Remove ads
岐阜県可児郡の町 ウィキペディアから
御嵩町(みたけちょう)は、岐阜県可児郡の町。同郡に所属する唯一の町村である。また、岐阜県で唯一「環境モデル都市」に認定されている[1]。
岐阜県中南部、木曽川南岸に位置し、町内には一級河川の可児川が流れている。町の約60%が山林であり、中心部は濃尾平野の端部になっている。
2000年前後に20,000人を超えたものの、以降は減少傾向である。
御嵩町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 御嵩町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 御嵩町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
御嵩町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
かつて御嵩地区南山付近に御嵩城、顔戸地区に顔戸城があり、近世には中山道の宿場町である御嶽宿と伏見宿があった。
明治・大正期は、郡役所、警察署が置かれ、加えて美濃東部では初めての旧制中学校(現在の岐阜県立東濃高等学校)が設置されるなど、可児郡の中心地であった。
御嵩町では1991年以降、産業廃棄物処分場計画で大きく揺れ動き、1996年には反対派町長への盗聴事件や町長襲撃事件が発生した。産廃処分場計画との関連性が指摘され、盗聴事件については2グループ11人が検挙されたが、襲撃事件については犯人が特定できないまま2011年10月に襲撃事件の公訴時効が成立。なお、同計画は頓挫し、2008年3月、寿和工業が県に提出していた処分場建設の許可申請を取り下げることで決着した。
かつては町内に警察署と岐阜地方法務局の支局が存在したが、前者は可児市、後者は美濃加茂市にそれぞれ移転した。
特産物として、希少大豆を使用して作られる独特の赤味噌「みたけ味噌」がある。また「みたけ味噌」を使用した豚ホルモン焼き「みたけとんちゃん」がある。
可児市との境界付近の上恵土地区に、老舗タイルメーカーの「不二見セラミック」本社工場があったが、2006年8月に倒産した[6]。跡地にはショッピングセンターのラスパ御嵩が建設された。
かつては石炭の一種である亜炭の一大産出地であった。1869年(明治2年)に炭脈が発見されて以後、1947年(昭和22年)頃をピークに100を超える炭鉱が開山、最盛期には全国産出量の4分の1以上を占め、炭鉱の町として栄えたが、一方で1957年(昭和32年)10月24日には、水没した廃坑から掘削現場へ水が流入して12人が死亡するなどの事故も発生した[7]。1968年(昭和43年)までに全ての炭鉱が閉山した。
御嵩町では亜炭の採掘が盛んであったため、現在もその坑道が残っている。坑道は、西は上恵土の木曽川付近から東は中切辺りまで広く存在する。坑道があるのはほとんどが平地で、大久後などの山地にはほとんどない。坑道には深度15メートル以下の空洞もあり陥没の危険性も高い。逆に深度が50メートルを超える空洞には地下水が溜まっている可能性が高く、土の圧力に対して抵抗力があるため陥没の危険性は比較的低いとされている。
実際に町の至る所で小さな陥没が報告されており、大きなものでは2010年10月に顔戸(ごうど)地区で道路と周辺家屋が陥没している[8][9]。
近年、空洞を支える柱の劣化により、町の至るところで陥没事故が発生するようになった。大規模地震が発生した際には町全体が陥没する可能性があり、町は対策に追われているが、町にある坑道を埋めるためには500億円から1,000億円の費用がかかるとされており、予算不足などから抜本的な解決には至っていない。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.