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東京都武蔵野市境南町にある小田急バスの営業所 ウィキペディアから
小田急バス武蔵境営業所(おだきゅうバスむさしさかいえいぎょうしょ)は、東京都武蔵野市境南町にある小田急バスの営業所である。武蔵野市、三鷹市全域、調布市を中心とする地域の路線を担当する。営業所の略号は「C」。
小田急バス設立後の1959年(昭和34年)、吉祥寺営業所から分離して開設された。主に吉祥寺駅発着路線が吉祥寺営業所、武蔵境駅・三鷹駅発着路線が武蔵境営業所と、所轄エリアを分担している。
小田急バスで初めてコミュニティバスを運行受託した営業所でもある。1998年に三鷹市「みたかシティバス」の運行受託を開始、全路線で当営業所が運行受託している。2000年には武蔵野市「ムーバス」に参入し、武蔵境駅発着路線を運行受託している。
吉祥寺駅と武蔵境駅の間を最も遠回りで結ぶが、これは三鷹市深大寺・大沢と市役所を結ぶことを建前としたためである。境93や狛江営業所の境91とともにSUBARU東京事業所への通勤輸送も担う。
吉01系統のほとんどは武蔵境営業所管轄だが、夜間の大沢止まりの便の一部は吉祥寺営業所も担当する。日曜、祝日も深夜バスが運行されている。
2024年12月16日のダイヤ改正で吉07が新設され、吉01と鷹54の補完を担うこととなり三鷹駅から新川地区の夜間のアクセス向上につなげている。
境92は武蔵境駅から真っ直ぐ伸びるかえで通りを経由して野崎へ向かう(境南循環)系統で、三鷹市井口・野崎地区から武蔵野赤十字病院・日赤看護大学武蔵野キャンパス(旧・日赤武蔵野短大)への病院輸送がメイン。日中に限って野崎から先、武蔵境駅に戻らずに吉祥寺駅へ向かう系統があったが2020年(令和2年)11月15日限りで廃止となり、代わりに朝と夕方以降のみの運行だった境南循環を日中も運行するようになった[2]。吉01とは経由地が異なり、吉祥寺駅の降車場所も駅前(公園口)と中央口と異なっていた。2021年2月10日から吉野南発の武蔵境駅南口行(循環系統とは逆方向に運行)が新設された[3]。
境93は武蔵境駅と国際基督教大学を結ぶ系統で、こちらもかえで通りを経由。ICU・ICUHSの他東京神学大学、ルーテル学院大学、日本ルーテル神学校への通学輸送も担う。終日15分ないし20分間隔で運転され小田急バス全社でも有数のドル箱路線となっている。
鷹52系統は、以前は大多数が朝日町止まりで、朝日町停留所付近の折返場[注釈 1] で折り返していた。2016年10月17日のダイヤ改正で、朝日町行きは榊原記念病院まで延伸された[4]。かつて最終の1便は竜源寺止まりだったが多磨駅まで延伸され、2021年現在は夜間のみ多磨駅止まりの便が運行されている。
一部は味の素スタジアムや東京都立府中けやきの森学園に近い朝日町三丁目、京王線武蔵野台駅付近に広がる車返団地まで足を伸ばす(朝日町三丁目行きや車返団地行きは榊原記念病院に乗り入れない)。車返団地行きのバスは終点に到着後、京王バスの車返団地折返場バス停に併設されている折返所まで行って折り返す。
府中市内の朝日町 - 榊原記念病院・朝日町三丁目間・車返団地間は、「武相運賃区域」に入り対キロ制運賃体系となる。この区間のみ乗車する場合の運賃は180円で(2020年10月現在、大人現金運賃)[5]、この区間から三鷹駅方面の便に乗車する際は降車停留所を申告の上で運賃を支払うことになる。
2017年6月から、同一系統で複数の行き先が存在する便は、系統番号末尾にアルファベットを付与する対応が試験的に導入されている。夜間に設定されている区間便は従来通りアルファベットの付与はない。(鷹54を除く)
鷹65系統は、三鷹駅を出ると三鷹通りを西原まで南下し、調布市内の深大寺を結ぶ。深大寺周辺の折返し経路は吉祥寺営業所の野ヶ谷線と同じである。深大寺 → 青渭神社前間にある深大寺小学校には、吉祥寺営業所の野ヶ谷線と同じで停車しない。
鷹53は、西武多摩川線の新小金井駅近くまで運行する系統である。新小金井駅では多摩川線と連雀通りの踏切脇にある当営業所の第二車庫(新小金井車庫)で折り返す。
鷹56は、鷹51と同様に三鷹駅 - 調布駅を結ぶ路線だが、こちらは八幡前から連雀通りに入り、塚から武蔵境通りへ入ってそのまま調布消防署前まで直進する。八幡前は調布駅行きのみ三鷹通りにあるバス停を通るが、交差点を右折する関係で停車せず、連雀通りにあるバス停にのみ停車する。鷹51に比べるとこちらの方が距離が短く、1時間あたりの本数が多い。調布駅 → 塚は夜間に1・2本が運転される入庫便である。
2017年6月1日の改正では、三鷹駅 → 神代植物公園前が新設された[6]。平日の三鷹発最終バス1本のみの運行で、こちらも入庫便である。共に終点から営業所までは回送である。
鷹57は三鷹駅と武蔵境駅を新道北経由で運行される。三鷹駅との出入庫の役割も持つ。
調31は、調布駅から神代植物公園・大沢コミュニティセンターを経由して調布駅へ戻る循環路線。夜間のみの運行で、平日・土曜に深夜バスが3便ある。利用者が多い植物公園付近・天文台付近のバス停利用者に対する、境91・鷹56・吉06終了後の終バスの役割を果たす。狛江営業所と共管。
調32は、調布駅北口を発着する小田急の深夜バスとしては最後に運転される。2024年12月16日改正からは、天文台通りを通らず、武蔵境営業所へと入庫する。調31を運行した車両の入庫便となる。
境91は、武蔵境駅出発後、武蔵境営業所・天文台・大沢・調布駅北口・国領駅を経由し、小田急線の狛江駅まで至る長距離路線である。ほぼ全てが狛江営業所の車両による運行であるが、朝の武蔵境駅・井口新田→調布駅北口止まり、夜の調布駅北口→武蔵境営業所止まりのみ、武蔵境営業所の車両で運行される。これらの便は、朝の境91の始発(鷹56調布発への出庫)、夜の境91の終バス(鷹56調布着からの入庫)としての役割を持つ。
鷹51は主に国際基督教大学行き、調布駅北口を中心とし、その間に2021年9月までは武蔵小金井駅行きが入っており、同一系統番号ながら行先が多岐にわたるため、2017年6月から主要便の系統末尾にアルファベットを付与して区別する対応を試験的に導入している。A系統は境93とともにICU・東京神学大学など、B系統は明大明治・国立天文台・東大天文学教育研究センターへの通学輸送を担っている。D系統は調布飛行場を発着する新中央航空の伊豆諸島向け定期便に搭乗する乗客にも利用される。
大沢止まりの一部は深夜バスも運行される。
2021年(令和3年)9月27日付で鷹51C系統が廃止となり、大沢十字路から北上して武蔵境駅南口へ向かう境96系統に代替された(前述)。またB系統も同日の改正で減便され、日中はA系統とD系統のみが運転される[7]。
鷹54は三鷹駅と小田急バスの本社ビルに併設されている仙川バスターミナル[注釈 2] を三鷹通り・人見街道・吉祥寺通り経由で結ぶ。沿線に多くの学校があり、三鷹市役所や杏林大学病院が所在する。中原三丁目経由は土曜・休日1往復、南浦経由は夜間のみの運行で、平日・土曜ダイヤは深夜バスを運行している。一部便は新川団地中央発着。
三鷹駅と野ヶ谷の間を結ぶ鷹55は、沿線に篠原病院・杏林大学病院がある。
鷹58系統は、三鷹駅と調布飛行場を結ぶが、土休日2往復と本数が少ない。調布飛行場を発着する新中央航空のフライトを利用するのであれば、鷹51D系統の方が本数が多いが、それでも日中1時間に1本程度である。東八道路を通るのが特徴である。
鷹59系統は、平日朝夕ラッシュ時のみ運転される循環路線。5:53下連雀七丁目発の便のみ下連雀七丁目始発となる。
鷹60系統は、16時台1本・17時台1本(16時台の車両の連続運用)、22時台に2本のみ運転される循環路線。2017年6月1日の改正で新設された[6]。16時台の車両は、鷹63系統の折り返しとして運用される。 2024年12月16日のダイヤ改正で平日,土曜日は朝7時と8時台に運行が開始され、変電所前始発の運行が開始された。 また、平日では17時台も1本から4本に増発されたが休日ダイヤは22時台1本に減便された。
鷹63系統は、南浦から連雀通りに入り、牟礼団地・杏林大学井の頭キャンパスを結ぶ。三鷹駅とプラウドシティ吉祥寺(旧・日本無線前)は京王バスの鷹64系統と重複する。2016年3月28日の杏林大学井の頭キャンパス開設により、吉13系統と共に牟礼団地から延伸した。土曜・休日の夕方以降は牟礼団地・三鷹イースト前止まりとなる。
鷹61系統は、2024年12月16日に調35の系統再編によってできた路線。一日1本のみ三鷹市役所始発がある。
鷹62系統は、2024年12月16日に鷹54から系統変更してできた路線。
小田急バスの路線では唯一、武蔵境駅北口から発着する路線で、武蔵野市と小金井市の境に近い桜堤団地へと向かう路線である。武蔵野市桜堤、小金井市梶野町の地域輸送の他、亜細亜大学本部・武蔵野キャンパス、日本獣医生命科学大学への通学輸送、また関東バス武蔵野営業所の花小金井線と共に都立武蔵高校・同附属中学校への通学輸送も担う。
武蔵高校経由がメインで、後から新設された亜細亜大学経由はムーバス5号線(当営業所が担当)と重複するため、現在では1往復のみの運行となっている。また、関東バスのエリアに入るくぬぎ橋循環が僅かに設定されている。過去には土休日の昼間に1本のみであったが2020年11月16日改正時点では平日朝3本となっている。
なお、桜堤上水端「hocco」については、降車専用のバス停である。
三鷹市のコミュニティバス「みたかシティバス」を運行受託する。新川・中原ルートのみ、ルートの一部が調布市内を通りつつじヶ丘駅北口を発着することから、三鷹市・調布市の共同運営で、小田急バスと京王バスの共同運行となっていたが2024年12月16日のダイヤ改正で小田急バスの運行を終了して全便が京王バス調布営業所運行となった。
武蔵野市のコミュニティバス「ムーバス」のうち、武蔵境駅発着の路線を受託し、小田急バス受託路線の全線を武蔵境営業所が担当する。
武蔵境駅から三鷹市役所を経由して北野へ向かう路線だったが、末期は平日のみ・1日4本だった。この状況を踏まえ、みたかシティバスに代替して北野地区へのアクセスの改善を図った。
西野線(鷹51C系統)
2014年7月1日、狛江営業所へ移管。
2024年12月16日のダイヤ改正で小田急バスの運行を終了し京王バス調布営業所の単独運行になった。これにより車両も京王バス調布営業所に移籍している。
2015年9月16日より吉祥寺営業所から移管され、この際に吉祥寺営業所発着の2往復は吉祥寺駅発着に短縮された[8]。2021年5月17日改正をもって吉祥寺営業所担当に戻った[9]。
2015年9月16日より吉祥寺営業所から移管されたが、2021年5月17日改正で吉祥寺営業所担当に戻された[9]。
2015年8月16日より吉祥寺営業所から移管されたが、2021年5月17日改正で吉祥寺営業所担当に戻された[9]。
境・境南線(境96系統)
西野線鷹51C系統の運行経路見直しに伴い、2021年(令和3年)9月27日付で新設された[10]。境92系統と同じくかえで通り・吉野南経由で運行している。 小金井市・府中市に乗り入れるため武蔵野・三鷹地区の小田急バスの路線では数少ない「武相運賃区域」へ入る路線で(前乗り・先払い申告制)、多磨町二丁目 - 武蔵小金井駅前間の運賃体系は、対キロ制・初乗り180円となっている(運賃は2017年8月現在、大人現金運賃)。途中に府中運転免許試験場があり、京王バスおよび京王バス小金井とともに新規運転免許試験や更新で訪れる都民に利用される。この他にアメリカンスクール・イン・ジャパンへの通学輸送、多磨霊園の墓参客や多磨葬祭場の火葬参列者などの輸送、都立武蔵野公園・野川公園への観光客輸送も重要な役割である。
2024年12月15日をもって小田急バスとしての運行を終了し、翌16日からは全便が京王バスでの運行となった。これにより、小田急バスにおける武蔵小金井駅への乗り入れ路線が消滅した。
2016年10月17日のダイヤ改正で新設された路線。調布駅から下連雀七丁目まで吉祥寺営業所の吉14系統と同じルートで、下連雀七丁目を通過後直進して三鷹駅を目指す。三鷹駅から調布航空宇宙センター、JCBカードセンターへ向かう通勤客の輸送を担う。
2022年6月4日より、土休日の調布駅方向の小田急便のみ、甲州街道(国道20号)上の「布田」停留所および「布田一丁目」停留所を経由するルートに変更された。なお、平日の全ての便と土休日の三鷹駅方向の便、全ての京王便については、引き続き旧甲州街道上の「布田」停留所および「布田一丁目」停留所を経由する。
2024年12月15日をもって鷹66系統は小田急バスとしての運行を終了し、翌16日からは全便が京王バスでの運行となった。一方、吉14系統は逆に京王バスが撤退し全便が小田急バスでの運行となる。
調布・新小金井線(調32)
調32は、調布駅北口を発着する小田急の深夜バスとしては最後に運転される。大沢コミュニティセンターまでは調31と同経路で走り、調布飛行場に立ち寄ってから再び天文台通りに戻ってそのまま武蔵境営業所へと入庫する。調31を運行した車両の入庫便となる。2024年12月15日より、吉野南経由となったため天文台前・大沢コミュニティセンターを走る姿は見られなくなった。
この節の加筆が望まれています。 |
一般路線バスの車両はいすゞ自動車製が大半を占め、大型車のエルガと中型車のエルガミオが導入されている。またハイブリッドバスのみ日野自動車製が採用され、ブルーリボンシティハイブリッドが導入されている。2023年度よりはBYD製のBYD K8(従来型)が2両投入された。
コミュニティバス用の小型車は日野自動車製で、過去にはリエッセが導入されていたが経年により全車除籍され、ポンチョに代替されている。コミュニティバスの車両については、みたかシティバス#車両、ムーバス#車両を参照のこと。
特筆すべき車両として、みたかシティバス「三鷹の森ジブリ美術館ルート」専用車のいすゞ・エルガミオがある。これは特注で日野・レインボーIIと同様の2灯ヘッドライト仕様とされており、小田急バスにしか在籍しない特別仕様となっている。詳細はみたかシティバス#車両を参照。
スクールバスは国際基督教大学高等学校の便が設定されており、いすゞの中型車1台と大型車2台で運用されている(大型車については一般路線と兼用)。
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