国道27号(こくどう27ごう)は、福井県敦賀市から京都府船井郡京丹波町に至る一般国道である。
概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...
閉じる
若狭湾沿岸を走り、嶺南と丹波地方を結ぶ。旧一級国道にしては珍しく、終点の自治体が郡部である[注釈 1]。また、都道府県庁所在地を通らない国道としては最も番号が若い。「北陸と山陰の架け橋」としての機能を果たしている。
国道27号に沿って京都縦貫自動車道(丹波綾部道路)および、舞鶴若狭自動車道がほぼ並行している。
1995年(平成7年)1月17日早朝に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で、名神高速道路の末端部分などが通行不能となったことから迂回路として使用され、大型車両などが集中した。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
国道27号の起源は、1904年(明治37年)3月4日に「國道表」に追加された国道53号「舞鶴鎮守府と第九師団とを拘聯する路線」である。第九師団は金沢に置かれたので、この路線は現8号と重複して舞鶴と金沢とを結ぶ路線ということになる。ただし、現8号に相当する当時の国道18号は現365号のルートを通っていたので、重複区間は武生からである。京都方面との連絡は、福知山を経由する国道52号「東京より舞鶴鎮守府に達する路線」(現1号、9号、175号経由)によっており、現27号の京丹波町 - 舞鶴市間は国道になっていない。
バイパス
- 金山バイパス(福井県敦賀市樋の水町・坂ノ下ランプ - 同県三方郡美浜町佐田・佐田ランプ)
- 美浜東バイパス(福井県三方郡美浜町佐田・佐田ランプ - 同町佐柿・佐柿ランプ)
- 青葉改良(福井県大飯郡高浜町六路谷 - 京都府舞鶴市吉坂、全区間未開通)
- 西舞鶴道路(京都府舞鶴市京田 - 同市上安、全区間未開通)
- 和知バイパス(京都府船井郡京丹波町才原 - 同町大倉)
- 下山バイパス(京都府船井郡京丹波町下山 - 同町富田)
重複区間
- 国道8号(現道 - 旧道連絡部:福井県敦賀市・坂ノ下ランプ(起点) - 同市・岡山1丁目交差点)
- 国道161号(福井県敦賀市・坂ノ下ランプ(起点) - 同市・岡山1丁目交差点)
- 国道162号(福井県敦賀市・坂ノ下ランプ(起点) - 同県三方上中郡若狭町・三方交差点)
- 国道162号(福井県小浜市・湯岡橋東詰交差点 - 同市・湯岡交差点)
交差する道路
- 福井県
- 国道8号<現道:敦賀バイパス>・国道161号(敦賀市樋の水町・坂ノ下ランプ、起点)
- 国道8号<現道:旧道連絡部>・国道161号(敦賀市樋の水町・坂ノ下ランプ、起点 - (重複) - 同市岡山町一丁目・岡山町1丁目交差点)
- 国道162号(敦賀市樋の水町・坂ノ下ランプ、起点 -(重複)- 三方上中郡若狭町三方・三方交差点)
- 国道8号<旧道>・国道161号(敦賀市岡山町一丁目・岡山町1丁目交差点)
- E27 舞鶴若狭自動車道 若狭美浜IC(三方郡美浜町山上)
- E27 舞鶴若狭自動車道 若狭三方IC(三方上中郡若狭町気山)
- 国道303号・国道367号(三方上中郡若狭町三宅・三宅交差点)
- 国道162号(小浜市和久里・湯岡橋東詰交差点 -(重複)- 同市湯岡・湯岡交差点)
- E27 舞鶴若狭自動車道 小浜西IC(小浜市岡津)
- 京都府
主な峠
- 福井県
- 倉見峠(標高120 m):三方上中郡若狭町
- 椿峠(標高102 m):三方郡美浜町
- 吉坂峠(標高86 m):大飯郡高浜町 - 京都府舞鶴市
- 敦賀市起点より1.1 kmの区間は本路線と国道8号・161号・162号の重複区間となっており、下り線の岡山町1丁目交差点手前には道路案内板の柱に国道標識およびその進路案内矢印の標識が4組縦並びに設置されている。
- 福井県道は27号が欠番になっている。
- 小浜市と綾部市の間は、福井県道・京都府道1号小浜綾部線経由のルートがより短い距離となる。
- 美浜東バイパス佐柿ランプを降り右折し町道を通過し福井県道225号敦賀美浜線(旧国道27号)を左折し坂尻交差点から若狭広域農道(通称「若狭梅街道」)が若狭町大鳥羽までおおむね並行しているほか、小浜市東市場交差点から若狭西部広域農道(通称「若狭西街道」)が高浜町園部交差点までおおむね並行している。
注釈
一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
ウィキメディア・コモンズには、
国道27号に関連するメディアがあります。