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陸上競技のひとつ ウィキペディアから
競歩(きょうほ)は、トラックあるいは道路上で決められた距離を歩く速さを競う陸上競技種目である。競技会では50kmWのように最後にW (walk) を付けて表記する。
この項目「競歩」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 競技の歴史、特に発祥 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2016年2月) |
後述のルールに沿った歩型(フォーム)を維持しながら歩かなければならず、順位やタイムだけでなく厳しいルール(失格)との戦いがある[1]。競歩のルールは幾度か改正が行われている。国際大会の実施種目も近年変更されており、例えば2024年パリオリンピックでは、個人種目の男女20kmと、男女ペアによる42.195kmの混合リレーが行われる。
歩く競技とはいえ、一流競技者となるとその速度は一般人の走っているものにも劣らない。2014年現在、男子50kmの世界記録は3時間32分33秒であり、これをマラソンの距離である42.195kmに換算すると2時間59分20秒である。この換算タイムはいわゆるサブスリーと呼ばれ、マラソンのセミプロランナーレベルである。
また、体力の消耗が激しい場合、マラソンならば速度を落として「歩きだす」といった光景が見られるが、競歩の場合は(スピードは速いが)競技自体が歩いている状態であるうえ、日常生活における普通の歩行法を行うと「ベント・ニー」の反則(後述)と判定され失格になる可能性もあるため、バテてしまうと歩行すら困難になってしまい完歩すら出来なくなるなど、イメージとは裏腹にかなり過酷なスポーツである。近年日本男子勢が強化策の一環としてサロマ湖100キロウルトラマラソンを完歩するという過酷なチャレンジをしている。世界陸連は非公認であるが、2時間などの一定時間で歩いた距離を競う競技や、欧米では100km競歩の競技会も行われ、世界記録も存在する。
道路で実施する競技会の場合、周回コースで行われるため、マラソンなどと比べて応援しやすく、国際大会ともなると時間とともに多くの観衆でコース周辺が埋め尽くされる(マラソンと同様に、公道の場合コース上での観戦は入場料はかからない)。競歩だけの国際大会も盛んで、2年に一度開催される世界競歩チーム選手権大会はまさに世界最大の競歩競技会である。
オリンピックにおける初の競歩競技は、1906年アテネ中間大会で男子トラック競技として1500mと3000mの2種目が行われた。その後、1908年ロンドン大会では3500mと10マイル、1912年ストックホルム大会では10000m、1920年アントワープ大会では3000mと10000m、1924年パリ大会では10000mのみが行われた。1932年ロサンゼルス大会からは道路を使用し50kmを実施した。同時に、競歩の定義を「いずれかの足が常に地面から離れないように前進することである」と再確認した[2]。
戦後、1948年ロンドン大会と1952年ヘルシンキ大会は50kmとトラック10000mが行われ、1956年メルボルン大会で10000mは道路の20kmとなり、それ以降は1976年モントリオール大会で50kmが実施されなかったのを除き、男子は50kmと20kmが実施されていた。1964年東京大会でも20kmと50km競技が行われ、50kmでアブドン・パミッチが2大会連続でメダルを獲得している。
1992年バルセロナ大会では初の女子種目として10kmが実施され、2000年シドニー大会から女子も男子と同じ20kmに延長された。なお、世界陸上においての女子種目は2017年ロンドン大会と2019年ドーハ大会において20kmだけでなく50kmも実施された。
2019年2月6日、国際陸連(当時)は、五輪や世界選手権などの競歩の実施種目を、現行の「50kmと20km」から「30kmと10km」に短縮する案を3月の理事会に諮ると発表した。合わせて、歩型違反を判定する靴底の「電子チップ導入」も提案された[3]。3月11日の理事会での協議の結果、電子チップ導入は見送られたが、2022年より競歩の距離は「10kmから35kmまでの間の2種目」と定められた[4]。この結果、オリンピックの50kmは2021年の東京大会を最後に廃止となり[5][4]、2022年世界陸上競技選手権大会では男女とも20km競歩と35km競歩が行われた[6]。
また、2024年パリオリンピックでは、42.195kmの男女混合競歩リレーが開催される予定である[7]。個人種目は20kmのみとなった。
全国高等学校総合体育大会には2001年熊本大会から導入された。それまでは普及度の関係で混成競技等と共に別日程(3週間遅れくらい)で全国高校選手権として実施されていた。導入後も普及・競技人口の関係で競歩と混成競技は各地区上位4名まで(2009年までは3名)が全国高等学校総合体育大会出場となる(他種目は上位6名まで)。
レッドカード | ペナルティゾーン | |
---|---|---|
なし | あり | |
3枚 | 失格 | 待機* |
4枚 | - | 失格 |
*20kmは2分、35kmは3分30秒 |
レッドカード | 罰則 |
---|---|
チーム3枚 | 3分待機 |
チーム4枚 | 1分待機 |
チーム5枚 | 1分待機 |
チーム6枚 | 1分待機 |
チーム7枚 | 失格 |
各競技会では一般の部のほかに、ジュニア(高校生、中学生)の部が開催されている。
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