大野城駅
福岡県大野城市白木原にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
福岡県大野城市白木原にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
大野城駅(おおのじょうえき)は、福岡県大野城市白木原一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。駅番号はJB05。
駅自体は大野城市にあるが、駅の西側は春日市である。
1961年(昭和36年)10月1日に春日信号場から駅に昇格し白木原駅となる。一方西日本鉄道大牟田線(現:天神大牟田線)には既に白木原駅が存在していたが、西鉄側の駅は改称しなかったため、2つの「白木原駅」が存在し、利用者を混同させていた(両駅は約750m程離れている)。やがて国鉄側の白木原駅は、1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化の後の1989年(平成元年)3月11日に大野城駅に改称し現在に至る[1]。
「春日」は近隣の春日神社に因んだ地名、「白木原」は朝鮮半島にあった新羅(しらぎ)の国に由来し、かつてこの地に朝鮮半島から渡来した新羅人の集落があったことから付いた地名、「大野城」は古代山城の大野城が由来の地名である。
相対式ホーム2面2線を有する[2]地上駅で橋上駅舎を備える[6]。
2023年9月30日までJR九州サービスサポート(JR九州鉄道営業)が駅業務を行う業務委託駅であった。みどりの窓口及び自動改札機が設置されている。
2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は6,554人であり、JR九州の駅としては第18位である[12]。増加傾向が続いており、2004年度には乗降人員が1万人を越えた。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおりである。出典は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1980年(昭和55年) | 1,165(暦年) | |
1985年(昭和60年) | 1,653(暦年) | |
1990年(平成 | 2年)2,301(暦年) | |
1991年(平成 | 3年)2,658(暦年) | |
1992年(平成 | 4年)2,943(暦年) | |
1993年(平成 | 5年)3,269(暦年) | |
1994年(平成 | 6年)3,584(暦年) | |
1995年(平成 | 7年)7,511 | 3,783(暦年) |
1996年(平成 | 8年)7,732 | 3,847(暦年) |
1997年(平成 | 9年)7,755 | 3,891(暦年) |
1998年(平成10年) | 7,884 | 3,949(暦年) |
1999年(平成11年) | 8,072 | 4,052(暦年) |
2000年(平成12年) | 8,088 | 4,049(暦年) |
2001年(平成13年) | 8,149 | 4,073(暦年) |
2002年(平成14年) | 8,221 | 4,127(暦年) |
2003年(平成15年) | 9,449 | 4,824(暦年) |
2004年(平成16年) | 10,526 | 5,291(暦年) |
2005年(平成17年) | 11,169 | 5,599(暦年) |
2006年(平成18年) | 11,760 | 5,912(暦年) |
2007年(平成19年) | 12,212 | |
2008年(平成20年) | 12,573 | 6,311 |
2009年(平成21年) | 12,631 | 6,328 |
2010年(平成22年) | 12,950 | 6,508 |
2011年(平成23年) | 13,763 | 6,907 |
2012年(平成24年) | 14,447 | 7,235 |
2013年(平成25年) | 15,112 | 7,577 |
2014年(平成26年) | 15,328 | 7,678 |
2015年(平成27年) | 15,805 | 7,919 |
2016年(平成28年) | 8,139 | |
2017年(平成29年) | 8,277 | |
2018年(平成30年) | 8,353 | |
2019年(令和元年) | 8,370 | |
2020年(令和 | 2年)6,554 | |
2021年(令和 | 3年)6,935 | |
2022年(令和 | 4年)7,605 | |
2023年(令和 | 5年)7,823 |
東口周辺は民家やマンションが多く閑散としている。一方、西口周辺は九州大学筑紫キャンパスや福岡県立春日高等学校など教育機関が多い。西鉄の天神大牟田線白木原駅とは東側に約450m離れており、大野城市コミュニティバスでも連絡している。
かつては、東口ロータリーから西鉄バス二日市白木原線があったが、2000年頃に廃止された。現在は、ほぼ同じルートを「まどか号」(大城ルート)が通る。
当駅の歴史は1946年(昭和21年)6月10日に設置された春日信号場にまで遡ることが出来る。当時は太平洋戦争終結直後であり、当信号場は近くに設置された米軍春日基地専用線を分岐[注釈 1]させるためのものであった。専用線には貨物列車のホームが設置され主に貨物の積下ろし等に使用された。基地は当時の国鉄鹿児島線の本線の線路を境に西側の当時の春日市の前身である春日町と大野城市の前身である大野町の一部の広範囲にわたって広がり、日本人の立入は原則出来なかった。その後1961年(昭和36年)10月1日に駅に昇格し白木原駅となるも、当時の駅舎は前述した背景があることから、西口は設置されなかった。基地は1972年(昭和47年)6月に日本側に返還され、跡地には九州大学や福岡県立春日高校等が設置された。だが専用線にあった貨物用のホーム等の周囲は基地の返還後に国有地となり、ホームを残して更地化される。僅かな基地の名残を近年まで残すも、2010年(平成22年)までにホームの横には遊歩道が整備され2012年(平成24年)現在では、駅前駐輪場や国家公務員大野城宿舎が出来る等、当時の基地があった頃の名残は殆ど見られなくなっている[注釈 2]。
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