開された[19]。
これは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で非親告罪化される可能性が言及され[20]、実際に非親告罪化された場合に第三者による告発などで権利者が黙認したいケースでも訴訟に発展するなどの事態を防ぐことを目的に赤松が発案したもので[21]、自身の作品で『週刊少年マガジン』2013年39号(同年8月28日発売)より連載開始の『UQ HOLDER!』で採用している[22]。
漫画の海賊版サイト「漫画村」に広告料を支払い出稿していた広告代理店2社に対し、著作権侵害を助長したとして損害賠償を求める訴訟を起こした。2021年12月21日、東京地方裁判所は赤松の主張を認め、請求通り1100万円の支払いを命じる判決を言い渡した[23]。2022年6月29日、知的財産高等裁判所は1審東京地裁判決を支持し、広告代理店側の控訴を棄却した[24]。
漫画家として活動していた傍ら、創作物の表現が規制される可能性のある児童ポルノ禁止法の改正や著作権侵害の非親告罪化が浮上した際には、表現の自由を求めてロビー活動を行っていた[25]。
2010年11月29日、東京都青少年健全育成条例の改正にあたって、いわゆる非実在青少年が問題になった際には、ニコニコ動画の討論配信に現役漫画家として参加し、非実在青少年や児童ポルノを漫画業界がどのように受け止めているか意見を述べた[26]。
2013年5月30日には、漫画家のちばてつやと松本零士を伴って議員会館を訪れ、当時民主党の代表であった海江田万里を含む与野党の議員と面会し、児童ポルノ禁止法の対象に漫画やアニメなどの創作物を含めることを規定した附則第2条の文言の削除を求めた[27]。この文言はその後、削除された[28]。
表現の自由を守るため、赤松と同じく表現規制反対派議員である山田太郎が結成した「表現の自由を守る会」の最高顧問に就任し、表現規制に対して反対活動を続けている[29]。
血液型はB型。
実弟である赤松智は、旧スクウェア(現・スクウェア・エニックス)の社員で、『デュープリズム』や『FFX』や『FFX-2』や『キングダム ハーツ』、PS2の『半熟英雄』などの音楽プログラムをしていた。
『魔法先生ネギま!』の頃まで『Level-X』(レベルテン)という同人サークルを主宰していたが、プロとしての仕事が忙しくなったのでやめた。大学入学まで、同人誌即売会参加経験は無かった。逆に他の作家が自分の作品の同人誌を執筆する事はたとえ成人向け表現を含むものであっても歓迎するスタンス。また、同人誌上ではあるが『ドージンワーク』のヒロユキと対談したこともある。また、大暮維人とも仲が良く、『マガジン』で対談したり、大暮作の『エアギア』では『ネギま!』のエピソードがまるまるコピーで使用され、キャラの心を変えるというコラボともとれるものを描いた。また、サンデー・マガジン50周年期間ではサンデーで「ハヤテのごとく!」を連載している畑健二郎とも対談し、コラボイラストを共に描いた(これがきっかけで友好関係になり、2011年8月に公開された両者の劇場版アニメが史上初の同時上映を果たすことになる)。
妻は赤松佳音で、長女・次女を持つ二児の父である[37]。長女は小学校を四年間以上不登校であり、長女が漫画作品に救われたこと、不登校家庭の当事者であることも政治家としての表現規制反対や不登校支援につながっている[38]。
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