矢板駅
栃木県矢板市にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
栃木県矢板市にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
矢板駅(やいたえき)は、栃木県矢板市扇町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線の駅である。JR東日本の「宇都宮線」の愛称区間に含まれている。
昭和20年代から30年代にかけて、戦災復興の東京へ向けて高原山周辺より大量の木材が集められ当駅より積み出された。東武矢板線沿線や当駅周辺には大きな製材所が多数立地していた。
島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線を持つ地上駅[1]。単式ホーム(下り線)側に駅舎がある。構内には、Suica対応自動改札機や指定席券売機がある。那須塩原駅管理のJR東日本ステーションサービスが業務を委託する業務委託駅である。2009年(平成21年)3月31日まではあわせてKIOSKもあったが、この日の営業をもって営業を終了し、同年4月8日に店舗は撤去された。また、駅前にはロータリーがある。
バリアフリー化の為の構内跨線橋架け替えとエレベータの設置工事が国の補助事業として2009年度(平成21年度)に行われた。また、再開発が進む駅東口の利便性改善のため、橋上駅舎の要望が市民から寄せられているが、現時点で具体的な計画はない[6][7]。
(出典:JR東日本:駅構内図)
矢板オフレールステーション(略称:矢板ORS)は、JR貨物矢板駅に属し、旅客駅の東側にあるコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナ)を取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が1日4.5往復(当施設発が4本)宇都宮貨物ターミナル駅との間で運行されている[8]。
JR貨物矢板駅は、かつては貨物列車の発着があり、コンテナは列車で輸送されていた。また駅東南にある日本たばこ産業矢板倉庫へ至る専用線や、同線から当駅方面へ戻るように分岐していた太平洋セメント矢板サービスステーションの専用線もあった。前者は2002年ごろまでコンテナ輸送に、後者は2006年3月までセメント輸送に使用されていた。
セメント輸送の廃止以降は列車・トラック便の設定もなくなっていたが、2007年3月よりトラック便が設定された。
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は2,296人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 3,201 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 3,171 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 3,060 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 3,049 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 3,043 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 3,004 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 3,022 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 2,958 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 2,915 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 2,863 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 2,926 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 2,983 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 2,987 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 3,031 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 2,897 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 2,881 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 2,827 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 2,832 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 2,829 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 2,728 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)2,208 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)2,255 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)2,226 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)2,296 | [利用客数 1] |
駅本屋は線路の西側にあり、古くからの市街地は西側に存在するが、近年は東側の開発が進んでいる。駅東口へのアクセスは、一旦駅舎を出てからすぐ左手に有る跨線橋を利用する[1]。
なお、矢板駅と次の野崎駅の間・針生トンネルは開通当初は切通しであったが、急勾配のため那須方面からの列車は矢板駅で停車できず駅を過ぎてしまう不都合が生じた。そのため緊急でトンネルを掘ることになり1887年(明治20年)に完成した。工事を急いだため土地買収の際に個人宅の移転について、持主との間に齟齬が生じ、長屋門と母屋の間の庭先に線路が通っていたことがある[3][9]。蒸気機関車の火の粉から茅葺き屋根が燃えるなどのトラブルがあったものの、1962年(昭和37年)に複線化工事が着工すると買収に応じた事により解消した[10]。
「矢板駅」停留所にて、矢板市営バス、しおや交通、塩谷町直営(受託運行:大新東)の路線バスが発着する。
「矢板駅東口」停留所にて、矢板市営バスの路線バスが発着する。
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