本項目『コブラ (アニメ)』では、寺沢武一SF漫画コブラ』を原作としたアニメ作品について解説する。

解説する作品は以下のとおり。

  • SPACE ADVENTURE コブラ(映画)
  • スペースコブラ(TV第1作)
  • COBRA THE ANIMATION(OVA、TV第2作)

SPACE ADVENTURE コブラ

概要 SPACE ADVENTURE コブラ, ジャンル ...
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100分の劇場用アニメ映画として、1982年7月3日公開。日本の劇場アニメ初の「4チャンネルドルビーサラウンド」を使用した作品。また特殊視覚効果「立体3-D方式」を採用している。DVD 化時のタイトルは『スペースアドベンチャーコブラ(劇場版)』。

ストーリーは、左腕にサイコガンを持つ海賊コブラが第7銀河崩壊を目論む海賊ギルドの陰謀を阻止するべく幻の惑星ミロスへ向かう、というもので、原作の「刺青の女」「黄金の扉」両編をベースにした劇場版オリジナルストーリーとなっており、クライマックスは惑星ミロスでのコブラとクリスタル・ボーイの対決シーンである。

原作ではコブラのサイコガンは義手である左腕を外すと中から現れるが、本作では左腕が輝いてサイコガンに「変形」する。また、原作のロイヤル三姉妹をもとにしたキャラクターとしてフラワー三姉妹が登場。彼女たちはミロス星の最後の女王の娘という設定で、ドミニクが次女、キャサリンが末妹ということになっている。三姉妹に刺青はなく、「生まれたときは1つだった肉体が3つに分けられ、3人が同じ男を愛して再び1つの肉体になるか、2人が死に1人が生き残ることで次の女王となる」という設定になっている。

それ以外のキャラクターでも、ギルド側の傘下組織スノーゴリラが「ルルージュ星解放戦線」と名乗ってコブラとドミニクに味方したり、 原作のキャラクターと同名のトポロという人物が登場するが、その容姿・設定は全く別のものとなっていてフラワー三姉妹を見守ってきたミロス星のコンピューターであるなど、キャラクター設定も大幅に異なる。

寺沢が制作に深く関与しており、キャラクターデザインに関するダメ出しが多かった[7]

作画はあんなぶる主体で行われたが、テレコムも一部シーンを担当しており当時在籍していた宮崎駿がコブラがエアカーで脱出するシーンの原画の一部を描いた[8]

コブラを演じた松崎しげるについて、レディ役の榊原良子は、初めてのアフレコとは思えない躍動感と、セリフに迷いのない声の瞬発力といった、天性のライブ感覚に驚いたという。後のテレビ版でコブラを演じる野沢那智と、どちらも100%の魅力が発揮されていたと振り返る[9]

配給収入は3億円[10]

ビデオおよびDVDでソフト化された際に、英語版パイロットフィルムが収録された[11]。また、本作の予告編はこのパイロット版の映像を一部使用して製作されている。

2017年12月20日4K Ultra HD Blu-rayの発売にともない、35mmオリジナル・ネガフィルムからの4Kスキャンとレストアが行われ、4K HDRニューマスターを制作[12]2022年12月2日には「公開40周年記念 特別4K上映」として[5]、全国で劇場公開された[13][注 1]

キャスト

スタッフ

主題歌

「DAYDREAM ROMANCE」(デイドリーム・ロマンス)
歌 - 松崎しげる
「STAY…」(ステイ)
歌 - EVE

上記2曲ともに 作詞 - ちあき哲也 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 東海林修

スペースコブラ

概要 スペースコブラ, ジャンル ...
スペースコブラ
ジャンル SFアドベンチャー
アニメ
原作 寺沢武一
シリーズディレクター 出崎統、竹内啓雄
メカニックデザイン 村上克司
音楽 羽田健太郎
アニメーション制作 東京ムービー新社
製作 東京ムービー新社、フジテレビ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1982年10月7日 - 1983年5月19日
話数 全31話
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劇場作品『SPACE ADVENTURE コブラ』 公開後に放送されたTVアニメ第1作。1982年10月7日から1983年5月19日までフジテレビ系で全31話が放送された。2022年現在のところ、フジテレビで放送された最後の東京ムービー単独製作アニメである[注 2]

当初はイタリアの企業であるカムとの日伊合作として制作が進められたが[15]、制作途中で日伊合作体制のテレビシリーズは白紙となり、現在の日本単独制作である『スペースコブラ』に切り替わった[注 3]。その影響か、発表から半年の間にイタリアで1982年10月より放送の予定が無くなった代わりに放送予定が決まっていなかった日本での放送が1982年10月に決定するという事態が起こった。

原作の連載第1話から「シドの女神」編までが描かれている。ストーリーの骨格はほぼ原作に忠実だが、登場人物や物語の展開に大幅な脚色が加えられている部分がある。例えば、ドミニクは原作版ではロイヤル家の三女だが、アニメ版では長女になっているほか、姉妹の絆を強く打ち出した演出などが加えられた。シドの刑務所が宇宙船となっているなど、劇場版の設定を踏襲している部分もある。TVアニメは低年齢視聴者が見ることもあり、原作者・寺沢武一の作風の特徴である肉感的ヌードシーンについてはそれなりの配慮がなされ、エロティシズムよりアクションが強調されている。とはいえ、女性キャラクターのボンデージ風のファッションまでがなくなっているわけではない。

本作も劇場版と同じく監督が出崎統であり、止め絵による技法が多く使われている。各回の前半パートと後半パートの最後は、原作とは異なる荒々しいタッチの止め絵になっている。作画は動きが優先され、原作の緻密な画風とは異なったものとなっている。

コブラの乗る高性能宇宙船「タートル号」も、玩具化を前提としたデザインに変更されることとなった。その結果当時流行した合体変形ロボットアニメや前年発売のヒット玩具ルービックスネークの影響もあり、「ヘビのように変形する」というギミックが盛りこまれた。このギミックは結局のところ、原作に忠実なストーリーにはあまり絡まないものとなったが、原作における装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車などの軍用車両のデザインを踏襲した無骨なものとは一風違ったものとなっている。また、コブラが使用する「エアーバイク」やコブラの敵・海賊ギルドが使用するメカもアニメ版オリジナルのものが多数登場している。海賊ギルド戦闘員のコスチュームも黄色い鬣(たてがみ)のついたマスクと青い戦闘服というアニメ版のオリジナルデザインとなっている。これらアニメ版オリジナルのデザインの一部は後に原作にも登場し、ギルド戦闘員のコスチュームや、ギルドの戦闘機「ヘルキャット」として登場している。

コブラのキャストには、元々原作者の寺沢はクリント・イーストウッドの吹き替えを担当していた山田康雄をイメージして書いていたことから[16] 寺沢は山田を希望していたが、同じ東京ムービー作品である『ルパン三世』とイメージが重複するという理由で、野沢那智が担当した[注 4]。なお、両者は同じ俳優の吹き替えや同じ役を機会を異にして演じている作品が多い。山田によるコブラも後にゲームで実現している。

テーマ曲・エンディング曲は「ルパン三世(日本テレビ版)」の大野雄二が起用されている。いっぽう、BGMは羽田健太郎が担当し、セルゲイ・プロコフィエフの「トッカータ」やドヴォルザークの「新世界より」からの引用も見られる。また同時期に放送され、羽田が音楽を担当していたテレビドラマ『西部警察 PART-II』からの流用も見られた。

過去にアニマックスAT-Xフジテレビ721などで再放送されたことがある。フジ系列の地方局でも深夜に再放送されていた。また、2011年にはニコニコ動画で始まった「ニコニコアニメ名作劇場」配信作品の一つとして有料配信(第1話Aパートは無料配信)されている。この他2018年10月21日から同年10月25日まで5回に渡って、YouTubeの「週刊少年ジャンプ創刊50周年公式チャンネル」より第5話までが配信、そして2019年5月17日より同じくYouTubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」から、「『スペースコブラ』オトコという名のコレクション」と銘打って、第1・3・16話が配信されている。また同チャンネルからは2019年5月29日より、先述の劇場版のOP・EDと、本編の一部が配信されている。

次回予告はコブラが行い、最後は彼の「次回、○○(サブタイトル)でまた会おう」の台詞で締める[注 5]

商品化

玩具はかつてのポピーから、メイン商品のタートル号が「DXコブラタートル」の名称で出たほか、サイコガンなどの玩具やLCDゲーム「スペースコブラ プロフェッショナル」[注 6]が発売された[注 7]

本作関連玩具において一際異彩を放ったのは、この当時ポピーが意欲的に展開していたマシンロボのブランド名を冠しながら本作関連アイテムでもあった「マシンロボDX サイコロイド」(TVCMでは「フューチャーカー・サイコロイド」と呼ばれていた)。村上克司の手によるデザインで、アニメには1回だけ登場した。

初のソフト化は1991年9月、バンダイビジュアルから発売された8枚組LD-BOX「スペースコブラ パーフェクトコレクション」と同内容のVHSシリーズ。当ソフトでは放送第16〜19話のラグ・ボール編を1枚のソフトに収録するための措置として、第24話を繰り上げて第16話とし、以下のエピソード話数をひとつずつ繰り下げるという変則的な方法で商品化している[注 8]。この初商品化のLD、VHSには、レコード用フルサイズを編集し映像が統一されたTVサイズOPが使われており、オンエア当時の物とは違っていたが、後年KSS(ケイエスエス)から単品発売されたLD、VHSでは、オリジナルの映像と音源をわざわざ発掘してオンエア当時のOPを再現している[注 9]。なお、本編の音源は音ネガしか保存されていなかった為、一貫して光学音声である。

2000年10月25日に本テレビシリーズ全話を収録したDVD-BOXが、2002年10月25日には原石版(廉価版DVD-BOX)が発売された。2005年12月23日には本テレビシリーズ全話と先述の劇場版を収録したDVD-BOX「スペースアドベンチャーコブラDVD 〜ザ・タートル号BOX〜」が発売された。タートル号(「ザ・サイコガン」編以降のリニューアル版のデザイン)をモチーフにした特製DVDボックスのほか、オリジナルフィギュアなどが同梱されている。2008年8月29日、新アニメシリーズの開始にあわせて本テレビシリーズ8枚と劇場版が単品で再リリースされた。

キャスト(TV第1作)

スタッフ(TV第1作)

主題歌・挿入歌

オープニングテーマ - 「コブラ」
エンディングテーマ - 「シークレット・デザイアー」
上記2曲ともに 作詞 - 冬杜花代子 / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 歌 - 前野曜子
オープニングは宇宙船が左右から惑星に向かって飛んで行く場面で始まり、コブラの顔のアップ、そしてタイトル「スペースコブラ」という流れで始まる。コブラが画面一杯にサイコガンを発射する場面が描かれている他、主役メカ・タートル号が登場する第3話以降は、一部のイメージ映像がタートル号のカットに差し替えられた。歌詞の字幕は付いているが、サビの英詞の部分は記されていない。
エンディングは、コブラとレディが表裏にそれぞれ描かれたカードがミディアムスローなテンポのジャズBGMに合わせて回転するというもので、最初はカードをアップで映し、次第にロングで映してゆきバックに彼の愛銃パイソン77マグナムと酒が注がれたワイングラスを画面内に収め、歌の終わりの方で2回グラスに注がれた酒が波打つ、という演出がなされている。
挿入歌
「レディー」
作詞 - 伊藤薫 / 作曲 - 伊藤薫 / 編曲 - 志熊研三 / 歌 - TOMO
「さよならMan's World」
作詞 - 大津あきら / 作曲 - 山崎修 / 編曲 - 志熊研三 / 歌 - 清野由美
「甘い出来事」
作詞 - 大津あきら / 作曲 - 羽田健太郎 / 編曲 - 羽田健太郎 / 歌 - 清野由美
「レディー」は21話で、コブラ達が惑星バクーサの砂漠を渡るシーンで使用され、「さよなら〜」は27話でそれぞれ使用された。

各話リスト

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話数サブタイトルシナリオコンテディレクター放送日原作エピソード
第1話復活!サイコガン山崎晴哉さきまくら大賀俊二1982年
10月7日
原作第1話
第2話奇怪!ジゴバ三木孝祐松島ゆうじ10月14日サイコガンの秘密
第3話宿敵!クリスタル・ボーイ山崎晴哉さきまくら10月21日刺青の女
第4話脱走!! シド刑務所三木孝祐10月28日
第5話謎! 強敵スナイパーは?松島ゆうじ11月4日
第6話魔術師の正体!!山崎晴哉-11月11日
第7話ジェーンの仇!中西久男11月18日
第8話激闘!コブラ対ボーイ三木孝祐-小鹿英吉11月25日
第9話出現!!海賊スノウ・ゴリラ寺田憲史松野達也大賀俊二12月2日
第10話イレズミの秘密山崎晴哉松島ゆうじ12月9日
第11話砂の惑星ザドス三木孝祐さきまくら12月16日
第12話恐るべし最終兵器山崎晴哉12月23日
第13話死のルーレット中西久男12月30日黄金の男
第14話大魔王ガルタン寺田憲史松野達也1983年
1月6日
宇宙の大魔王
第15話竜水晶の友よ!三木孝祐児玉兼嗣1月13日雷電の惑星
第16話地獄へ!ラグボール山崎晴哉-1月20日ラグ・ボール
第17話ならず者チーム中西久男1月27日
第18話デスゲーム!0078時三木孝祐-小鹿英吉2月3日
第19話なるか!?逆転ホームラン寺田憲史児玉兼嗣奥脇雅晴2月10日
第20話死闘!砂の海の恐怖山崎晴哉中西久男大賀俊二2月17日ソード人の秘密
第21話二人のソード王児玉兼嗣奥脇雅晴2月24日
第22話地底の客三木孝祐-大賀俊二3月3日地底の客
第23話海底の墓標寺田憲史松野達也奥脇雅晴3月10日海底の墓標
第24話ロボットはいかが?山崎晴哉児玉兼嗣3月17日ロボットはいかが?
第25話コブラが死んだ!?三木孝祐中西久男3月24日死の商人
第26話戦火の彼方に山崎晴哉-3月31日二人の軍曹
第27話悪の帝王!サラマンダー寺田憲史児玉兼嗣4月7日シドの女神
第28話コブラ怒りの報復へ福富博4月21日
第29話極北の男・熱き血よ三木孝祐-坂野美智男5月5日
第30話サラマンダーを倒す法山崎晴哉松野達也奥脇雅晴5月12日
第31話あばよ!おれのコブラ児玉兼嗣5月19日
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放送局

遅れネット・未放送となった系列局が少なくない。

逆に、他系列で本作を放送した局がいくつかあった。

※放送日時は1983年5月終了時点、放送系列は当時のものとする[17]

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放送地域放送局放送日時放送系列備考
関東広域圏フジテレビ木曜 19:00 - 19:30フジテレビ系列制作局
北海道北海道文化放送
宮城県仙台放送
長野県長野放送
静岡県テレビ静岡
富山県富山テレビ
石川県石川テレビ
福井県福井テレビ
中京広域圏東海テレビ
近畿広域圏関西テレビ
島根県鳥取県山陰中央テレビ
岡山県香川県岡山放送
広島県テレビ新広島
福岡県テレビ西日本
佐賀県サガテレビ
長崎県テレビ長崎フジテレビ系列
日本テレビ系列
熊本県テレビ熊本フジテレビ系列
テレビ朝日系列
沖縄県沖縄テレビフジテレビ系列
青森県青森テレビ火曜 17:30 - 18:00TBS系列
岩手県テレビ岩手日曜 16:30 - 17:00日本テレビ系列
秋田県秋田テレビ金曜 19:00 - 19:30フジテレビ系列
テレビ朝日系列
山形県山形テレビ木曜 17:30 - 18:00フジテレビ系列
福島県福島テレビ水曜 17:20 - 17:50(第18話まで)
水曜 17:30 - 18:00(第19話より)[18]
1983年3月まではTBS系列とのクロスネット局。
山梨県山梨放送土曜 17:00 - 17:30日本テレビ系列
新潟県新潟総合テレビ木曜 19:30 - 20:00フジテレビ系列
テレビ朝日系列
高知県テレビ高知水曜 17:30 - 18:00TBS系列
鹿児島県鹿児島テレビ水曜 17:25 - 17:55フジテレビ系列
日本テレビ系列
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前後番組

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フジテレビ 木曜19時台前半枠
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パタリロ!
土曜19:30へ改題移動】
スペースコブラ
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COBRA THE ANIMATION

『コブラ』生誕30周年記念企画として、2008年6月24日東京都内で制作発表会が行われた。制作発表会では、これまで映像化されていないエピソードから第1弾として「ザ・サイコガン」、第2弾として「タイムドライブ」、第3弾として「六人の勇士」を8月より新作アニメとして発表していくことが会見で明らかにされた。この発表会には原作者の寺沢武一、主人公コブラ役の野沢那智、主題歌を担当する松崎しげる、テレビ版を監督するはずだった出崎統のほか、応援団長としてコブラの大ファンと自称する芸人のケンドーコバヤシらが出席した[19][20]

OVA版

概要 COBRA THE ANIMATIONザ・サイコガン(全4巻) タイム・ドライブ(全2巻), ジャンル ...
COBRA THE ANIMATION
ザ・サイコガン(全4巻)
タイム・ドライブ(全2巻)
ジャンル SFアドベンチャー
OVA
原作 寺沢武一
監督 寺沢武一(ザ・サイコガン)
前島健一(タイム・ドライブ)
脚本 寺沢武一
キャラクターデザイン 清水恵蔵
音楽 池頼広
アニメーション制作 マジックバス
製作 ギルドプロジェクト
発売日 ザ・サイコガン
  • VOL.1 - 2008年8月29日
  • VOL.2 - 2008年10月24日
  • VOL.3 - 2008年12月21日
  • VOL.4 - 2009年2月27日

タイム・ドライブ

  • VOL.1 - 2009年4月24日
  • VOL.2 - 2009年6月26日
話数 全6巻
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TV版『スペースコブラ』終了から25年ぶりのアニメ化。コブラ、レディ役にはTV版と同じく野沢那智、榊原良子を起用。原作で映像化されていないエピソードのうち「ザ・サイコガン」を全4巻で、「タイム・ドライブ」を全2巻で制作、DVDでリリース(後にBlu-ray Disc版も発売)。発売/販売元はハピネット。のちにアニマックスでも放送された。

キャスト(OVA)

  • コブラ(声 - 野沢那智)
  • アーマロイド・レディ(声 - 榊原良子)
ザ・サイコガン
タイム・ドライブ

スタッフ(OVA)

  • 原作・監督・脚本・絵コンテ - 寺沢武一(『タイム・ドライブ』では原作・監修)
  • アニメーション監督・演出 - 前島健一(『タイム・ドライブ』では監督・絵コンテ・演出)
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 清水恵蔵
  • 美術監督 - 小林七郎、高橋麻穂
  • 色彩設計 - 関美恵子
  • 撮影監督 - 岡崎英夫
  • 音楽 - 池頼広
  • 音響監督 - 三好慶一郎
  • アニメーション制作 - マジックバス
  • 制作 - ギルドプロジェクト

主題歌(OVA)

ザ・サイコガン
オープニングテーマ - 『傷だらけの夢』
作詞 - 及川眠子 / 作曲・編曲 - 米田直之 / 歌 - 高橋洋子
エンディングテーマ - 『wanderer』
作詞 - 及川眠子 / 作曲・編曲 - Blues T / 歌 - 松崎しげる
タイム・ドライブ
オープニングテーマ - 『TIME DRIVE』
歌・作詞 - Sasja Antheunis / 作曲・編曲 - 池頼広
エンディングテーマ - 『君が微笑うなら』
作詞 - 柚木美祐 / 作曲 - 見良津健雄 / 編曲 - 関淳二郎 / 歌 - 松崎しげる

テレビシリーズ版

概要 COBRA THE ANIMATION, ジャンル ...
COBRA THE ANIMATION
ジャンル SFアドベンチャー
アニメ
原作 寺沢武一
監督 清水恵蔵
シリーズディレクター 熨斗谷充孝
シリーズ構成 小出一巳
キャラクターデザイン 清水恵蔵、山本径子、桝井一平
メカニックデザイン 三浦洋祐
音楽 池頼広
アニメーション制作 マジックバス
製作 ギルドプロジェクト
放送局 BS11デジタル
放送期間 2010年1月2日 - 3月27日
話数 全13回
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TVシリーズ第2作。OVA終了後にTVシリーズとして「六人の勇士」が2009年7月5日よりBS11にて放送予定だったが[21]、急遽放送が延期[22]。結局「六人の勇士」の映像化は実現せず、1982年に描かれた中編5作品と1996年に描かれた「ギャラクシーナイツ」編を原作として、放映開始は2010年1月2日となった。

当初はTVシリーズ第1作『スペースコブラ』の出崎統が監督、鈴木清司が音楽監督を務める予定だったが、出崎の肺癌治療に伴い両者は降板し、OVAからキャラクターデザインを担当している清水恵蔵が監督を兼任する形で登板。アニメーション・プロデューサーには出崎の兄である出崎哲が起用され、またコブラの声はOVA「タイム・ドライブ」で若かりし日のコブラの声を担当した内田直哉に変更された。これは前任の野沢那智が癌治療のために降板をしているためである。なお、野沢は放送終了から約7か月後の同年10月30日に、出崎は翌2011年4月17日にそれぞれ死去した。

原作をほぼ忠実に再現しているが、アニメオリジナルシーンもある[注 10]。また、本編終了後には「マリエパペットマペットのLOVE×LOVE コブラ」というミニコーナーが設けられていた。

2010年5月28日からキッズステーションでも再放送されている。ただし前述の「LOVE×LOVE コブラ」は、肖像権上の影響でカットされている。

スタッフ(TV第2作)

  • 原作 - 寺沢武一
  • 監督 - 清水恵蔵
  • シリーズ演出 - 熨斗谷充孝
  • シリーズ構成 - 小出一巳
  • キャラクターデザイン - 清水恵蔵、山本径子、桝井一平
  • メカニックデザイン - 三浦洋祐
  • 総作画監督 - 山本径子、小林ゆかり
  • 美術監督 - 河野次郎
  • 色彩設計 - 森嶌一美、猪又菜美
  • 撮影監督 - 中村圭介
  • 音楽 - 池頼広
  • 音響監督 - 加藤敏
  • アニメーション・プロデューサー - 出崎哲
  • 制作プロデューサー - 三上鉄男、小出一巳
  • アニメーション制作 - マジックバス
  • 制作 - ギルドプロジェクト

主題歌(TV第2作)

オープニングテーマ - 「COBRA THE SPACE PIRATE」
作詞・歌 - Sasja Antheunis / 作曲・編曲 - 池頼広
エンディングテーマ - 「君の歌」
作詞 - 柚木美祐 / 作曲 - 奥田もとい / 編曲 - 上田益 / 歌 - 松崎しげる

各話リスト(TV第2作)

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話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督放送日原作エピソード
第1話シバの鍵植田浩二清水恵蔵熨斗谷充孝蕗此此山本径子2010年
1月2日
黄金の扉
第2話黄金の扉末永光代大久保政雄中島豊秋高橋和徳小林ゆかり1月9日
第3話星のない街植田浩二前島健一岡尾貴洋斉藤浩信部山本径子1月16日
第4話黄金郷の亡霊末永光代松浦錠平服部一郎小林ゆかり1月23日
第5話さまよえる美女の伝説植田浩二西澤晋鈴木孝聡西澤晋山本径子
清水恵蔵
1月30日さまよえる美女の伝説
第6話カゲロウ山登り末永光代清水恵蔵
伊藤幸松
清水明しまだひであき
桝井一平
タカハシアキラ
小林ゆかり2月6日「カゲロウ山」登り
第7話山頂へ大久保政雄中島豊秋高橋和徳山本径子2月13日
第8話マンドラド植田浩二前島健一岡尾貴洋鈴木伸一小林ゆかり2月20日マンドラド
第9話黒い弾丸植田浩二雨宮英雄矢野篤
铃木吉男(補助)
飯飼一幸山本径子
清水恵蔵
2月27日黒い弾丸
第10話ギャラクシー・ナイツ植田浩二西澤晋鈴木孝聡西澤晋しまだひであき
清水恵蔵
3月6日ギャラクシー・ナイツ
第11話13人目の男雨宮英雄岡尾貴洋桝井一平
細野明美
桝井一平
清水恵蔵
3月13日
第12話神殿の魔物大久保政雄中島豊秋高橋和徳山本径子
清水恵蔵
3月20日
第13話
(最終話)
遥かなる記憶前島健一熨斗谷充孝しまだひであき
清水恵蔵
飯飼一幸3月27日
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さらに見る 放送地域, 放送局 ...
放送地域放送局放送期間放送日時放送系列備考
日本全域BS112010年1月2日 -3月27日土曜 23時30分BSデジタル放送ANIME+』枠
バンダイチャンネル2010年1月15日 開始全13話配信中インターネット配信第1話無料
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放送局
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BS11 ANIME+ 土曜23時30分枠
前番組 番組名 次番組
COBRA THE ANIMATION
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その他

上記以外にもコブラで映像化の企画があったが頓挫している。

1989年、同じ寺沢原作の『ゴクウ』がアニメ化されたことから、『スペースコブラ』と同じ東京ムービーで新作OVAアニメーション制作が企画されたことがある。

コブラ役には寺沢が当初から希望し、ゲーム版で同役を演じた山田康雄が予定されていた。当時の東京ムービーは『ルパン三世 風魔一族の陰謀』で山田に不義理を働いたこともあり、寺沢の要望もあったため山田の起用に注力。「アニメはルパンだけ」との姿勢だった山田もゲーム版などの出演から態度が軟化しており、山田の所属劇団であるテアトル・エコーとつながりがあった東宝が共同製作になる。クリスタルボーイとの対決をアニメ化する予定だったという。

企画は順調に進んだが、『スペースコブラ』のソフト化を含めたプロジェクトであったため、同時期にソフト化の権利が他社に決まったことを機に企画はお蔵入りとなった。代替作として製作されたのは『静かなるドン』であった。当時のスタッフは企画の頓挫に後悔が残ったが、後に野沢コブラの浸透度や野沢自身のコブラへの想いを知り、「やらなくて良かった」としている[23]

また、寺沢を監督に迎えた再アニメが企画され、寺沢の希望で出崎と杉野を再登板させる予定だったが杉野によると資金難で頓挫したという[7]

先述の企画とは別に『ザ・サイコガン』を連載中の95年頃にマッドハウスで劇場アニメ化する企画があった。当時のスタッフと親交のあった針玉ヒロキによると作画作業中に出資先が倒産、同時期にコブラ役に内定していた山田康雄が逝去したことにより製作中止になる[24]。寺沢の没後に存在と彼が手掛けたコンテの一部が公開された[25]。なお、このコンテは先述のOVAに加筆修正し転用された[26]

なお、山田の登板に強い拘りを見せ続けた寺沢だが、テレビ版の野沢の演技に不満を持っていたわけではない、山田没後に制作、発売された関連作品ではいずれも野沢の再登板を了承している。

脚注

外部リンク

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