彩星工科高等学校(さいせいこうかこうとうがっこう、英語: Saisei Engineering High School)は、兵庫県神戸市長田区五番町8丁目にある私立工業高等学校。兵庫県下の私立高校としては唯一の工業高校である。略称は「彩工(サイコー)」[2]。
概要 彩星工科高等学校 Saisei Engineering High School, 過去の名称 ...
閉じる
校名にある"彩星"は「夜空を彩る満天の星」を意味し、「生徒一人ひとりが、可能性を輝かせて未来に進むことができる、オンリーワンのスーパースターになってほしい」(学校法人神戸村野学園理事長)という願いが込められている[3]。
県内約20校ある工業系高校の中で県立兵庫工高に次いで2番目に古い歴史を持つ。また私立の工業高校の中では全国で3番目に古い[注釈 2] 歴史を持つと言われている。甲子園出場は春2回、夏1回。
- 1914年9月 - 「村野徒弟學校設立基金財團」(財団法人)が設立許可される(許可年月日:同年9月14日、登記年月日:同年10月5日)[4]。
- 1920年11月 - 神戸村野徒弟学校が設置認可される(設置許可日は同年11月4日[注釈 1])[1]。学校建設工事開始(翌1921年3月15日に第1期予定工事が竣工)[6]。
- 1921年
- 3月 - 神戸村野徒弟学校から神戸村野工業学校に名称変更(変更許可日は同年3月22日)[7]。法人の名称を「村野實業學校設立基金財團」に変更(登記年月日:同年3月25日、法人の主たる事務所の所在地は神戸市長田村字苅藻川1番地の1)[8][注釈 3]。
- 4月 - 兵庫県神戸市長田村[7]において開校[1]。機械科及び、夜学の専修科(機械分科・電気分科)を設置[10]。
- 1928年4月 - 電気分科・紡績分科を設置[10]。
- 1930年 - 専修科を夜間の神戸工業高等専修学校に移管[11](該当月不詳)。
- 4月 - 第二本科(本科に準じた分科制)を併置[10]。
- 1942年4月 - 電気分科・紡績分科を廃止。電気科・造船科を設置。
- 1947年3月 - 造船科を廃止
- 1948年7月 - 学校教育法により神戸村野工業高等学校に改称
- 1951年3月 - 財団名義を「学校法人神戸村野工業高等学校」に改称。
- 1971年11月 - 創立50周年記念式典を挙行。
- 1975年4月 - 普通科を設置。
- 1979年3月 - 第2運動場(稲美グラウンド)を取得。
- 1981年11月 - 創立60周年記念式典を挙行。
- 1988年4月 - 情報電子科を設置。
- 1989年3月 - 情報電子科実習室(第3実習棟)竣工。
- 1991年11月 - 創立70周年記念式典を挙行。
- 1995年
- 1月 - 阪神・淡路大震災により体育館、第1校舎、記念館をはじめ、その他各校舎・校地などに大きな被害が発生。
- 8月 - 機械電子科設置認可。情報電子科を情報技術科と改称。
- 1996年
- 3月 - 第1校舎新築復旧工事完了。
- 10月 - 阪神・淡路大震災の新築復旧工事(体育館兼講堂・記念館など)完了。
- 1997年3月 - 第2実習棟(機械電子科実習室)改修。
- 2000年11月 - 創立80周年記念式典を挙行。
- 2004年8月 - 第2・3校舎耐震補強。
- 2005年
- 8月 - 第1・2実習棟耐震補強。
- 10月 - 第3運動場(ひよどりグラウンド)取得。
- 2006年
- 8月 - 本館耐震補強。
- 11月 - ひよどりグラウンド竣工式を挙行。
- 2010年11月 - 創立90周年記念式典を挙行。
- 2014年9月 - 台風11号によるひよどりグラウンド災害復旧工事。
- 2016年9月 - 食堂がリニューアル。Yショップ(コンビニ)がオープン。
- 2019年4月 - 普通科コース制開始。
- 2020年
- 4月- 創立100周年を迎え、制服が学生服からブレザーにリニューアル。
- 10月 - ひよどりグラウンドのバドミントン専用体育館が完成[12]。
- 11月 - ポートピアホールにて創立100周年記念式典を挙行。
- 2021年5月 - 新校舎新築工事着工[13]。
- 2023年
- 2月 - 新校舎棟完成[3]。
- 4月 - 校名を彩星工科高等学校に変更[2][14]。法人の名称を「学校法人神戸村野工業高等学校」から「学校法人神戸村野学園」に変更[15]。
- 機械科 - 1921年設置。
- 電気科 - 1942年設置。
- 情報技術科 - 1988年設置。旧:情報電子科。
- 機械電子科 - 1995年設置。
- 普通科 - 1975年設置。
- アドバンスコース - 2019年スタート(スタート時は「総合アドバンスコース」)。
- キャリアアップコース - 2019年スタート。
- スポーツコース - 2023年スタート(総合アドバンスコースから分化)[16][17]。
主な出典:[18]
本校
〒653-0003
兵庫県神戸市長田区五番町8丁目5番地
(敷地面積:17,719.51m2[13])
- 校舎棟(2023年2月完成[3])
- 体育棟
- グラウンド
- ※グラウンド、体育棟は既存の旧校舎解体後に整備予定[3]。
神戸アスリートベース
(旧称:ひよどりグラウンド)
〒651-1125
神戸市北区ひよどり台南町4丁目15-13
(総面積:33,209m2:約1万坪)
- 野球場
- 屋内練習棟
- サッカー・ラグビーフィールド
- テニスコート
- 陸上競技用レーン
- 研修棟
- 管理棟
- 体育館(バドミントン専用コート)
いなみアスリートベース
(旧称:稲美グラウンド)
〒675-1104
兵庫県加古郡稲美町野寺上南岡
(総面積:13,261m2:約4千坪)
2014年9月、少林寺拳法部副顧問の指導を受けていた2年生男子が顧問に練習内容を相談したところ、副顧問が当該部員を殴打、飛蚊症を患った。
- 2015年初頭、当該部員は副顧問を刑事告訴、長田署が副顧問を傷害容疑で書類送検。
- 2015年10月、副顧問と学校を相手に総額約1300万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴[19]。
注釈
『神戸市史』[5]には当該認可日が11月3日と記されているが、『官報』[1]と照合した場合に正しくは11月4日であることが判る。
なお、昭和10年代の文部省編『法人一覧』[9]においては、理由不明であるが村野実業学校設立基金財団の設立許可日が「大正13年1月21日」と誤記載されている。また、当校公式ウェブサイトの沿革には「財団法人神戸村野徒弟学校」の表記があるが、正式名称は異なる。
出典
「文部省告示第430号」『官報』第2478号、1920年11月4日、57頁。「大正十年四月ヨリ開校ノ件認可セリ」
“校名について”. 神戸村野工業高等学校. 2023年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月19日閲覧。
「文部省告示第159号」『官報』第2588号、1921年3月22日、517頁。