島忠
日本の家具およびホームセンターチェーン ウィキペディアから
日本の家具およびホームセンターチェーン ウィキペディアから
株式会社島忠(しまちゅう、英: SHIMACHU CO.,LTD.[5])は、埼玉県さいたま市に本社を置き、「島忠」「ホームズ」「ニトリホームズ」の屋号で家具・インテリア専門店およびホームセンターを運営する大手小売企業である[2]。ニトリホールディングスの完全子会社[6]。ウェブサイトや広告などでは「島忠ホームズ」を略した「シマホ」の名称を使用する。
ホームズ さいたま中央店(本社) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒338-8511 埼玉県さいたま市中央区上落合8丁目3番32号 北緯35度53分56.8秒 東経139度37分23.2秒 |
設立 |
1947年(昭和22年)3月8日 (株式会社光文社、登記上の設立日)[1] 1969年(昭和44年)11月15日 (株式会社家具の島忠) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 1030001004269 |
事業内容 |
家具・インテリア雑貨の小売業[2] ホームセンター商品の小売業[2] |
代表者 |
須藤文弘(代表取締役会長) 岡野恭明(代表取締役社長)[3] |
資本金 | 1億100万円 |
売上高 |
1,192億6,300万円 (2024年3月期)[4] |
営業利益 |
54億1,900万円 (2024年3月期)[4] |
経常利益 |
59億7,400万円 (2024年3月期)[4] |
純利益 |
△5億1,200万円 (2024年3月期)[4] |
純資産 |
1,850億7,300万円 (2024年3月期)[4] |
総資産 |
2,256億5,700万円 (2024年3月期)[4] |
従業員数 | 1,579人(2020年8月期)[1] |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 | ニトリホールディングス 100% |
主要子会社 | なし |
外部リンク |
www |
特記事項:子会社合併により2008年8月期から非連結決算。 |
本社所在地の埼玉県を中心に、首都圏1都3県と一部関西(大阪府・兵庫県)で店舗を展開し[7]、2024年3月末時点で店舗数は54店舗を数える[2]。
主な事業は家具専門店とホームセンターである[2]。明治期に現在の埼玉県春日部市で箪笥店「島村箪笥製造所」として創業[8]。家具製造業から始まった企業である[8][9]。
「島忠」の商号は創業者の島村忠太郎の名に由来し[8]、創業地の春日部市には「島忠 春日部本店」がある[7]。春日部市は桐箪笥の三大産地の一つで、同業の大塚家具の創業地でもある[9]。かつては「島忠家具センター」の屋号で家具専門店を展開し、1970年代には関東ローカルでテレビCMを放映していた。
1978年、埼玉県川口市に「エッサン 川口店」を出店してホームセンター業界に参入[9]。その後に業容を拡大して株式上場を果たした[9]。
屋号は「島忠」「ホームズ」「ニトリホームズ」を用いる。また、埼玉県や神奈川県を中心に「エッサン」を運営していたが、2021年12月31日にエッサン飯能店の閉店をもって展開を終了した[10]。
業態は、家具専門店やホームセンターの単一店舗や、家具とホームセンターの複合店、ショッピングモール(シマホモール)など多岐にわたる。ホームセンター売場では日用消耗品、日用雑貨、園芸用品、ペット用品、DIY用品、レジャー用品、カー用品、家電、照明器具、リフォームなどを取り扱いし、家具・インテリア売場では、ベッド、リビング・ダイニングルーム家具、収納箪笥、ファブリック、カーテン、カーペットなどを販売している。
島忠の特徴は、賃借店舗が中心の同業他社とは異なり、首都圏の都心部に自社物件を多数保有し[11]、一部店舗ではフードコートや飲食店、食品スーパーなどのテナントを配置したショッピングセンター形式で集客力とテナント収入を確保していることである。この戦略により、地代の嵩む都心部で高収益を上げ、実質的に無借金経営を続けてきた[11]。
2020年10月2日、DCMホールディングスが島忠の買収を表明し、10月5日から株式公開買付け (TOB)を実施[12][13][14]。これを受け、同業のニトリホールディングスも島忠の買収を検討し[11]、10月21日に対抗TOBを発表[15][16]。島忠は10月29日に「経営統合に関する意向表明書」を受領し、ニトリからの提案を検討した[17]。
10月2日にDCMは1株4,200円を提示し、島忠もこれに応じて10月5日からTOBが進められていた[14]が、ニトリは10月29日に1株5,500円のTOB価格を提示。さらに、従業員の雇用維持期間や現経営陣による経営計画の遂行期間をDCMの3年に対してニトリは5年を提示し、島忠側と合意した[18]。これにより、島忠の株価は上昇[19]。結果、DCMのTOBは不成立となった[14][20][21]。
同年11月13日、島忠はDCMとの経営統合計画を撤回し、ニトリホールディングスと経営統合を発表[17][22]。同日付で島忠とニトリホールディングスは「経営統合契約」を締結。契約内容には、TOB成立後も島忠の本店所在地と商号を維持すること、従業員の雇用を5年間維持すること、ニトリとは価格帯の異なる家具の取り扱いを続けることなどが含まれていた[23][24]。そして、同年12月29日にニトリホールディングスは島忠の株式の77.04%を取得し、TOB成立を発表した[25]。
2021年1月6日、島忠はニトリホールディングスの連結子会社となる[26]。
同年3月26日、株式併合により島忠はニトリホールディングスの完全子会社となる[6]。
ホームセンター業界では、業界1位のカインズを筆頭に上位企業間での差が少ないため、買収による規模拡大が進められてきた[9]。そうした状況下での「島忠争奪戦」となった[27]。
島忠はニトリとの経営統合により、ニトリのプライベートブランド商品の取り扱いを開始し、ニトリグループの一員として経営基盤を強化[3]。2021年6月11日には、さいたま市北区の「ホームズ 宮原店」を「ニトリホームズ 宮原店」としてリニューアルオープンし、ニトリとの融合型店舗「ニトリホームズ」として展開を開始した[28]。しかし、その後は「島忠のニトリ化」が奏功せず、同ブランドの展開はこの1店舗だけとし、経営統合後初となる新規店舗は「ホームズ(横浜鶴見店)」ブランドとなった。[29]
現在の店舗については店舗一覧(公式サイト)を参照。
2022年4月5日より、店舗、ECサイト(シマホネット)にてニトリメンバーズサービスを開始した。サービス開始当初は、家具・ホームファッション商品は税抜100円につき1ポイント(付与率1%)、ホームセンター商品は税抜200円につき1ポイント(付与率0.5%)であった[55]が、同年6月15日より、税抜100円につき1ポイント(付与率1%)に統一[56]。その後、2023年8月29日より、アプリ会員は税抜200円につき2ポイント(付与率1%)、ニトリメンバーズカード会員、EC会員、LINE会員は税抜200円につき1ポイント(付与率0.5%)にそれぞれ付与率を変更した[57]。
2017年1月、株式会社Tポイント・ジャパンとポイントプログラム契約を締結[58]。その後、同年9月5日より順次店舗でTポイントサービスを開始[59]。独自デザインの「島忠・HOME'S Tカード」[60]や、ポケットカードとの提携によるクレジットカード一体型Tカード(JCB)を発行していた[61]が、ニトリメンバーズサービス開始に伴い新規受付を終了した。付与率は0.5%(税抜200円につき1ポイント)であった。2023年8月31日をもって付与・利用を終了した(一部商品・サービスは同年5月31日に受付終了)[62]。
2021年に販売を開始したプライベートブランド商品。ニトリの商品開発ノウハウを取り入れながら、日用消耗品をはじめ、ペット用品や園芸用品、DIY工具などを商品化している[63]。
2021年に販売を開始したアパレルブランド。低価格なルームウェアやインナーなどのワンマイルウェアを取り扱い[64]、島忠・ホームズの一部店舗とニトリネットにて販売されている[65]。展開店舗については公式サイトを参照。
2019年に販売を開始した島忠初のアパレルブランド。機能性や価格、デザイン性を追求したカジュアルウェアを通じて、リラックスとストレスフリーを提供することを目指していた。30代から40代のファミリー層の一般消費者をターゲットとしていた。2021年にニトリとの経営統合に伴い展開を終了した[66]。コンセプトは「My Utility Wear 夢中になれる服」。
業界最大手の家具メーカーカリモク家具の製品を展示、販売する「カリモクギャラリー」を大型店舗を中心に展開している[67]。
いずれも連結子会社であったが、経営資源の集中と効率化のため、2007年9月1日に株式会社島忠に簡易吸収合併された。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.