横浜マリンタワー
横浜港にあるタワー ウィキペディアから
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横浜マリンタワー(よこはまマリンタワー)は、神奈川県横浜市中区山下町にある、横浜開港100周年記念事業として建設されたタワー。横浜のシンボルの一つとなっている。
横浜マリンタワー Yokohama Marine Tower | |
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情報 | |
旧用途 | 灯台 |
設計者 |
(当初設計)清水建設株式会社設計部 (改築設計)日建設計株式会社 |
施工 | 清水建設株式会社、石川島播磨重工業株式会社 |
管理運営 | リストプロパティーズ株式会社、株式会社ゼットン、株式会社ティケイスクエア、横浜エフエム放送株式会社 |
構造形式 |
(展望部・塔体部)鉄骨造 最高高さ106.2 m (低層部)鉄骨鉄筋コンクリート造り、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造 4階 |
敷地面積 | 3,674.24 m² |
建築面積 | 1,510.24 m² |
延床面積 | 4,389.07 m² |
階数 | 33階 |
高さ | 106 m[1] |
着工 | 1959年12月18日 |
竣工 | 1961年1月14日 |
開館開所 |
1961年1月15日[1] 〈リニューアル〉 2009年5月23日 2022年9月1日 |
改築 | 2008年3月5日〜2009年3月31日 |
所在地 |
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町14番地1 |
座標 | 北緯35度26分38秒 東経139度39分03秒 |
旧横浜居留地(山下居留地)の東南、横浜港フランス波止場跡(山下公園中央部)とフランス橋の間に位置する。かつては灯台としても機能していた。また、全日本タワー協議会に加盟している[2]。2010年4月1日に恋人の聖地に認定された[3]。
1961年1月15日開館[1]。開場記念として田代京子のEP盤『マリン・タワーで逢いましょう/哀愁のヨコハマ・ボレロ』が1960年にテイチクから発売された。
2006年12月に営業を一旦終了し改装工事が実施され、2009年5月23日に一度目のリニューアルオープン。さらに2019年4月より休業して再び改装工事が実施され、2022年9月1日に二度目のリニューアルオープンを迎えた[4](詳細は後述)。
高さ106m。12,000トン。灯台を意識したデザインとなっており、実際に頭頂部には灯台としての機能も併せ持っていた。ギネスブックにも最も高い灯台として記録されていたが、実際に近隣を航行する船舶に対し灯台としての重要度はあまり高くなかった。改修工事の必要もあり、灯台の機能は2008年7月28日未明をもって休止し、9月1日に廃止された。
塔体の外面は10角形で、展望台は20角形となる[5]。塔体の塗色は、当初は赤と白の縞模様(7等分)だったが、開港130周年(記念事業は横浜博覧会)の1989年に下から上へ向けて白から赤へ変化していくグラデーションに変更され、開港150周年(記念事業は開国博Y150)の2009年に外側がシルバー、内側がブラウンオリーブに変更されている[6]。
創業時には「横浜展望塔株式会社」の運営で鳴り物入りで開業し、ピーク時には年間入場者数105万人と多くの観光客を集めた。しかし、その後集客力が減少していき、2005年には年間27万人にまで減少、そのため、2006年10月13日、運営を引き継いでいた「氷川丸マリンタワー株式会社」は入場者減に伴う経営悪化を理由に、隣接する氷川丸とマリンタワーの営業を12月25日に終了した。マリンタワーは横浜市に、氷川丸は日本郵船に譲渡された[7]。
2006年末にいったん営業を終了したマリンタワーは、「マリンタワー再生事業」に基づき、横浜市が改修し、公募された事業者(リスト、ゼットン、横浜エフエム放送など)が借り上げる形で外観のリニューアルや屋内の改装などが行われ、2009年5月23日にリニューアルオープンした[8]。
その後、2019年3月31日をもって全館を一時休館し、翌4月1日より2022年3月31日(3年間)の予定で再度改修工事(塔体の再塗装やライティングデザインの一新、空調・エレベーターの修繕、設備更新など)を行い、同年夏の営業再開を予定していた(事業者は引き続きリストなど)[10][11][12]。しかし、内装工事が長引いたため再開時期がずれ込み、同年9月1日にリニューアルオープンとなった[4][13]。
2層の展望フロア(29階および30階、94 m[1])からは横浜港を一望でき、みなとみらい21地区や横浜ベイブリッジのほか、本牧埠頭などの工場夜景も楽しめる。
また展望フロアの30階は2022年のリニューアルオープンを機に、夜景と共に映像作品などを楽しむことができるメディアアートギャラリー(企画イベントなども開催)としてリニューアルされた[13][14]。
2022年のリニューアルオープン以降の低層部施設を以下に記す[13]。
「横濱油田」と称して、2010年4月から、平日10:00〜18:00に食用油の回収を行っている[19](2014年5月30日終了)。
またエコキャップ推進協会との共同プロジェクトとして、横浜の子どもたちと市民の力を結集し、50トンのエコキャップを集めようと様々なイベントを通して呼びかけていく年間プロジェクト「開業50周年に50トンの感謝を。25000人分のワクチンを贈ろう」を2011年に行った[20]。プロジェクト終了後もエコキャップ回収ボックスは設置されている[20]。
マリンタワーの展望フロアまで普段はエレベーターで上がるが、335段ある同フロアまでの階段を登るイベント(階段 de GO! GO!)が開催されている。なお、予約等の必要はなく展望フロアの入場料金のみでイベントに参加できるが、指定日当日の天候等によって予告なしで中止となる場合もある[21][22]。
FMヨコハマの番組『YOKOHAMA MUSIC AWARD』により2009年10月にスタートした、マリンタワーで行われる月1回のフリーライブ[23]。MCはSaku。
1988年9月30日に閉館し、横浜博覧会開催に合わせて移転。同年10月20日に横浜マリタイムミュージアム(現:横浜みなと博物館)として日本丸メモリアルパーク内にオープン。
1976年3月25日開園。放し飼いの鳥たちと触れ合える「はなしがいの世界鳥類園バードピア」という施設(4階・5階)。そのため、かつてタワー下の円形ビル上部は網に覆われていた。各種インコやクジャク、オオサイチョウ、フラミンゴ、カンムリヅルなどが飼育されていた。2005年11月の閉園に伴い、鳥たちは神戸花鳥園や掛川花鳥園に移された。改修後は4階までとなり、現在はレストランとなっている。
1962年1月14日に完工したタワー別館(山下公園側から見てタワーの左側)の1階にあった食堂を改装し、1977年10月1日に「ベルビュー」と命名。現存せず。
あぶない刑事第18話「興奮」(1987年2月1日放送)で少年課の真山薫と鈴江秀夫が訪れた(劇中では「元町のベルビュー」としている)。また、ドラマあきまへんで!第1話(1998年10月9日放送)で青木すみれと岩崎勇が待ち合わせをしたシーンで使われた。
1985年3月20日、マリンタワー構内に新築されオープン(山下公園側から見てタワーの右側)。1階にファーストキッチン、2階にはシーフードレストランのマリンカフェが入居していた。その後、1階はファミリーマート横浜マリンタワー店に、2階は味奈登庵マリンタワー店(2005年10月28日閉店)になり、もりそばの「マリンタワー盛り」(通常のもりそば同様500円)なるメニューがあった。現存せず。
マリンカフェはあぶない刑事「説得」(1987年1月11日放送)で真山薫が仁から計画を聞くシーンで使われている。ゆずの歌「地下街」のPVの最後にファーストキッチンが映る。
1989年10月25日に横浜博覧会の関連イベントとしてマリンタワー内に開設(1989年3月25日)していた「モーションディスプレイ展」(夢みる機械じかけの人形たち)を一部模様替えしオープン。プロデュースは玩具コレクターの北原照久。2006年12月に閉館。
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