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台湾の鉄道車両 ウィキペディアから
TEMU2000型電車(ティーイーエムユー2000がたでんしゃ)は、台湾鉄路管理局(台鉄)の中長距離用車体傾斜式交流電車。TEMU1000型電車に続く第2弾であり、東部幹線での休日を中心とした旅客輸送需要逼迫への対応と、台東線複線電化後の車両需要を見越しての導入となる。2013年より普悠瑪号(プユマごう)として営業運転に就いている。
台湾鉄路管理局TEMU2000型電車 | |
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台湾鉄路管理局TEMU2000型電車(汐止駅にて) | |
基本情報 | |
運用者 | 台湾鉄路管理局 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 2012年 - 2013年、2015年 |
製造数 | 152両 |
運用開始 | 2013年2月6日 |
投入先 | 普悠瑪号 |
主要諸元 | |
編成 | 8両編成(4M4T) |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 交流 25,000V 60Hz(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 140 km/h |
設計最高速度 | 150 km/h |
車両定員 |
制御付随車:36 動力車:52 無動力車:48 |
全長 |
制御付随車:22,095 mm 動力車及び無動力車:20,700 mm |
全幅 | 2,900 mm |
全高 | 4,050 mm |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
駆動方式 | TD平行カルダン駆動方式 |
制御方式 |
VVVFインバータ制御 (IGBT素子,PWM方式) |
制動装置 | 電力回生併用電気指令式空気ブレーキ |
保安装置 | ATP(ERTMS/ETCS Level1) |
台湾高速鉄道の恩恵を享受する西海岸と比べて東海岸は大都市も少なく急峻な地形で、高速道路は宜蘭県までしかなく、在来線鉄道も複線電化区間は花蓮駅までにとどまっていた。太魯閣号の登場で花蓮までの増発と高速化は実現したものの、花蓮以南へは客車列車や気動車列車を除いて乗り換えを強いられるなど、東部幹線の南半分である台東線沿線では高速化の要求が日増しに高まっていた。
当初は非電化のまま車体傾斜式気動車特急を導入予定であったが、台東駅までの複線電化が前倒しで決定されたことで配備の意義が薄れたため、円高要因で延期されていたTEMU1000型電車の増備分48両の入札と合わせて2010年に136両の車体傾斜式列車の入札が行われ、日本車輌製造・住友商事連合が日立製作所・丸紅連合を破り、総額約300億円、17編成136両を受注した。
その後2014年12月、政府交通部は当形式2編成16両を住友商事・日本車輌製造連合に発注することを決定し、2016年2月の旧正月に投入された。なお、あわせて同数のTEMU1000型も同時に追加発注される。[1]
この車両は、設計最高速度は150km/h、営業最高速度は140km/hとなっている。新幹線N700系電車などで採用されている台車の空気バネを利用する車体傾斜システム(傾斜角1-2度)を搭載する。TEMU1000型電車と同じくアルミニウム合金製の構体ではあるが、塗色が赤系統になり[2]、乗務員用扉の追加、中華西洋折衷の大型のTRAロゴなどの差異がみられる。
列車編成 | ← 斗六、彰化、樹林、台北 宜蘭、花蓮、台東 →
|
日本車輌製造 豊川製作所出庫日 |
基隆港入港日 | 営業運転開始日 | ||||||||
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TED2000 | TEMA2000 | TEP2000 | TEMB2000 | TEMB2000 | TEP2000 | TEMA2000 | TED2000 | |||||
第1次 | 1 | 2001 | 2001 | 2001 | 2002 | 2004 | 2002 | 2003 | 2002 | 2012年10月15日 | 2012年10月24日 | 2013年2月6日 |
2 | 2003 | 2005 | 2003 | 2006 | 2008 | 2004 | 2007 | 2004 | 2012年10月18日 | 2012年10月24日 | 2013年4月26日 | |
第2次 | 3 | 2005 | 2009 | 2005 | 2010 | 2012 | 2006 | 2011 | 2006 | 2013年4月15日 | 2013年4月26日 | 2013年7月23日 |
4 | 2007 | 2013 | 2007 | 2014 | 2016 | 2008 | 2015 | 2008 | 2013年4月18日 | 2013年4月26日 | 2013年7月12日 | |
第3次 | 5 | 2009 | 2017 | 2009 | 2018 | 2020 | 2010 | 2019 | 2010 | 2013年5月23日 | 2013年5月31日 | 2013年8月11日 |
第4次 | 6 | 2011 | 2021 | 2011 | 2022 | 2024 | 2012 | 2023 | 2012 | 2013年6月17日 | 2013年6月29日 | 2013年9月25日 |
7 | 2013 | 2025 | 2013 | 2026 | 2028 | 2014 | 2027 | 2014 | 2013年6月20日 | 2013年6月29日 | 2013年9月16日 | |
第5次 | 8 | 2015 | 2029 | 2015 | 2030 | 2032 | 2016 | 2031 | 2016 | 2013年7月22日 | 2013年8月7日 | 2013年11月9日 |
9 | 2017 | 2033 | 2017 | 2034 | 2036 | 2018 | 2035 | 2018 | 2013年7月25日 | 2013年8月7日 | 2013年11月10日 | |
第6次 | 10 | 2019 | 2037 | 2019 | 2038 | 2040 | 2020 | 2039 | 2020 | 2013年8月19日 | 2013年9月25日 | 2014年1月2日 |
11 | 2021 | 2041 | 2021 | 2042 | 2044 | 2022 | 2043 | 2022 | 2013年8月22日 | 2013年9月25日 | 2014年1月3日 | |
第7次 | 12 | 2023 | 2045 | 2023 | 2046 | 2048 | 2024 | 2047 | 2024 | 2013年9月17日 | 2013年11月18日 | - |
13 | 2025 | 2049 | 2025 | 2050 | 2052 | 2026 | 2051 | 2026 | 2013年9月20日 | 2013年11月18日 | - | |
第8次 | 14 | 2027 | 2053 | 2027 | 2054 | 2056 | 2028 | 2055 | 2028 | 2013年11月19日 | 2013年12月18日 | - |
15 | 2029 | 2057 | 2029 | 2058 | 2060 | 2030 | 2059 | 2030 | 2013年11月22日 | 2013年12月18日 | - | |
第9次 | 16 | 2031 | 2061 | 2031 | 2062 | 2064 | 2032 | 2063 | 2032 | 2013年12月16日 | 2013年12月30日 | - |
17 | 2033 | 2065 | 2033 | 2066 | 2068 | 2034 | 2067 | 2034 | 2013年12月19日 | 2013年12月30日 | - | |
第10次 | 18 | 2035 | 2069 | 2035 | 2070 | 2072 | 2036 | 2071 | 2036 | 2015年12月14日 | ※2015年12月23日 | 2016年2月4日 |
19 | 2037 | 2073 | 2037 | 2074 | 2076 | 2038 | 2075 | 2038 | 2015年12月17日 | ※2015年12月23日 | 2016年2月4日 | |
※台中港
本型式列車は、全17編成34組136両(TEMU2001+2002-TEMU2033+2034)、最初の2編成4組16両(TEMU2001+2002-TEMU2003+2004)が2012年10月落成し、2013年春節前に東部幹線での営業運転に投入された。 残りの15編成30組120両(TEMU2005+2006-TEMU2033+2034)は2014年までに随時投入となる。本形式は、東部幹線営業運転に優先投入され、台北地区と台東駅間を現行より約1時間短縮する最速3時間半程度で直通する。少数が西部幹線嘉義以北に乗り入れ、現行保有の太魯閣号48両とともに東部幹線の輸送力と速度向上・直通化に使用される予定で、喫緊の課題である座席供給不足解消に寄与するものとなる。
配備後は、東部幹線自強号の主力が車体傾斜車両(TEMU1000型、TEMU2000型)に置き換えられ、現行主力車種のDR2800型・DR3100型気動車列車は、運行区間短縮または非電化区間(南迴線)への転配、一部は内湾線や集集線などの支線区でのサービス向上策の一環としての区間車として運行を継続する見込みである。
台鉄は、先代のTEMU1000型電車と同様、列車名について愛称を公募した。
この活動は2段階で進められ、第一階として2012年5月24日から6月5日全国での告知活動の結果、応募総数2214通となり、審査委員会が「山海」、「馬蘭」、「晨曦」、「豐年」、「蘭嶼」、「鐵花」、「太麻里」、「曙光」、「寶桑」、「普悠瑪」、「都蘭」、「加路蘭」、「知本」、「旭日」、「東之星」、「東之鄉」、「東方」、「東海岸」、「南島」、「紅葉」など20の候補を選出[4]し第2段階へ入った。
第2段階はインターネット投票と専門家の選考を50%ずつの比率で構成され、2012年7月5日-20日にインターネット投票では最終的に「普悠瑪(プユマ)号」が締切当日に8,778票で2位の「太麻里號」7,827票に大差をつけて採用された。[5][6]。 2012年7月26日、専門家の選考を経て本形式は「普悠瑪号(Puyumaとは台湾原住民の種族のひとつプユマ族の言語で「団結、集中する」を意味する)」と正式に命名された。[7]
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