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桜美 かつし(さくらび かつし)は、日本の男性アニメーター、アニメーション演出家、アニメーション監督。J.C.STAFF所属。
本名の桜美 勝志でクレジットされることもある。
代表作に『少女革命ウテナ』(演出、原画、レイアウト監修)、『よみがえる空 -RESCUE WINGS- 』(監督)など。
その他、『とある科学の超電磁砲』シリーズや『とらドラ!』等、多数のJC作品の演出に参加、レイアウト監修を務めている。
凝ったレイアウトとキャラクターの細かい仕草などによる情緒的な演出が特徴。キャラクターに当たる光と影を使った心情表現も多い。
インタビューのなかで桜美は「いわゆる「萌え」や、残酷な描写はあまり好かない」「自分には、アニメは良いものだという幻想がある」と語っている。『真月譚 月姫』『あさっての方向。』などでも、原作にあるダークさや、残酷な描写を極力押さえた物語と、余韻のあるラストを描いた。
彼の絵コンテを見た作品の原作者や、ファンブックのインタビュワーによれば、いずれも指示などが細部まで細かく書かれていたという。その他、鈴村健一、藤村歩など、彼の監督作に出演した声優、スタッフの多くは、「(登場人物の心情や状況を)台詞ではなく、絵で表現することが多い」と、それぞれの作品のインタビューの中で語っている。
他にも桜美は作品中に必ず「仕掛け」を用意すると語っている。『ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜』の第1話「プレイバック The Visitor」において、速水厚志と芝村舞が出会う歩道橋のシーンで、舞は上の段、速水は下の段に位置していて、速水が舞を見上げる形となっている。これは出会った当初における二人の関係を表現したもので、この歩道橋は劇中幾度か登場し、最終回のEDで、この歩道橋を上がってきた速水が、橋の丁度中央で舞と顔を見合わせるシーンは、二人の関係がようやく対等になったことを表現したという。同じように『真月譚 月姫』でも、主人公の遠野志貴が困難に直面した時には、決まって同じ坂を上っていくシーンが挿入される。
影響を受けた作品は、「これまで見てきた作品全て」だという。
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