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1995年のコンピュータゲーム ウィキペディアから
『EVE burst error』(イヴ・バーストエラー[注 1])は、シーズウェアが製作したパソコンゲームを原作とする同名および別名の移植作やリメイクなどを含めた美少女ゲーム/アドベンチャーゲーム。後のEVEシリーズの第1作目でもある。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
---|---|
対応機種 |
PC-9801VX/UX以降[2] EVE同梱版:Windows 98/Me/2000Pro/XP |
開発元 | シーズウェア |
発売元 |
シーズウェア EVE同梱版:ホビボックス |
キャラクターデザイン |
田島直(原画含む) 松本慶、薄克久(サブキャラクターデザイン) |
シナリオ | 剣乃ゆきひろ(ゲームデザイン含む) |
音楽 |
梅本竜 高見龍(サブ) |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
1995年11月22日 EVE同梱版:2003年11月28日 |
レイティング |
EOCS:18歳未満お断り EVE同梱版:メディ倫:成人指定 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | EVE同梱版:6 |
メディア |
3.5インチFD7枚 EVE同梱版:専用DVD-ROM1枚 |
ディスクレス起動 | 不可 |
アクチベーション | 不要 |
画面サイズ | 640×392(原画部分は512×288) |
BGMフォーマット | FM音源(YM2203) |
キャラクターボイス | なし |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(コントロールキー) |
オートモード | なし |
備考 |
|
発売の年表は以下の通り。
本作は1995年にPC-9801VX/UX以降の機種をプラットフォームとしてリリースされたアダルトゲームであり、剣乃ゆきひろ(当時)の代表作の1つである[3]。
ゲーム自体は「コマンド総当り方式」で進められ、フラグを立てるには用意されている選択肢を手当たり次第に選択しなければならないが、シーズウェアの過去作『DESIRE』を初出とするマルチサイトシステムと名付けられた2人の主人公の選択機能を継承しており、片方の主人公だけでプレイしていても必ずどこかで行き詰るようになっている。ただし『1st』だけは「ビジュアルノベル方式」が採用されたため読み進めるだけのゲームになっている。
舞台となる時代は作品ごとで差異があり、原作では1995年、SS/Win95/PLUSシリーズ/Rでは199x年となっている[4]。 なお、当記事で『1st』以外のゲーム劇中テキスト(台詞)から引用している記述には、出典にもなり得るため〔ママ〕で二点リーダー(‥)を用いている。
原作の発売から約2年後にはセガサターン向けに移植された『EVE burst error』が発売され、例えば『セガサターンマガジン』誌の「読者レース」ではセガサターン全ソフト1156本中1位となるなど、極めて高い評価を獲得。サターンの18推ギャルゲーに対するサターンユーザーからの認識が「18禁パソゲーからエッチシーンを抜いて移植するだけ」から「家庭用ゲーム機でも通用する完成度の高さ」へと変化する端緒となり、その後の家庭用ギャルゲー市場の隆盛につながる画期とされている[5] 。そのSS版を逆移植してアダルト要素を追加した、Windows 95以降OS向けの『EVE burst error』も発売された。 また、SS/Win95版をベースとしキャラクターデザインや原画を一新したPlayStation 2向けの新たなコンシューマー版『EVE burst error PLUS[注 2]』、その『PLUS』に18禁のアダルトシーンを追加したWindows 98以降OS向けの3度目のパソコン版『EVE[注 3]』、Win95版のダウンロード版、『PLUS』とも異なるキャラデザ&原画の一新のみならず、原作のシナリオ(ストーリー・設定・トリックなど多数)までも改変されたPlayStation Portable向けの3度目のコンシューマー版『burst error -EVE The 1st.-[注 4]』、原作/SS版/PLUSなどをミックスしてのデジタルリマスター版とでもいうべき『EVE burst error R』(後にRをベースにアダルトシーンもデジタルリマスターし、追加した『EVE burst error A』もリリース)などをそれぞれリリースし、合計35万本超の累計販売本数を達成した[6]。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
舞台は日本のベイエリア。また、事実上の序章とされている『悦楽の学園』と世界観を共有しているため、関連するキャラクターや組織なども登場している[注 5]。
当記事では混同を避けるために略記では原作とし、2003年発売の『EVE』に同梱された完全移植版についてはEVE同梱版とする。18禁作品。EVEシリーズの中で剣乃が関わった最初で最後のタイトルであり、移植や続篇を経てからは「オリジナルEVE」「オリジン」とも総称され[13]、「シーズウェアのNo.1ヒット作」[14]「シリーズ最高傑作」[15] などと評された。
男主人公で私立探偵・天城小次郎視点の「Kojiroh」と、女主人公で国家エージェント・法条まりな視点の「Marina」のどちらかを選んで始め、それぞれ別のデータでのセーブを繰り返しながら「マルチサイトシステム」で相互干渉するイベントを消化しつつ進めていき[16]、エピローグ直前にて問われることになる連続猟奇殺人事件の犯人名をプレイヤー自身で推理して解答し、その正否で分かれる2つの内のどちらかのエンディングで締め括られる。
最初の移植作となったセガサターン版からは、18禁表現がそのまま再現できない事情もあっていくつかのイベントの変更が常となり、特に直接的性交のアダルトシーンはPLUS18禁版を除いて全てカット、あるいはシナリオと原画そのものを変えて表現され、中でも小次郎編でのシリアとの6日冒頭イベントはほぼ全タイトルで改変されていった。
また、コマンドや会話では他のキャラを怒らせたり呆れさせたりする「おバカなこと」「突拍子もない選択肢」「猥談」が含まれていることも特徴としており、特に猥談については18禁ゆえの過激かつストレートな表現や記述が多く、PLUS18禁版でもこれらの表現の採用は見送られた。
当作の時点ではサイトチェンジのタイミングガイドやデータログ機能はまだ存在せず、セーブに関してもコンシューマーゲーム版のようないつでも開けるポーズメニュー制ではなく「あまぎ探偵事務所」か「サン・マンション403号室」、あるいは特定の場面までストーリーを進めることでコマンドに「セーブ・ロード」の選択肢が現れるという仕様となっている。
制作期間は4か月。出荷本数は数万本[17]。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | セガサターン |
開発元 | シーズウェア(企画・制作) |
発売元 | イマジニア |
ディレクター | 見留明広 |
キャラクターデザイン | 田島直 |
シナリオ | 非公開 |
音楽 | 非公開 |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 | 1997年1月24日(限定版含む)、1998年7月2日(VALUE PACK) |
レイティング | 18歳以上推奨 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | 6 |
メディア | 専用CD-ROM4枚 |
ディスクレス起動 | 不可 |
アクチベーション | 不要 |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(Lボタン) |
オートモード | なし |
備考 |
|
当記事では混同を避けるために略記ではSS版とする。18歳以上推奨のコンシューマーゲーム作品であり、キャッチコピーは「連続猟奇殺人事件の謎。」
原作スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた移植版。小次郎編DISC、まりな編DISC、テラー編DISC、Making of EVE burst error DISCとマニュアル、キャラクター設定集で構成されており、小次郎編、まりな編、テラー編の各DISCを入れ替えながらゲームを進める。
「Making of EVE burst error DISC」には、MAKING(製作現場、後日談)、SOUND(俳優、収録風景、MUSIC)、CG GALLERY(未公開映像、ANIME)が収録されており、これらは本篇をクリアしないと閲覧できない。
出荷本数は約20万[18]ないし30万本[17]で、1作目を題材にしたタイトル中で最大の売り上げを達成した。
SS版ではキャラクターに声が追加された一方、小次郎編の小次郎およびまりな編のまりなは、プレイヤーが操作するキャラクターへの感情移入を容易にするために声が当てられなかった。
また、新しく追加された機能としては、サイトチェンジが必要なシーンになると効果音とアイコンの点滅で知らせるガイド機能、既読のテキストをある程度遡って読み返せるデータログ機能が追加された。
テキスト内における年代表記が「9x」に統一されたほか、演出面・テキスト面における卑猥な要素が削減された。
演出上の変更点としては、ほぼ全てのCGがアニメ絵風に統一されたことと、オープニングや戦闘シーンなどのアニメーションが追加されたことがあげられる。これに伴い、銃器の使用シーンが新規のアニメパートに置き換えられており、原作では設定だけで終わっていたレーザーサイトの照射や、FPS視点のみだった発砲シーンに俯瞰のカットを追加するなどしている。 なお、新規追加されたアニメーションは、『R』のオープニングアニメの素材として一部が採用された。
エンディングの順番も変更されており、裸体のカットが「起きる時間です」の後に、ポートレイト風カットがクロージングクレジットの前になっており、人物の衣装が私服から劇中準拠に変更されている。また、クレジット演出もキャラの立ち絵を用いた紹介ではなく単なる文字のみで、最初のクレジット者が小次郎ではなくまりなになっている。加えて、今作はレイティングの関係によるアダルトシーンの改変に端を発するシナリオやビジュアルに手が加えられた最初の作品でもあり、それらは剣乃ではなく別人(非公開)、田島(松本、薄)ではなくスタジオ旗艦などが担当した。
また、SS版におけるパロディとして『エイミーと呼ばないでっ』の篠原栄美(しのはらエミ)をはじめとする様々なキャラクターがモブキャラクターとして登場した。
BGMは梅本および高見ではない別人(非公開)の手によるアレンジが施され、一部効果音が変更された[17]。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 |
Windows 95/98/Me/XP[注 14] Windows 98/Me/XP(DVD-ROM版) Windows 2000/XP[注 15](ダウンロード版) |
発売元 |
シーズウェア JAST USA[19] DMM.com(ダウンロード版) |
プロデューサー | 野口征恒(ピクチャーアーティスト含む) |
キャラクターデザイン | 田島直 |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
1997年5月30日(限定版含む)、2000年5月26日(Millenium BOX) 1999年7月16日(DVD-ROM版) 2010年6月18日(ダウンロード版) 不明 |
レイティング |
R指定 ESRB:M(17歳以上)[20] |
コンテンツアイコン | Mature Sexual Themes |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | 6 |
セーブファイル容量 | 32MB以上 |
メディア | 専用CD-ROM3枚、専用DVD-ROM1枚、ダウンロード販売 |
ディスクレス起動 | 不可(ダウンロード版は除く) |
アクチベーション | 不要 |
画面サイズ | 640×480 32000色以上(原画部分は600×360) |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | なし |
音楽モード | なし |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | あり[注 16](タブキー) |
オートモード | なし |
備考 |
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当記事では混同を避けるために略記ではWin95版とする。キャッチコピーは「AVG史上に残るこの名作を 今、最高のクオリティで。」
SS版スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた、成人向けの逆移植作にあたり、サイトチェンジに際し各DISKを交換しなければならない欠点があったが、今作ではプレイ状況に応じたCDの入れ替えのみになった。後発のDVD-ROM版ではディスク1枚に全データが収録されたためディスクチェンジ不要で最後までプレイ可能となっている。
本篇中のBGMをFMシンセサイザーかGM・コンパチブルから選べるようになった。 エンディングが再編集された結果、日記からクロージングクレジットの間にあった裸体のズームアウトのカットが削除され、タイトル画面の流用でスタッフを、次にキャラの立ち絵を用いた原作準拠の演出で小次郎からキャストを紹介し、SS版準拠のポートレイト風カットで締め括られるものとなった。
当作は北米に向けて発売されたバージョンもあり、テキストは英語に対訳されているが、音声は日本版そのままとなっている。プリン/プリシア、茜、シリア、アクア、ディーブ、シルディ、μ-101などが改名されている。また、猥談系のコマンドや会話がより厳格に修正されており、たとえば6日プールでの事後のまりなの解答理由が「あれは諜報に携わる者じゃないとわからない気持ち。」では「It's a woman's sixth sense.(女の第六感)」という言い回しに変更されている。
出荷本数は累計9475本[21]。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
---|---|
対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | シーズウェア(制作・著作含む) |
発売元 |
ゲームビレッジ(制作協力含む) ソノコン |
プロデューサー |
上野季規、藤田正人 飯田祥一、渡邊憲博(エグゼクティブP) |
ディレクター | 渡辺豪 |
キャラクターデザイン | 松本剛彦(原画含む) |
シナリオ | 小熊秀男、宮本真吾(シナリオ構成・スクリプト) |
音楽 |
サウンドエイムス 道下桃(サウンドプロデューサー) |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
2003年7月24日(限定版含む)、廉価版 2005年3月24日 2004年6月23日 |
レイティング |
CERO:C 15歳以上(廉価版から導入) GRB:15歳未満提供禁止(★★) |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 1 |
セーブファイル数 | 10 |
メディア | 専用DVD-ROM1枚 |
ディスクレス起動 | なし |
アクチベーション | 不要 |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(L2/×ボタン) |
オートモード | なし |
備考 |
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CERO規制のコンシューマーゲーム作品。 『EVE burst error PLUS 』は2003年7月24日に発売されたPlayStation用ソフトであり、SS/Win95版準拠のリメイクにあたる。当記事では混同を避けるために略記ではPLUSとする。 キャラクターデザイン&原画の一新、新規の動画パートの追加、BGMのリミックスなどが施されており、音声も新録されただけでなくまりな・真弥子・源三郎役などが変更された。
新たに追加された機能に「C-motion」と名付けられた感情の変化をほぼ完全に視覚化する演出が追加されており、過去作では基本の静止画の表情か別の差分程度でしかなかったが[注 17]、アニメーションを用いることでより滑らか且つ細やかにテキスト上の心情や口調と合致する表情に変わったり全身でのリアクションもとるようになった。
今作ではシナリオの加筆やイベントの変更があったほか、エピローグ直前の犯人解答が排除されたためエンディングは1つになった。
システム上の変更点としては、本篇スタート時の主人公選択が削除され、物語の開始が小次郎編に固定されたことがあげられる。(直後にチェンジは出来るが、初見でまりな編からは始められない)。 また、キャラクターのデザインやユーザーインターフェース、フォントが変更されたほか、テキストの再改定も行われた。例えば、冒頭での「ルンペンの溜まり場」という表現は「お子様の遊び場」に変更されたほか、他作品に関する言及も同様に変更された。さらに、イベントシーンにおける説明調の独白は要約した台詞に差し替えられた。
出荷本数は累計4万5000本[23]。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
---|---|
対応機種 | Windows 98/Me/2000Pro/XP |
開発元 | シーズウェア(制作・著作) |
発売元 | ホビボックス(受審査含む) |
プロデューサー | 渡邊憲博(エグゼクティブP) |
ディレクター | 藤田正人 |
キャラクターデザイン | 松本剛彦(原画含む) |
シナリオ | 小熊秀男、宮本真吾(シナリオ構成・スクリプト) |
音楽 |
サウンドエイムス 道下桃(サウンドプロデューサー) |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 | 2003年11月28日 |
レイティング | メディ倫:成人指定 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 1 |
セーブファイル数 | 10 |
セーブファイル容量 | 600MB - 2GB以上 |
メディア | 専用DVD-ROM1枚 |
ディスクレス起動 | 可(同梱の原作と悦楽の2作は不可) |
アクチベーション | 不要 |
画面サイズ | 640×480 16 - 24bit以上 |
BGMフォーマット | DirectSound |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(コントロールキー) |
オートモード | なし |
備考 |
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当記事では混同を避けるために略記ではPLUS18禁版とする。18禁作品。 役職の変更や不参加などの差異はあるが『PLUS』とほぼ同じスタッフの手による逆移植作にあたり、特典として原作と『Win95版悦楽の学園』の2作が完全移植にて同梱されている。
今作では担当者の中川、林ほかの手によって『PLUS』で収録されていた声がほぼ全て変更され[注 18]、女性キャラ関連のイベント原画の多数に松本自身の手でアダルト描写が加筆された[注 19] 点で異なるが、メインのテキストは『PLUS』準拠のため原作で散見された猥談系のコマンドや会話はほぼ無かったり、氷室の学校前での転倒やディレクタールームでの机の下における原画は『PLUS』の流用でありパンチラ再現はされていないなど、「ある・ない」の部分で大量のバラつきがある。
最も大きい差異は原作に存在したヌード描写があるイベントや直接的性交のアダルトシーンの復活(採用)で、前任者である田島直の原画をほぼ忠実にトレースした松本による書き下ろし分が、小熊、宮本ほかの手によって選別された原作準拠のテキストと共に追加挿入されているためオリジナルEVEのリメイクと言えなくもない内容になっているが、以下のような異なる点が数多い。
細かい点では、ホテルの貼り紙が「L2か×ボタンを押すと速く表示されるわよ!」のままだったり、メッセージウィンドウが縮小されておりオン状態の原画の表示面積が増えている。
なお、先発のWin95版における同電子媒体版と名称の1つ[注 3]が似ているため混同されやすい一面がある。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | PlayStation Portable |
開発元 | 有限会社ロータス、株式会社セブン、角川書店(制作協力)、ホビボックス(制作著作) |
発売元 | 角川書店 |
プロデューサー | 藤岡退彦、古澤彰一、安田猛、倉崎克之(エグゼクティブP) |
ディレクター | エノモト |
キャラクターデザイン | 緒方剛志、高橋成世(作画監督・原画含む)、植田和幸、高橋晶(原画) |
シナリオ |
威成一、風/feng、山下憲一、加賀美沙都、タナカツ 電柱一家、カレー紳士、マツシタ(シナリオスクリプト) |
音楽 | 金杉肇/Tyrell lab.(音楽プロデュース)、音楽工房 DOORS(音楽制作)、畠義人(BGM監修)、PANDA、Dr.USUI、Ether_ELE、YOSHITO HATA(BGM作曲) |
オープニングテーマ | 「TAKE MY BREATH AWAY」奥井雅美 |
エンディングテーマ | 「re:」くさかんむり、「frozen wing」MAYU-MI |
発売日 | 2010年3月25日 |
レイティング | CERO:C(15才以上対象) |
メディア | UMD |
備考 |
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この節の加筆が望まれています。 |
当記事では混同を避けるために略記では1stとする。CERO規制のコンシューマーゲーム作品。
スタッフはSS/Win95版の数名と当作からの新メンバー。キャラクターデザイン&原画・BGM・声の一新、コマンド選択の廃止などが施されたほか、オリジナル含むキャラクターの増減・ストーリー・設定・トリックなども原作から変更されているため、正確にはリメイクではなくリブートさせた内容となっている。
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 |
PlayStation Vita / Vita TV Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 Nintendo Switch |
開発元 | RED FLAGSHIP |
発売元 | el dia、ホビボックス |
ディレクター | G.F |
キャラクターデザイン | 田島直、松本剛彦(一部)[注 21] |
音楽 | youyaishida(studio jaquazz)[25] |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
2016年4月28日(PS Vita・Win) 2018年10月25日(Nintendo Switch) |
レイティング |
Vita・Switch:CERO:D(17才以上対象) Win:一般(18歳以上推奨)[注 22] |
メディア |
Vita:PS Vitaカード Win:DVD-ROM 両機種・Switch:ダウンロード販売 |
キャラクターボイス | あり |
備考 |
この節の加筆が望まれています。 |
当記事では混同を避けるために総じての略記ではR、機種で区別する略記ではR Vita(R Vita DL)版とR Win(R Win DL)版とR Switch版とする。CERO規制と一部推奨指示によるコンシューマーゲーム作品。初回限定特典は100ページを超えるカラー原画集。
キャラクターデザイン&原画には原作およびSS版含Win95版を最後に長らく不参加だった田島直が復帰した[26]。
『PLUS』の「C-motion」ほどではないものの、今作では静止画の上だけではあるが目線が動いたり口パクをするようになっているほか、「AE(アフターエフェクツ)アニメーション」と名付けられた映像効果によって拳が震えていたり、ガン・ファイアが発生していたりする。
システム上の変更点としては、移動コマンド選択時に適切な行き先を表示するルートナビゲーション機能とコマンドから対象が自動再選択されるワンタッチリピートボタンが追加されたことがあげられる[26]。
BGMの編曲はishidaが担当した。
この節の加筆が望まれています。 |
EVE burst error Rのアダルト版。
シナリオの剣乃ゆきひろが関わったのはオリジナル版(PC-98版)のみであり、完成直後にシーズウェアを退社している。以降の同作のリメイク版、後続シリーズには関わること無く、2011年に他界した。同年にはサウンドを担当した梅本竜も他界している。逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。
この節の加筆が望まれています。 |
オリジナルスタッフは梅本竜、高見龍の2名。SS/Win95版は非公開の別人[17]、PLUSシリーズはサウンドエイムス(道下桃)、Rはyouyaishida(studio jaquazz)が務めた。
梅本は本作の音楽の方向性をハードボイルドにしたいと考え、その雰囲気を音楽で表現するのに苦心した[27]。その中でパット・メセニー・グループやエリック・クラプトンといったアーティストから影響を受けつつも、様々な資料を集めたり調べた上で作曲を行った[27]。
高見は当時の様子について、「梅本君に呼ばれてテスト版で遊んだら、いきなり手伝うように言われ、合いそうな曲を書いてほしいと頼まれてアバウトに書いた」と、オートマトンとのインタビューの中で振り返っている[27]。 たとえば、高見が最初に作った楽曲であるハッキングのシーンの音楽(「No.38 ハッカー」)は、梅本の作ったモールス信号のような音の繰り返しを面白いと感じて曲であり、ハッキングシーン専用に作られたわけではないものの、高見が作った後にプログラマーの菅野がハッキングのシーンに合っていると感じて採用された経緯がある[27]。
本作はRED FLAGSHIPのブランドEl Diaの第1弾としてリマスターが行われた[28]。 El Diaのプロジェクト統括者はファミ通とのインタビューの中で、「本作と『DESIRE』の版権をホビボックスが持っていたことが判明したものの、出演声優の事務所の中には本作を知らないところもあったので、事務所への経緯の説明をはじめとする権利などの調整作業に1年近くかかってしまった」と振り返っている[28]。
版権問題を解決した後は、素材の収集が行われた[28]。 El Diaが関係者に問い合わせたところ、「箱にまとめて倉庫に保管している」ということ以外の詳細は誰も知らないことが判明し、まずは倉庫にあった箱や古いハードディスクを送ってもらい、全てEl Dia側で調べることとなった。ただ、素材が古いということもあり、すべてそろっているわけではなく、データ化してもそのまま使えるわけではなく、SS版やPlaystation 2版PLUSの素材も流用の対象となった[28]。また、これ以外にも田島が新たに書き下ろした原画も追加された[26]。。
El Diaの開発チームは、残されたイベントCGの線画をスキャンし、画面アスペクト比を発売当時主流だった4:3から16:9に調整してから、書き足しや彩色の調整などを行った[28]。 El Diaのプロジェクト統括者は前述のインタビューの中で、「開発体制が現在とは異なるため、『誰にどの作業を頼むか』ということがリマスター作業の中で一番苦労した」と述べつつも、面白い作業でもあったと振り返っている[28]。
スクリプトデータは残存していたものの、そのままでは古臭く見えてしまうおそれがあったため、当時の印象を守りつつも現代流にアレンジするという手法がとられた[28]。また、SS版以降に追加されたムービーの素材は全部残っていたわけではなかったため、El Diaの開発スタッフは実際のSS版のムービーを見て調整しつつも、現代に合った演出などを追加した[28]。
ねとらぼのにゃるらは本作について、「夜の喫茶店で学校の同級生らと裏社会について話し合うという、学生時代に想像したかっこいいハードボイルドっぽさを突き詰めた内容」と評した[29]。
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