平田市
日本の島根県にあった市 ウィキペディアから
日本の島根県にあった市 ウィキペディアから
平田市(ひらたし)は、かつて島根県の東部、日本海に面していた市。
島根県で唯一消滅した市でもある。
島根半島の北西部に位置し、北は日本海、南は斐伊川から宍道湖に囲まれている。 東はすべて松江市と接しており、西部は出雲市、簸川郡大社町と接している。南側は一部を除き斐伊川を境として斐川町と接している。
現在、宍道湖の南を走るJR山陰本線であるが、始めに計画されたのは宍道湖の北を走るルートであった。しかし、当時の平田では養蚕業が盛んであったため、蒸気機関車による煙害を理由に鉄道敷設に対する反対が強く、現在のルートとなったものである。その後、旧平田市では私鉄の一畑電車が走っている。また、国道9号線もほぼ同様の経緯で宍道湖の南岸を通るルートとなった。このため、国道431号線が通るまで全国の市として唯一国道の通っていない市という時期が長らく続いた。
1971年7月26日、集中豪雨により市内の湯谷川と船川が氾濫。22戸が床上浸水、429戸が床下浸水[1]。
2002年に、平田市の沖合いを通る長距離フェリー船(九越フェリー)と塩津小学校との交流を描いた映画『白い船』が公開され、全国的にも有名になる。また、同映画の公開をきっかけに、「雲州ふらた映画祭」(「ふらた」とは、「平田」の現地での発音をそのまま音写したもの)が開催されるようになり、出雲市との合併後も引き続いて開催されている。
特記なき場合『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』などによる[2]。
2003年(平成15年)12月7日に2市5町(出雲市・平田市・斐川町・佐田町・多伎町・湖陵町・大社町)で合併することの賛否を問う住民投票を行い、賛成が過半数を占めるという結果になったが、同日投開票された斐川町の住民投票では、反対が過半数を占めたため、事実上、2市5町での合併はなくなった。その後は上記の2市5町から斐川町を除いた2市4町での合併協議会が設置され、1年余の協議を経て新出雲市として合併が行われた。
旧市域には一畑電気鉄道の北松江線が走っている。以下に示す駅名はこの市が消滅する直前の時点でのものである。
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