神田 喜一郎(かんだ きいちろう、1897年(明治30年)10月16日 - 1984年(昭和59年)4月10日)は、日本の東洋学者、書誌学者。号を鬯盦、書室を佞古書屋と称した。
- 長男は神田信夫(東洋学者。清史・満州族史の研究、1921年 - 2003年)
- 次男は神田孝夫(比較文学者・ドイツ語学者、東洋大学教授、1923年 - 1996年)
- 『狩谷掖齋全集(七) 日本見在書目證注稿』(日本古典全集刊行会, 1928年)- 宮内省図書寮勤務時に校訂
- 『典籍箚記』(高桐書院, 1947年)
- 『東洋學説林』(弘文堂, 1948年/思文閣出版, 1974年)
- 『日本書紀古訓攷証』(養徳社, 1949年)
- 『敦煌學五十年』(二玄社, 1960年/筑摩書房〈筑摩叢書〉, 1970年、復刊1984年ほか)
- 『日本における中國文學-日本填詞史話』(二玄社(全2巻), 1965-1967年)
- 『東洋學文献叢説』(二玄社, 1969年)
- 『敦煌秘籍留眞』(臨川書店, 1973年)[2]
- 『中国の古印-その鑑賞の歴史』(二玄社, 1976年)- 編著・図版多数
- 『墨林間話』(岩波書店, 1977年)。オンデマンド版2012年
- 『画禅室随筆講義』(同朋舎出版, 1980年)
- 『藝林談叢』(法蔵館〈法蔵選書〉, 1981年)
- 『中国詩学概説 森槐南遺稿』(臨川書店, 1982年)- 校訂編集
- 『明治文學全集62 明治漢詩文集』(筑摩書房, 1983年、新装復刊2013年)- 編著代表
- 『中國書道史』(岩波書店, 1985年)- 遺著、校訂・あとがき神田信夫
全集
- 『神田喜一郎全集』(全10巻、同朋舎出版, 1983-1997年)
- 東洋學説林 敦煌秘籍留眞
- 續東洋學説林 日本書紀古訓攷証
- 東洋學文献叢説 舊鈔本叢説 鬯盦蔵書絶句
- 畫禪室随筆講義 鬯盦蔵曲志
- 中國における詩と美術の間、附録(中國書法の二大潮流・中國の古印)- 解説のみ収録
- 日本における中國文學 I
- 日本における中國文學 II
- 扶桑學志 藝林談叢 - 前者は遺著
- 墨林間話 敦煌學五十年
- 漢詩文 鐵齋扇面 雑纂 - 最終巻刊行
- 『書誌学論集 神田博士還暦記念』(同・記念会刊、平凡社(発売), 1957年)
- 『神田喜一郎博士追悼 中国学論集』(二玄社, 1986年)
- 『神田喜一郎博士著書目録』磯佳和編著(非売品)- 2003年に発行
- 『東方学回想 V 先学を語る(4)』(刀水書房, 2000年)- 第7章:友人・弟子らの座談での回想。
- 平凡社『書道全集』、百科事典『世界大百科事典』の書道関係項目に執筆、晩年は『書跡名品叢刊』(二玄社)、『先哲遺墨』(淡交社)の監修を行った。
- 蔵書は大谷大学に所蔵、1988年に「図書目録」(『神田鬯盦博士寄贈圖書善本書影 大谷大學圖書館藏』)が発行。
編著で、初刊は昭和12年(1937年)、非売品・和装本