水沢駅
岩手県奥州市にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから
岩手県奥州市にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから
水沢駅(みずさわえき)は、岩手県奥州市水沢東大通り1丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線の駅である[2]。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。跨線橋には車いす対応エスカレーターが設置されている[新聞 3]。
貨物駅併設のため、安全上の理由で改札止め(列車別改札)が行われている。このため、停車する旅客列車の到着10分前から発車直後以外はホームにいることができない。
一ノ関駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。2015年(平成27年)11月30日までは直営駅(駅長・営業助役配置)であり、管理駅として、陸中折居駅と金ケ崎駅を管理していた。
平屋建ての駅舎には、みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、NewDays(JR東日本クロスステーション営業)がある。かつては奥州市観光物産協会の観光案内所が設けられていたが、2015年(平成27年)5月をもって案内スタッフの常駐が終了し、同年7月に簡素な無人案内コーナーに移行した。
JR貨物の駅は旅客駅の東側にあり、1面のコンテナホーム、1本のコンテナ荷役線がある。かつては入換作業に小型ディーゼル機関車(スイッチャー)を使用していたが、2006年(平成18年)7月に構内改良工事が竣工し、本線牽引機が直接入換作業を行うようになっている。また、駅事務所は旅客駅舎の中に入っている。
かつては住友大阪セメント水沢サービスステーションの荷役設備へ続く専用線があったが、すでに廃止されている。
取り扱う貨物の種類は、コンテナ貨物(12フィートコンテナ)のみである。また、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
停車する貨物列車は高速貨物列車で、下り列車が1日2本(仙台貨物ターミナル駅発盛岡行きと名古屋貨物ターミナル発東青森行きが各々1本ずつ)、上り列車(盛岡発仙台行き)が1日1本停車する[5]。2007年(平成19年)3月のダイヤ改正より名古屋貨物ターミナル駅発の列車が新たに停車するようになり、同駅と西浜松駅からのコンテナ直通輸送が行われている。
このほか、六原駅のオフレールステーション化に伴い、当駅と六原ORSの間で1日2往復のトラック便が運行されている[6]。
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,592人である[利用客数 1]。
なお、2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 2,206 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 2,123 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 2,000 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 1,872 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 1,882 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 1,867 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 1,954 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 1,922 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 1,927 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 1,908 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 1,941 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 1,941 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 550 | 1,429 | 1,979 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 555 | 1,492 | 2,048 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 539 | 1,391 | 1,931 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 541 | 1,362 | 1,904 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 539 | 1,327 | 1,866 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 527 | 1,326 | 1,853 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 535 | 1,323 | 1,859 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 513 | 1,348 | 1,862 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)323 | 1,264 | 1,588 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)323 | 1,246 | 1,569 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)378 | 1,215 | 1,593 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)431 | 1,160 | 1,592 | [利用客数 1] |
水田地帯に急遽開かれた水沢江刺駅とは違い、当駅周辺は昔から商都として発展したこともあり、ビジネスホテルなどの宿泊施設や飲食店が数多く存在する。なお、当駅と水沢江刺駅とは車で15分ほどかかり、徒歩での乗り換えは不適である。
駅前バス停および水沢駅通りバス停に停車するバスは、岩手県交通と野口が運行している。水沢駅通りバス停は、駅前から約300メートル西進した駅通り(岩手県道113号水沢停車場線上)にある。美山病院線・美希病院線が停車する水沢駅東口バス停は、駅前(正面口の南側)から東西地下連絡通路を経由し国道4号方面へ160メートルほど進んだ場所にある。これとは別に、岩手県交通の水沢駅東口バス停が東口ロータリーより交差点を渡った付近にある。また、奥州市コミュニティバス(Zバス)の水沢駅口バス停が、駅前から130メートルほど離れた岩手銀行水沢支店北側の市道上にある。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
水沢駅前 | |||
- | 岩手県交通 | ||
野口 |
|
||
水沢駅通り | |||
1 | 岩手県交通 |
|
|
Zバス | 佐倉河線:水沢病院 | ||
2 | 岩手県交通 |
|
|
Zバス | 羽田線:水沢病院 | ||
3 | 岩手県交通 | 胆沢水沢線:まごころ病院 | |
Zバス | 水沢病院 | ||
野口 | 水沢金ケ崎線:県南運転免許センター | ||
4 | 岩手県交通 |
|
|
5 | 水沢江刺線:胆沢病院 | ||
6 | 水岩線・黒石線・生母線:胆沢病院 | ||
野口 | 水沢金ケ崎線:胆沢病院 | ||
水沢駅東口 | |||
- | オリオンバス | 東京駅・TDL | 道路向かいの明治安田生命ビル前より発車[7] |
岩手県交通 | |||
水沢駅口 | |||
- | Zバス | 羽田線:水沢病院 |
1962年(昭和37年)より夏の恒例になっている駅ホームの南部鉄器風鈴装飾[新聞 4]は、日本の音風景100選にも選ばれている。約700個の風鈴が下りホームに飾られる[新聞 4]。
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