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日本の漫画シリーズ ウィキペディアから
『忘却の旋律』(ぼうきゃくのせんりつ、THE MELODY OF OBLIVION)は、GJK(GAINAX・J.C.STAFF・KADOKAWAとの共有聯名)原作によるメディアミックス作品。漫画とアニメで展開され、アニメ版をベースとしたゲームボーイアドバンス用のゲームも発売された。
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
忘却の旋律 | |
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漫画 | |
原作・原案など | GJK |
作画 | 片倉真二 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊少年エース |
レーベル | カドカワコミックス・エース |
発表号 | 2002年5月号 - 2005年1月号 |
巻数 | 全6巻 |
アニメ | |
原作 | GJK(GAINAX、J.C.STAFF、KADOKAWA) |
監督 | 錦織博 |
シリーズ構成 | 榎戸洋司 |
脚本 | 榎戸洋司 |
キャラクターデザイン | 長谷川眞也 |
メカニックデザイン | 吉成曜、宮尾佳和 |
音楽 | 桑野聖、周防義和 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
製作 | 忘却の旋律プロジェクト |
放送局 | TBS |
放送期間 | 2004年4月6日 - 9月21日 |
話数 | 全24話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
本作品は、モンスターとの戦争に敗れ、モンスターに支配されるようになった世界で、モンスターに抵抗しこれと戦うメロスの戦士(「メロス」とは「旋律」という意味のギリシア語)となった主人公・ボッカの冒険を描く作品である。
本作品には片倉真二による漫画版とGAINAX&J.C.STAFFによるアニメ版があり、漫画版は2002年5月号から2005年1月号まで「月刊少年エース」にて連載され、アニメ版は2004年4月6日から同年9月21日までTBSにて全24話が火曜日26:54から放送された後、BS-iやアニマックスでも放送された。
なお、アニメ版と漫画版はそれぞれ基本設定のみを共有した別作品となっている。
漫画版は、ストーリーの序盤と中盤以降で雰囲気が大きく変わっているのが特徴である。ストーリー序盤ではミステリアスな作風を強調し、モンスターという人類の敵に支配される不条理、そこから生じる人間の屈折や衝突といった、ネガティブな作風であった。しかし、次第にギャグや登場人物間でのテンポの良い会話が目立つようになり、中盤からは先人から次代への継承、境遇や種族を超えた友情、絆がメインとなっており、終盤に至っては「感情と信念さえあればすべて乗り越えられる」とも言える、熱血ストーリーに変化している。
作風の急変は作者自身も理解していたらしく、単行本最終巻でメデューサを「まるで方向性が決まらず、なんとなく怖いモンスターという程度にしか出せなくて、とても辛い時期でした」と語っている。
普通の学生であるボッカ・セレナーデは、近所の橋の下に住み着いていたツナギじいさんこと武蔵野三郎の住処で黒船・バラードに出会う。黒船はモンスターのホルを追ってこの街に現れたメロスの戦士であった。また、同じくして黒船を慕って追いかけてきた月之森小夜子とも出会う。一方、街に現れたホルはボッカのガールフレンドであるエルを喰らうために彼女を拉致し、そこで黒船との戦闘となる。そして、そこに居合わせたボッカは、二人の闘いの最中にメロスの戦士として覚醒することになる。
ホルを追い払った後、ボッカはメロスの戦士としてモンスターと戦うことを決意し、とりあえず黒船の後を追うことにして小夜子とともに街を離れる。そして彼らは行く先々でモンスターやモンスターユニオンのエージェント(モンスターに忠誠を誓うことで人々を支配する人間)達との闘いを繰り広げていくことになる。
この作品の特異な部分として舞台設定がある。 「20世紀戦争に人間が敗れ世界はモンスターに支配された」事がナレーションで繰り返されるが、劇中モンスターは政治的な活動は行わず、ただ子供の生け贄を「税」として要求するだけであり、その一方では自然環境や国家間戦争がモンスターにより管理されているらしい。
そして一般市民の普段の生活は現代の人間と変わらず、子供がモンスターの生け贄になっていることにさえ目をつぶれば平穏な生活を送る事が可能であり、そのためほとんどの人間はモンスターの支配を黙認し、むしろ積極的に支持してモンスターに取り入ろうとする人間も多い。劇中、戦士以外の人間がモンスターの力に触れると石や人形になってしまうのは、モンスターが「社会の不条理」をカリカチュアした存在であり「一般人は社会の不条理を前にすれば石や人形も同じ」ということを暗喩している。
このため劇中、ボッカ達の戦闘は主にモンスターユニオンのエージェントとそれが駆る怪獣ロボットとの間で行われ、本来の敵である筈のモンスターとの直接戦闘は少ない。また倒された事が明示されているモンスターは一体もいないなど特異な演出がなされている。
従ってメロスの戦士が戦っているのは、表面的にはモンスターやモンスターユニオンのエージェントであるが、実際には「社会の構造そのもの」となる。故に劇中ではボッカ達の戦いに支持はほとんど無く、一般人の反応は白夜岬編のように厄介者扱いか、第9話の老人のように戦士を「社会に受け入れられなかった負け犬が格好をつけているだけ」と蔑むものである。
最終回(第24話)を除いては全て第○部が入る(全8部)。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | メカ作画監督 | |
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1 | 第1部 | メロスの戦士 | 錦織博 | 三芳宏之 | 和田崇 | 加藤洋人 |
2 | 長い放課後のはじまり | 高田耕一 | 佐野英敏、小澤郁 中矢雅樹、高石カズミ 和田崇 | |||
3 | 第2部 白夜岬編 | 白夜岬 | 大畑清隆 | 山田一夫 | 中矢雅樹、桝田邦章 高石カズミ | |
4 | モンスターユニオン | 松本よしひさ | 赤尾良太郎、中矢雅樹 桝田邦章 | 高石カズミ | ||
5 | 君に届く声 | 高島大輔 | 大木良一 矢上孝一 | |||
6 | 第3部 鼠講谷編 | 鼠講谷 | 増井壮一 | 桜美かつし | 小澤郁 本村晃一 | |
7 | 鳴弦 | 土屋日 | 田中正弥 | |||
8 | すでに択ばれた遠い道 | 西村博昭 | 大河原晴男 | - | ||
9 | 第4部 猿人湾編 | 猿人湾 | 宮尾佳和 | 三芳宏之 | 中矢雅樹 桝田邦章 | 菊池聡延 高石カズミ |
10 | ユニコーンシリーズ | 浅見松雄 | 赤尾良太郎、矢上孝一 桝田邦章 | 高石カズミ | ||
11 | 君がまだ知らない歌 | 錦織博 | 本村晃一、中矢雅樹 桝田邦章、和田崇 | |||
12 | 第5部 迷宮島編 | 迷宮島 | 増井壮一 | 桜美かつし | 小澤郁 | |
13 | 黒船 | まつもとよしひさ | 佐野英敏 | |||
14 | 出口という名の入り口 | 小川浩司 | 桝田邦章、矢上孝一 赤尾良太郎 | - | ||
15 | 第6部 幸運河編 | 幸運河 | 福田道生 | 高島大輔 | 松下清志 | 梶谷光春 高石カズミ |
16 | 小夜子 | 高田耕一 | 大塚舞 | - | ||
17 | 天使でなくても持つ翼 | 浅見松雄 | 赤尾良太郎 コヤタマサヒサ | |||
18 | 第7部 東京駅編 | 東京駅 | 橘秀樹 | 三芳宏之 錦織博 | 本村晃一 | 梶谷光春 |
19 | 二十世紀戦争 | まつもとよしひさ | 佐野英敏 | - | ||
20 | 太陽が君を呼んでいる | 橘秀樹 | 中山由美 | |||
21 | 第8部 圏外圏編 | 圏外圏 | 大畑清隆 | 高田耕一 | 本村晃一 | 梶谷光春 高石カズミ |
22 | ミトラノーム | まつもとよしひさ | 亀井治 | |||
23 | 世界を貫く矢のように | 大畑清隆 | 加藤裕美 和田崇 | |||
24 | それでも旅立つ君の朝 | 錦織博 | 長谷川眞也 | 梶谷光春 |
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