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滋賀県東近江市林町にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
能登川駅(のとがわえき)は、滋賀県東近江市林町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である[2]。駅番号はJR-A17。「琵琶湖線」の愛称区間に含まれている。
2006年(平成18年)1月1日に神崎郡能登川町が編入合併で東近江市となり[5]、東近江市内で唯一のJRの駅となった[注釈 1]。私鉄も含む東近江市内の全14駅中で最も乗車人員が多い。
当初、この駅は現在の位置より1kmほど京都寄りの能登川村(後に八条村を経て再び能登川村、現在の東近江市能登川町)に開設される予定で、駅名も村名から「能登川」と決まった。当時能登川村は小中湖・大中湖を介して琵琶湖に繋がる港町であり、大津への汽船も発着する交通の要衝であった。しかし、能登川村付近は軟弱な地質であることが計画段階で判明し、位置が変更されることになった。その際、八幡村大字垣見(現在の東近江市垣見町)の地主が土地の無償提供を申し出たため、八幡村大字垣見と八条村(後に分割で五峰村)大字林(現在の東近江市林町)の境界に跨る現在の位置に駅が開業した[13]。駅名を巡って両村の間で争いにならないよう、当初の予定地であり、当時港町として比較的知名度の高かった「能登川」がそのまま駅名に採用された[注釈 2]。
駅周辺は元は桑畑が広がる土地であったが、駅開業後、能登川村から多数の商家などが移転して新興市街地が形成された。駅開業当時、彦根~八幡(現:近江八幡)間には能登川駅しかなく、神崎郡・愛知郡唯一の官設鉄道駅として、駅前は周辺地域の玄関口・商業地・紡績工場地帯として発展し、「能登川」は本来の能登川村よりも能登川駅周辺の地域名として浸透していった。1942年に五峰村・八幡村・能登川村を含む周辺5村が合併した際、駅名から「能登川町」と命名され、駅名と自治体名が一致することとなった[14][15]。
1889年(明治22年)7月1日に米原駅、彦根駅、八幡駅(現 近江八幡駅)、草津駅と同時に開業した歴史を持ち、日本旅行協会発行『汽車時間表』(昭和9年12月号)を見ると、2等寝台車と食堂車を連結した東京発大阪行37列車の停車駅だった。この列車の名古屋からの停車駅は、尾張一ノ宮、岐阜、大垣、米原、彦根、能登川、近江八幡、草津、大津、京都、大阪のみで、後の準急や急行並みの停車駅だった[16]。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ[2]地上駅で橋上駅舎を有する。2003年(平成15年)に改築された駅舎は、旧・能登川町のシンボル、水車をモチーフとしたものになっている [8][1]。
水車が有名な能登川だが、かつては駅のプラットホームに給水塔があり、蒸気機関車の給水駅であった[17]。
JR西日本交通サービスによる業務委託駅(彦根駅の被管理駅)。みどりの券売機プラスが設置されている[4]。2003年(平成15年)11月1日にIC乗車カード「ICOCA」の利用が開始された[10]。トイレは改札外のみ。
セブン-イレブン キヨスク JR能登川駅改札口店がある[18]。
日中時間帯は1時間に3本(新快速1本、普通2本)が停車する。なお、朝と夕方以降は本数が増える時間帯がある。また、上り列車の一部は当駅で新快速と普通の緩急接続が行われる。
「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1992年 | 5,999 | [統計 1] |
1993年 | 6,057 | [統計 2] |
1994年 | 6,063 | [統計 3] |
1995年 | 6,207 | [統計 4] |
1996年 | 6,251 | [統計 5] |
1997年 | 6,206 | [統計 6] |
1998年 | 6,203 | [統計 7] |
1999年 | 6,198 | [統計 8] |
2000年 | 6,229 | [統計 9] |
2001年 | 6,184 | [統計 10] |
2002年 | 6,115 | [統計 11] |
2003年 | 6,387 | [統計 12] |
2004年 | 6,630 | [統計 13] |
2005年 | 6,857 | [統計 14] |
2006年 | 7,065 | [統計 15] |
2007年 | 7,157 | [統計 16] |
2008年 | 7,340 | [統計 17] |
2009年 | 7,038 | [統計 18] |
2010年 | 7,166 | [統計 19] |
2011年 | 7,243 | [統計 20] |
2012年 | 7,341 | [統計 21] |
2013年 | 7,755 | [統計 22] |
2014年 | 6,955 | [統計 23] |
2015年 | 7,166 | [統計 24] |
2016年 | 7,198 | [統計 25] |
2017年 | 7,207 | [統計 26] |
2018年 | 7,201 | [統計 27] |
2019年 | 7,303 | [統計 28] |
(当駅の表玄関となる)東口周辺は戦前から続く商店街であり、再開発も一部に留まっているため、ロータリーや道幅は狭い。かつては、現在の西口周辺に日清紡能登川工場があったが、海外への生産拠点移転によって2001年(平成13年)に閉鎖されることになり[20]、跡地は当時の能登川町の街づくりに合わせて再活用されることになった[21]。
2003年(平成15年)3月に橋上駅化して[8]西口広場が完成し[9]、駅西の土地区画整理事業も完成した[7]。駅西は、人口11万人都市の副次都市として開発中で、東近江市と日清紡ホールディングス、マンション開発業者の協定による11階建て分譲マンションが2023年に完成。西口では2010年築の14階建て分譲マンションに続く2棟目(賃貸マンションを除く)となった。また、市公社取得地での都市化促進施設も計画されている[22][23]。
橋上駅舎化前の駅西側には、平和堂能登川店(移転後は現・フレンドマート能登川店)や飲食街のカトレア街が存在した。
駅東口と駅西口にのりばを設けている[26]。なお、近江鉄道バスの停留所名は「能登川駅」[27]となっているが、ここでは「能登川駅(東口)」に表記を変えて解説する。
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