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音楽制作ならびに業務用シミュレータの企画・開発・制作を行う日本の企業 ウィキペディアから
株式会社音楽館(おんがくかん、英: ONGAKUKAN Co.,Ltd.)は、音楽制作ならびに業務用シミュレータの企画・開発・制作を主な事業内容とする日本の企業。本社は神奈川県川崎市幸区にある[1]。
フュージョンバンド・カシオペアのキーボーディストであった向谷実が、プロ用レコーディングスタジオ向けの録音機材賃貸を行う会社として1985年に設立[2]。1993年に映像と音楽を融合させたCD-ROMソフト「Touch the Music by Casiopea」を制作したのを契機にコンピュータソフトの分野に進出し、1995年8月より、向谷の幼い頃からの夢であった電車の運転を題材にしたPC用ソフト『Train Simulator』を発売、これが事業の主軸となっていく。シリーズはPC版と家庭用ゲーム機版を通算して31作品を数える。
2005年10月1日から、鉄道ファン向けサイト「レールファン」(2019年8月末全サービス終了[3])の運営を東京急行電鉄から引き継いだ。
『Train Simulator』はコンシューマゲームの分野にとどまらず、2006年からは業務用シミュレータの製作を開始。東京急行電鉄および東急テクノシステムから、実際の乗務員養成に用いられるシミュレータ開発を受注、制作した。そのシミュレータには人身事故を想定して、人が線路に飛び込む表現ができるなど非常時のシミュレーションも可能になっている。
同年、プラットフォームをPlayStation 3に移し、『Railfan』を発売。同社運営サイト「レールファン」から名前を取り、それまでの「TrainSimulator」からタイトルを変更したものであるが、翌2007年発売の『Railfan 台湾高鉄』を含む2作品で終了。以降は鉄道会社、博物館向けの業務用シミュレータ制作にシフトするようになる。
2007年鉄道博物館向けにD51形式蒸気機関車シミュレータを制作。世界初ともなる本格的な蒸気機関車のシミュレータ開発には約3年もの日数を要した。動揺装置による揺れも再現し、機関士の運転の他、機関助士による投炭、給水も体験できるようになっている。
その後も展示用シミュレータとして電車とバスの博物館、鉄道博物館、キッザニア甲子園、東武博物館、九州鉄道記念館、くずはモールSANZEN-HIROBA、みさき公園わくわく電車らんど、東日本旅客鉄道E5系新幹線シミュレータを納入し、乗務員訓練用として、マレーシア鉄道公社、九州旅客鉄道向けにもシミュレータを開発している。
2012年にカシオペアを脱退したことに伴い、向谷自身関連のマネジメント業務も請け負う。
2013年1月21日に、本社を東京都世田谷区上馬から品川区東五反田に移転した[4]。
2016年には、可動部分をパイプとし、収納時に互い違いにすることで戸袋部分をコンパクトにした軽量型ホームドアのアイディアを考案。日本信号との共同開発により実用化された。
2017年11月、軽量型ホームドアが、九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線 九大学研都市駅に試験導入された[5][6]。
2022年9月、JR東日本向け業務用シミュレーターをコンシューマ向けに改修した「JR EAST Train Simulator」の発売を発表。当面「Steam」のみの配信を予定し、対象ハードウェアはPCのみとなる予定。早期アクセス版では、京浜東北線および八高線を体験できる[7]。
向谷実#ディスコグラフィーも参照。
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