横浜市立野毛山動物園(のげやまどうぶつえん)は、神奈川県横浜市西区の野毛山公園内に位置する横浜市立の動物園。旭区のこども自然公園(大池公園)内に分園の万騎が原ちびっこ動物園がある。
概要 横浜市立野毛山動物園 Nogeyama Zoological Park, 施設情報 ...
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インドライオン、アミメキリン、チンパンジー、レッサーパンダ、フンボルトペンギンなど100種類以上、1,000点以上の動物を擁しており、都心部の動物園としての飼育数はかなり充実している。
さらに室内温度を一定温に保った爬虫類専用の展示館があり、ワニ類や陸ガメの飼育保護は人気を博している。2003年、開園時より50年以上展示されていたアジアゾウ(はま子)が老衰などにより死亡した。主の居なくなったゾウ舎は、暫く放置された後に解体され、広場になった。
かつてホッキョクグマが飼育されていた「しろくまの家」がある。ホッキョクグマはよこはま動物園ズーラシアへ移管した為、開いた飼育舎に実物大の熊の模型を展示し、飼育当時の状態をそのまま維持し、通常見ることが出来ない飼育舎の内部を見られるようになっている。
園内にかかる吊り橋風(斜張橋)の歩道橋『野毛のつり橋』はインダストリアルデザイナーである柳宗理のデザイン。そのほか、標識・看板類も柳のデザインしたものが用いられていた。[3]
ズーラシア開園以前は、ライオン、キリン、白熊、象など人気の高い動物(特に猛獣)を多数擁しており「いないのはジャイアントパンダくらいなもの」と言われていた。その上入園料が無料なので、休日には大勢の観光客で賑わう一方、地元の子供が気軽に動物と触れあえる場所でもあった。しかし現在ではオランウータン、ホッキョクグマなどをはじめ多くの動物がズーラシアへ移されており、以前に比べると小規模なものとなっている。ただし、上記のように現在も100種以上の動物がいる上に、動物が減った分、飼育スペース自体が広がり、生活環境が良くなったとみられる動物もいる。
- 運営
- 2008年3月31日までは横浜市が直営で管理していたが、2008年4月1日から指定管理者制度が導入され[4]、同市の外郭団体であり、開園当初よりよこはま動物園ズーラシアを管理運営している財団法人横浜市緑の協会に管理運営が引き継がれた。
- 休園日
- 毎週月曜日(祝日の場合は翌日、5月10月は無休)、12月29日~1月1日
- 開園時間
- 9:30~16:30(入園は16:00まで)
- 入園料
- 無料
- 2021年にクラウドファンディングで集めた資金により改築。モルタル製の擬木が設置された。
- アフリカライオンを飼育・展示していたが、2014年6月21日より、よこはま動物園ズーラシアで2008年2月11日に生まれたオスのインドライオン「ラージャー」を飼育・展示。
- 小獣舎
- キジ舎
- 野鳥舎
- キリン舎
- フラミンゴ舎
- ダチョウ舎
- アリクイ舎
- キツネザル舎
- サル舎
- 大池
- カグー舎
- ペンギン舎
- なかよし広場
- ワラビー舎
- 猛禽舎
- コンドル舎
- クマ舎
- 夜行獣舎
- アニマルボックス
- ひだまり広場
- しろくまの家
- なかよしショップ
- 横浜市電(1500形)展示保存
- 佐藤 公平(1951年3月31日-1952年3月)[14]
- 染谷 健郎(1952年3月-1958年6月9日)[14]
- 八木 房雄(1558年6月10日-1959年6月25日)[14]
- 山田 力雄(1959年8月1日-1964年3月31日)[14]
- 小林 正和(1964年4月8日-1966年12月6日)[14]
- 續橋 一男(1966年12月7日-1969年12月12日)[14]
- 山口 忠正(1969年12月13日-1971年6月9日)[14]
- 小島 清 (1971年6月10日-1974年5月19日)[14]
- 北井 正 (1974年5月20日-1985年6月8日、金沢動物園園長兼務)[14]
- 宮崎 眞吉(1985年6月15日-1990年6月17日、金沢動物園園長兼務)[14]
- 池田 隆一(1990年6月18日-1993年5月13日)[14]
- 関根 光雄(1993年5月14日-1996年3月31日)[14]
- 野村 良信(1996年4月1日-1998年4月30日)[14]
- 本荘 克行(1998年5月1日-2001年3月31日)[14]
- 横山 昭市(2001年4月1日-2005年3月31日)
- 大阪 豊 (2005年4月1日-2007年3月31日)
- 竹内 雅弘(2007年4月1日-2010年3月31日)
- 市川 典良(2010年4月1日-2013年3月31日)
- 鈴木 浩 (2013年4月1日-2019年3月31日)
- 久保 良法(2019年4月1日-2020年3月31日)
- 田村 理恵(2020年4月1日-現職)[15]
CASA BRUTUS『特別編集 新装版 柳宗理』マガジンハウス、2008年、18~19頁
前日の3月31日に1000人以上を招待して開園式が行われている。「野毛山動物園 きょうから店開き」『神奈川新聞』昭和26年4月1日付2面。
『Zooよこはま』119号、2021年、横浜市動物園園友の会事務局、9・10頁(横浜市繁殖センターで冷凍保存していたはま子の体細胞をDNA鑑定し、アジアゾウ(タイゾウ)が確定)
昭和30年文部省告示第108号、195頁(登録名称は「横浜市野毛山遊園地動物園」)
記者発表資料「国内初!! 世界で最も絶滅の危機に瀕しているリクガメ ヘサキリクガメの繁殖に成功!!」(公財)横浜市緑の協会 野毛山動物園、平成28年3月8日
野毛山動物園『50周年誌「年輪-半世紀の軌跡-」』横浜市緑政局、2002年、61頁
「かながわ多才多彩・この人に聞く 時代に合わせ挑戦続ける」毎日新聞、令和3年3月7日、22面(神奈川)
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