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東急電鉄の鉄道路線 ウィキペディアから
東急多摩川線(とうきゅうたまがわせん)は、多摩川駅と蒲田駅とを結ぶ東急電鉄が運営する鉄道路線である。全区間が東京都大田区内に所在する。
かつて目蒲線の一部を形成していた線区である。東横線田園調布駅 - 武蔵小杉駅間の複々線化工事が完成し、2000年9月26日から目黒駅において営団地下鉄(帝都高速度交通営団、現・東京地下鉄)南北線および都営地下鉄三田線(東京都交通局)との相互直通運転を実施するため、目蒲線の路線再編が行われ、同年8月6日に目黒駅 - 武蔵小杉駅間を「目黒線」とし、残った多摩川駅 - 蒲田駅間が分離・区間運転化されて成立したのが本路線である[2]。
本路線は、会社の略称「東急」を含めた「東急多摩川線」が届出上の正式名称であり[* 1]、単に「多摩川線」ではない。これは、名称制定時にすでに都内に存在していた西武多摩川線(こちらは多摩川線が正式名称)との混同を防ぐとともに、同じ読み方である「玉川線」および「新玉川線[* 2]」という名称がかつて東急に存在していたため、それらと区別するためでもある。ただし、駅の一部案内や池上線蒲田駅の乗り換え案内放送(車内および蒲田駅ホームとも)では単に「多摩川線」と案内されることもあり、車両前面の行先表示器の路線名表示も「多摩川線」と表記される。
東急多摩川線の列車種別は各駅停車のみで、池上線と共通の18m車3両編成で運行される[3] 。基本は多摩川駅 - 蒲田駅間の折り返し運行で途中駅での折り返しはないが、一部に蒲田駅を経由して池上線と直通して五反田行きや、雪が谷大塚行きとなる列車がある[3]。これは東急多摩川線に独自の車両基地がなく、全列車に池上線の雪が谷大塚駅にある雪が谷検車区に所属する車両が用いられているため、車両の入出庫に伴う運用としてのものでもある[3]。ただし、駅掲示の時刻表上はこれらの列車もすべて「蒲田」行きとなっている。
多摩川駅と蒲田駅を除くすべての中間駅において、上下線ホーム、および改札が分離されており、両ホームを連絡する跨線橋、地下通路、踏切等がなく、駅構内でホーム間を往来できないことが特徴である。
ワンマン運転を行っている[* 3]。転落や車両との接触を防止するため、当線すべての駅のホームにセンサー付固定式ホーム柵[4]、監視モニターが設置されている。また、全駅がバリアフリーに対応している。
多摩川駅に1本、蒲田駅に2本の車両の夜間停泊が行われている[3]。
目蒲線時代には奥沢駅に所在した雪が谷検車区奥沢班に配置されていた4両編成で運行されていたため、踏切に挟まれてホームが3両分のみだった鵜の木駅を除き、ホームは4両編成分の長さがある。また、同駅では1両をドアカットしていた。
池上線と共通運用になっている。2024年6月現在の使用車両は以下の通り。
田園調布開発のために設立された目黒蒲田電鉄が最初に開業した路線の一部で、東急の発祥路線でもある。
※駅の新設・廃止・改称は多摩川 - 蒲田間の駅のみ記す。分割前は「東急目蒲線」も参照。
2007年11月3日から11日まで、「古代から未来へ 10分7駅多摩川線」をテーマに、東急多摩川線の全駅で「多摩川アートラインプロジェクト アートウィーク2007」が展開された。これは、この路線を未来の鉄道とイメージして浅葉克己を始めとする17名の有名アーティストが個性的なアートを繰り広げるものである。これに併せて、同月30日まで7700系7903Fが「レインボートレーン」として運転されていた。
エイトライナー構想や蒲蒲線構想では、当路線も組み込まれている。これに関連して当路線の大幅改良工事が計画されており、現在18m車両4両編成対応を20m車両10両編成対応に拡大することが検討されている。
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