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2014年のファン・ドンヒョク監督による韓国映画 ウィキペディアから
『怪しい彼女』(あやしいかのじょ、原題:수상한 그녀、英題:Miss Granny)は、2014年公開の韓国映画。
70歳のオ・マルスン(ナ・ムニ)は頑固で世話焼きなお婆さん。マルスンの元奉公人で男やもめのパク氏(パク・イナン)と共にカフェで働くマルスンは、女手一つで育て上げた一人息子の大学教授ヒョンチョル(ソン・ドンイル)、姑恐怖症の嫁エジャ(ファン・ジョンミン)、就職活動そっちのけで音楽に没頭する売れないバンドマンの孫息子ジハ(ジニョン)、就職浪人中にもかかわらず呑気な孫娘ハナ(キム・スルギ)に囲まれ、騒がしい毎日を送っていた。
ある夜、マルスンはふと目に止まった写真館に入り、記念写真を撮影する。店を出たマルスンは、自分が20歳の頃の姿に戻っていることを知って驚愕。写真館に飾ってあったオードリー・ヘプバーンの名前をもじって「オ・ドゥリ」(シム・ウンギョン)と名乗ることにしたマルスンは、若返った姿に戸惑いつつもなんとか生きる術を得ていく。
歌が得意なドゥリは、勤めていたカフェのステージで歌を披露する。その歌声に心を打たれたジハは、自分がリーダーを務める「半地下バンド」で歌ってくれないかとドゥリに頼む。孫の頼みに絆されたドゥリは渋々承諾し、バンドのメインボーカルとして音楽活動を始める。カフェに居合わせたTV局プロデューサーのハン・スンウ(イ・ジヌク)もまたドゥリの歌声に才能を感じ、自らがプロデューサーを務める音楽番組のオーディションにやってきた半地下バンドに、番組出演を提案する。
半地下バンドの音楽番組初出演は大盛況に終わり、ドゥリとスンウの距離も次第に縮まっていく。長らく忘れていた恋の始まりに胸を高鳴らせるドゥリ。その夏、プールで軽傷を負ったドゥリは、出血した部分が70歳の肌に戻っていることに気付く。事情を知るパク氏はドゥリに「戻りたいのか?」と尋ねるが、ドゥリは答えることができない。
半地下バンド史上最も大規模なステージを控えた日、会場に向かう途中だったジハが交通事故に遭う。ジハは輸血が必要なほど切迫した容態になるが、家族の中でジハと血液型が一致するのは祖母のマルスンだけだった。病院に駆けつけたドゥリは、輸血をすれば年老いた姿に戻ることを知りつつも、孫のために名乗り出るのだった。
CJエンタテインメントによるグローバルな合作プロジェクトとして[3][4]、中国、ベトナム、日本、タイ、インドネシア、フィリピン、インド、メキシコでリメイク版が製作された。その他にアメリカ、ドイツでもリメイクが計画されているという[5][6]。
老人が突然20歳前後に若返るという設定は各国共通しているが、映画の主題は、失われた青春を取り戻す、家族の絆を取り戻すなどその国の事情やお国柄に合わせており[3][4]、若返ったときの主人公の名前も、韓国版がオードリー・ヘプバーン、日本版ではヘプバーンと原節子、中国版がテレサ・テン、ベトナム版は大衆オペラの元人気女優タン・ガーをもじったものがそれぞれ用いられている[3]。一方タイ版では監督の狙いで「タイで一般的によくある名前」になっている[4]。
中国では2014年に『重返20岁』のタイトルでリメイクされ、2015年1月8日に公開されると、興行収入5,740万ドル(約68億8,800万円)、観客動員1,160万人と韓国を上回る大ヒットとなった[3]。また、アメリカでも同年1月16日に13館で公開され、週末興行収入ランキングで初登場43位となった[7]。
日本でも同年6月12日に、『20歳よ、もう一度』の邦題でTOHOシネマズ新宿にて劇場公開された後、6月19日から全国22館でも公開された[8]。なお、ハングル字幕と日本語字幕の両方がついた上映も行われた(3館で1週間限定、連日1回のみの上映)[9]。
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ベトナムでは『Em là bà nội của anh』(私があなたのおばあさんだ)のタイトルでリメイクされ、2015年12月11日より公開された。17日までの1週間で35万8000人を動員し、260億VND(約1億4000万円)の興行収入を記録[10]。2016年2月16日までの2か月間で興行収入は1000億VND(約5億1300万円)に達し、ベトナム映画史上2番目の記録となった[11]。
日本では「第11回大阪アジアン映画祭」の特集企画として『ベトナムの怪しい彼女』[12]の邦題で2016年3月10日と3月17日に公開[13]。
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日本では2013年公開の映画『謝罪の王様』のスタッフにより『あやしい彼女』のタイトルでリメイク版が製作された。主演は多部未華子、倍賞美津子。2016年4月1日公開。
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女手一つで娘を育て上げた73歳の瀬山カツ(倍賞美津子)は頑固でおせっかいな性格のため、周りからは敬遠されがち。ある日、ふと入った写真館で写真を撮り店を出ると、20歳のときの若々しい姿のカツ(多部未華子)になっていた。カツはヘアスタイルやファッションを一新、名前も節子にし、人生を取り戻そうと決意。その後、のど自慢大会で昭和歌謡を歌ったことから…。
2016年、原題『20 ใหม่ ยูเทิร์นวัย หัวใจรีเทิร์น』(英題:Suddenly Twenty)としてタイでリメイク版が制作された。日本では2017年の「第12回大阪アジアン映画祭」で『突然20歳 タイの怪しい彼女』の邦題で3月7日、12日の2回上映された[15]。
インドネシアでは『Sweet 20』のタイトルでリメイク版が制作され、2017年に公開された[16]。
フィリピン版は『Miss Granny』(韓国版の英題と同名)のタイトルで、2018年に公開された[18]。
インドでは2019年に『Oh! Baby』のタイトルでリメイク版が公開された[20]。
2022年、『Cuando sea joven』(直訳:私が若い時)のタイトルでメキシコで公開された[21]。
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