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漫画 ウィキペディアから
『エマ』(Emma)は、森薫による日本の漫画作品。エンターブレイン社の『コミックビーム』にて2002年1月号から2006年5月号まで連載された。また2006年9月号から2008年3月号まで後日談を含めた「番外編」を連載していた。
エマ | |||
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ジャンル | 歴史、ロマンス | ||
漫画 | |||
作者 | 森薫 | ||
出版社 | エンターブレイン | ||
| |||
掲載誌 | コミックビーム | ||
レーベル | ビームコミックス | ||
発表号 | 2002年1月号 - 2006年5月号 | ||
巻数 | 全7巻 | ||
漫画:エマ 番外編 | |||
作者 | 森薫 | ||
出版社 | エンターブレイン | ||
掲載誌 | コミックビーム | ||
レーベル | ビームコミックス | ||
発表号 | 2006年9月号 - 2008年3月号 | ||
巻数 | 全3巻 | ||
小説 | |||
著者 | 久美沙織 | ||
イラスト | 森薫 | ||
出版社 | エンターブレイン | ||
レーベル | ファミ通文庫 | ||
巻数 | 既刊2巻 | ||
アニメ:英國戀物語エマ | |||
原作 | 森薫 | ||
監督 | 小林常夫 | ||
シリーズ構成 | 池田眞美子 | ||
キャラクターデザイン | 楠本祐子、清水恵子 | ||
音楽 | 梁邦彦 | ||
アニメーション制作 | ぴえろ | ||
製作 | ヴィクトリアン文化研究会 | ||
放送局 | tvkほか | ||
放送期間 | 2005年4月2日 - 6月18日 | ||
話数 | 全12話 | ||
アニメ:英國戀物語エマ 第二幕 | |||
監督 | 小林常夫 | ||
シリーズ構成 | 池田眞美子 | ||
脚本 | 池田眞美子 | ||
キャラクターデザイン | 楠本祐子、清水ケイコ | ||
音楽 | 梁邦彦 | ||
アニメーション制作 | 亜細亜堂 | ||
製作 | 第2ヴィクトリアン文化研究会 | ||
放送局 | テレ玉ほか | ||
放送期間 | 2007年4月16日 - 7月2日 | ||
話数 | 全12話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ・ライトノベル | ||
ポータル | 漫画・アニメ・文学・ラジオ |
作者の商業誌デビュー作であり、2005年春には『英國戀物語エマ』と題されてテレビアニメ化された。
ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台に、階級社会の光と影を穏やかに淡々と展開するストーリー。端々には作者特有のユーモアも見られ、原作は平成17年(2005年)度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1巻 | ||
第一話 | 訪問 | |
第二話 | 眼鏡 | |
第三話 | 南からの訪問者 | |
第四話 | ラブレター | |
第五話 | 写真 | |
第六話 | ふたつの時計 | |
第七話 | 父、リチャード・ジョーンズ | |
あとがき | ||
2巻 | ||
Dramatis personae | ||
第八話 | クリスタルパレスにて | |
第九話 | 家族 | |
第十話 | ひとり | |
第十一話 | 晩餐会のエレノア | |
第十二話 | さよならエマ(前編) | |
第十三話 | さよならエマ(中編) | |
第十四話 | さよならエマ(後編) | |
あとがき | ||
3巻 | ||
第十五話 | 風 | |
第十六話 | 視線の先 | |
第十七話 | 幕間 | |
第十八話 | 新しい生活 | |
第十九話 | 満月の夜 | |
第二十話 | エマとメルダース家 | |
第二十一話 | ミセス・トロロープ | |
あとがき | ||
4巻 | ||
第二十二話 | ウィリアムは今 | |
第二十三話 | 愛の響き | |
第二十四話 | 雨のロットン・ロウ | |
第二十五話 | モニカ、怒る | |
第二十六話 | エマは今 | |
第二十七話 | 波瀾の鐘が鳴る | |
第二十八話 | 再会 | |
第二十九話 | エマとウィリアム | |
あとがき | ||
5巻 | ||
第三十話 | 伝統と血統(前編) | |
第三十一話 | 伝統と血統(後編) | |
第三十二話 | 決心 | |
第三十三話 | 変わった人 | |
第三十四話 | 往復書簡 | |
第三十五話 | ハワース来訪 | |
第三十六話 | 成り上がりども | |
あとがき | ||
6巻 | ||
第三十七話 | ゼンダ城の虜 | |
第三十八話 | 最悪の事態(第一幕) | |
第三十九話 | 最悪の事態(第二幕) | |
第四十話 | 最悪の事態(第三幕) | |
第四十一話 | 最悪の事態(第四幕) | |
第四十二話 | 最悪の事態(第五幕) | |
第四十三話 | 最悪の事態(第六幕) | |
あとがき | ||
7巻 | ||
第四十四話 | 曙光 | |
第四十五話 | 新大陸 | |
第四十六話 | 手に手を | |
第四十七話 | メルダース家のメイド | |
第四十八話 | お願い事 | |
第四十九話 | 夜のエレノア | |
第五十話 | 対決 | |
第五十一話 | ふたりの想い | |
最終話 | しあわせの花 | |
あとがき | ||
8巻 | ||
第一話 | 夢の水晶宮(前編) | |
第二話 | 夢の水晶宮(後編) | |
第三話 | ブライトンの海(前編) | |
第四話 | ブライトンの海(後編) | |
第五話 | The Times | |
第六話 | 家族と | |
あとがき | ||
9巻 | ||
第七話 | エーリヒとテオ | |
第八話 | 歌の翼に乗せて | |
第九話 | 友情 | |
第十話 | ふたりでお買いもの | |
第十一話 | 三人の歌手(前編) | |
第十二話 | 三人の歌手(後編) | |
あとがき | ||
10巻 | ||
第十三話 | 自転車 | |
第十四話 | アデーレの幸せ | |
第十五話 | 規律 | |
第十六話 | 後日 | |
第十七話 | いつまでも愉しき日々 | |
第十八話 | 新しい時代(前編) | |
第十九話 | 新しい時代(中編) | |
最終話 | 新しい時代(後編) | |
あとがき |
※この項目では、おおむね原作コミックの1巻から4巻における内容をあらすじとして記載している。
舞台は1890年代、街にはまだ馬車が行き交うヴィクトリア朝時代のイギリス。そこには、持てる者と持たざる者との間に厳密な境界がある、階級社会があった。
主人公のエマは、良家の家庭教師を引退してロンドンで隠遁生活を送っている老婦人・ケリーの下で使用人としての教育を受け、家事全般を一人で取り仕切るメイドとして暮らしていた。そこへある日、ケリーの元教え子で有力な貿易商ジョーンズ家の跡取り息子・ウィリアムが訪れる。ウィリアムはそつなく控えめに応対したエマに強く惹かれる。
ウィリアムの穏やかな求愛に次第に心を開いていくエマだったが、2人の恋はインドの王族でウィリアムの友人であるハキムとケリー以外、祝福する者のないものであった。ケリーが亡くなり、訪れたジョーンズ家で2人の身分の差から叶わぬ恋と痛感したエマはウィリアムに行き先を告げぬまま、ロンドンを去る。
一方、エマと行き違いになったウィリアムはケリーの友人であるアルからエマの生い立ちについて聞かされる。
エマは生まれて間も無く両親を喪い孤児になっており、ヨークシャー州の貧しい漁村で叔父夫婦とともに暮らしていた。ある日人さらいにロンドンへ連れてこられ娼館に売られそうになったが、一瞬の隙をついて逃げ出した。以降数年間、ロンドンの路上で花売りとして生活する日々を過ごす。12、3歳の頃ガヴァネスを引退していたケリーに引き取られ、メイドとしての教育を受けたのだった。またケリーはエマの性格を愛し、メイドとしての教育以上のフランス語や文学の基礎なども教えていた。
エマと出会えず帰宅したウィリアムはハキムからエマが自分と別れる決意をしたと聞かされキングス・クロス駅まで追いかけるが、既に列車は発車した後であった。(~第十四話)
故郷へと向かう汽車の中で偶然同席したドイツ系の貿易商・メルダース家のハウスメイドであるターシャの薦めにより、エマはハワースのメルダース家でハウスメイドとして勤めることとなる。そこで彼女はメイド長・アデーレに仕事振りを評価され、彼女の推薦によりメルダース夫人・ドロテアの身の回りの世話要員として主人夫妻と共に再びロンドンへ赴くこととなる。(~第二十話)
ハワースでも交際があった友人ミセス・トロロープとロンドンで再会したドロテアは彼女が息子の婚約発表のパーティーへ出席するのに同行者を探していることを知り、エマをハウスメイドよりも上級の使用人である侍女=レディースメイドとして同行させることを提案した。実はミセス・トロロープの本名はオーレリア・ジョーンズでウィリアムたち兄弟姉妹の母親であり、彼女の婚約した息子というのはウィリアムのことであった。
エマを失ったウィリアム自身は上流階級という身分への復讐を込めて「階級がそれほど大事というなら、一生その上流階級として生き、誰もが認める上流階級の体現者になったら死ぬ時に全部捨てて死んでやる」と決意し、妹のグレイスの友人である貴族の令嬢・エレノアと婚約したのであった。
事情を知らぬままオーレリアの付き添いとしてパーティーへ出席したエマはウィリアムと思わぬ再会を果たす。ショックでその場に崩れ落ちたエマが休む部屋を訪れたウィリアムは、彼女をしっかりと抱きしめるのであった。(~第二十九話)
こうしてお互いの想いを確認し固い絆で結ばれあった2人だが、厳格なる上流社会と平民との格差はこの絆を試すかのように更なる試練を課していくこととなる。
ここでの紹介は原則として原作のものである。声はテレビアニメ版『英國戀物語エマ』シリーズ、インターネットラジオ版『エマ放送協會』のもの。
本編全7巻に加え、外伝が全3巻としてエンターブレインより刊行されている。
8巻以降は「番外篇」であり、エマ以外のキャラクターにスポットを当てているため、エマはほとんど登場しない。ただし10巻の最終話はエマとウィリアムの結婚式を描いたもので、二人のほかジョーンズ家とメルダース家、アルやハキムなど本編の主だった人物が出演している。
第2期アニメでは、単行本の第3〜7巻(後ほど詳述するが、一部第8巻の内容も組み込まれている)に相当する内容をわずか全12話で描くという制限から、原作での時系列や人物関係が変更されたオリジナルストーリーとなった。
主な相違点は次の通り。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
第1期 | |||||
第一章 | 贈り物 | 池田眞美子 | 小林常夫 | 楠本祐子 | |
第二章 | 二つの世界 | 岡村天斎 | 林有紀 | 齊藤寛 | |
第三章 | 告白 | 川端信也 | 金子玲 | 島崎奈々子 | 遠藤裕一 |
第四章 | ミューディーズ | 池田眞美子 | 中村哲治 | 門上洋子 | |
第五章 | 晩餐会 | 平見瞠 | 小島正士 | 金澤洪充 | 堀越久美子 |
第六章 | 訪問 | 吉田玲子 | 鎌倉由実 | 三宅綱太郎 | 西本真弓 |
第七章 | 水晶宮 | 池田眞美子 | 金子玲 | 林有紀 | 阿部純子 楠本祐子 木下裕孝 |
第八章 | 時計 | 平見瞠 | 小林常夫 | 鎌倉由実 | 荒尾英幸 |
第九章 | ひとり | 池田眞美子 | 島崎奈々子 | 窪詔之 | |
第十章 | すれ違い | 宮崎なぎさ | 金澤洪充 | 遠藤裕一 | |
第十一章 | 過去 | 中村哲治 | 木下裕孝 門上洋子 | ||
第十二章 | スズラン | 小林常夫 | 清水恵子 | ||
第2期 | |||||
第一章 | 新しい家 | 池田眞美子 | 小林常夫 | 中村賢太郎 | 関根昌之 |
第二章 | 月光 | 宮崎なぎさ | 岩崎知子 | 西堀九郎、齊藤寛 | |
第三章 | 涼雨 | 小林常夫 | 加藤顕 | 浦和文子 | |
第四章 | 求婚 | 中村哲治 | 小林常夫 | 松田芳明 | |
第五章 | 抱擁 | 小林常夫 | 狩生豊 | 金子志津枝 | |
第六章 | 成功と喪失 | 岩崎知子 | 関根昌之、西堀九郎 | ||
第七章 | 夕波 | 小島正士 | 加藤顕 | 千葉ゆみ、佐藤敏明 | |
第八章 | 居場所 | 宮崎なぎさ | 津田義三 | 松田芳明、川口弘明 | |
第九章 | 覚悟 | 杉田夏海 | 西岡夕樹、齊藤寛 楠本祐子、清水恵子 | ||
第十章 | 窓辺 | 小島正士 | 佐藤洋二 | 岩佐とも子 | |
第十一章 | 光陰 | 佐藤卓哉 | 岩崎知子 | 関根昌之、千葉ゆみ | |
最終章 | 花 | 小林常夫 | 柳田義明、西堀九郎 西岡夕樹、清水恵子 楠本祐子 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
神奈川県 | tvk | 2005年4月2日 - 6月18日 | 土曜 24:30 - 25:00 | 独立UHF局 | |
福岡県 | RKB毎日放送 | 土曜 27:15 - 27:45 | TBS系列 | ||
千葉県 | ちばテレビ | 2005年4月3日 - 6月19日 | 日曜 24:00 - 24:30 | 独立UHF局 | |
埼玉県 | テレビ埼玉 | 日曜 24:35 - 25:05 | |||
兵庫県 | サンテレビ | 2005年4月4日 - 6月20日 | 月曜 24:00 - 24:30 | ||
愛知県 | テレビ愛知 | 2005年4月5日 - 6月21日 | 火曜 27:58 - 28:28 | テレビ東京系列 | |
日本全域 | TBSチャンネル | 2005年4月8日 - 6月24日 | 金曜 22:00 - 22:30 | CS放送 | リピート放送あり |
※TOKYO MXとメ〜テレ以外の局では、放送開始の前週に第1期の総集編を放送した。
作品の舞台である19世紀のイギリスについて学べる「教育ラジオ」と作品(原作・アニメ)の情報とリスナーの投稿を中心にした「総合ラジオ」の2種類がある。
本作品はヴィクトリア期のイギリスの風俗を丁寧に描いている一方、本作品ならではのアレンジもいくつか存在し、僅かながら考証の誤りも指摘されている。
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