韓国・ソウル特別市にある私立大学 ウィキペディアから
延世大学校(ヨンセだいがっこう、英称: Yonsei University)は、ソウル特別市西大門区延世路50に本部を置く大韓民国の私立大学である。1885年に設置された。大学の略称は延世大、延大(ヨンデ)。
韓国では、ソウル大学校・高麗大学校と共に「SKY」と呼ばれる3大トップの最難関大学の一つである。
1885年4月10日、ホレイス・ニュートン・アレン博士によって朝鮮王朝では初となる西欧型の王立の官僚・医療人材養成機関の廣惠院が設立された。同年4月23日には濟衆院に改名し病院を設置した。1893年7月16日、トロント大学からオリバー・R・エビスン (Oliver R. Avison) が派遣されたが、1894年財政難により長老派教会に移管された[1]。1899年にアメリカのL・H・セブランス (Louis Henry Severance) から寄付された基金を元に、 1900年には濟衆院医学校として再編された[2]。1904年、Severance Medical Collegeが創設され、1917年には朝鮮教育令に基づく私立セブランス連合医学専門学校が発足した[1]。
一方、1915年アメリカ人長老派宣教師H・G・アンダーウッドが儆新学校大学部を設立し、1917年4月には、長老派、メソジスト派、カナダ宣教部などの合同により、朝鮮教育令に基づく私立延禧専門学校が発足した[3]。これらの同一の学院内に於いてChosun Christian Collegeが設置され[4]、さらに文学科・神学科・商学科・数物学科・応用化学科・農学科が認可を得た[5]。
第二次世界大戦の終戦後の1946年、総合大学の延禧大学校として発足し韓国では初の男女共学が実施された。1957年、同じ長老派の延禧大学校とセブランス医科大学の統合をもって延世大学校として名称を改めることとなった。
未来キャンパス は原州基督病院の設立者のフローレンス・ジェシー・マリー博士 (Dr. Florence Jessie Murray)の遺志により原州基督病院から1976年に寄贈を受け、翌年の1977年に医科大学分校として開設された。また、未来キャンパスの校地はDAEWOO(大宇)グループの創始者の金宇中(経済学科卒)による母校への寄贈を受け入れたものである。
国際キャンパス は国家高等教育改新計画の一環として、物流・医療・先端科学を中心とする応用学問の育成を目標とし、2006年、韓国経済自由区域(Korean Free Economic Zones) 内の614,654 ㎡の敷地面積で設置された。
日本の慶應義塾大学とは単位・学位の相互認定協定を結んでおり、東日本大震災の際には慶應義塾大学へ震災義援金を贈った[6]。慶應義塾大学とは日本の大学初となる学術交流協定を締結した。
2006年に、全て英語で講義が行われるアンダーウッド国際大学 (Underwood International College) が設立された。国際大学の学生数を増加させ、これを土台に英語講義の割合や外国人の教授及び学生の割合を高めることを意図している。
2006年の設立以降は、国内外学生を誘致している。特に厳格な学士管理と特化教育に対し、アメリカのニューズウィークではアジアの代表的な英語専用単科大学として紹介されたこともある。
グローバル エリート学部
デザイン芸術学部 自由融合系列
自然科学部 自由融合系列
原州看護大学
大学の象徴であるメインビルディングのアンダーウッド館(本館)は、米国ニューヨークのマーフィー・アンド・ダナ建築事務所によって設計され、1924年に竣工した建物である。日本の立教大学のメインビルディングであるモリス館(本館/1918年竣工)も同じマーフィー・アンド・ダナ建築事務所によって設計されており、隣接する左右の建物の配置を含めて、よく似た雰囲気を持ち合わせている[7][8]。
延世大学校金大中図書館(Kim Dae-Jung Presidential Library and Museum) は、大韓民国第15代大統領の金大中の生前の意向により延世大学校に帰属したアジア初の大統領記念図書館である。
延世大学校医療院は、セブランス病院、歯科大学病院、江南セブランス病院(ソウル特別市江南区)、龍仁セブランス病院(京畿道龍仁市)、セブランス精神健康病院(京畿道広州市)、原州セブランス基督病院(江原道原州市)で構成されている。セブランス病院は、2007年に韓国では初となる国際医療機関評価委員会の認証を獲得した
延世大学校とケンブリッジ大学が保健・医療分野の共同研究所を 未来キャンパス 内のに設置し、新薬および感染症の研究、医療機器の研究開発を行っている。
春に“大同祭”と言う学園祭が開催され、在校生ですらチケットの入手が困難になる程の盛り上がりを見せる。
9月末頃には高麗大学校との交流戦である延高戦(延大生には「延高戦」、高大生には「高延戦」と呼ばれる)が開催される。これは1929年に始まった両校の前身である延禧専門学校と普成専門学校の交流戦である延普戦が起源となっている。サッカー、ラグビー、野球、アイスホッケー、バスケットボールの5ヶ種目で両校のチームの試合が行われる。日本における早慶戦(慶早戦)と同じように、競技の結果だけではなく、両大学の応援合戦も熾烈であり、競技が終わる土曜日の夕方には両校のキャンパスにおいて車両の出入りを規制したうえで、盛大な打ち上げパーティーが行われる。
普通は毎年5月頃学校祭りをするが、この期間「AKARAKA」と大学応援団で主催する行事がある。 (学生会主催ではない。) ティゲット価格の他に企業の後援まで入ってきて資金が多い方だから毎年有名なアイドルと芸能人たちを交渉して公演をする。おかげで高麗大学応援団が主催する「IPSELENTI」などとともに身代金の高い芸能人が来る大学公演で有名な方だ。
イギリスの国際高等教育の情報・評価機関である"Quacquarelli Symonds"社による「QS世界大学評価ランキング2024」の調査に於いて、延世大学校は、アジアの私立大学1位・世界56位 を占める[9]。(慶應義塾大学-世界197位、早稲田大学-世界205位)
なお、イギリスの国際高等教育の情報・評価機関の "The Times Higher Education' 社による「The Times Higher Education世界大学評価ランキング2023」の調査に於いて、延世大学校の医学部は 世界32位 を占める。( 東京大学 - 世界31位、ソウル大学校 - 世界41位)
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