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日本の漫画家 (1977-) ウィキペディアから
久保 帯人(くぼ たいと、英: Tite Kubo、1977年6月26日[3] - )は、日本の漫画家。広島県安芸郡府中町出身[4]。 広島県立安芸府中高等学校卒業[4]。初期のペンネームは久保 宜章(くぼ のりあき)であった[5][6]。
1996年、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の増刊号に掲載された「ULTRA UNHOLY HEARTED MACHINE」でデビュー[7]。1999年から『週刊少年ジャンプ』にて初の連載となる『ZOMBIEPOWDER.』を連載[8]。2001年から同誌にて連載を開始した『BLEACH』は世界的な人気作品となった[7]。代表作に『BLEACH』のほか[1]、『BURN THE WITCH』がある[2]。
1977年6月26日、広島県の片田舎に生まれる[8]。小学2年生のときに水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』を読み、漫画家を志した[9]。水木の画集を購入し[10]、同作に登場する妖怪を点描で模写するなど、絵を描くことが好きな少年であった[9]。その後しばらくして、マンガの描き方の本
を頼りに初めての漫画を描き上げたという[9]。小学生時代は、車田正美の『聖闘士星矢』、ゆでたまごの『キン肉マン』、鳥山明の『ドラゴンボール』のほか[9]、スズキコージの児童書『大千世界のなかまたち』を愛読していた[11]。
中学生のころから音楽に熱中し、特に中学3年生になると洋楽を聴き始めるようになった[12]。初めて洋楽を聴いた際、その音像の違いに衝撃を受け、一気に興味が音楽に向かったという[12]。新聞配達で得た収入をCDの購入につぎ込み[12]、さまざまなジャンルの音楽を聴いていた[13]。
高校時代には、小さいころから愛用していた『広辞苑』に加え[14]、漢字辞書を読破するなど辞書を読むことへの関心が深まった[15]。特に、出版社ごとの辞書の特徴を読み比べることに面白さを感じていたという[15]。
高校3年生のとき、漫画家への憧れを再確認し、夏休み前の進路希望調査で希望進路を漫画家とする[15]。これを機に、夏休みにファンタジー作品『FIRE IN THE SKY』を描き上げ[15][17]、『週刊少年ジャンプ』のホップ☆ステップ賞に投稿した[6](走り幅跳B名義[18])。同誌しか漫画雑誌を読んでいなかったため、「他誌への投稿は想像できなかった」という[19]。同作は下読みで編集者・浅田貴典の目に留まり[16]、第126回(1995年8月期)ホップ☆ステップ賞において最終選考作となった[20][注 1]。
同年12月に浅田から電話があり、もう1本描くことを持ちかけられたが、次の作品は高校卒業後に描こうと思っていたため、この誘いを断った[15]。翌1996年4月ごろに浅田から再び電話があり、すでに描き始めていた「ULTRA UNHOLY HEARTED MACHINE」を完成させて送ったところ[21]、同作が『週刊少年ジャンプ特別編集増刊Summer Special』に掲載され、デビューを果たした[8](久保宜明名義[5])。同作は読者アンケートで6位に選ばれた[16]。
久保は実家の新聞販売店で中学生のころから新聞配達をしており、その収入を貯めて高校卒業までに150万円を貯金していた[22]。この貯金はのちに上京する際の元手となった[22]。
続いて、自らの入れ墨から魔物を招喚する刻魔師の戦いを描いた作品「
翌1997年、久保は新人作家であったが、週刊少年ジャンプ編集部はコンペティションを通さずに『週刊少年ジャンプ』の45ページ枠を用意した[26]。これは前作の入稿後、新たな作品を描く意欲をなくしていた久保へ執筆を促すために取られた措置であった[26]。そのため、3本目の読み切り作品「BAD SHIELD UNITED」は[26]、「とにかく時間が無くて、全くのゼロから3週間で完成させる」という苦しい制作状況の中で執筆され[27]、同誌1997年51号に掲載された[28]。同作の掲載後、久保は当時の編集長から呼び出しを受け、作品の内容について叱責される[26]。
まだ広島に住んでいたんですけど、東京に呼ばれて。集英社のでっかい会議室で編集長に『君の漫画はだめなんだ!』と怒られました。『DRAGON BALL』と『北斗の拳』の1巻をバーンと置かれて『こういうのを描け!』って(笑)。—久保帯人(2018年)[26]
この件に対し、久保は「編集長の言う“だめ”が何なのかわからない」と反発し、1年以上執筆を控えることとなった[26]。当時は漫画家を続けるべきか迷っていたとのちに振り返っている[7][注 3]。
その後、浅田から連載用のネームを1話分だけ提出し、やる気を編集部に示すよう勧められた久保は、連載会議で通すことはないと説明を受けたうえで、死者を蘇らせる秘薬・ゾンビパウダーを巡るバトルアクション作品『ZOMBIEPOWDER.』のネームを作成し、提出した[26][30]。しかし、編集部内では東京に呼んで描かせる必要があるという話が進み、同作は1話分のネームのみで連載会議を通過することとなった[26][注 4]。初連載となった同作は『週刊少年ジャンプ』1999年34号から連載され[28]、スタイリッシュな描写や絵が話題となった[30]。久保はアシスタント経験がないまま連載を開始したが[31]、「最後までペースがつかめず」[32]、2000年11号をもって終了した(久保帯人名義)[33]。
前作の終了から1年後[32]、『赤マルジャンプ』(集英社)2001 WINTERに読み切り作品「BLEACH」を発表した[28]。同作は読者アンケートで1位を獲得し[34]、『週刊少年ジャンプ』の連載会議を満場一致で通過する[35]。
死神の力を持つ主人公と仲間たちの活躍を描いたバトルアクション作品『BLEACH』は、『週刊少年ジャンプ』2001年36・37合併号から連載され[36]、2000年代の同誌を代表する[37]看板作品の一つとなった[35]。同作は2004年にテレビアニメ化されたほか[28]、コンピュータゲーム化、舞台化、劇場アニメ化といった多様なメディア展開が行われた[25]。同作で2005年に第50回小学館漫画賞少年向け部門を[38]、2006年にジャパンエキスポアワード Prix Dessinを受賞[39]。2008年にはゲスト参加したサンディエゴ・コミコンにおいて[40]、コミコン・インターナショナルよりインクポット賞が授与された[41]。
『BLEACH』は2016年38号まで[36]15年にわたり連載され、久保の代表作となった[1]。連載初期は人気が出ないと打ち切りになるという不安を抱えていたが、連載を続ける中で、人気がなくなったらそれが寿命だと考えるようになり、読者に支持されるかどうかをあまり気にしなくなったと述べている[13]。当初は5年程度で終了する予定だったが、演出にページを割ける楽しさや、担当編集者による自由な制作環境が連載を続ける理由になったとしている[13]。同作の完結後、久保は長期連載を振り返り、自身が飽きっぽい性格であるため、『BLEACH』をこれほど長く続けることになるとは連載当初は想像していなかったと述べている[34]。連載終盤には体調を崩し、心身ともに余裕のない状態が続いていたが[42]、それでも最後までモチベーションを保ちながら描き続けることができたという[34]。
また、同作の連載と並行し、番外編カラー漫画『カラブリ!』を『Vジャンプ』(集英社)にて2005年1月号から2007年9月号まで連載した[43]。
2016年11月、自身のTwitterにて連載終了後の様子や読者への感謝を綴った漫画を数点発表した[44][45][42]( § 漫画も参照)。また、同月にはPlayStation 4用ゲーム『新サクラ大戦』のメインキャラクターデザインとしての仕事を開始した[46]。その一方で、連載疲れもあり、「今は休ませてもらってます」と話すこともあった[22]。
健康上の理由により、2017年11月にイタリアの都市ルッカにて開催されたルッカコミックス&ゲームズへの参加を見合わせ[47][48]、翌2018年1月にTwitterにて同コンベンション宛てに描き下ろしたラフイラストを公開した[49]。また、同上の理由により、2018年2月にモナコにて開催されたMonaco Anime Game International Conferences (MAGIC) への参加も見合わせ、同イベントの中で行われたマンガ・コンテストの審査委員長をリモートで務めた[50][51]。同年6月には出身地である広島県府中町から府中町PR大使を委嘱された[52]。
2018年6月、『週刊少年ジャンプ』創刊50周年記念号にて、ロンドンを舞台に魔女やドラゴンを描くファンタジーアクション作品「BURN THE WITCH」を発表した[53][54]。同作を掲載後程なくしてアニメ化のオファーが来たこともあり、同作のシリーズ連載に向けた執筆を開始した[55]。同年7月には『BLEACH』が実写映画化[56]、翌2019年12月には前述のPlayStation 4用ゲーム『新サクラ大戦』が発売された[46]。
2020年3月、「BLEACH20周年プロジェクト&久保帯人新作発表会」[注 5]にて『BLEACH』が連載開始から20周年を迎えることを記念したプロジェクトの発足が発表された[58]。
同プロジェクトの一環として[58]、同年8月から『BURN THE WITCH』のシリーズ連載を開始[59]。Season1は『週刊少年ジャンプ』2020年38号から41号までの短期集中連載として連載され[59][60]、同年10月にはこれを原作とした劇場中編アニメが公開された[60]。久保はこの時期、「『好きなペースで漫画を描く』という長年憧れてきた生活スタイル」が実現しつつあると述べている[61]。
翌2021年1月に自身の公式ファンクラブサイト「Klub Outside」を開設し[62][注 6]、同年8月には『週刊少年ジャンプ』2021年36・37合併号にて『BLEACH』の新たなエピソードを描いた読み切り作品「BLEACH
また、『BLEACH』の最終章・千年血戦篇がテレビアニメ『BLEACH 千年血戦篇』として映像化された[69]。第1クールは2022年10月から12月、第2クール『-訣別譚-』は2023年7月から9月、第3クール『-相剋譚-』は2024年10月から12月に放送された[70]。久保は同作で総監修を務め、シリーズの制作に深く関わっている[70]。
2024年10月にはメゾン マルジェラのオートクチュールコレクション「アーティザナル」の展示に際し、同ブランドと協業したウィンドウインスタレーションをドーバー ストリート マーケット ギンザにて開催した[71]。
久保の作風は、しばしば「スタイリッシュ」と形容される[3][77]。アニメ版『BURN THE WITCH』の監督を務めた川野達朗や漫画家の芥見下々も、久保の作品からスタイリッシュな印象を受けたと語っている[77][78]。リアルサウンドのライター・SYOは、久保作品の魅力として「デザイン性あふれる世界観や画面構成、卓越した画力によるアクションの見せ方」を挙げている[79]。また、SYOは「クリフハンガー的な“引き”の上手さ」も久保らしさを象徴する要素だと評している[79]。
久保に影響を与えた漫画作品として、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』や車田正美の『聖闘士星矢』が挙げられる[80]。久保は自身の絵について、「両方が混ざって、『BLEACH』になっている[80]」、「絵で影響を受けたのは間違いなく『聖闘士星矢』[68]」と語っている。また、漫画家の松井優征との対談では、『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪の「見えないんだけどいるかもしれない」という概念に惹かれたと語り、松井はこの概念が一貫して久保の作品に反映されていると指摘している[11]。漫画家の荒木飛呂彦は、精神科医の斎藤環や社会学者の金田淳子との鼎談において、『BLEACH』からは「車田正美先生の影響を感じる」、「極端に言うと、車田先生の同人誌を見て描いている感じ」と述べている[81]。
漫画制作において、久保は「何を描くかよりも何を描かないかのほうが大事」であると述べている[82]。また、作品には読者に「解釈の余地」を残すという感覚が反映されている[83]。
全部言わないタイプの作品が好きなんです。終わったあとも自分の中で続くじゃないですか、物語は。〔中略〕そういう考える作品にしたいというのがあります。読者の理解度のレベルを分けると言いますか、ある部分は全員に分かってもらわないといけないけど、それに付随するこの部分は読者の中の10%ぐらいの人に分かってもらえればいい。さらに別の部分は世界中で1人くらいに分かってもらえればいい、というふうに。 — 久保帯人(2021年)[82]
制作工程については、「まずキャラクターがあって、そのキャラクターに付随する描きたいシーンが出てきてその間を埋めるイメージでストーリーを作るタイプ」であると説明している[84]。また、漫画を描く際に心がけていることとして、「多様性とバランス」を挙げている[29]。
音楽の世界観からインスピレーションを得て、キャラクターごとにテーマミュージックを設定している[13]。各キャラクターのテーマミュージックは、その外見が決まったタイミングや、キャラクターの過去に関するシーンを考えた際に頭の中に浮かぶ音楽から選ばれる[13]。このとき、頭の中で流れる音楽はあくまでシーンのBGMとしての役割が強く、歌詞はあまり重視していないという[13]。また、キャラクターが普段聴きそうな音楽を基準に選ばれるため、音楽の選択がキャラクターの描写に与える影響についても留意されている[13]。絵を描く際には必ず音楽を聴き、描くシーンに合わせて選曲しているという[85]。
音楽雑誌『rockin'on』の編集者として久保を取材した小川智宏は[86]、『BLEACH』の登場人物が孤独なバックグラウンドを持っている点や、それを勢いと情熱で断ち切っていく点を例に挙げ、「作品そのものもロックっぽい」と形容している[87]( § 音楽も参照)。
漫画ライターの門倉紫麻によれば、久保はまず原稿用紙サイズの紙に、コマ割りや構図、キャラクターの表情までが描き込まれた「ほぼ下描き」のネームを作成する。このネームはほとんど一度で仕上げられ、ラフ段階もなく、修正のために消しゴムを使うことも滅多にないという(門倉 2010, p. 156)。久保は「1話分、最初から最後まで頭の中で映像を作ってから描くんです。〔中略〕断片的に浮かんでいたイメージをまとめて、映像にしていく感じですかね。」と説明し[88]、映像作品の監督との類似性について自ら言及している[89]。ネームを描く際には、作品を読む際のリズムや流れを重視しており、1ページを描くごとに最初から読み直し、流れが止まらないよう調整しているという[13]。
構図やカメラワークで影響を受けた映画として、『300〈スリーハンドレッド〉』と『スナッチ』を挙げているが、「初期から影響を受けてるかって言われると、ちょっとわからないですね」とも語っている[90]。松井は『BLEACH』の構図やカメラワークについて、「本当に唯一無二」、「どこを探しても僕は似た漫画を読んだことがない」と評している[90]。
漫画家の堀越耕平との対談では、「台詞を書きたくてシーンを描いていて、シーンを描きたいから漫画を描いている」と語っている[91]。一方で、台詞は削減することを重視しており、「ニュアンスを正確に伝えようと思ったら、言うべきことよりも、言わない方がいいことを見つけなくちゃいけない」と述べている[8]。台詞は「声に出した時にきれいな響きの音」になることを意識して書いており[92]、学生時代に愛読していた辞書が「言葉の組み立てやつなぎ方」を知るうえで役立ったと説明している[19]。また、作中における台詞については、バッド・レリジョンの歌詞の内容から影響を受けたと語っており[80]、同バンドの歌詞について、ストレートに書かれているように見えるものの、裏を読むと「こうもとれるな」といった余白が多くあると述べている[84]。
コミックスの本扉には、キャラクターのイメージや、そのキャラクターの心情を間接的に表現した詩が収められている[93][注 7]。原画展「BLEACH EX.」やテレビアニメ『BLEACH 千年血戦篇』のテーマ曲を手掛けたキタニタツヤは、この詩について「どこまでも考察できる奥深さ」があると評している[95]。
速筆として知られ[1]、『BLEACH』の連載では1話分の人物のペン入れをほぼ1日で完成させていた[96]。久保は半年あまりで終了した『ZOMBIEPOWDER.』の連載を振り返り、「この試行錯誤の経験があったから、絵を描くのが速くなったのかもしれません」と語っている[26]。
『BLEACH』の連載において、主人公の「イメージカラーを“黒”に設定し、より画面上で映えさせるために“白”を効果的に使うように工夫をしはじめて以降、コントラストを特に意識するようになった」という[97]。また、「“余白”も作画には絶対に必要」と述べている[97]。
たとえば背景だったら、あえて描かずに白く見せることが大事だったりする。コマの中にキャラクターを描くことはもちろん大事なんだけど、じつは何も描かれていない、余白の部分こそが大事なんじゃないか、と最近思うようになってきた。〔中略〕何もないことが“溜め”になって次のコマに生きたりするんです — 久保帯人(2008年)[98]
漫画を描く道具については、「無くなったらテキトーなとこ行ってテキトーに買う」(浅田 1996b, p. 184)、「どこのメーカー、とかそういうことにこだわりは全然ない。基本的に、使うものは、きれいかどうかで選んでいる」(門倉 2010, p. 152)と説明している。
2019年後半、新型コロナウイルス感染症の影響で仕事場にアシスタントを呼ぶことが困難な状況となり、アナログからデジタル作画へ段階的に移行した[99]。
ロック好きとして知られており、2011年には音楽雑誌『rockin'on』の取材で自身の音楽遍歴を語った[13]。初めて買ったCDはSOFT BALLETの『MILLION MIRRORS』で、その後ボン・ジョヴィの『キープ・ザ・フェイス』をきっかけに北欧メタルやパンクなど多様なジャンルを聴くようになったという[13]。初めて観たライブはロイヤル・ハントであった[13]。以降もマッシヴ・アタックやレディオヘッドなど、メロディやグルーヴに魅力を感じた音楽を幅広く聴いていたが、自身で作曲や演奏を行うことには関心を持たなかった[13]。これについて、漫画のキャラクターは自然に思い浮かぶ一方で、メロディが浮かぶことはなく、楽器を演奏したいという衝動も感じなかったため、自分はミュージシャンではないと考えたとしている[13]。
同年にはゴリラズ初のベスト・アルバム『ザ・シングルス・コレクション 2001-2011』の日本盤リリースを記念し、同バンドの日本オフィシャルサイトに描き下ろしイラストとコメントを寄稿した[100]。
また、ゲーマーでもあり、『BLEACH』の連載後半では「ゲームを遊ぶために仕事を集中して早く終え,時間を作っていた」という[46]。2015年にはMMORPG『ドラゴンクエストX オンライン』の3周年を祝うため、3種類の装備アイテムをデザインした[101]。自己分析として「キャラの見た目をカスタマイズできるゲームが好きなのかもしれません」と話し、一番好きなゲームとして『どうぶつの森』シリーズを挙げている[46]。過激なゴア表現については、「自分で描くのはいいんですけど,見るのが得意じゃない」と語っている[46]。巨乳好きであることを明かし、「基本的にゲームのキャラクターは、巨乳かどうかだけで選ぶ」と語っている[1]。
久保は1996年当時、好きな漫画家として高河ゆんの名前を挙げていた[5][6]。高河は『聖闘士星矢』や『キャプテン翼』の同人活動を経てデビューした作家であり[81]、社会学者の金田淳子は高河を『聖闘士星矢』などから生まれた「〈少年ジャンプ〉の娘」[注 8]と位置付けている[102]。金田はさらに、高河のファンである久保を「〈少年ジャンプ〉から生まれた娘から生まれた息子」と表現し、久保の登場を1990年代末から2000年代にかけての同誌における新たな展開と論じている[102]。
連載作品 | 読切作品 |
作品名 | 種 | 発行 | 掲載 | 収 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | FIRE IN THE SKY | 読切 | 集英社 | — | 未 | ホップ☆ステップ賞への投稿作[6]。 『週刊少年ジャンプ』1995年45号において、あらすじと2ページ分の原稿が講評とともに紹介された[103]。 走り幅跳B名義[18]。 |
2 | ULTRA UNHOLY HEARTED MACHINE | 読切 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ特別編集増刊Summer Special(1996年) | ソ-2 | デビュー作[8]。久保宜章名義[5]。 |
3 | 読切 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 1996年36号 | ソ-3 | 久保宜章名義[6]。 | |
4 | BAD SHIELD UNITED | 読切 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 1997年51号 | ソ-4 | 久保宜章名義[24]。 |
5 | ZOMBIEPOWDER. | 連載 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 1999年34号 - 2000年11号 | ソ | 連載デビュー作[8]。 |
6 | BLEACH | 読切 | 集英社 | 赤マルジャンプ 2001 WINTER | キ | 連載版の前身[28]。 |
7 | BLEACH | 連載 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 2001年36・37合併号 - 2016年38号 | フ | |
8 | よるのはなし | 読切 | 集英社 | 『そして龍太はニャーと鳴く』(2002年) | そ | 原作:松原真琴[104]。 スペシャル・コミックとして収録された短編漫画[105]。 |
9 | カラブリ! | 連載 | 集英社 | Vジャンプ 2005年01号 - 2007年09号 | カ | 『BLEACH』の番外編カラー漫画[43]。 |
10 | — | 読切 | — | Twitter 2016年11月1日 | 未 | 近況を報告する内容の3ページの漫画[44]。 |
11 | — | 読切 | — | Twitter 2016年11月7日 | 未 | Twitterで公開したコスプレ制作の裏話を題材とした1ページのルポ漫画[45]。 |
12 | — | 読切 | — | Twitter 2016年11月17日 | 未 | 『BLEACH』の連載中に受け取ったファンレターの差出人を探すために公開された11ページの漫画[42]。 40万リツイートを超える反響を呼んだ[42]。 |
13 | BURN THE WITCH | 読切 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 2018年33号 | ハ-1[注 9] | 連載版の前日譚[58]。 |
14 | BURN THE WITCH | 連載 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 2020年38号 - 41号 | ハ | Season1[60]。全4回の短期集中連載[59]。 |
15 | BLEACH | 読切 | 集英社 | 週刊少年ジャンプ 2021年36・37合併号 | 未 | 2021年12月にジャンプコミックスDIGITALより電子書籍限定として発売された[107]。 |
オリジナル | 再出版 |
書名 | 発行 | レーベル | 発行年 | 判 | 巻 | 略 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ZOMBIEPOWDER. | 集英社 | JC | 2000年 | 新書 | 4 | ソ | |
2 | BLEACH【JC】 | 集英社 | JC | 2002年 - 2016年 | 新書 | 74 | フ | |
3 | BLEACH【SJR】 | 集英社 | SJR | 2016年 - 2017年 | B6 | 26 | フ | 廉価軽装版。 |
4 | BLEACH OFFICIAL BOOTLEG カラブリ+ | 集英社 | JC | 2007年 | 新書 | 1 | カ | |
5 | BURN THE WITCH | 集英社 | JC | 2020年 - | 新書 | 1[注 10] | ハ |
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