大鶴 義丹 (おおつる ぎたん 1968年〈昭和43年〉4月24日 - )は、日本の俳優、小説家、映画監督、タレント。本名は大靏 義丹(読み同じ)。
ケイダッシュ所属。
概要 おおつる ぎたん 大鶴 義丹, 本名 ...
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父は劇作家で芥川賞作家の唐十郎。母は在日韓国人俳優の草分け的存在で舞台女優李麗仙。23歳年下で女優の大鶴美仁音と25歳離れた俳優の大鶴佐助は異母兄弟(妹と弟)にあたる。
東京都杉並区出身。玉川学園高等部自主退学、和光高等学校卒業。日本大学芸術学部文芸学科中退。高校時代より、NHKのテレビドラマなどに出演していたが、大学在学時代に映画『首都高速トライアル』により本格デビュー。その後、テレビドラマと舞台を中心に俳優活動を続ける。大学在籍中の1990年に『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し、小説家デビュー。1995年、『となりのボブ・マーリィ』にて映画監督デビュー、現在までに6作品の劇場公開映画「キリン」「裸のいとこ」などを監督した。昨今では、舞台演劇を中心とし、情報、バラエティ番組、ドキュメンタリー番組などにも数多く出演。フジテレビ『アウト×デラックス』では最古参のレギュラーアウト軍団を務めている。
2014年からは、父唐十郎の主催していた状況劇場の元劇団員でもある、金守珍が1987年に結成した劇団新宿梁山泊に役者として参加し、唐十郎戯曲作品『ジャガーの眼』において、初めて舞台主演を務める。本人は2015年5月の「情報ライブ ミヤネ屋」のテレビインタビューの中で、新宿梁山泊には入団したのではなく、唐十郎作品のみの参加であると語っていた。すでに新宿花園神社において、2014年6月に『ジャガーの眼』、2015年6月に『二都物語』、2016年6月に『新二都物語』、の3作品の主演を務めている。2017年には『腰巻おぼろ 妖鯨編』、2016年の『新二都物語』の作品にも、新宿梁山泊の公演にて参加。その後、他劇団においても多数の舞台出演。2024年は10作品の舞台出演が決まっていると、夕刊フジ(2024年6月)のインタビューで語っていた。
趣味のオートバイでは、エイ出版のオートバイ雑誌ライダースクラブなどでも15年にわたり連載を持ち、レーシングチームをプロデュースするなどの経験もあり、四輪もR32スカイラインとFD3SRX-7を乗り継いだ。最近ではオフロードバイクでの活動が報告され、本人所有のエンデューロレーサーやアドベンチャーバイクなどのレポートなども本人のYouTubeで公開している。
私生活では、1994年に歌手・女優のマルシアと結婚し女児をもうけるが、2004年に離婚。2012年に一般女性と再婚[1]。
舞台
- 輝夜姫◇かぐやひめ◇〜竹取物語〜(2001年)
- 生きていた小平次(2003年)
- SHURABA(2009年)
- WORLD(2013年)
- ジャガーの眼(2014年6月 新宿梁山泊)
- 二都物語(2015年6月 新宿梁山泊)
- 新二都物語(2016年6月 新宿梁山泊)
- マケイヌバー(2016年、朝倉薫演劇団)
- 腰巻おぼろ 妖鯨篇(2017年6月、新宿梁山泊)
- 新宿梁山泊 第63回公演『ユニコン物語』(2018年6月)
- 小鳥の水浴 (2019年 脚本・演出)
- 新宿梁山泊 第65回公演『蛇姫様』(2019年6月)
- オレステスとピュラデス(2020年12月KAAT神奈川芸術劇場)
- BACK TO THE MEMORIES 日本青年館ホール・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(2021年)
- 新宿梁山泊 第72回公演『下谷万年町物語』(2022年6月)
- 『陽炎』シアターグリーン 劇団アルファー主催(2022年9月)
- TheBirthdayParty ハロルド・ピンター作 新宿シアターモリエール (2022年12月)
- CHICACO キンケロシアター (2023年4月)
- 少女都市からの呼び声 新宿梁山泊 (2023年6月)
- 祖国への挽歌 俳優座劇場 (2023年9月)
- 誠の挽歌 渋谷伝承ホール (2023年12月)
- 三代目 湯之介3 ~新春時間旅行編~ 渋谷伝承ホール (2024年1月)
- メッセージ2 -未来に後悔を残すべきではない 池袋シアターグリーン 劇団アルファー主催 (2024年4月)
- ~浅見光彦シリーズ「後島羽伝説殺人事件」渋谷伝承ホール (2024年5月)
- 大正ロマネス「セブンスヒーロー」 銀座博品館劇場 (2024年5月)
- ~特攻隊80周年「帰って来た蛍~永遠の言の葉~」 六本木俳優座 (2024年6月)
- お江戸みやげ/月夜の一文銭・松井誠 PRODUCE公演 Vol.2 浅草公会堂 (2024年7月)
- リア王2024 三越劇場(2024年8月)[5]
- ジャガーの眼 赤坂サカス特設紫テント(2024年10月)
- 朗読劇 DRAMATIC READEING LIVE COL.3「VAVAVA 男と女、星月夜に…」(2024年10月末予定)[6]
- あ・うん グループ 美しすぎる時代劇名作シリーズ 銀座博品館劇場 (2024年11月予定)
Vシネマ
- 新・湘南爆走族 荒くれKNIGHT(ナイト)(1998年、東映ビデオ)
- 新・湘南爆走族 荒くれKNIGHT(ナイト)2(1998年、東映ビデオ)
- 棒の哀しみ(2016年) - 杉本
- 棒の哀しみ 前編(2016年) - 大村組田中系組員
- 棒の哀しみ 後編(2016年) - 大村組田中組若頭
- 織田同志会 織田征仁(2020年) - 横浜港署 組織犯罪対策課 刑事 桜井栄一
ドキュメンタリー
- 世界の山岳鉄道 〜列車は天空をめざす〜 インド ヒマラヤ トイトレイン3つの旅(2001年、NHK BS2)
- テレビ東京開局40周年記念番組 「日本のタクシー大冒険2」(2004年)
- 『スプラッシュ』(1991年、集英社) ※後に文庫化
- 『湾岸馬賊』(1991年、集英社) ※後に文庫化
- 『ずっとよるだったらいいのにね』(1993、集英社)
- 『シーサイド・バー』(1994年、集英社)
- 『東京亜熱帯』(1994年、福武書店)
- 『ファルス』(1996年、角川書店)
- 『フェイス』(1996年、新潮社)
- 『ワイド・ショウ』(1998年、新潮社)
- 『オキナワガール』(2000年、集英社)
- 『昭和ギタン アングラ劇団の子と生まれて』(2005年、バジリコ)
- 『チェンジ・ザ・ゲーム』(2008年、宮帯出版社)
- 『その役、あて書き』(2011年、扶桑社)
- 『大鶴義丹のつるっと円満パスタ! 夫婦・恋人が笑顔になるHAPPYレシピ』(2015年、ぴあMOOK)
- 『女優』(2022年、集英社)
- ウルトラマンA - 1972年の特撮テレビドラマ。第29話に登場する超獣「ギタギタンガ」のネーミングの由来になっている。関係者曰く、当時脚本を担当していた市川森一が唐十郎と親交があったことによるという[22]。
- 大鶴肥満(ママタルト) - 義丹に顔が似ていることが芸名の由来であるほか、義丹が謝罪会見で発言した「まーちゃんごめんね」を略した「まーごめ」というギャグを持っている[23]。
“人物相関図”. 映画『ファストブレイク』公式サイト. 2024年9月22日閲覧。
“ブレーキ”. Video Market. 2023年6月9日閲覧。
文藝春秋『週刊文春』 2013年10月10日号 p98 「家の履歴書」。