中華人民共和国国家級風景名勝区
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中華人民共和国国家級風景名勝区(ちゅうかじんみんきょうわこくこっかきゅうふうけいめいしょうく、簡体字:中华人民共和国国家级风景名胜区)は、中華人民共和国国務院が「風景名勝区条例」で制定している国家レベルの風景名勝区。美観と文化または科学的価値があり、自然及び文化的景観がすぐれ、観光、科学文化活動などに貢献する区域である。他国の国立公園に相当していた。
概要
風景名勝区には国家レベル、省レベルの二段階があり、国家レベルのものを「国家級風景名勝区(国家重点風景名勝区)」と称し、この項で取り上げる。省レベルのものは「省級風景名勝区(省重点風景名勝区)」と称される。特に「国家級風景名勝区(国家重点風景名勝区)」は自然及び文化景観が重要な自然の変化や重大な歴史文化の発展過程を反映しているもので、自然状態や当時の景観を維持し、国家を代表する区域であれば、国家級風景名勝区として申請出来、成立すると国務院より公布される。
現在までに国家級風景名勝区は244ヶ所制定されている[1]。
- 第一回制定:1982年11月08日公布、44ヶ所制定
- 第二回制定:1988年08月01日公布、40ヶ所制定[2]
- 第三回制定:1994年01月10日公布、35ヶ所制定[3]
- 第四回制定:2002年05月17日公布、32ヶ所制定[4]
- 第五回制定:2004年01月13日公布、26ヶ所制定[5]
- 第六回制定:2005年12月31日公布、10ヶ所制定[6]
- 第七回制定:2009年12月28日公布、21ヶ所制定[7]
- 第八回制定:2012年10月31日公布、17ヶ所制定[8]
- 第九回制定:2017年3月21日公布、19ヶ所制定[9]
1994年に建設部が発行した「中国風景名勝区形成と展望」によると、中国風景名勝区には国際的には『国立公園(National Park)』と言う語が対応し、特徴を示している」とされる。よって中国国家級風景名勝区の英文名称は「National Park of China」となっている[10]。ただし、この制度に不備があるため、2013年に新たに「中華人民共和国国家公園」という制度が設けられた[11][12]。
また、1990年9月3日から2007年4月2日までの期間使用されていた「中国国家風景名勝区徽志」及び現在通用している版(2007年4月3日から)の国家級風景名勝区徽志図案でも、上半分に英文「NATIONAL PARK OF CHINA」とあり、下半分に中国語で「中国国家級風景名勝区」(旧徽志漢字は「中国国家風景名勝区」)となっている。
国家級風景名勝区リスト
要約
視点
以下は各省別のリストで[1]、各名勝区の後の括弧内の数字は指定回を表す。
- 北京(2) 天津(1) 河北(10) 山西(6、うち1カ所は陝西省と共有) 内モンゴル(2)
- 遼寧(9) 吉林(4) 黒龍江(4)
- 上海(0) 江蘇(5) 浙江(22) 安徽(12) 福建(19) 江西(18)
- 山東(6) 河南(10) 湖北(8、うち1カ所は重慶市と共有) 湖南(21)
- 広東(8) 広西(3) 海南(1)
- 重慶(7、うち1カ所は湖北省と共有) 四川(15) 貴州(18) 雲南(12) チベット(4)
- 陝西(6、うち1カ所は山西省と共有) 甘粛(4) 青海(1) 寧夏(2) 新疆(6)
北京
天津
- 盤山風景名勝区(3)
河北
山西
内モンゴル
遼寧
吉林
黒龍江
江蘇
浙江
安徽
福建
江西
山東
河南
湖北
湖南
広東
広西
海南
- 三亜熱帯海浜風景名勝区(3)
重慶
四川
貴州
雲南
チベット
陝西
甘粛
青海
- 青海湖風景名勝区(3)
寧夏
- 西夏王陵風景名勝区(2)
- 須弥山石窟風景名勝区(8)
新疆
脚注
関連項目
外部リンク
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