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OBCドラマティック競馬(オービーシードラマティックけいば)はラジオ大阪が日曜 10:00 - 16:30に放送している中央競馬中継のタイトルである。正式タイトル名は「日曜競馬完全中継!! OBCドラマティック競馬」(にちようけいばかんぜんちゅうけい!! オービーシードラマティックけいば)である。提供・JRA日本中央競馬会[1]。協力・競馬エイト。関連番組の地方競馬中継OBCドラマティック競馬金曜版 そのだ金曜ナイター中継(オービーシードラマティックけいばきんようばん そのだきんようナイターちゅうけい)についても記載する。
現在、放送されているラジオ大阪の全番組の中で最も長時間の枠を持つ。
G1がある日のオープニングは前年の当該競走のスタートと最終直線のシーンの録音から放送を開始、エンディングではそのレースをもう一度、最終直線から振り返って番組を終える。
当番組は1994年のスタートだが、ラジオ大阪はそれ以前の1970年代にも『OBCサンデー競馬』(オービーシーサンデーけいば)が放送されていた。
当時は毎日放送(現・MBSラジオ)が専門紙最大手の競馬ブックと提携して一時中断状態だったレギュラーの競馬放送を再開しようとしていた時期で、OBCはケイバブックと、同じ産経新聞グループ[2] のサンケイスポーツの2社から解説者の派遣を受けた。ところが、OBCは1982年(昭和57年)4月改編で文化放送との企画ネットによる『決定!全日本歌謡選抜』を導入するため、一旦競馬中継を打ち切った。このためサンスポの解説者は新聞系列の違うラジオたんぱ第2放送『中央競馬実況中継』に転出する。
1994年(平成6年)4月改編において、『全日本歌謡選抜』の後継番組『SUPER COUNTDOWN 50』が文化放送で日曜午後から金曜夜に時間変更となる際に企画ネットを取りやめることになり、OBCは後継番組として12年ぶりに競馬中継を再開しようとしていた。しかし、中断している間に強い既得権益を得たMBSと競馬ブックが反発した。このためOBCはMBSとJRAの間の役務調達契約を取り持っていた電通関西支社に話を持ち掛けた。電通は
という妥協案を提示し折り合わせた。
問題は人員の確保だったが、折しもイトマン事件の煽りを受け経営危機に陥っていたKBS京都から中堅競馬担当アナだった寺西裕一と濱野圭司の2人が退社することが決まり、2人はフリーアナウンサーとして当番組に出演。寺西は個人事務所『ユウセイプランニング』を設立し契約の受け皿になるとともに、OBCはユウセイに対して後継人材の育成や新たな人脈作りを期待した。
こうしてOBCは、毎週日曜日12:30 - 16:30の枠で競馬中継の放送を再開することになった。その後1997年(平成9年)4月改編で、直前枠で放送されていたスパカンの後番組『決定!オールジャパン・ザ・ベストヒット』を取りやめて『スポーツワイド』を11:00-12:30の枠で開始、その中で競馬中継が実施され実質延長された。そして1999年(平成11年)、『スポーツワイド』を当番組に吸収した上で10:00スタートの西日本主場全レース完全放送となった。この際に「日曜競馬完全中継」[3] のサブタイトルが付けられるとともに、MBS『みんなの競馬』と競合しない13:00以前の時間帯はJRAがスポンサーに入る。
2012年10月から一時期、祝日の月曜開催時は西日本主場のメインレースをワイド番組内で中継。2018年(平成30年)から2020年(令和2年)11月29日までは、OBCアナウンサーの藤川貴央がプロデューサーを務めていた。藤川は立命館大学への在学中に中央放送研究会(CHK)京都アナウンススクールで濱野の指導を受けていたが、本人曰く「あくまでも番組の制作プロセスを学ぶための兼任」とのことで、アナウンサーとして中継へ出演する機会はなかった[4]。なお、担当期間中の2019年(平成31年)3月までは定時ニュース(『産経新聞ニュース』)・天気予報・交通情報を中継に挿入していたが、翌4月以降は(藤川の兼任解除後を含めて)放送していない。
東日本主場(一部レースを除く)と第三場開催については放送席からモニターを通して実況(JRA公式映像に合わせて実況[5][6])を行う。このためMBSラジオと違い、京都・阪神・中京・小倉[7]以外の競馬場にアナウンサーを派遣して中継を自社制作したことは番組スタート以来ない。
東日本主場のレースは、メインレースは原則文化放送(QR、『鷲崎健のヒマからぼたもち』内中央競馬メインレース中継)からネットを受ける。メイン以外の特別と最終競走[8] について、画面実況が行われる。ただし文化放送が都合により関東主場にアナウンサーを派遣出来ない、または東日本主場のメインレースが重賞でないときは、メイン競走もOBC側で画面実況とする[9]ことや、過去にはラジオ日本(RF、『日曜競馬実況中継』)からネットしたこともある。なお1994年の立ち上げから数年間は、文化放送側の体制が不十分だったため、ニッポン放送(LF)から裏送りを受けていた。
第三場開催については、9レースから12レースまでの4つのレースについて、画面実況を行う。
西日本主場のメインレースは、GII以下であればラジオ日本にネットされる。これはKBS京都が2010年12月限りで日曜日の競馬中継を取りやめたことによるもので、2011年1月からスタートした。ただし東日本大震災直後には東日本主場の開催が中止になり、ラジオ日本が西日本主場の全レースを自社制作で放送したため、GII以下でも文化放送にネットされた。
東日本主場のレースが全レース、または開催途中で中止になった時は、ラジオ日本は以後のレース実況を原則としてMBSラジオからネットするが、この場合でも西日本主場メインレースは必ずOBCから送る[10]。なお2014年4月改編以前はニッポン放送(LF)『日曜競馬ニッポン』の放送時間中に行われる関西主場のレースもOBCから送っていた。この名残で日本ダービー当日の京都競馬[11] 第10レースは2022年現在でもOBCから送る。またその後の第11レースは2021年までOBCから送っていた。
京都・阪神開催のGIレースは、文化放送へネットし、ラジオ日本は東京からスタッフを乗り込ませて自社制作する。ただしラジオ日本が自社制作をしない場合[12] は、MBSラジオが二重制作[13] するか、LF・RF両局へネットする。
中京開催のGIレース(高松宮記念、チャンピオンズカップ)は東海ラジオ(SF)からのネット、但し東海ラジオが自社制作をしない場合は文化放送からネットを受ける[14]。逆に関西主場の重賞競走は、東海ラジオでも放送される場合があった。
裏番組のMBSラジオ『GOGO競馬サンデー!』と違い突発のプロ野球中継による放送時間の短縮や変更などは起こらないが、西日本主場のレースが中止になったり、変則開催などでスタジオからモニター実況をする場合がある。なお中央競馬の開催がない12月29日から1月3日までの間に日曜日が入る場合は、特別番組に変更する。
週替わりで担当。
実況アナウンサーは全員フリーで、ラジオ大阪の局アナは担当したことがない。
別名「ワイドクイズ」。番組中に競馬に関連するクイズを3問(午前中1問、午後2問=うち1問はメインレース終了後)出題し、そのクイズの2問以上正解者に馬券プレゼントの権利が与えられる。プレゼントする馬券は解説者各人がそれぞれにつき5000円の軍資金を持ち、それぞれに勝負レースを決定する。その的中金額の合計をメインレースの優勝した枠番号に応じてプレゼント人数を決めていく仕組みとなっている。その他競馬関連グッズの贈呈もある。
以下は競馬エイトトラックマンが担当、原則として固定されているが本人の都合で出演できない場合は他のトラックマンが担当。
2014年5月16日から園田競馬場ナイター開催期間中の毎週金曜 19:00 - 20:26に、「OBCドラマティック競馬金曜版 そのだ金曜ナイター中継」[25][26] を開始した。
日曜と異なり場内の公式実況音声を使う(放送時間内の実況は殆どが三宅、竹之上次男(2021年度まで)、木村寿伸(2022年度以後 元京都放送)の担当)。放送は2019年度から園田競馬場2階SKNプレイスから公開(20:35まで、最終レース発走が遅れる場合は延長あり)[27] で行われている。
2016年度から放送時間が延長して19:00 - 20:45[28] になり最終レースも聞けるようになった。
楽天競馬公式YouTubeチャンネルにて公開生放送の模様がライブ配信[29]されており、こちらでは映像付きで視聴できる。2021年度からはライブ配信を16:00からに拡大し、ラジオ大阪での中継開始までの3時間にSKNフラッシュ8(2本)と西村(1本)がメインのコーナーを計3本配信している[30]。
2020年度は新型コロナウイルス感染症予防の観点からその金ナイター終盤まで無観客で競馬が行われており、観覧希望者が競馬場に入れないため公開生放送の観覧はできなかった。その後、9月30日から制限付きながら競馬場への入場が可能となったが、10月16日まで観覧はできなかった[31]。2021年度も無観客でナイターシーズンに入り、6月4日からの競馬場への部分的な入場再開後もSKNプレイスへの入場は引き続き制限されていたが7月2日から現地で先着20人のみ観覧が可能だった、しかし兵庫県におけるまん延防止等重点措置に伴い8月6日から再び入場不可となり10月1日に措置解除後も最終日まで入場はできなかった。なお、園田競馬場への施設使用制限要請により閉場時間が定められている間は閉場時刻20分前に観覧終了となっていた。2022年シーズンは4月29日から開始となったがSKNプレイスの非公開は継続のため観覧不可となっていたが、7月1日から最終日の10月14日まで現地で先着20名のみの観覧募集を行った。
2023年6月2日開催予定分は、台風2号の影響による集中豪雨で、ダートコースの状態が悪化し、安全・公正な競馬開催に支障をきたす恐れがあるという理由から開催自体が中止(延期、および同時開催他場の場間場外発売もなし)[32]となったためYouTubeでのスピンオフ配信を含めた現地競馬場での放送も取りやめとなったが、番組自体は弁天町の本社スタジオで非公開での生放送(アシスタント・SKNフラッシュ8から春名凛和、豊田さやか、ゲスト解説・高橋賢司(競馬エイト)、さらに当日急遽三宅きみひとも参加)の形で通常通り行われた。
2024年7月からオープニング曲が変更の上、曲が始まってから西村がタイトルコールする方式に変更された。
2020年シーズン以降はソーシャルディスタンスと楽天競馬ライブ配信のカメラ配置の関係で4席しか設置できないため、SKNフラッシュ8はゲスト2人の場合座席が確保できないため出演しない[33]。また、同年シーズン最終週以外は交代無しであった。
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