トップQs
タイムライン
チャット
視点
日本トランスオーシャン航空
沖縄県那覇市に本社があるJALグループの航空会社 ウィキペディアから
Remove ads
日本トランスオーシャン航空株式会社(にほんトランスオーシャンこうくう、英: Japan Transocean Air Co.,Ltd.)は、沖縄県那覇市に本社を置く日本の航空会社である。旧社名は南西航空株式会社(なんせいこうくう)。日本航空 (JAL) グループの一企業で、日本航空株式会社、沖縄県等が株主の第三セクター企業である。航空連合「ワンワールド」に加盟する。
![]() |
Remove ads
Remove ads
概要
1958年、那覇と先島諸島の宮古、石垣の各空港を結ぶ[注 1]琉球航空運輸株式会社が米軍施政権下におかれた沖縄県で設立された。1967年、琉球航空に日本航空が出資し南西航空株式会社が設立された[8]。南西航空は設立時に離島6路線を加え[9]、以後、沖縄本島の那覇空港から離島を結ぶ路線を中心に運航する。1993年、現・商号に変更。
なお、かつて米国に存在したトランスオーシャン航空 (Transocean Airlines) や、当社の英文旧社名 (Southwest Air Lines) とほぼ同名の米国に現存するサウスウエスト航空(Southwest Airlines)とは直接的な関係はない。
同社のIATAコードは同社子会社である琉球エアーコミューター(RAC)においても使用される場合がある。JALマイレージバンクの搭乗履歴に表示されるRACの2レターコードは、親会社であるJTAのIATAコードである「NU」となる。また、JALグループや同社と連帯運送契約を締結している全日本空輸(ANA)のチェックインカウンターで発行された手荷物タグに表示される2レターコードも「NU」となる。(2019年のJALグループ旅客サービスシステム更新前までは、JALグループで発行される手荷物タグの2レターコードが「RC」と表記されていた。)
JALグループ各社はJAL・J-AIR・JAC・HACの4社においては運航全便にて運送の共同引き受けを実施し、便名をJAL便に統一しているが、JTA・RACの2社はJTA・RAC間を含むJALグループ各社間で運送の共同引き受けを実施していない。なお、JTAでは2021年3月28日より、一部の便にてJALとの運送の共同引受を開始したことに伴い、当該便はJAL便として運航している[10]。
RACの便名の数字は700番台・800番台となっており、JTAと便名の数字が重複することはないが、JAL・JTA両社運航便については便名の数字が重複するケースが多いことから[11]、JAL国内線時刻表にも両社運航便には同数字の便名が存在することへの注意喚起の記述が見られる[12]。
また、同社は経済産業省によって2018年から2024年度まで連続で健康経営優良法人(ホワイト500)に認定されている[13][14]。
Remove ads
沿革
南西航空 (SWAL) 時代

- 1967年
- 1968年
- 1972年
- 1973年
- 1974年
- 7月26日:(旧)多良間空港開港により、宮古 - 多良間 - 石垣線 開設。
- 8月:南大東空港が国の航空法適用により滑走路が800mでの供用開始となり、DHC-6のみの運航となる。
- 1975年
- 1976年
- 1978年
- 1979年
- 1980年
- 1982年
- 8月26日:那覇発石垣行きの611便(ボーイング737-200、機体記号 JA8444)が石垣空港でオーバーラン事故を起こす。→詳細は「南西航空石垣空港オーバーラン事故」を参照
- 8月26日:那覇発石垣行きの611便(ボーイング737-200、機体記号 JA8444)が石垣空港でオーバーラン事故を起こす。
- 1985年
- 11月23日:のちに子会社となる琉球エアーコミューター (RAC) 設立。
- 1986年
- 1987年
- 1988年
- 3月11日:那覇 - 岡山線 開設(松山線に次ぐ2路線目の本土路線)。
- 1989年
- 7月22日:那覇空港以外では初の県外路線となる東京/羽田 - 宮古線(直行便) 就航(ボーイング737-200)。
- 1990年
- 7月21日:東京/羽田・那覇 - 宮古線にボーイング767-300を日本航空 (JAL) からのウェットリースという形で投入(8月31日までの夏季限定、以降毎年7月後半から8月に投入)。
- 1991年
- 1992年
- 4月24日:那覇 - 名古屋線をJALから一部移管(1993年1月から完全移管、1995年5月10日に再びJALに移管。2009年2月から石垣発名古屋/中部行きの経由便として運航再開)、初の沖縄県を発着しない路線となる名古屋 - 山形線を就航[16](1995年5月10日にJALに移管)。またボーイング767-300をこの年に限り1年間JALからリースで投入( - 1993年4月7日、5月中旬からはSWAL塗装での運航)。
- 11月16日:DHC-6就航路線 全路線を子会社の琉球エアーコミューターに移管(移管対象路線:那覇 - 南大東線・北大東線・粟国線、宮古 - 多良間 - 石垣線、石垣 - 波照間線)。
- 1993年
- 4月8日:これまでのボーイング767-300に替わり、ボーイング767-200が投入( - 1995年、JALからのリース、塗装が現社名塗装となる)。
- 4月22日:那覇 - 鹿児島線 就航(1970年代から検討してようやく実現したが2001年3月で運休、2006年2月からJALで運航再開するも2007年3月で運休)。
日本トランスオーシャン航空 (JTA) 時代
- 1993年
- 1994年
- 7月22日:最新機種のボーイング737-400を導入。那覇 - 宮古線に投入(以後各路線に投入)。
- 9月4日:大阪/関西 - 石垣線 就航(石垣発大阪/関西行きは、給油のため宮古経由の運航)。
- 1995年
- 4月:ボーイング737-400のJALへのウェットリース開始(同社が同機種を導入したため)。
- 1996年
- 9月20日:日本アジア航空 (JAA) とのウェットリースによる石垣 - 台北/桃園線のチャーターフライト運航。
- 1997年
- 4月15日:那覇 - 与論線を子会社の琉球エアーコミューターに移管(同社の最新機種DHC-8-Q100導入に伴うもの、機材もYS-11から変更)。
- 7月18日:久米島空港の滑走路が2,000mへ延長されジェット化に伴い、那覇 - 久米島線がこれまでのYS-11に代わって同空港初のジェット旅客機となるボーイング737-200での運航となる。また同時に東京/羽田 - 久米島線 就航( - 9月、以降1998年 - 2006年までは6月 - 9月、2007年以降は7月中旬 - 9月の季節限定運航となる。また2007年以降は久米島発は那覇経由となる)。
- 8月1日:東京/羽田 - 那覇線 就航(当社初の国内幹線路線の就航、最終便のみだが10月 - 翌年5月には那覇発のみ午前便が増便)。
- 1998年
- 10月1日:那覇 - 高知線 就航(松山線と交互で週3日の運航、2009年2月で運休)。
- 1999年
- 2001年
- 4月1日:福岡 - 那覇線 就航(JALの一部を移管)。那覇 - 福島線をJALから移管・就航(2009年2月で運休)。
- 2002年
- 2003年
- 2006年
- 3月16日:那覇 - 北九州線 就航(2010年5月5日で運休)。
- 2007年
- 2008年
- 7月1日:神戸 - 那覇線を全便JALより移管(一部はJAL機材・乗務員によるJTA便としてウェットリース運航)。東京/羽田 - 那覇線 深夜便運休。
- 2009年
- 2月1日:名古屋/中部 - 石垣線 就航(石垣発名古屋/中部行きは那覇経由、これにより那覇発のみだが那覇 - 名古屋/中部線が14年ぶりに運航再開(中部国際空港行きは初))、那覇 - 松山線が毎日運航再開(高知線 運休に伴うもの)。
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- 2016年
- 2018年
- 2019年
- 2020年
- 4月1日:JALグループとして7年ぶりに、制服を一新[26]
- 2021年
- 2023年
- 2025年
Remove ads
運航機材
→詳細は「日本航空の運航機材 § グループ会社保有機材一覧」を参照
ボーイング787型機の開発以降は使用されなくなったものの、それ以前の保有機材においては発注したボーイング製機材に顧客番号(カスタマーコード)が割り振られており、日本トランスオーシャン航空(JTA)が発注した機材の番号はQ3であった。2024年現在ではJTAの全保有機にカスタマーコードが割り振られているが、先述したJAL本社からの移籍機材2機には本社のコード46が割り振られている。詳細はボーイング・カスタマーコード一覧を参照。
- ボーイング737-800(2代目サクラジンベエジェット)
- ボーイング737-800【14機】[注 3]
- JTAに直接導入された12機、及び新型コロナ禍以降にJALから移籍された2機の合計14機で構成されている。座席数は165席仕様(クラスJ:20席/普通席:145席)であり、JTAと親会社のJALで共通仕様となっている。
機材削減
かつて保有していた機材
- 日本航空機製造YS-11
- ボーイング737-200【10機】
- ボーイング737-400【23機】
- 2019年5月26日を以て全機が退役[32]。
- ボーイング767-200【2機】
- JAL本社から短期間リースされていた。
- YS-11
- SWAL塗装のボーイング737-200
- SWAL塗装からJTA塗装に変更されたボーイング737-200
- ランディング中のボーイング737-400
- SWAL塗装のボーイング737-400
- 現塗装のボーイング737-400
- ボーイング767-200
整備を受託している航空会社及び官公庁
- DHC-8-Q300 DHC-8-Q400CC (琉球エアーコミューター)(海上保安庁)
エンブラエル社機材
- エンブラエル 170 (ジェイエア)(フジドリームエアラインズ)
- エンブラエル 175 (フジドリームエアラインズ)
- エンブラエル 190 (ジェイエア)
機体塗装
要約
視点
南西航空時代は独自のデザインを採用していた時期もあったが、社名変更後は基本的にJALデザインと同じである。
SWAL時代
- 設立当時
- 前身の琉球航空と同様、当時のJALの青と赤のラインのデザインをベースに社名とロゴマークを変更したもので、機体側面に「南西航空」の文字が施され、操縦席窓の横と垂直尾翼に新たなロゴマークが描かれた。ロゴマークは、鳥が広げた翼で作られた輪(鶴丸ではない)の中に斜体字で「SWAL」と表記され、全体の円形で南国の太陽と日の丸を表すとともに、島々の間を飛ぶ鳥の姿をイメージしていた[33]。
JTA時代
- 3代目
- 1993年のJTAへの社名変更と同時に導入。当時のJALと同じくランドーアソシエイツによる灰色と赤色のブロックを組み合わせたデザインである。ただし「JAL」ではなく「JTA」(Tの間に赤いブロックが入り、Aの横棒がない)に置き換えられ、垂直尾翼は鶴丸ではなく赤を基調とし、中間部から下に横方向に灰色のラインを横方向に配し、付け根は灰色となるデザインであった[33]。
- 4代目
- 2003年に導入。日本航空と日本エアシステムの経営統合時に採用されていた「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」によるデザインである。ただし「JAL」ではなく「JTA」(Aの横棒がなくノが入る)のロゴが配置され、「JAPAN TRANSOCEAN AIR」とその横に表記されていた[35]。
- 5代目
- JALの鶴丸採用によるデザインであり、白を基調に斜体黒字で「JAPAN TRANSOCEAN AIR」と表記され、尾翼に鶴丸が配される。ただし鶴丸の文字は「JAL」である。その他、機首部分には「うちなーの翼」(ーの部分がハート型)のロゴ表記が、乗降扉周りにはデイゴのシルエットがそれぞれ配されている。
特別塗装
- 初代塗装
(コンベア240) - 2代目塗装
(ボーイング737-200) - 2代目塗装社名変更後
(ボーイング737-200) - 3代目塗装
(ボーイング737-400) - 3代目塗装 (ボーイング767-200、JALからのリース機材)
- 4代目塗装
(ボーイング737-400) - 5代目塗装
(ボーイング737-400) - 「ジンベエジェット」塗装機
(ボーイング737-400) - 「さくらジンベエ」塗装機
(ボーイング737-400) - 2代目復刻塗装機
(ボーイング737-400) - AMURO JET
(ボーイング737-800) - 2代目サクラジンベイジェット
(ボーイング737-800)
Remove ads
就航路線
現在の運航路線
国内線
- 沖縄/那覇 - 東京/羽田(夏期季節運航、東京行きのみ[注 4])※、小松、名古屋/中部、大阪/関西、岡山、福岡、久米島、宮古/宮古島、石垣
- 宮古/宮古島 - 東京/羽田※、大阪/関西
- 石垣 - 東京/羽田※、大阪/関西
- 久米島 - 東京/羽田(夏期季節運航、久米島発は沖縄/那覇経由[注 4])※
- 東京/羽田 - 小松[50]※、岡山[50]※
※は運送の共同引受により、JAL便として運航。東京/羽田 - 宮古線、石垣線は繁忙期期間は供給座席増加のため、JAL本体の機材・乗務員による運航となる。
就航予定路線
国際線
過去の運航路線
グループ会社に移管した路線も含む
Remove ads
機内サービス
おおむね日本航空のサービス基準に従うが、日本航空の便とは以下の点で異なり、沖縄らしい内容[52]となっている。
- 独自の機内誌『Coralway』(隔月刊)を用意している。内容は沖縄に特化しており無料で持ち帰り可。この他、日本航空の機内誌『SKYWARD』も用意している。
- オーディオサービスはJAL便で提供される一部チャンネルが放送されない替わりに、JTA独自のサービスで沖縄に関係あるミュージシャンのチャンネルが設定されていた。2021年4月1日に機内オーディオサービスは終了[53]し、機内Wi-Fiプログラムに変更されたが、2024年12月20日より、機内Wi-Fiにて、YouTube等のデジタルストリーミング再生が可能となった為、同年12月31日を持って、JAL/JTAオリジナルコンテンツ含む全てのオーディオサービスが終了[54]した。(親会社のJALでも、B737-800等の個人用モニターが無い機材では、オーディオサービスを終了している。)
- オリオンビールを販売。かつては本土 - 沖縄線に限られていたが、2024年3月1日より東京(羽田) - 小松/岡山線を除く全路線で購入できる[55]ようになった。
- 機内販売の商品は独自のものとなる。販売品は『Coralway』で紹介している。
- JTAオリジナルの機内安全ビデオ[56]が導入されている。当初は2021年3月26日から2021年4月5日までの期間限定での導入であったが、2023年11月より一部機材を除き通年で導入されている。「カラテファミリー」などの沖縄風のアニメキャラクターが登場するが、内容はJALグループの安全ビデオに準拠している。
- ボーディングミュージックとして、同社の地元である沖縄県に因んで沖縄音楽や沖縄を代表するアーティストの音楽が起用されている。
Remove ads
関連会社
- 日本航空
- 琉球エアーコミューター
- JALスカイエアポート沖縄
- JTAインフォコム
- JALJTAセールス
イメージガール
沖縄県出身者が選ばれている。
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads