砂川啓介
日本の俳優 (1937-2017) ウィキペディアから
砂川 啓介(さがわ けいすけ、1937年〈昭和12年〉2月12日 - 2017年〈平成29年〉7月11日[1])は、日本の俳優、タレント、司会者。初代たいそうのおにいさん。東京都江東区深川出身。妻は声優の大山のぶ代。
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来歴・人物
要約
視点
成城高校在学中に『足摺岬』など数々の社会派映画に出演。1955年、早稲田大学文学部に入学、半年で中退[2]。演技の基礎を学ぶため、江口舞踊研究所へ入所して本格的にモダンダンスの指導を受ける。
1961年に『うたのえほん』初代「たいそうのおにいさん」として著名になり、1966年に『おかあさんといっしょ』と統合されたのちも、1969年まで8年半にわたって出演した。
1964年2月には孫悟空の舞台での共演が縁で大山のぶ代と結婚した。当時、大山は『おかあさんといっしょ』初代人形劇の『ブーフーウー』の声優だったが、砂川の出演する『うたのえほん』とは別番組であったためか、顔を合わせる機会は無いに等しかった。子女には恵まれず、第1子[3]と第2子を亡くして[4]以降は設けていない。
『お昼のワイドショー』で青島幸男と古今亭志ん馬 (6代目)の後継として、1980年から6年間司会を務めるなど多方面で活躍した。1985年に劇団フジの舞台へ出演し、以後は俳優、タレント業、舞台演出、ラジオパーソナリティー、講演活動など幅広く活動した。
1988年に、のぶ代と共著で料理本『啓介・のぶ代のおもしろ惣菜170』を主婦の友社から上梓して100万部を超えるベストセラーとなり、1991年に続編『啓介・のぶ代のおもしろ酒肴』を記した。
2001年に、がんと闘病するのぶ代と介護する砂川の日々を記した『カミさんはドラえもん』を双葉社から上梓した。2013年に、砂川も初期の胃癌を切除[5]したが抗がん剤治療は行わなかったと公表した[6]。
2009年5月5日に、NHK教育テレビ50周年記念特別番組『ETV50 こどもの日スペシャル〜もう一度見たい教育テレビ第2弾〜(生放送)』へ『おかあさんといっしょ』初代「たいそうのおにいさん」として出演し、当時の衣装で約40年振りに「元気に一、二」体操を披露した[注釈 1]。
2015年5月13日に、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」にゲスト出演してのぶ代が認知症を患っていることを公表し[7][8]、家政婦とともにのぶ代を自宅で介護していた[9]が、2016年4月より自身の尿管癌の治療に伴いのぶ代は老人ホームに入所した[10]。
2017年5月に入院し、6月13日に脳梗塞で再入院して療養中の2017年7月11日午前4時10分、尿管癌により80歳で死去したことが18日に報じられた[1]。のぶ代は入院中の砂川を何度か見舞ったが臨終には間に合わず、喪主を務めたが通夜と葬儀に現れなかった[11]。砂川は入院後に夫妻のマネジャー小林明子に後事を託しており、のぶ代は引き続き入所している施設で生活することとなったが、主を失った自宅の管理は東京都内の税理士が行っている[12][13]。小林マネージャーは『文藝春秋』2017年9月号に手記「大山のぶ代は夫の棺に涙ぐんだ」を寄稿し[14]、夫妻の闘病や介護の様子を明かしている[15]。 その後、2024年9月29日に妻の大山も死去した。
出演作品
テレビドラマ
- 東芝日曜劇場「男でありたい」(1964年、TBS)
- サラリーマン義経くん奮戦記(1964年、TBS)
- アッちゃん(1965年、TBS)- 船田
- あしたの花嫁(1965年、NET)
- サザエさん(1965年 - 1967年、TBS)- 砂山和助 ※大山のぶ代と共演
- 意地悪ばあさん1967年、よみうりテレビ)
- 青空に叫ぼう 第13話「姉ちゃんは何処に」(1967年、NET)
- チャコとケンちゃん 第1話「ぼくはだあれ」(1968年、TBS)
- サインはV(1969年、TBS) - 第32話ゲスト
- 独身のスキャット 第7話(1970年、TBS)
- おさな妻(1970年、東京12チャンネル)第8話「赤ちゃん誕生!」※大山のぶ代と共演
- 超人バロム・1(1972年、よみうりテレビ) - 木戸松五郎
- 青春をつっ走れ(1972年、フジテレビ)- 野呂太市
- 変身忍者 嵐 第5話「恐怖! ネコマンダラ!!」(1972年、毎日放送) - 留吉
- あしたの花嫁
- 法医学教室の長い一日(1986年11月7日、日本テレビ)
- 半七捕物帳 第15話「べらんめえお嬢様!」(1993年、日本テレビ系 / ユニオン映画) - 寅吉
- ドラえもん、母になる〜大山のぶ代物語〜[注釈 2](2015年12月13日、NHK BSプレミアム) - 取材協力・インタビュー
テレビ番組
- おかあさんといっしょ(1961年 - 1969年、NHK総合)初代たいそうのおにいさん
- パイロット スター・プレゼント(1962年 - 1963年、フジテレビ) - 司会
- お昼のワイドショー(日本テレビ) - 司会
- 砂川啓介 いま!朝です(1986年、TBS系)
- いい伊豆みつけた
- ETV50こどもの日スペシャル 〜もう一度見たい教育テレビ(2009年5月5日、NHK教育)
- どんぐり音楽会(中部日本放送) - 司会
ラジオ
- ポップスオンサンデー(TBSラジオ)
- 砂川啓介の耳コミランチタイム(TBSラジオ)
舞台
映画
- 足摺岬(1954年)
- コント55号 俺は忍者の孫の孫(1969年、東宝) - ニュースキャスター
- コント55号 宇宙大冒険(1969年、東宝) - 解説者
CM
- ライオン油脂「ダッシュ」(1969年)
ディスコグラフィー
著書
- 共著:大山のぶ代『啓介・のぶ代のおもしろ惣菜170 不意の来客、家計のピンチに安くてうまいスピード料理』グラフ社、1988年4月、ISBN 9784079256728
- 共著:大山のぶ代『啓介・のぶ代のおもしろ酒肴 5〜25分お待たせタイムつき』グラフ社、1991年8月、ISBN 9784079377416
- 『カミさんはドラえもん』双葉社、2001年10月、ISBN 9784575292954
- 『娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代「認知症」介護日記』双葉社、2015年10月、ISBN 9784575309553
脚注
外部リンク
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