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ザ・ベンチャーズによる1960年のシングル ウィキペディアから
「急がば廻れ」(いそがばまわれ、Walk, Don't Run)は、1955年にアメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョニー・スミスが作曲し、録音したインストゥルメンタル曲。この曲は基本的に、古くから親しまれたスタンダード・ナンバーである(シグマンド・ロンバーグが1928年に作曲した)「朝日のごとくさわやかに」の対旋律から作られている[1]。
1960年秋、シアトルを中心に活動するインストゥルメンタル・ロック・バンドであったザ・ベンチャーズが、サーフ・アレンジのシングル盤としてこの曲が発表され、たちまちヒット曲となった。イギリスでは、作曲家ジョン・バリーが率いるジョン・バリー.セブン (The John Barry Seven) によるカバー・バージョンが『Record Retailer』誌のチャートで最高11位まで上ったが、ベンチャーズのバージョンはそれを上回る8位に達し、『ニュー・ミュージカル・エクスプレス』誌など、他のイギリスのチャートでもトップ10入りを果たした。
ザ・ベンチャーズのバージョンは、チャート入りを果たした最も初期のサーフ・ミュージックのひとつと見なされており、1960年の8月から9月にかけて、Billboard Hot 100 では最高2位、『キャッシュボックス』では最高3位を5週連続で記録した[2]。このヒットにより、日本でも同年10月5日に発売され、1965年のベンチャーズ・ブームへとつながる種子の一粒目が蒔かれることになる[3]。
ザ・ベンチャーズの初代ドラマーは、後に空軍大将となるジョージ・バビットであったが[4]、バビットは「急がば廻れ」のリリース前にバンドから脱退していた。 この曲のドラマーについては、バンドの公式サイトには「「急がば廻れ」のドラマーはスキップ・ムーア (Skip Moore) であり、多くの方々が考えられているホーウィー・ジョンソン (Howie Johnson) ではありません。スキップは、25ドルとレコードの印税の4分の1のどちらか好きな方を選択できました。彼は25ドルをとったのです。」と記されている。後にザ・ベンチャーズは、ノーキー・エドワーズのリードギターで1964年に新たなバージョンをレコーディングし直して「急がば廻れ'64 (Walk, Don't Run '64)」を発表し、この年の8月には米国チャートのトップ10入りを果たした。 また、これら以外にも「ウォーク・ドント・ラン'68~ダンス天国」「ウォーク・ドント・ラン'77」など、複数回再レコーディングしている。
チェット・アトキンスは、ザ・ベンチャーズのヒットより3年前にこの曲を録音し、好評を得ていた。他にもこの曲は、 ザ・シャドウズ、JFA、スティーヴ・ハウ、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ペンギン・カフェ・オーケストラ、レッドツェッペリン(ザ・ベンチャーズ、バージョン)、ジェフ・ベック(ザ・ベンチャーズ、バージョン)などによってカバーされている。
2003年7月、ザ・ベンチャーズのギタリストであるノーキー・エドワーズは、ライト・クラスト・ドウボーイズ (Light Crust Doughboys) とアルバム『Guitars Over Texas』で共演し、この曲をレコーディングした。このバージョンは、ジャズ風のセカンド・ヴァースや、リズムギターの代わりにキーボードを使用している点などに特徴がある[5]。
2010年8月、この曲は米国の The Weather Channel の番組『Local on the 8s』で使用された。
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