垂水区
兵庫県神戸市の行政区 ウィキペディアから
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垂水区(たるみく)は、神戸市を構成する9行政区の一つで、同市の南西部に位置する。明石海峡大橋の起点がある。 西区と同様に全域が播磨国明石郡に属していた。須磨区との境を流れる堺川は摂津国との国境であることから「境川」とも表記される。ただし、須磨区須磨ニュータウン西部は垂水区から割譲された地域で播磨国に含まれる。
区域は1941年7月1日に神戸市に編入された明石郡垂水町の旧町域におおむね一致する。編入当初は須磨区の一部だったが、1946年11月1日に分立し、1977年6月6日に旧垂水町北東部が再び須磨区の一部となった。
神戸市の海に面する7区のうち当区のみ六甲連山の北西側に位置しており、神戸港の港湾区域・臨港地区からも外れている。区の南東端に六甲連山の末端部が少しかかっている他はなだらかな丘陵が広がっており、神戸市街および神戸港が位置する六甲連山の南東側とは異なる海の眺望が人気を呼び、近代以降芸術家・作家・音楽家など多くの文化人が住んだ。塩屋町6丁目には「神戸ジェームス山外国人特別居住区」がある。
丘陵が広がる当区域は山地が横たわる神戸市域において宅地造成の好適地でもあり、高丸団地や明舞団地、多聞団地などの団地群が形成されている。1995年の阪神・淡路大震災後は壊滅状態となった神戸市街からの避難地(垂水区は神戸市の中でも比較的被害が少なかったため)としてその後も人口は増え、神戸市全人口の約15%以上を占めた。
JR神戸線と山陽電車が東西に走っており、「明石駅」まで約5分、「三宮駅」まで約15分、「大阪駅・姫路駅」までそれぞれ約35分。
垂水という地名は、かつて東垂水に駒捨瀧・琵琶瀧・御池ヶ瀧(おんぢがたき)の三小瀑布があったという記述や[1]駒捨瀧(こますてのたき)・琵琶瀧(びわのたき)・恩地瀧(おんぢのたき)・白瀧は昭和初期迄は東垂水から塩屋にかけてあった事に由来する[2][3]と思われる。 この滝(垂水)の歴史は古く、万葉集でも「石ばしる/垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」(志貴皇子)と詠まれている。 山陽電気鉄道本線の滝の茶屋駅の西側約80mの地蔵の右脇に白滝川と書かれた城ケ山橋の橋名板がある。
かつて明石市営バスも乗り入れ神戸市営バスと山陽バスとの3社局で共同運行を行っていたが、2012年3月16日に事業廃止により山陽バスに移管し、神戸市営バスと山陽バスの2社局の共同運行となった。また、神戸市9区では東灘区、灘区、長田区とともに神姫バスの路線が乗り入れていない区でもある[注釈 1]。
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