ラグーナテンボス
愛知県蒲郡市にあるリゾート施設 ウィキペディアから
愛知県蒲郡市にあるリゾート施設 ウィキペディアから
ラグーナテンボス(LAGUNA TEN BOSCH)は、愛知県蒲郡市海陽町にある複合リゾート施設。
キャッチフレーズは夢、あこがれ、きらめくシーサイド。ラグーナテンボスは、単にリゾート施設名であり、一帯の地域はラグーナ蒲郡地区という。
このページでは、ラグーナ蒲郡地区内にあるラグーナテンボス以外の他施設についても紹介する。
テーマパークの「ラグナシア」、ヨットハーバー「ラグナマリーナ」、アウトレットモールやレストランなどで構成される「ラグーナフェスティバルマーケット」、2つのホテルと、温浴施設「ラグーナの湯」を中心とした施設からなる。開業時は「ラグーナ蒲郡(ラグーナがまごおり)」の名称で営業が行われていたが、2014年8月に現在の名称へ変更。この時、ラグナマリーナやマンション事業などは、株式会社ラグナマリーナの運営となり、ラグーナテンボスの運営するテーマパークなどとは関連はない、他施設となった。この他、地区内にはトヨタ自動車、東海旅客鉄道、中部電力など民間企業出資で設立した海陽中等教育学校、トヨタ自動車研修施設「KIZUNA」、リゾートトラストのラグナベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート、泊まれる住宅展示場SHARESラグーナ蒲郡がある。(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー(東京都:代表理事丸々もとお)とぴあ株式会社が開催するイルミネーションアワードでは、2016年度総合エンタテインメント部門で、第9位ラグーナテンボス 冬ラグーナが初受賞を飾った[2]。
駅から徒歩で行くこともでき、近くに愛知県屈指の古湯、三谷温泉があるため近年観光地としてまた注目を集めている。それにより世界コスプレサミットの開催期間中、「ラグコス」としてオールナイトイベントを行うことや[注 5]、音楽フェスTREASURE05Xや森、道、市場のメイン会場になるなど、イベント利用によるコラボレーションが増えている。
1960年代後半ごろまでは蒲郡市大塚町に大塚海岸海水浴場があり、1953年に三河大塚駅を季節駅として開業するほど多数の海水浴客で賑わっていた。しかし、伊勢湾台風の影響や国道23号バイパスの開通、周辺の宅地化により次第に海水浴客が減少していった。これらのことから地元を中心とした有志および蒲郡市の計画により、1985年に県議会にて「海の軽井沢構想」が提唱され、1987年には「総合保養地域整備法(通称リゾート法)」が成立したこともあり、計画が進められていった。
海に親しむことをテーマとし、内外の人々に新しい豊かなライフスタイルを享受してもらうための施設提供を目的に、1991年から本格的な開発が開始された。蒲郡市大塚町の海浜約120ha(ナゴヤドーム25個分)を埋立て、マリーナやウォータースポーツパーク、フェスティバルマーケット、リゾートマンション、戸建別荘の建設が計画され、愛知県・蒲郡市・JR東海・トヨタ自動車・ヤマハ発動機など、民間企業9社が出資した第3セクターの蒲郡海洋開発が設立され、名称が「ラグナックスアイランド蒲郡」に決まった。
1999年1月18日、名称を「ラグナックスアイランド蒲郡」から「ラグーナ蒲郡」に変更。2001年4月1日には中部地区最大規模のマリーナ「ラグナマリーナ」が開業し、翌年4月25日にテーマパークの「ラグナシア」が、同年5月16日に「フェスティバルマーケット」が開業し、ラグーナ蒲郡の主要施設が完成した。
運営会社の蒲郡海洋開発は、2006年8月に会計ルールの変更で強いられた大幅増資後の事業展開として中期計画を発表し、リゾートマンションに限られていた分譲事業を強化することを発表。事業主体となる開発業者を活用し、大型リゾートホテルチェーンを誘致する[6]ことと個別別荘分譲計画などを発表した。また、ラグナシアの施設が随時増強されるとともに、リゾート内に全寮制中高一貫校の海陽学園が開校した。
2008年、リゾートトラストが200室規模の「エクシブ」ブランドの会員制リゾートホテルを2011年開業に向けて蒲郡海洋開発と土地取得協議に入ったと報じられた[6][7][8]。後に、2013年開業予定を2年延期し、2015年をめどに大型リゾートホテルが進出予定であると報じられた[9]。2015年10月20日、蒲郡市に「(仮称)エクシブ蒲郡」の名で中高層建築物の建設に伴う建築計画を届け出た[10]。地上7階、地下1階、塔屋1階の地上高30m。2016年4月1日着工予定、2019年1月31日完了予定で工事が始まった[11]。その後、名称が「ラグーナベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」に正式に決定[12]。2019年3月28日にオープンした。
2014年8月1日、HISが設立した株式会社ラグーナテンボスが蒲郡海洋開発から「ラグナシア」(イベント開催、アトラクション、遊園地、プール事業)、「ラグーナフェスティバルマーケット」(飲食店、物販部門)、「タラソテラピー」(温浴施設部門)を引き継ぎ[13][14]、施設名称も「ラグーナテンボス」へ変更された。これにより、長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」とは事実上の姉妹施設となった。
同年11月、トヨタ自動車が設立した株式会社ラグナマリーナが蒲郡海洋開発から「マリーナ運営事業」と「不動産分譲事業」を引き継いだ[14]。
2015年10月をもって、ラグーナテンボス西側にあった海陽多目的広場がラグーナテンボス拡張に伴い使用停止になった。新・海陽多目的広場は海陽学園北側に移転(2016年9月10日供用開始)、同じく敷地内にあった東海地方の大学ヨット部艇庫は海陽ヨットハーバー駐車場西側部分を削減したうえで移転新築された。海陽多目的広場跡地を使用してフラワーラグーンやアートシアターが新設された。残りの跡地にも順次新規施設を造成していく予定。
2021年3月、リゾートトラストにタラソテラピー事業を売却。売却にともない3月末でタルゴ ラグーナ、ホテル ラグーナヒル、ラグーナの湯は営業を終了した[15]。
以下の地区から構成される[16]。
海に面して立地しており、天気の良い日は遠く渥美半島の緑が浜エコパーク内風力発電所の風車群が海に浮かぶ様を見ることができる。
ラグーナテンボスオフィシャルスポンサー
ラグーナテンボスイベントスポンサー
ラグナシアショースポンサー
かつて運営母体だった蒲郡海洋開発は開業前に債権放棄を受けた日本初の会社であり、その際に全ての債務をトヨタ自動車が引き受けた。その後も経営不振は続き、減損会計に伴う大幅な債務超過解消のための増資を愛知県や蒲郡市、トヨタなどの民間企業に求め、約140億円の増資が行われている。2004年には本格開業3年目にして単年度で営業黒字となり、06・07年度には2期連続営業黒字となるが経常黒字化には至らず、債務超過は2012年度末で78億円まで増加[20]。その後、後述の運営の譲渡などを経て2015年度に解消している。
2014年8月1日、ラグーナテンボスが蒲郡海洋開発から主要3事業を引き継いで、商圏内の観光資源や交通輸送機関との提携による利便性を向上させ、黒字決算を目指している[21]。同年11月には残りの2事業が蒲郡海洋開発からラグナマリーナに事業譲渡された。なお、譲渡元の蒲郡海洋開発は2015年1月1日に解散し、2015年2月18日、名古屋地方裁判所豊橋支部より特別清算開始決定を受け倒産となった[14]。
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